牛にとって非常に恐ろしく、

発症したら最後、

治療法がなく、

慢性の下痢で痩せて死に至る、

「ヨーネ病」という伝染病。

病原菌の「ヨーネ菌」は、

人の「結核菌」や「らい菌」と同じ仲間の

220px-Mycobacterium_tuberculosis_01「抗酸菌」という

非常にしぶとい細菌である。

抗生物質でも消毒液でも

なかなか死滅せず

増殖スピードが遅いので

潜伏期が長く

そのために

撲滅できているのかできていないのか

確認することが非常に困難な病原菌である。

Ziehl_Neelsen_stainそういう性質も

「結核菌」や「らい菌」

とよく似ている。

抗酸菌の仲間は

「時間を味方にした菌」

と言っても良いかもしれない。

大腸菌などの

増殖スピードが速い菌は

増えるとき爆発的に

あっという間に増えるが

寿命も短いので

消えるときも

あっという間に消える。

これに対して

抗酸菌は

増殖スピードが遅いので

死んでいるように見えて

死んではおらず生きていて

いつの間にか増えている

菌の寿命も長いので

なかなか消えず

感染した生き物を

ゆっくりと

蝕み

ゆっくりと

死に至らしめる

という

誠に恐ろしい性質を持つ

細菌なのである。

人の病気として

いまだに

「結核」や「らい病」が

撲滅できないで残っているのも

そんな抗酸菌の性質によるものである。

kosankin-photo01人の「結核」や「らい病」の

感染と発症は

人の生活環境に

大きく左右されている。

それと同じ仲間である

牛の「ヨーネ病」の

感染と発症も

牛の生活環境に

大きく左右されている。 


(この記事、もう少し続く)


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