北の(来たの?)獣医師

北海道十勝地方で牛馬を相手に働く獣医師の最近考えていることを、 散文、韻文、漢詩 でつづったものです。

牛の診療

牛が欲しがる寒の水

今年の二十四節気(にじゅうしせっき)の、

「小寒」が1月5日だったので、

その日から「寒の入り」となり、

「大寒」が1月20日、

すなわち今日からが、

1年のうちで最も寒くなり、

その寒さが2月3日の「立春」まで続き、

「寒の明け」を迎えることになる。

厳しい寒さの中で

春が最も待ち遠しく感じられる

「待春(たいしゅん)」の頃でもある。

この時期に

野外で仕事をする人々の代表として

私が筆頭として挙げたいのは

都市部では「ガソリンスタンド」であり

農村部ではやはり「畜産農家」である。

この2つの仕事は

どんなに寒い日であろうとも

室内だけで仕事を済ますことができない。

ガッツリと防寒服を着込んで

白い息を長々と吐きながら仕事をしている姿には

本当に頭が下がる。

特に、私の仕事相手の畜産農家さんは

身近な人たちなので

お寒い中、お仕事ご苦労様、と何度も言いたくなる。

そして、その畜産農家さん達の働く場所には

人よりももっと大きな白い息を吐く牛や馬たちがいる。

彼らにもご苦労様というほかはない。

その中でも特にご苦労様なのは、

毎日毎日乳を搾られながら働く乳牛である。

私には、寒中の乳牛こそ

最も尊敬に値する姿に見えてくる。

彼らは毎日毎日何十キロもの乳を搾られる。

乳汁の9割以上は水分である。

彼らはその水分を補給するために

泌乳量の何倍もの水を飲まなければならない。

何十頭何百頭の乳牛が

IMG_22781日に飲む水の量は相当なものだ。

それは夏でも冬でも変わらない。

しかし極寒の低温の中では

水は千切れるほど冷たくなり

凍結してしまうことも頻繁に起こる。

ぬるま湯にすると牛の飲水量が増し

泌乳量も増加するといわれるが

BlogPaint厳しい寒さの中で

常にぬるま湯を給与することは

至難の技である。

ぬるま湯どころか冷たい水さえも

凍ってしまえば

牛たちは飲むことができなくなり

BlogPaint一気に体調を崩し

泌乳量は激減する。

北海道の酪農家をはじめ

畜産農家の方々には

とてもたいへんな作業だとは思うが

どうか牛たちの飲む水には

細心の注意を払って頂いて

飲水量の落ちないよう

万全の注意を持って

対処して頂きたいと思う。


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「牛のニコイチ捻転去勢法」

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ツチノコの正体はコレだ!(新説)

ツチノコといえば、

ヒバゴンやクッシーと並んで、

日本の謎の3大珍獣の1つであり、

まだ誰も、

その正体を暴いたことがないという、

摩訶不思議な、

伝説的な、

動物である。 

これだけスマホが普及している現代人でさえ

その正体を

画像に捕えることができないのだから

これはまさに

珍獣中の珍獣である。

あまりにも珍らしく

目撃者もごく少数に限られているので

近頃は

その存在自体を

疑問視する人も多くなっているようだ。

しかし

先日

なんと

私は

そのツチノコの正体を

自分の携帯で

写真に捕えることができた!

その日時は

平成30年1月9日午後12時10分頃。

その場所は

北海道中川郡幕別町S地区の♭牧場

追加の仕事で呼ばれて

IMG_2268駆けつけた

育成牛舎。

未経産の牛の

産道から

頭が出かかっていたので

その部分を従業員2人と一緒に

IMG_2266引っ張り出した

出てきたものがこれ。

いったいなんだろう?

これは

流産胎児であるが

まるで

ツチノコ!?

IMG_2267生きているかと思ったが

残念ながら

すでに死亡しており

鼻の曲がるような

悪臭を放つ

気腫胎だった。


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黒毛和種の第四胃変位

先日助手をした手術は、

黒毛和種の4ヶ月齢の、

第四胃左方変位(いわゆるヨンペン)の手術だった。

IMG_2276四変(ヨンペン)の手術といえば、

ホルスタインの搾乳牛が圧倒的に多く、

その中でも特に、

産後数ヶ月以内に頻発する、

というのが、

我々十勝の獣医師たちの常識であり、

おそらく誰も異論を挟まないだろうと思われる。

四胃変位の主な原因の1つとして

IMG_2274産後の乳牛の泌乳量を

できるだけ速く生産レベルまで引き上げるために

カロリーの高い飼料を急激に増給することが挙げられる。

その結果

搾乳牛の胃がその要求に応えることができず

胃に大きなストレスがかかり

胃内のガスを処理しきれなくなり

第四胃の変位を引き起こす。

IMG_2273この発病機序は

ホルスタインの搾乳牛の典型的なパターンである。

我々十勝の酪農地帯では

その発病パターンで引き起こされる

搾乳牛の

産後の

第四胃変位がほとんどなのだが

たまには

産後とは関係のない泌乳期に起こる四変もあるし

搾乳をしていない育成牛や乾乳牛に起こる場合もある。

そういうパターンでは

産後以外に胃が弱るような要因がある。

その最たるものが

肢の痛みであろう。

また過密飼いのような群のストレスも

関係しているようだ。

さらには

ホルスタインではなく

黒毛和種で

第四胃変位が起こる場合もある。

IMG_2272その中には

今回の症例のように

生後まだ4ヶ月ほどの黒毛和種が

第四胃変位になってしまうことも

稀にある。

稀にある、と言っても

我々十勝の獣医師が遭遇する頻度から

そう感じるだけのことである。

黒毛和種の多い地域

例えば九州地方の獣医師は

黒毛和種の第四胃変位に遭遇する機会は

きっと我々より多いに違いない。

黒毛和種の多い地方の獣医師の方々に

第四胃変位の発症パターンを

聞いてみたいと思う。

IMG_2271また

ホルスタインに比べて

黒毛和種の場合には

子牛にも多いように感じるのだが

どうなのだろう?


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超・過大児!

