X線の画像を見慣れていないので、

正しい判断を下すことができないのは、

多くの「牛の臨床獣医師」、

とりわけ私のような

X線検査をしてこなかった世代の獣医師の、

弱点ではないかと思う。

こういう時は

X線画像を見慣れた人に

助言を求めるのが良い。

そこでいつものように

この画像を

軽種馬のスペシャリストのドクターH先生に送信し

コメントを待った。

しばらくして返事が来た。

「中足骨骨端が割れています。中足骨遠位成長板も離開しているかもしれません。」

ということだった。

「中足骨遠位成長板」

聞き慣れない言葉だった。

はじめ私はこの画像を見て

中足骨・基節骨・中節骨・末節骨(蹄骨)

IMG_1781
という骨の繋がりしか

理解してなかったので

亀裂らしきものは

中足骨とその遠位の基節骨

に渡っていると思っていた。

IMG_1780ところが

ドクターH先生のコメントを読んでから

再び画像の関節面をよく見ると

中足骨と基節骨の間に

「中足骨遠位成長板」

という立派な構造物があることに気づいた。

全く恥ずかしいことだが

私は牛の球節の骨の画像を見慣れていないので

「中足骨遠位成長板」

がこんなに立派にX線画像に映るものと

理解していなかったのだ。

(・・・今の若い獣医師は、そんなことはないと思います。)

私が今まで

基節骨だと思っていた部位は

「中足骨遠位成長板」

だったのだ。

そう理解し直して

再び画像をよく見ると

確かに

蹄の骨の繋がりは

中足骨・中足骨遠位成長板・基節骨・中節骨・末節骨(蹄骨)

の順に写っていて

外力による亀裂らしきものがあるのは

中足骨の骨端と中足骨遠位成長板の外側部位だった。

ドクターH先生のコメントはさらに続いて

「取り合えずハーフリムキャストでの治療で良いのではないでしょうか。」

ということだった。

私はさっそく

「ありがとうございます。ハーフリムキャストは蹄をすっぽり覆って飛節直下まで巻く固定ですね。明日やってみます。」

と返信して

明日の準備にとりかかった。

(この記事続く)


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