死産した後に、

食欲が全く無くなり、

治療の前に採血をしたら、

その血液の血清が乳黄色に濁り、

高脂血症と肝機能障害が疑われた、

17歳のポニーの繁殖牝馬。

その血液検査の結果は

異常値のオンパレードだった。

特に目をひいたのは


 中性脂肪(TG)         2254 mg/dl

 AST(GOT)             8859 mg/dl

 遊離脂肪酸(FFA)   2.45 mg/dl



IMG_2384「・・・やっぱり・・・」

脂質の代謝障害が著しく

強い肝機能障害が見られ

極度の脂肪肝が疑われる数値だった。

採血した日の

血清の肉眼的な所見で

それは大方想像はついたものの

改めてこの数字を見ると

「・・・これはひどい・・・」

と思ってしまうのだった。

この結果を持って

飼い主の▽牧場へ再び往診に行き

IMG_2391内容を説明して

前日とほぼ同じ治療を施した。

翌日の3診療日も同様の治療を施した。

ポニーの症状は若干の元気が出たものの

食欲は全くなく水槽に口をつけるだけだった。

4診療日も同様の治療を施した。

食欲は全くなく水槽に口をつけるだけだった。

5診療日も同様の治療を施した。

食欲は全くなく水槽に口をつけるだけだった。

6診療日にも同様の治療を施した。

この日は朝から横臥してばかりだったので

馬を立たせてようやく枠場にいれて治療をした。

外陰部からは産褥性の悪露が出て

強い匂いが漂っていた。

食欲は全くなく水槽に口をつけるだけだった。

7診療日にも同様の治療を施した。

この日は馬がなかなか立たず

ようやく立たせても歩様がふらつき

治療中に枠場の中で寝てしまった。

8診療日に▽牧場へゆくと

この馬が朝死亡したことを

飼い主の▽さんから告げられた。

結局

治療には反応なく

発症後1週間で

死亡してしまった。


(この記事あと少し続く)


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