酪農家の⌘牧場からの電話で、

稟告は、

「数日前から尻尾を上げて、産気づいているようなのだが・・・」

というものだった。

朝の往診の振り分けをしていた我々獣医師たちは、

皆それを聞いて、

共通した病名をを頭に思い浮かべていた。

「(子宮)捻転ですかね・・・」

「気腫胎かも・・・」

⌘牧場にはK獣医師が往診することになった。

「昼からの帝王切開も、ありですね。」

「そうですね。」

午前中の

自分の往診を終えて

診療所に戻ってみると

手術室には手術の準備がされていた。

「やっぱり手術ですか?」

「ええ。捻転ではなかったんですけど、全然出なくて。化け物かも・・・」

「奇形ですか?」

「尾位なんだけど、何だかおかしいんですよ。」

牛が運ばれてきて

K獣医師とT獣医師が手術室に入った。

昼の弁当を食べ終えた私は

準備室で

午後からの往診の用意をしていると

隣の手術室で助手をしていたT獣医師が来て

「安田さん、ちょっと手伝ってもらえますか?」

「・・・出ないの?」

「何だかおかしいんで。」

「・・・やっぱり奇形?」

急いで手術用の手袋を履いて

牛の腹腔内の

子宮を探り

胎児の前足らしきものを掴み

T獣医師のメスが

子宮を切りやすくなるまで引き上げた。

「重いですね・・・」

子宮の創口から

前肢を1本出して掴んでも

もう1本の前肢がなかなか掴めなかった。

K獣医師の手がようやくもう1本の前肢を掴み上げ

2本の前肢が創口に現われたが

「なんだか曲がってませんか・・・」

「奥に頭があるんですけど・・・」

「デカイですね・・・」

「眼窩には指がかかるんですけど・・・」

「鈍鈎(どんこう)使いますか・・・」

我々の後ろで見ていたS獣医師に

IMG_2240鈍鈎を用意してもらい

それを胎児の眼窩に掛けて

術創を鋏でさらに開大して

前肢と同時に引いてゆくと

ようやく

IMG_2241子熊の頭のような

巨大な頭部が現われた。

前肢を縛り付けたロープを

チェーンブロックのフックに付け替えて

さらに胎児を吊り上げてゆくと

IMG_2242巨大な胸部が現われ

さらに巨大な臀部が続いて現われ

最後に太い後肢2本が現われ

見上げるほどの

過大児の全貌が現われ出た。

IMG_2243「・・・。」

あまりの大きさに

我々は一瞬言葉を失った。

「・・・うわー、で・・・っかい。」

「生きてますよ・・・。」

IMG_2244床に降ろされた巨大な胎児は

鼻で大きな呼吸を開始した。

しばらくすると

頭を上げようとしては

その大きな頭部を

床に投げ打っては四肢を動かし

とうとう頭を上げた。

IMG_2248「・・・何キロありますかね。」

「80キロ、いや90キロ・・・」

「これだけ太くてデカかったら100キロあるかも・・・」

「ところで、この牛の分娩予定日は?・・・」

「来年の1月7日だそうですよ・・・」

IMG_2245「えっ?・・まだ予定日来てなかったの?・・」

「まだ2週間も早い・・・」

「そんなことあるのか・・・」

我々はあまりの胎児の大きさと

その異常さに

ただただ

驚くばかりだった。


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ユニークな従業員

先日はまた、

隣のI田町の診療の応援だった。

今度の応援内容は一般診療ではなく、

JAと役場の農林課の職員と一緒に各農家さんを巡回して、

牛の予防接種とヨーネ病検査のための採血をする、

というものだった。

飼主さんたちも

我々のすることは事前に知らされているので

注射と採血をする牛たちは

既にしっかりと捕まえて繋がれてあり

私はそれらの牛たちに針を刺すだけ。

単純作業の連続で頭を使わずに

IMG_2232体だけを使うという

小手先の技術だけの仕事である。

自分で診療車を運転して回る一般診療と違って

予防接種と採血の時は

役場の職員が車を運転してくれるので

大変ありがたい。

行ったことのない家ばかりの地区を

IMG_2231巡回していると

新しい景色が目に飛び込んで来て

小旅行をしているような気分になり

楽しくなってくる。

そんな中

先日巡回した和牛農家さんで

実にユニークな従業員のいる家があった。

IMG_2224牛舎の中の飼槽の前で

いつまでも立っている。

声をかけても反応がない。

立っているだけで手足を動かさない。

作業着を着ているが

その着こなしがイマイチ。

よく見てみたら

マネキン人形だった。

その1人は少年だった。

IMG_2225また別の牛舎には

艶かしく唇を開き帽子を斜めにかぶった

若い女性が居た。

カラス対策として立っているらしい。

「でもね。カラスはすぐ慣れちゃって・・・」

「・・・あーやっぱり。」

「カラスよりもね。うちに来るセールスの人とかが声をかける・・・」

「・・・人が騙される?」

「そう。で、返事しないから、なんて無愛想なやつなんだろーって・・・(笑)」

「(笑)」

あまりにユニークなので

写真を何枚か撮らせてもらった。

IMG_2226カメラを向けたら

母さんがマネキンに寄って行き

帽子の角度を直しておめかしをしてくれた。

マネキン人形たちは

まるで家族のように

可愛がられているのだ。


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ワインの町へ往診応援

我が診療地区の西隣にある、

I田町の家畜診療所のスタッフが、

さらにその北隣にあるH別町の家畜診療所の人員不足で、

頻繁に、往診の応援に借り出されている。

その人員の穴を埋めるために、

我が町の家畜診療所のスタッフが、

月に何日か往診の応援に行くことになった。

先日はその応援役を私が承り、

朝から1日間、

I田町の畜産農家の牛の往診に回った。

どの農場でも

飼主さんたちとは初対面であるから

往診車から降りたら

「初めまして。」

という挨拶から始まることになる。

十勝NOSAIが広域合併されてからは

こういうことは茶飯事になっている。

どの家でも初対面は少し緊張するものだが

飼主さんも獣医師も、今はもう

お互いに心得たもので

緊張の空気はたちまち消えて

すぐに普通の診療作業に入ることが出来た。

先日もそんな感じでスムーズに1軒目を終えて

2軒目の牛の診療へと進み

そこで治療する牛の首に

ペニシリンの筋肉内注射をしようと針を刺した

その瞬間

牛が予想外な方向に動いて

私の手元が狂い

注射針の根元がポキッと折れて

中の注射液が私の顔面に飛び散った。

私の上半身と顔面は

ペニシリンの注射液で

真っ白いまだら模様が出来てしまった。

とりあえずそのまま

何食わぬ顔で残りの仕事を終えて

濡れタオルで顔を拭いて

車のルームミラーを覗いてみると

IMG_2212私の顔と帽子には

やはりまだ

真っ白いまだら模様が残っていた。

(2件目の農家の奥さんはきっと笑いをこらえていたに違いない・・・)

そんな事を考えつつ

3件目に向かう途中で

いったん車を止めて

私はもう1度ぬれタオルで

念入りに顔を拭いて

帽子を脱いで帽子も念入りに拭いて
 
さらに上半身に飛び散った真っ白いペニシリンの

まだら模様を丹念に消していった。

(3件目以降もみんな初対面なのだから、白いまだら模様の顔では恥ずかしい・・・)

