14ヶ月〜15カ月齢の育成♀和牛ともなれば、
もうそろそろ授精をしてもよい頃で、
血気盛んで且つ体重もかなりのものだ。
こういう牛の
足のX線撮影や
キャストの装着は
なかなかのひと仕事だった。
初診日からひと月半経った日に
キャストを外すことになり
再び
鎮静剤(セラクタール)を投与して
牛を横臥させなければならない。
しかし、だんだん
鎮静剤に慣れてしまったのか
牛がなかなか横臥してくれなくなっていた。
鎮静剤が効いて
1度は横臥になるものの
頭部の抑えを一瞬でも解いたりすると
また立ち上がってフラフラと歩き回る。
ただ
1ヶ月経った頃からの歩き方は
リズムよく
キャストを巻いた方の左後肢にも
しっかりと負重していて
跛行がほとんどなく
痛みは消えているように見えた。
今回の鎮静剤は
寝たり起きたりしないように
3割り増しの量を投与して
きちんと横臥させることを心掛けた。
頭部を保定し
しっかりと横臥しているところで
専用のカッターを使って
キャストを縦半分に
ぱかっと割れるように切り
1ヶ月半ぶりに
患部を露出。
腫脹はなかった。
蹄は少し伸び気味だった。
足のロープを解き
鎮静剤の拮抗薬(アンチセダン)を投与し
牛は朦朧としていたのが嘘のように
立ち上がった。
そして
歩き始めた。
最初の数歩は
患部の内反によって
千鳥足のようになり
心配したが
体重がかかった時は
球節がしっかりと曲がり
痛みもなく
重い体を支えることができていた。
キャストを外して軽くなった足を
はしばらくは
余計な力で引き上げて
鶏の歩みのようだったが
次第に普通の歩様で
すたすたと歩くようになった。
跛行はもう消えていた。
跛行が消えた
ということは
治癒した
ということなので
これでこの牛の診療を
終了することにした。
P.S.
ドクター先生のリクエストにお答えして
外内方向のX線画像を
おまけとしてUP。
中足骨骨端と遠位成長板との間に
前後にもズレがあるかどうか
ドクターH先生の診断を
待ちたいと思う。
(この記事おわり)
YouTube「ポコペンチャンネル」のアーカイブ配信
ぜひご覧ください。
もうそろそろ授精をしてもよい頃で、
血気盛んで且つ体重もかなりのものだ。
こういう牛の
足のX線撮影や
キャストの装着は
なかなかのひと仕事だった。
初診日からひと月半経った日に
キャストを外すことになり
再び
鎮静剤(セラクタール)を投与して
牛を横臥させなければならない。
しかし、だんだん
鎮静剤に慣れてしまったのか
牛がなかなか横臥してくれなくなっていた。
鎮静剤が効いて
1度は横臥になるものの
頭部の抑えを一瞬でも解いたりすると
また立ち上がってフラフラと歩き回る。
ただ
1ヶ月経った頃からの歩き方は
リズムよく
キャストを巻いた方の左後肢にも
しっかりと負重していて
跛行がほとんどなく
痛みは消えているように見えた。
今回の鎮静剤は
寝たり起きたりしないように
3割り増しの量を投与して
きちんと横臥させることを心掛けた。
頭部を保定し
しっかりと横臥しているところで
専用のカッターを使って
キャストを縦半分に
ぱかっと割れるように切り
1ヶ月半ぶりに
患部を露出。
腫脹はなかった。
蹄は少し伸び気味だった。
足のロープを解き
鎮静剤の拮抗薬(アンチセダン)を投与し
牛は朦朧としていたのが嘘のように
立ち上がった。
そして
歩き始めた。
最初の数歩は
患部の内反によって
千鳥足のようになり
心配したが
体重がかかった時は
球節がしっかりと曲がり
痛みもなく
重い体を支えることができていた。
キャストを外して軽くなった足を
はしばらくは
余計な力で引き上げて
鶏の歩みのようだったが
次第に普通の歩様で
すたすたと歩くようになった。
跛行はもう消えていた。
跛行が消えた
ということは
治癒した
ということなので
これでこの牛の診療を
終了することにした。
P.S.
ドクター先生のリクエストにお答えして
外内方向のX線画像を
おまけとしてUP。
中足骨骨端と遠位成長板との間に
前後にもズレがあるかどうか
ドクターH先生の診断を
待ちたいと思う。
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左の写真の道具を使う
「牛のニコイチ捻転去勢法」
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外内方向のX線画像もあったのでしたか?
牛は馬以上にきれいな外内方向のX線撮影が難しいですが、遠位成長板でのずれがなかったか気になります。
私たちが経験したホルスタイン470kgは、成長板でかなりずれていました。
牛はこのタイプの成長板損傷と骨端骨折がパターンとしてあるようですね。S-Hの分類にあてはまらないので、Mamesaku-Higのタイプ6として報告できるかも!?