8月13日(土)の十勝毎日新聞の第1面のコラム、

「編集余禄」の執筆者は、

帯広市で畑作を営んでいる、

時田則雄さんである。

時田さんが全国的に有名な歌人であることは

もはや誰でもご存知だと思うが

IMG_4116今回は

その内容に

とても共感したので

まずここに全文を転載させていただく。

「政府はロシアによるウクライナ侵攻で食糧危機に直面し、急きょ、食料自給率を上げると言いだしたが、『今頃言っても 遅いべや』と思うのは私だけではあるまい。日本の食料自給率はカロリーベースで38%なのだ。ニッポンはまるで骨の無い水母(クラゲ)だ▼多くの農業者の反対を押し切り、TPPや日欧EPA、日米貿易協定の発効によって自由化を推し進め、農業をつぶしたのは何党であったか。『いまさら何を言ってんだ! いい加減にせんか!』という声が聞こえる▼『食料安全保障を確立し『農林水産業』を成長産業に 決断と実行。暮らしを守る』ー。これは6月24日の日本農業新聞に載せた自民党の公告である。長年にわたって政権を握ってきた自民党が、いまだにこのようなことを公然と言うことに驚きを隠せない▼ちなみに『最新 北海道農業用語辞典』(北海道農業協同組合通信社)で『食料安全保障』を引くと、『予想できない国内外のさまざまな要因によって食料供給が影響を受けるような場合のために、食料供給を確保するための方策や、その機動的な発動のあり方を検討し、必要な準備をしておくこと(以下略)』とある▼どうだろう、ニッポンは『食料自給を確保するための方策』を本気で練ったことがあるだろうか。ニッポンは暗い海をひらりひらりと漂う水母とそっくりである。(時田則雄)」2022.8.13.

この文章を読んで

私は

時田則雄さんの

歌人としての言葉への信頼

を感じた。

言葉の芸術である短歌は

言葉を信頼していなければ成り立たない。

時田さんの発する言葉は

コラムにおいても

短歌と全く同様に

言葉に「誤魔化しがない」のである。

それに対して

政治家が発する言葉は

嘘や方便の「誤魔化しだらけ」である。

時田さんのコラムには

言葉の力がある。

それに対して

政治家の言葉には

言葉の力が無い。

それが浮き彫りになった

今回の

「食料安全保障」

にまつわる出来事は

じつは私にとっても

他人事では無いのである。

「TPPや日欧EPA、日米貿易協定の発効によって自由化を推し進め、農業をつぶしたのは何党であったか。」

と言う時田さんの言葉には力がある。

そして今

私の職場でもある

日本の酪農が

つぶされようとしている。



(この記事続く)


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