思いもよらぬ失態を

空しく1人で拭いながら

往診時間は刻々と過ぎていった。

3件目を終えた頃には

焦りと動揺はしだいに消えて

普段のペースに戻ってきた。

往診の途中ではさらに

IMG_2210気を取り直すために

しばしばこの町の

美しい雪景色を眺めたりして

いつもと違う往診途中の雰囲気を

楽しむ余裕が戻ってきた。

IMG_2209I田町は

全国的にも有名なワインの町である

往診の途中には

いたるところで

ワインの町らしい看板や

IMG_2211標識や建物がみられ

ちょっとした旅心を味わうことが出来た。

前半のトラブルを

忘れさせる楽しい景色だった。

その日の夜は

IMG_2206I田町の特産品のひとつ

町民還元用のロゼワインで

1人反省会をすることにした。

このワインの近頃流行の飲み方

「ロゼロック」の爽やかな酸味が

ことのほか喉に沁みた。


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牛の捻転式去勢の比較

今月の「家畜診療」誌の、

C3281B64-D7C0-4B1B-AE27-AEC7216C3B5Bワンポイント質問のコーナーに、

捻転式去勢の注意点、

と題して、

左右両精巣の同時捻転去勢法(いわゆるニコイチ捻転法)と、

片精巣ずつの捻転去勢法(電動ドリルの捻転法)とを、

比較して考察した記事が掲載された。

筆者は(株)Guardianの伏見康生氏。

C37C2DBC-5637-4094-8404-1242AC041DC6牛の精巣の解剖学から始まり

旧式の結紮法と新式の捻転法の比較を述べ

それから本題の

ニコイチ捻転法(両側同時)と電動ドリル捻転法(片側法)の

比較考察が書かれている。

掲載誌の文章を写真に撮り

33E60A22-FD5B-4A31-80B4-A29DB901CA33ここに転載させて頂いたので

クリックして大きくして

是非読んでいただきたいと思う。

ニコイチ捻転法と電動ドリル法の

それぞれのメリットとデメリットと思われることが

図や写真を通して比較考察されている。

A8725DFC-5957-4C28-B8F2-E7AC8EF22BEE二つの方法の紹介と

実施する際の注意点が

詳しく述べられている。

ただし、今回は

科学的な数値データーによる

客観的な比較検討までには至っておらず

どちらの方法が優れているか

という処までは

残念ながら言及されておらず

両者の去勢法の紹介というところで止まっている。

まだ両者を客観的に比較するデーターは

蓄積されていないようだ。

客観的なデーターがなかなか蓄積できない理由としては

一人の獣医師が

両方の手技を同時に使うということはせず

どちらかの手技を習得してしまえば

それだけを熟練して

日々の診療に用いているからだろう。

私は、いうまでもなく

普段はニコイチ捻転法ばかりをやっており

電動ドリル法の経験は一度もない。

そして

この記事の筆者の伏見氏は、逆に

普段は電動ドリル法を採用されているようだ。

今後

両者がどのように普及してゆくかは

それぞれの獣医師諸氏の手に委ねられるが

今回の記事のような比較検討が

さらに進んで

より良い去勢法が普及してゆくことを願っている。

掲載記事の文末には

以下のような記述があった。

「最後に、従来から鉗子による子牛の捻転去勢を実施する獣医師は存在していたが、ごく限られた範囲の特殊な手技に過ぎなかった。そこへ両側同時捻転去勢専用ツールを開発し、個人でweb発信を行い、手技の一般化と普及をさせた十勝農業共済組合の安田峰獣医師の功績は大きく、獣医療界のこれまでの情報と技術の浸透のあり方に変革をもたらしたケースといえる。」

BlogPaint最近は

俳号の豆作ばかりだったので

本名が活字になるのは

なんだか恥ずかしい(笑)

筆者の伏見氏には

心から感謝を申し上げたい。


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何かが変わった!?

牛の産後起立不能症における、

低カルシウム血症と、

それに関連する、

低リン血症に対する治療薬として、

グリセロリン酸カルシウム製剤(商品名・ネオニューリン)がある。

私はこの業界に就職してから、

30年以上にわたって、

この薬品を使い続けている。

それだけお世話になっている薬品なのであるが

近頃、このネオニューリンに

なにやら異変が起こったようである。

先日、同僚の獣医師2名から

ネオニューリンが白く固まってしまった

という話を聞いた。

極寒の1月ならばともかくも

まだ寒くなり始めの11月に

この薬品が白く固まるというのは

初耳だった。

気になったので

私が診療車で持ち歩いている自分のネオニューリンが

白く固まっていないかどうか確認したところ

IMG_2184それは白く固まってはいなかった。

同僚の白く固まったネオニューリンと

私の白く固まらないネオニューリンと

何かが違うということで

その製造番号(ロット番号)を見ると

前者は

製造番号  110916

使用期限  2019.11

後者は

製造番号  110425

使用期限  2018.12

IMG_2183であった。

私の持っていたものはずいぶん古いロットで

ラベルがずいぶん汚れてしまっていた。

使用上の注意をあらためて読んでみたら

「本剤は寒冷時、白色沈殿物を生じることがあるので、なるべく温暖な場所に貯蔵することが望ましい・・・」

と、ある。

この薬は本来

寒いと白濁沈殿が出来る薬剤であったようである。

それを今まで数十年間

私は全く気にも止めずに

この薬を使っていたのだ。

それも、ただの一度も

白く固まることなく使い続けてきたのだった。

いくら寒くても

何の問題も無く

ネオニューリンは透明のままだった。

ところがそれが

今年になって

何か変わったことが起こったようだ。

私の汚れたラベルのネオニューリンを

公開するのはちょっと恥ずかしいけれども

それはさて置き

ネオニューリンの製造過程で

最近

何か変わったことが有ったのは

間違いないようである。

皆さんがお持ちの

ネオニューリンは

いかがでしょうか?


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17ヶ月齢の牛の上腕骨骨折

稟告は「起立不能」、

酪農家の★さんの、

生後17ヶ月齢の育成牛だった。

初診をした同僚獣医師のカルテには、

起立不能に加えて、

右上腕部の腫脹、硬結、熱感と書かれており、

原因は不明だが転倒か?

