木槿(むくげ)の花が、

あちこちで咲いているのを見かける頃になった。

IMG_2394ピンク色で、

花の中心部が濃い紅色。

その特徴によって

底紅(そこべに)

という別名がある。

あるいは

真っ白な

白木槿(しろむくげ)

もある。

薄い五枚の花弁を開き

可憐な雰囲気がある。

IMG_2392朝に咲き

夕にはしぼむ

1日限りの花で

儚い雰囲気もある。

しかし

木槿の木をよく見ると

蕾が非常に多くついているので

1日限りでしおれて散っても

次々と

新しい花が咲いて来るので

花が咲き始めると

なかなか賑やかな木である。

密に生え

花も密に咲くので

生垣などにされることも多い。

松尾芭蕉の

有名な


 道の辺の木槿は馬に食はれけり   芭蕉




芭蕉が41歳の頃

「野ざらし紀行」で詠んだ一句。

これは蕉風開眼の一句と言われている。

それまでの芭蕉の句は

主張や意図が前面に出て

故事や漢詩からの引用も多く

いわゆる狙いの見える句だった。

ところがこの一句には

「眼前」

という前書きがあり

芭蕉にとっては

全く偶然の産物だったようだ。

作為もなく何と無く

木槿の花を見ていたら

乗っていた馬が

目の前の木槿の花を

パクッと食べてしまった。

その驚きを

「ありのまま」

に詠んだだけの句である。

それが今までに無かった

新しい詠み方だったのだ。

この句について

江戸時代から現代まで

様々な解釈がなされて

色々な評価をする人がいて

その中の一つに

「馬は木槿など食べるのだろうか?」

という疑問を呈した人がいる。

私は

その疑問を解決するために

馬の目の前に

木槿の花を差し出してみた。

IMG_2418すると

馬は

私の差し出した

木槿の花を

ぱくぱくと

あっという間に

食べてしまった。

その

証拠写真を

ここに貼り付けておく。

「馬は木槿を食べるのである。」

芭蕉は

実際に

馬が木槿の花を食べるところを見て

「ありのまま」に

この一句を詠んだのだろう。


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