北の(来たの?)獣医師

北海道十勝地方で牛馬を相手に働く獣医師の最近考えていることを、 散文、韻文、漢詩 でつづったものです。

気候風土

丹頂と白鳥そして白鷺

先日の往診の帰り道、

デントコーン畑の広がる地帯を通っていると、

右手に丹頂が3羽、

畑に落ちた昨年のコーンの実などを、

揃って啄んでいた。

番いの夫婦とその子鳥だろうか、

最近はよく見かける光景である。

そのすぐ隣の

同じくデントコーン畑には

白鳥が2羽

土の上に座って

くつろいでいた。

番いの白鳥だろうか

これもまた最近よく見かける光景である。

IMG_5359ただ

ちょっと珍しいと思ったのは

3羽の丹頂と

2羽の白鳥が

随分と接近しているな

ということである。

IMG_5360携帯のカメラを向けても

特に驚く様子もなく

携帯カメラの1つの視野に

すっぽりと収まるくらいに

両者は接近していた。

少しアングルを変えて

彼ら5羽を写真に収めると

それはまるで

丹頂と白鳥の混成家族のようだった(笑)

IMG_5361大きな渡り鳥同志

お互いに喧嘩もせず

餌を奪い合うこともせず

実に優雅な

友好関係を築いているように見えた。

渡り鳥たちは

異種でもお互いに仲がよいようだ。

鴉と鳶などの留鳥がいつも

縄張り争いのバトルをしているのとは

随分違う光景だと思った。


 燕雀安知鴻鵠之志哉

 燕雀(えんじゃく)安(いずく)んぞ鴻鵠(こうこく)の志(こころざし)を知らんや


というところか(笑)

その日の昼頃

我が町にある有名な

野鳥が集まる池のほとりを

往診の帰りに通ったら

IMG_5362何やら

大きな望遠レンズをつけたカメラを

池のある方向へ向けて

じっと佇んでいるオジサンたちがいた。

そのレンズが向けられている方向を

よく見ると

池のほとりの1本の木の枝に

白鷺が数羽とまっていた。

IMG_5364頭と嘴を隠して

眠りのポーズでとまっていたが

たまに頭を動かし

白い体から

大きな黄色い嘴と鋭い顔が現れた。

すると

カメラを向けたオジサンたちは

一斉にシャッターを切った。

じっと静かに

しかし楽しそうに

シャッターを切っていた。

この辺に飛来する鷺は

ほとんどが青鷺だが

ここには珍しく白鷺が来るそうで

今年は特に

その数が多いらしい。



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マルちゃんVSペヤング(8)

アメリカという国の日本向けの食料戦略は、

強引な経済論理のみに終始し、

味も素っ気なく酷いもので、

即刻に止めてもらいたい旨を、

私は何度も記事に書いてきた。

しかし、

ペヤングソースやきそばの、

北海道向けの食料戦略は、

なかなかユニークで、

これからも続けて欲しいものばかりであることもまた、

何度も記事に書いてきた。

北関東に拠点を持つペヤング(まるか食品)

VS

北海道に王国を築いているマルちゃん(東洋水産)

という戦いの構図は

日本の食文化の豊かさの現れと言えるだろう。

その過去の戦いを振り返ってみると

 先陣は2年前の衝撃的な「納豆やきそば」

 「基本バージョン」の大手スーパー店頭での大量売り込み

 数ヶ月前に見られた前代未聞の「カレー+納豆バージョン」

 巨大なペヤング「ソースやきそば」の「超大盛」バージョン

 エビ好きの日本人の心をくすぐる「海老」バージョン

「たらこ」の戦い

 あっと驚く前代未聞の「スカルプD」やきそば

 北海道人の胃袋を鷲掴みにする「ジンギスカン」バージョン

いずれの戦いも

創意工夫・硬軟幾重を織り交ぜた

激しくも美味しい戦いであり

まさに日本の食文化のレベルの高さを

全世界に見せつける誇り高い内容となっている。

今回はその中でも

息長く続けられている戦いを紹介したい。

IMG_4843IMG_5128それは

激辛対決!