という記載があり

消炎鎮痛剤が投与されていた。

翌日

私がこの牛を診に行った時

A1275439-3DF0-4463-BF0D-3043DE5C330Bこの牛は起立していた。

状態が少し良くなったのか

と、思いきや

その歩く姿は

3本足での痛々しいものだった。

E2C99B72-49C1-4CE9-9D40-5FCEC25C1ECB右前肢は全く着地することができず

ブラブラと肩から垂れ下がっている感じで

肘から肩にかけて

大きく腫れていた。

上腕骨の骨折が強く疑われる症状だった。

E1CE1D36-92F7-4CDB-ABED-7A026B7899A8「昼からレントゲン写真を撮りましょう。」

「はい。」

「それで、腕の骨(上腕骨)あたりが折れていたら、もう・・・」

「あきらめた方がいいですか?」

「・・・うん、そう、だね。」

「この牛、17ヶ月でまだ種付けもしてないし、しょうがないです。」

午後から

X線装置を持って来て

★さんの牛の上腕部を撮影した。

しかし

17ヶ月齢の牛ともなれば

体重は500kg程度あり

3本足といえども

走り出したら手に負えない。

かと言って

鎮静剤をかけて

横臥してしまった時

どういう体位で上腕部を撮影するかという

経験が私には無かった。

結局、鎮静剤を打たず

立位のまま

4人がかりで

患肢を前方に牽引して

上腕部にX線を当てて撮影したのが

D212BDC3-6291-43CF-8690-98E49969AC0E左の2枚の写真である。

全部で4枚撮影したが

うち2枚は全くの失敗撮影で

辛うじて患部が写ったのがこの2枚だった。

2枚目の写真の黄色い矢印で示した部分に

BlogPaint上腕骨の骨折らしいものが写っている。

翌日、この写真を元に

この牛を廃用に認定してもらった。

さらに、翌日の解剖の結果

上腕骨遠位の骨折は間違いなかった。

79C58BB0-039D-4DB8-B235-7C858692BE32しかし

それにしても

正直もっと上手な写真を撮りたかった。

今から考えると

C22B5DD2-A6C2-455A-9A00-D5FD59790BCCちゃんと鎮静剤を使うべきだった・・・

もっと保定をしっかりして撮影すべきだった・・・

撮影角度と方向は適切だったのか・・・

X線量ももっと多くすべきだったのか・・・

などという

初歩的な反省点が

たくさん挙げられる症例になった。

これをお読みの

X線撮影の経験豊富な諸先生方に

アドバイスをいただいて

もっと撮影が上手になりたいと思うので

どうかコメントを

よろしくお願いいたします。


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女優の涙、赤ちゃんの涙、雌牛の涙

人前で涙を見せることが多いのは、

e5a11ef0成人ではやはり、

女優さんが一番だろう。

女優さんにとって、

涙を流すことは仕事であり、

飯の種である。

Unknown美しく、悲しく、

感動的な涙を流す女優さんを見て、

我々は心を打たれる。

しかし

imagesその涙の多くは

演技による涙であり

嘘の涙である可能性が高い。

自分の涙ではなく

001372acd73d114915f351目薬の可能性さえある。

それでも我々は

そういう涙を見て

心を打たれてしまう。

そんな場面で

女優さんが涙を流すメカニズムや

涙の量や成分などを論じるのは

論じたい人の勝手であるけれども

それは無粋というものであろう。

また

人前で涙を見せるのは

赤ちゃんや幼児も

得意である。

Unknown赤ちゃんの涙は

女優さんの涙よりも

純粋で計算のない

無垢な心から湧き出る涙である。

我々はそんな正直な

images嘘のない涙を見て

心を動かされる。

そんな場面で

赤ちゃんが涙を流すメカニズムや

Unknown涙の量や成分などを論じるのは

論じたい人の勝手であるけれども

それは野暮というものであろう。

また

人前で涙を見せることの多いのは

雌牛もそうである。

IMG_2175私の経験の中では

ホルスタインの搾乳牛が

もっとも涙を流すことが多い。

ホルスタインの成牛は

ヒトの赤ちゃん程度の知能があるとも言われている。

IMG_2174そんな雌牛たちが

人前で涙を流すのは

何も不思議な事ではない。

雌牛の涙は

赤ちゃんの涙と同様に

IMG_2173純粋で計算のない

無垢な心から湧き出る涙である。

我々はそんな正直な

嘘のない涙を見て

心を動かされる。

45F3E6B6-5AC3-4BAE-BE7A-24F00C2908A8そんな場面で

雌牛が涙を流すメカニズムや

涙の量や成分などを論じるのは

論じたい人の勝手であるけれども

それはやはり

無粋で野暮というものであろう。

女優さんの涙

赤ちゃんの涙

雌牛の涙


これら3つの涙に

どれほどの違いがあるのだろう。

哺乳動物の流す涙としては

全く同じものであると言えるのではなかろうか。

哺乳類の涙というものは

此の地球上の

美しい露のひとつであろう。



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子牛の急性鼓腸症

「子牛の腹が、また張ってきた・・・」

家畜商の〆さんの父さんからの電話だった。

「昨日の朝にも診てもらって、おさまってたんだけども・・・」

「わかりました。」 

カルテを見ると、

昨日の朝に初診された急性鼓腸症だった。 

その時は、

経口カテーテルで第1胃内のガスを抜き、

生菌製剤と胃腸薬を投与してあった。

「それで1回おさまって、もう治ったと思って、昨日の晩、配合飼料やったんだよな・・・」 

IMG_2162「あーそう」

「そして今朝餌やりに来てみたら、またこんなに腹張って・・・」

「なるほど」

私は、子牛用のカテーテルと

子牛用のオーラルクロスを

BlogPaint診療車から取り出して

子牛の第1胃に溜まったフリーガスを

カテーテルから排泄し始めた。

「あ、臭え・・・」

「でも、このくらいのガスなら普通だよ」

BlogPaint私と〆さんの父さんとで

この子牛の腹部を左右から挟んで

強く押すと

カテーテルから吹き出す

透明のガスがまた勢いを増した。

IMG_2165カテーテルの先端をバケツのお湯に浸すと

その吹き出す勢いが良く見えた。

勢いがなくなるまで押し続け

その先端に

漏斗を取り付け

今度は薬剤投与となる。

生菌製剤でもよかったのだが

ここはもう少し刺激が強くて

IMG_2166薬効の幅の広い

中森獣医散「Z」を選択。

薬品名にいつのまにか「Z」が付いて

その効果が一段とパワーアップしたような気がするが

それは気のせいかもしれない(笑)

