なかなか機会がない牛の骨折の、

正しい診断と、

正しい治療を、

身につけるためには、

牛の骨折に遭遇した時に

X線検査を怠らず

正しく診断することを心掛け

疑問点があれば

その道の専門家に教えを乞い

その時の理想的な治療を

常に心掛けるべきである。

なかなか訪れない「技術習得の機会」を

逃してはならないのである。

今回の症例も

牛の骨折治療の技術向上のための

又とないチャンスであったかもしれない。

獣医療の技術というのは

経験してみないとわからぬもので

高い技術を持つ指導者の先生に

教えを乞うにしても

遠隔地からのリモートの指導となると

細かいところまで理解するのは

なかなか難しいものがある。

今回の症例も

その例に漏れず

せっかく高度な技術を教わっているのに

教わる方の知識と経験が乏しいために

細かいところで色々と

ヘマをやらかしてしまった。

しかし

ヘマをやらかしながらも

なんとか治療は続き

中足骨遠位成長板骨折の

キャストによる外固定をして

約2週間経った時の姿が

今回の写真である。

IMG_1836患肢の外見は

硬いキャストを巻いていても

球節付近で

軸が内側へ変位しているのがわかる。

そのエックス線写真を見ると

makubetsu02-0610000中足骨骨端と

遠位成長板との間隙が

内反の原因として浮かび上がっている。

骨折していると思われる内側の成長板が

圧迫されて潰されているように見える。

キャストを巻くときに

エバウールシートを多く入れすぎたために

キャストと患部の隙間が大きく

歩く時の負重によって

変位が助長されてしまった可能性がある。

この写真を

ドクターH先生に送信した時の返事は

「Xrayを見ると、キャストが骨に沿っているところがまったくありません。全長にエバウールシートを巻いている?
 二重にストッキネットを履かせた上に、球節の種子骨部分、キャストのトップ、必要なら副蹄の下だけに、幅2〜3僂念貊鼎亡くだけで十分です。
 まあ、エバウールシートですから、綿包帯よりは圧迫力が維持されていたかもしれません。ただ通気性がないので蒸れます。
 うちでは、買ったエバウールシートは事務用の押切で短冊のように3冑で切ってしまいます。」

とのことだった。

さらに

1週間後に撮った

Attachment-1この写真を見ると

骨折した部分が

やや白く埋まって

亀裂が見えづらくなっている。

内反は相変わらずだが

骨折部が癒合して来ているように見える。

この写真を

ドクターH先生に送信した時の返事は

「けっこう内反してしまいましたね。
 成長板も内側骨端部も骨融合していると思います。
 キャストのゆるみ(骨とキャストの間のスペース)を見ても、外してみなければならないでしょう。」

とのことだったので

早速、飼主さんに連絡をして

いよいよキャストを外すことになった。


(この記事続く)


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