IMG_2167ともあれ、こういう場合は

子牛の第1胃の微生物叢の状態が

まだ不安定で

一部の微生物による異常な発酵が起こっているので

それを鎮める効果のある薬剤を投与しておくのが良い。

投与を終えて

カテーテルを引き抜き

〆さんの父さんに

配合飼料はしばらく与えないよう指示して

帰路についた。

その

翌日の

今度は夕方に

また〆さんの父さんから電話がかかってきた。

「いやー、またあの子牛の腹が張ってきて・・・」

「あらら」

「まちがって配合飼料を嫁さんがやっちゃって・・・」

「あらら(笑)」

私はまた再び

〆さん宅へ往診し

昨日の朝と全く同じ内容の診療を

繰り返し施して

帰路についた。


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「牛のニコイチ捻転去勢法」

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牛は泣き虫

牛は泣き虫である。

特にホルスタインは泣き虫である。

酪農家へ往診に行き、

健康を損ねた搾乳牛を診て、

点滴治療をすることになり、

その牛にモクシをかけて、

近くの柱に頭を縛りつけ、

長い首を引き伸ばして、

その頸静脈に、

太い針を刺そうとしたその瞬間、

針を持った手の上に、

温かい雫が、

ぽとり

と落ちてきた。

牛の涙だった。

体調が悪くて

ややくぼんだ目に

透明な涙を溜めて

E15EC11F-575F-434C-AD35-0146C12BE6F8その涙が

ぽろりぽろり

と落ちてくる

牛が泣いているのだ。

声はほとんど出さず

45F3E6B6-5AC3-4BAE-BE7A-24F00C2908A8不安げに

悲しげに

私の方を

じっと見ながら

牛が

静かに

泣いているのだ。


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診療車のクラクション

昨日の往診で、

酪農家の◯さんの牛舎の前に到着し、

誰も近くにいる気配がなかったので、

診療車のクラクションを鳴らして、

あたりを伺っていたら、

「あ、やっぱり安田さんだ。」

と言いながら◯さんの息子がやってきた。

「え?、俺って判ったの?」

「うん。」

「どうして?」

「クラクション鳴らす獣医さんは安田さんしかいないから。」

「え?、そうなんだ。」

「うん。」

「それは知らなかった。」

「クラクション鳴らす人は、むかしの幕別の先生たちだけ。」

「へー、そうなんだ。」

「他の人はみんな鳴らさないですよ。」

「そういえば、どこかの獣医で、往診に来てクラクション鳴らしたら、親方に怒られたっていう話聞いたことある。」

「そういう家があるんでしょうね。」

「やっぱりクラクション鳴らされたら、うるさいの?」

「僕は牛舎の奥に居て、気づかなかったりするから、鳴らしてもらったほうがいいですけどね。」

「今の獣医は、クラクション鳴らしたらダメ、って教わってるのかな?」

「みんな鳴らさないですから、そうかも。」

「俺はクラクション鳴らして、一度も怒られたことはないけど。」

「怒る家もあるから、鳴らさなくなったんでしょうね。」

「そっかぁー、そういえば俺も、怒られはしなかったけど・・・」

実は一度だけ

怒られこそしなかったが

記憶に残っていることがある。

それは転勤したT町で働き始めた頃の

夜間当番のとき

搾乳の時間帯にある酪農家に往診にゆき

つい、いつもの癖で

到着の合図のクラクションを鳴らしてしまったことがあった。

そして牛舎に入って行ったら

中で搾乳していた親方から

「搾乳してんだから、中にいるに決まってるでしょ!」

と、ちょっと不快そうに言われたことがあった。

私の不注意だった。

それ以来

私は搾乳時間中だけは

決してクラクションを鳴らさないように注意している。

それはちょっと考えれば当たり前のことであり

全く私の不注意であった。

しかし

搾乳時間以外の昼間の往診では

牛舎に到着してあたりを伺って

誰も居ないようであれば

クラクションを鳴らすことはよくある。

そのほうが早く気づいてもらえると思っている。

IMG_2161でも

やっぱりそれは

うるさいと思われているのかもしれない・・・

なんだか

心配になって来た。

これをお読みの皆さんは

どう思っているのだろうか?

診療車のクラクションを鳴らされたら

嫌ですか・・・?


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微研学術セミナーin帯広(2)

「新生子牛へワクチン接種した場合、

ワクチンブレイクという現象によって、

その病原体に対する抗体価は上がらないけれども、

抗体価が上がらないからといって、

免疫力も上がらないのではなく、

細胞性免疫はしっかりと獲得され

免疫力が増強される。

したがって、

新生子牛へワクチンを接種する時、

ワクチンブレイクを気にして、

接種を遅らせる(生後3ヶ月〜)必要はなく、

新生子牛へ早期からのワクチン接種が、

有効である。」

今回のセミナーで

私が教わった新知見である。

講師の大塚先生は

この説を唱えるきっかけになったのが

人医療における小児のワクチン接種法だったという。

人の新生児には母親の胎盤を介して

IMG_2552IgGが移行しているにもかかわらず

できるだけ早く

数種類のワクチンを接種することが推奨されているという。

その理由は当然

ワクチン接種の効果が期待できるからである。

IMG_2553その効果とは

発症率の低下という形で現われたり

発症した後の症状の軽減という形でも現われるもので

血中抗体価の高低とは必ずしも一致しないものだった。

講演時間の関係で詳しいデーターの解説は省かれたが

結論として、前回の記事に書いた通り

ワクチンブレイクによって出来た抗原と抗体の結合物は

マクロファージに貪食され

その抗原情報がTリンパ球に記憶され

細胞性の免疫機能が準備される

という新知見が示された。

したがってワクチンブレイクを気にして

新生児へのワクチン接種の時期を遅らせる必要はなく

むしろ生後の早い時期に積極的にワクチンを接種すべきである

というのである。

この理論を裏付けるものとして

実際の現場のワクチネーションの

実例で示したのが

次の講師の加藤先生だった。

加藤先生のデーターの1つは

なかなか衝撃的だった。

それは

サルモネラ症によって

新生子牛が生後数日で次々と重篤な症状を示し

高い確率で死亡してゆくある農場で

サルモネラ症不活化ワクチンを

出生直後に接種し始めた時の

死亡率の変化を示したものだった。

詳しい数字は省略するが

IMG_25552ワクチン接種を開始した時点で

サルモネラ症による子牛の死亡率が

有意に低下している。

その劇的な変化に私は驚いてしまった。

ちよっと読みづらいが

IMG_2532プレゼンテーションの写真に示されているのが

そのワクチネーションプログラムである。

是非参考にしていただきたいと思う。

ちなみに

このサルモネラ症不活化ワクチンは

主催者の京都微研の製品ではなく

他社の製品だった。

ともあれ

サルモネラ症以外の

他の細菌やウイルス感染症においても

新生子牛への早期のワクチン接種で

同じような効果が期待できる

と考えるのが自然ではなかろうか。


(この記事終わり)


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微研学術セミナーin帯広(1)

第6回微研学術セミナーという講演会が、

ホテルグランテラス帯広で開催された。

IMG_2524そのテーマは、

「若齢牛における感染症コントロールの最新知見」

として、

 講演1「子牛の免疫とワクチンに対する新しい考え方」

            酪農学園大学  大塚浩道 先生

 講演2「生産現場から見た子牛の疾病対策と課題」

            酪農学園大学  加藤敏英 先生

IMG_2528という二つの講演を聴く機会に恵まれた。

大塚先生は北里大学から酪農学園大学へ招かれた気鋭の獣医学者。

加藤先生はNOSAI山形の臨床家から酪農学園大学へ転身した気鋭の先生。

どちらも大変興味深く役に立つ情報が満載の話だった。

IMG_2521その中で、特に

私がここで書いておきたいと思った新知見

二人の先生にのそれぞれ講演に

共通する一つの新知見、があった。

それは

新生子牛へのワクチン接種についての新知見だった。

新生子牛というのは

生後1〜2ヶ月間は母乳からの移行抗体を持っているから

その時期にワクチン接種をしても

移行抗体によってワクチンの抗原物質は中和され

その時期の子牛の抗体価は上昇しない、という現象

いわゆるワクチンブレイクという現象が起こることが知られている。

抗体価が上がらないのだから

その間の子牛の免疫力は上がらないだろう

そう考えて

子牛にワクチンを接種するのは

母乳の移行抗体が消失する

生後3ヶ月程度まで待ってからの方が良い

という常識のようなものがあった。

今までのワクチン接種法の常識的なこととして

広く知られていたことだった。

ところが両先生の講演は

その常識をくつがえすものだった。

例えば

新生子牛へBVD-MDのワクチン接種をすると

ワクチンブレイクが起こり

新生子牛のBVD-MDに対する抗体価は思うように上がらない。

今までの常識では

抗体価が上がらないということは

免疫力が上がらないということである

と理解されて来た。

ところが、両先生の話はそうではなかった。

ワクチンブレイクという現象によって

抗体価は上がらないけれども

その子牛が持っている母牛からの移行抗体と

BVD-MDワクチンの抗原物質との結合物が多数生産される。

その後、その結合物が

マクロファージに貪食されて

その結果、BVD-MDの抗原情報がTリンパ球に伝達されて記憶され

その子牛はTリンパ系の細胞性免疫を獲得する

というのである。

つまり

新生子牛にワクチンを接種すれば

ワクチンブレイクによって抗体価は上昇しないけれども

細胞性免疫のほうはしっかりと準備ができるから

いざ本物の病原体の攻撃を受けた時

症状は軽度で済み

ワクチン接種の効果は

十分に現われるのだという。

二人の先生の講演内容は

ワクチンブレイクを気にして

新生子牛にワクチンを打たないという

今までの常識を

くつがえすものだった。

出生後(10日後〜)にはもうワクチンを接種してよい。

その時起こるワクチンブレイクを気にしなくてよい。

むしろ積極的にワクチンを接種すべきである。

ということを

我々に示すものだった。


(この記事つづく)


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「自防」の予防注射

毎年10月は、

我が町の牛達の予防注射のシーズンである。

牛の予防注射にも色々あるが、

我が町で毎年行われるこの仕事は

主に気道感染症(IBR、BVD-MD、など)のワクチンを、

町役場が事務局になっている自衛防疫組合(略して自防)の事業として、

我が町の牛達のほぼ全頭を対象に、

一斉注射をして回るというものである。

本格的にこの一斉注射が始まったのは、

今からもう10年以上も前だった。

当時はIBR(牛伝染性鼻気管炎)が

酪農家の間でポツポツと集団発生をして

我々を悩ませていた。

その対策として

町内の牛のIBRの予防接種を徹底しよう

ということがそもそもの動機であった。

当時はIBR単味の生ワクチンを

12ヶ月齢以上の全ての牛に接種し

それより若くて3ヶ月齢以上の牛には

BVD-MD(牛ウイルス性下痢粘膜病)をはじめとする

5種混合生ワクチンを接種していた。

その後、6種混合不活化ワクチンになり

一昨年までは全頭を対象に接種をしていた。

そのおかげで

IBRの発生はピタリと鎮まり

町内の牛群の抗体価も上昇し

一定の効果を得ることができた。

ところが、ここ数年

BVD-MDの蔓延が問題視され

予防接種の重点がIBRからBVD-MDへと移行してきた。

予防ワクチン製品の種類も

6種混合不活化ワクチンに加えて6種混合生ワクチンや

その他BVD-MDを主なターゲットとする多彩なワクチンが開発されてきた。

我が町の自防としても

その流れに乗って、新しいワクチンを使うようになった。

しかし、新しいワクチンになればなるほど

免疫効果は高められるのだが

薬価も高くなり

飼主さんの負担が増える

という現実に直面する。

そこで

一昨年からは

町内の牛全頭へのIBR単味の生ワクチン接種をやめて

若齢牛の6種混合生ワクチンの接種を重点的に行い

飼主さんの経済的負担の軽減と

予防体制の効率化をはかった。

現在は

3ヶ月齢以上で約12ヶ月以下の若齢牛に

まず6種混合生ワクチンを接種し

その後の補強として2回の不活化ワクチンを接種する

というL-K-K(生-不活化-不活化)方式を採用している。

すなわちこれは

町内の全ての牛が

生涯に3回のワクチン接種を受ければ良い

という方法である。

これによって

IBRの免疫だけは若干手薄になるかもしれないが

その他の牛の気道感染症に対しては

特に最近問題視されているBVD-MDに対しては手厚い方法であり

とりあえず今のところは

ベストの予防対策になっているのではないかと思う。

EDE2AF49-BDEB-4524-976D-C9404DE0987E一連の写真は

先日、私が担当した

巡回予防接種のひとコマ。

この日は役場の事務局のK野氏と

JAの窓口のN岡氏と

26914A90-6F96-47EC-B5C6-E0E263A52CE0NOSAIの獣医師の私とで

3人の予防接種チームを組み

町内の牛を注射して回った。

このワクチン接種チームのメンバーが

交代交代で

IMG_2495約7日間にわたって

巡回接種が繰り返される。

ちなみに

写真に写っている

役場の事務局のK野氏というのは

1049368A-AB4A-41E2-8E64-E081F225ABBA我が「俳句」仲間の

「俳人」のK野K典さんである・・・。

また、ちなみに

この農家さんの

処理室の扉には

「ねこにげ注意」

という張り紙がしてあった・・・。


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分娩後6日目の子宮脱!(3)

分娩後6日目という珍しい時期の子宮脱、

その初診で整復棒を深く差し込んで、

とりあえず整復したものの、

その後の食欲廃絶、

起立不能となり、

これは子宮穿孔から腹膜炎にでもなってしまったかと、

心配しながらの治療が1週間続いた。

そして7診目、

Рさん宅に行くと、

牛舎のタイストールには、

牛の姿はなかった。

昨日のРさんの話だと、

自力で立った時に外へ出す

ということだったので

私は牛舎の外のパドックへ目をやった。

そこへРさんの奥さんがやって来た。

「牛、外に出したの?」

「はい、そこにいますよ。」

見ると

治療していた牛がパドックの雑草の中にポツンと立っていた。

診察しようと近寄ると

牛はにげまわるよにスタスタと歩いた。

1231B3B1-DE26-4BE6-8134-13F7C813EB53T38.8  P100  起立自由 食欲回復傾向。

「胃の動きもよくなってるし、大丈夫だね。今日で終わりにしましょう。」

「はい。」

私はこの牛に最後の抗生物質を筋注して、

治療を終了した。

その後、現在まで約2週間

この牛は元気にしているようだ。

腹膜炎はおそらく無いと思われる。

ただ、どうして

分娩後6日も経って子宮脱になったのか?

6BEE0D15-4DD0-4B73-B258-AC58AFD1A884その原因として考えられるのは

分娩直後から子宮の反転があり

それがいつまでも治らずに残っていたのではないだろうか?

さらに、この牛はストールで立つのが下手なので

普通の牛よりも子宮が押し出される腹圧が強かったのではないだろうか?

それに加えて、やはり低カルシウム血症があったのではないか?

すなわち

「子宮の反転」

「腹圧」

「子宮の軟化」


という3つの特殊な事情の重なりを考えた。

そして

今回の珍しい子宮脱から

一般的な分娩直後の子宮脱の原因にまで

想像を巡らせてみると

まず

胎児や胎盤の娩出に伴って生じる

「子宮の反転」

という第1の現象があって

怒責や横臥(起立困難)によって生じる

「腹圧」

という外力と

低カルシウムなどによって起こる

「子宮の軟化」

という現象

この3つが重なって

子宮脱が誘発されるのではないだろうか?

この3つの現象は

子宮脱の三要素(!?)

とでも言えるのではないか?

この三要素の重なりが

ある限界を超えた時

子宮脱が発生する(!?)

そんな子宮脱の発生機序を

おぼろげながら

想像させるような

今回の症例だった。


(この記事終り)



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分娩後6日目の子宮脱!(2)

分娩後6日も経過した乳牛の子宮脱に、

CB007284-036E-4787-8E93-35BFE9A8F1291.2mほどある子宮脱整復棒を押し込み、

反転を整復し治癒させることができた、

と、思っていた翌日、

飼主のРさんからその牛の診療依頼の電話がかかってきた。

「昨日の牛の、食欲が全くない・・・」

とのことだった。

私はそれを聞いて、

嫌な予感がした。

そして、最悪な状況、すなわち

長い整復棒を根元まで押し込んだことによる

子宮穿孔・・・

腹腔内出血・・・

さらにその後の腹膜炎・・・

が頭の中をよぎった。

この日からしばらく、私は

往診へ行けない用事が続いたので

Рさんの牛を見に行った同僚獣医師から

後で、話を聞くと

「ただボーッとして、立ってました・・・」

とのことだった。

そしてカルテには

T38.6  P84   食欲不振、呆然起立、被毛粗、子宮脱の影響か?

とあり

抗生物質とブドウ糖等の輸液が施されていた。

さらに、その翌日のカルテには

T38.3  P100   食欲廃絶、起立不能、直検にて子宮輪郭不明瞭

とあった。

牛が起立不能になってしまった・・・

これはまずいことになっている・・・

やはり、子宮穿孔からの

腹腔内出血、腹膜炎になってしまったのではないか・・・

私は、暗澹たる気持ちで

カルテをさらに見ると

血液検査の所見があり

その中で目立った異常値があった。

BlogPaintCa 4.7m/dl・・・

これはかなりの低カルシウム血症だ。

そして、その日から

抗生物質と輸液の治療に

カルシウム剤が加わっていた。

それからさらに2日間の治療が施されたが

牛の食欲は回復せず・・・

自力では起立することができず・・・

腹膜炎の疑いを

拭い去ることができなかった。

「でも、熱発しないし・・・腹膜炎ではなさそうなんですけどねぇ・・・」

5診目にこの牛を治療した同僚獣医師が

そんな感想を言った。

そして、第6病日目

私はようやくРさんの牛を

自分の目で診て

治療する機会が巡ってきた。

牛の目の前に立って

顔の表情を観察すると

眼の輝きは悪くはなかった。

食欲もそこそこで、便もかなりの量を排泄していた。

T39.1  P90  

腹膜炎・・・ではなさうに見えた。

しかし、自力で立つことができなかった。

「この牛、お産してからずっと、立つのが下手になってしまって・・・」

飼主のРさんから、さらに話を聞くと

「前脚がうまく踏ん張れなくて、前の方に行っちゃうんです。」

「・・・吊起すれば立てる?」

「吊起までしなくても、牛を後ろにずらしてやると、いつのまにか立ってるんです。」

「・・・今日はずっと寝てるようだけど。」

「今朝は立ってたので、搾乳したんです。」

「・・・今はうまく立てないし、この牛舎と天井では吊るのは面倒?」

Рさんの牛舎の天井は、吊起をする手がかりがなくて、狭かった。

80D69910-C61D-461B-8371-F671A3FB9A4B「はい、ここではちよっと・・・」

「・・・なんとか吊起できるようにしたいよね。」

「はい、今朝立っている時、外へ出せばよかったんですけど・・・」

「・・・じゃあ、明日までには。」

「はい、外の広くて足場のよい所に出しておきます。」

「・・・じゃあ、今日はまた注射しておきますね。」

私はこの牛に抗生物質を投与し

リンゲル液とブドウ糖とカルシウム剤をセットして

明日また来ることを告げた。

この牛が立てないのは

どうやら

腹膜炎によるものではなさそうだった。

そして

分娩後6日目という珍しい時期の子宮脱の

原因も少し見えた(?!)ような気がした。


(この記事つづく)



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分娩後6日目の子宮脱!(1)

「今夜の当番、安田さんですよね、往診入ったんですけど。」

終業間近の事務所の掃除をしていると、

同僚のT獣医師がそう言いながらやってきた。

「Рさんの牛が子宮脱だそうです。」

「はい・・・」

「それが、お産して6日目・・・の子宮脱だそうです。」

「・・・えっ?・・・何それ・・・、」

私は耳を疑ったが、

それを隣で聞いていた同僚のベテラン獣医師数人は、

産後数日経過してからの子宮脱を治療した経験があると言った。

しかし、私は30年以上牛の臨床をやっているが、

産後6日目の子宮脱を治療するのは始めての経験であった。

Рさんへ向かう途中

(きっと膣脱なんじゃないのかな・・・)

という疑いをずっと持って

Рさん宅に到着して

牛の後ろに立つと

牛の陰部からは何も露出していなかった。

「立つと見えないんですけど、寝てるときに出るのが、子宮みたいなんで・・・」

Рさんの言葉を聞きながら

膣内へ手を挿入してみると

膣内には、膣壁ばかりではなく

硬くしまりかけている肉塊に触れた。

3D751B9A-EF29-4E88-AE87-2FC372E4ED5Cそれを手で掴んで

膣外に引っ張り出してみると

写真のような

小さな宮埠がいくつか付いた

明らかな子宮の内壁だった。

「・・・こりゃ、ほんとに子宮だ・・・」

6BEE0D15-4DD0-4B73-B258-AC58AFD1A884私は驚きつつ

この小さな子宮脱部分の反転を直そうと

押したり引いたりしてみたが

反転した子宮に固定感と支点がないので

私の手の動きと一緒に子宮もただ前後に動くだけで

反転部分は一向に戻る気配はなかった。

「・・・こりゃ、手だけじゃ直せないな・・・ちょっと待ってて・・・」

7786E1F0-6499-464D-A964-8EF1642D3BEE私はいったん診療車に戻り

子宮脱整復捧をもって牛の後に戻った。

そして、1.2mほどある子宮脱整復捧を

膣の中へと押し込んでいった。

途中50cmほど入れたところでかなり強い抵抗が有ったが

819AAD7E-6659-4DE6-A37C-5405FD52E098さらに強く力を入れて押し込んだら

ぐぐぐっという感触から

ずぼっという感触に変わったと思ったら

整復捧がほぼ根元近くまで一気に入ってしまった。

こんなに深く入ってしまって大丈夫だろうか・・・と思い

CB007284-036E-4787-8E93-35BFE9A8F129あわてて整復捧を抜き出し

また手で膣内を触診すると

子宮の肉塊は消えてなくなっていた。

子宮頚管が普通の産後の牛のように閉じ気味にこちらを向いていた。

「とりあえず、子宮脱は治ったみたい、後はその中に抗生物質を入れときますね・・・」

3815B564-1177-477E-AB00-FEE573401729私はそう言って、言ったとおりの治療を施して

帰路についた。

うまく子宮が整復できていれば

明日はあえて診察に来なくてもいいと思った。

そう思っていた私の頭の中から

Рさんの牛の事は

かなりのスピードで消え去ろうとしていた。

ところが

翌日の朝

Рさんから

電話がかかって来た・・・


(この記事つづく)


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難産介助の強い味方

夜間当番の終了時間の間際、

◇牧場の従業員のS君から電話が入った。

「子宮捻転なんですけど・・・」

私は朝の診療所の通常の受付時間までには、

帰って来れないことを覚悟して、

◇牧場へ車を走らせた。

着いて手を入れてみると、

S君の言うとおりの子宮捻転ではあったものの

捻れはそれほど強くはなく

胎児の足と頭部には何とか触れることが出来た。

2次破水は終わっているようだった。

こういう場合も、まずは

用手整復法を試みる。

胎児の前肢を反捻れ転方向へ押す

胎児の頭部を反捻れ転方向へ押す

子宮の内壁を反捻れ転方向に押す

などの技を繰り出していると

胎児があるタイミングで

ぐるっと動いた。

子宮の捻れが解消されたようだった。

その拍子に胎水もあふれ出てきた。

そして

胎児の前肢が2本

産道へ押されて進入してきた

さらに頭部も押されて産道へ

進入してくる

はず

なのに・・・

「あれ?、頭はどこだ?」

頭部がうまく触れなくなった。

先ほど胎児が自分で動いたとき

胎児の頭部が前肢の陰に回り

そのまま子宮の奥のほうへ行ってしまったようだ。

ここで、頭部をキープしないとまずいことになる。

私はとっさに前肢2本を産道深く押し込み

スペースの空いたところで腕を奥に入れて

胎児の頭部を探った。

「あー、あったあった、頭が、でも、鼻先と下顎は触れるんだけど、その先が・・・」

鼻先や下顎に指先が触れるだけでは不十分であった。

頭部をキープするには、耳から後頭部にかけて

ワイヤーをまわすのがベストであり

それが出来なければ

せめて眼窩(眼の窪み)に指がとどかなければならない。

眼窩に指がとどけば

12D9EF2C-6433-4A83-9A41-9D6304704911そこに

難産介助の強い味方である

鈍鈎(どんこう)を引っ掛けて

胎児の頭部をキープすることが出来る。

ところが今

私の指先は、眼窩まではとどかず

下顎さえも、指で掴むことが出来なかった。

「・・・ちよっとS君・・・手袋はいて・・・手を入れてみてくれる?・・・」

「はいー」

「・・・S君なら、頭の下顎を掴めるだろ?・・・」

「どうかわかんないですけどー」

S君は身長183cmの大男で

手足も非常に長く

◇牧場のちょっとしたお産なら

簡単に介助できる腕を持っている。 

私は産道から手をぬいて

S君にバトンタッチをした。

「・・・頭のどこでもいいんだけど・・・手で掴める?・・・」

「はいー、なんとかー、」

「・・・掴めたら・・・少し揺さぶって・・・」

「こーですかー、あー、」

「・・・少し引っ張れる?・・・」

「こーですか、あー、なんとかー、」

「・・・よし、替わって!・・・」

S君から交代した私は

再び産道に手を入れた。

すると

胎児の眼窩が

私の手にとどく位置来ていた。

「おー、頭が来てるよ、さすがS君!。」

私は直ちに

鈍鈎を眼窩に引っ掛けて

胎児の頭部をキープした。

キープしてから

胎児の前肢2本に産科ロープを装着。

前肢2本をまだ引かずにそのままにして

キープした頭部の眼窩にかかっている紐を

7101953F-5ADA-4BAD-BD35-566198B7B283ゆっくりと牽引するよう指示。

すると

胎児の頭部が

ぐぐぐと、産道に乗ってきた。

「よし。これから先は、普通のお産と一緒。」

63B7E9D9-B48E-44D7-B08C-2E236E1168BE私はS君と共に

胎児を無事に介助娩出させた。

おおきなF1の♀の胎児だった。

産後の一通りの仕事を終えてから

私はS君と肩をくっつけ合わせて

BF0B3993-A4DE-4315-A6D5-27289406EF1B自分の腕とS君の腕の

長さを比べてみた。

写真のとおり

S君の腕はとても長く

私よりも

3688FD43-CC42-4C5A-BF88-EEA9EFB84ADC5cm近く長かった。

このS君の腕は

鈍鈎とともに

難産介助の強い味方

であった。

予想よりも早く仕事が終わり

帰路についた。

診療所の朝の始業時間までには

帰って来れないことを覚悟していたが

S君の腕のおかげで

遅刻せずに間に合うことがてきた。


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IMG_2775
左の写真の道具を使う


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