である。

激辛モノの対決は

辛い食べ物大好き人間をターゲットに

IMG_4845様々な食品で起こっているが

インスタント焼きそばにおいてもそれは例外ではない。 

まずは

ペヤング激辛ソース焼きそばを食べてみた。

包装を解くと、いかにも辛そうなソースの色。

IMG_4846それを3分後に

麺に絡めて

いただきます・・・

初めはいつものペヤングソース焼きそばの

甘めのソースの味と香りが広がる。 

IMG_4847その直後にピリッと舌が反応した。

辛い・・・

けれども味と香りはまろやかだ。

しかし辛い!・・・

その辛さはだんだんと舌全体を占領。

IMG_4848辛い!辛い! ・・・

美味いのだが

辛さが止まらなくなり

思わず水をコップ一杯汲んできて

 水を飲みながら完食。

次に

日を変えて 

マルちゃん焼きそば弁当の激辛を食べてみた。

やきそば弁当には

トレードマークの中華スープがついている。

3分後にお湯を注ぎながらそれを完成するのが

IMG_5131やきそば弁当作りの醍醐味でもある。

激辛ソースを麺に絡めて

いただきます・・・

焼き弁のソースは

ペヤングのソースに比べて 

IMG_5132もともと甘味が薄い辛口ソースである。

その激辛バージョンだから

相当辛いのだろうなぁと期待していたが

意外と辛さに激しさがなく

辛味としてはちょっと物足りない印象

ところが・・・

ここで中華スープを1口飲んでみると

スープの熱さによって

舌が刺激されて

辛い・・・

しかしこれは

熱いスープを普通に飲めるほどの

優しい辛味であった。

定番の中華スープを飲みながら

IMG_5133焼き弁の激辛バージョンを

水を飲まなくても

完食することができた。

焼き弁は

激辛とはいえども

中華スープを飲みながら食べられるほどの

辛さを適度に抑えているようである。

IMG_4843さて

ペヤングとマルちゃんの

激辛対決!

は、辛さという点では

ペヤングの方が上だった。

IMG_5128私は

ストレートに辛さを全面に出した

ペヤングの激辛に軍配をあげようと思う。

しかし、マルちゃん焼き弁の 

中華スープに配慮した辛さへの

優しいこだわりには敬意を表したいと思う。

最後に

両者のパッケージに

それぞれの但し書きが書いてあるのを

紹介しておこうと思う。


「辛味が強いので、小さなお子様や辛味が苦手な方の喫食には十分ご注意ください。」 

 ・・・ペヤングソース焼きそば


「小さいお子様や、辛味が苦手な方は、十分注意してお召し上がりください。」 

・・・マルちゃん焼きそば弁当 


辛いのが苦手な人は

こういう焼きそばは

食べないと思うけど・・・(笑)


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挙式

一昨年入籍し、

一子をもうけていた息子夫婦が、

昨日帯広市内で結婚式を挙げた。

IMG_5224私も仕事の休みを頂き、

新郎の親として、

挙式と披露宴に赴いた。

入籍から日が経っていて、

地元の人間同志の結婚式なので、

新鮮さはそれほどでもないのかなと思っていたが、

実際に式と披露宴に参加してみると、

IMG_5227まるでそのような事はなく、

とても新鮮で、

喜ばしさに満ち溢れたものだった。

息子夫婦のために集まっていただいた方々に

若い人たちが多く

会場を大いに盛り上げてくれたことが大きかったようだ。

誠に感謝に絶えない結婚式だった。

息子夫婦は準備などに大変だっただろうけれど

その父親の私としてはただ流れに乗って

幸せな思いをさせていただいた。

もしこれが

新婦の父親であったならば

ちょっと感じが違うのだろうけれど。

当ブログの記事は

仕事の関係の記事が多く

エグい写真のUPが続くので

たまには

華やかで目出度い写真を載せるのも良いかと思って

手前味噌ながら

記念の意味も込めて

数枚の写真をUPさせていただくことにした。

IMG_5241披露宴では

息子が今でも続けている

野球関係の友人、先輩、同僚、が多数参加して

挨拶ばかりではなく、ビデオあり、余興あり、漫才あり

のとても楽しい雰囲気が

IMG_5244最後まで続き

若さと元気の溢れる披露宴だった。

その披露宴の最後に

「御両家からの謝辞」

というお決まりのプログラムがあり

IMG_5240新郎の父親が

それを代表して挨拶するのが通例となっている。

私はこの挨拶のために

数日前から色々と何を喋ろうかと

考えてはいたのだが

IMG_5235当日

いざその時がやって来たら

とても元気で楽しいその場の雰囲気で

考えてきた内容などはどうでもよくなってしまい

全く違ったことを喋り始めてしまった。

IMG_5233ただ

ひとつだけ

これは言おうと決めていたことがあった。

それは当日に作った俳句を披露すること

それだけは予定通りに言おうと決めていた。

この日の帯広市はとても暖かく

最高気温がプラス10度を超えて

北海道内で最も高い気温だったらしく

雪解けが一気に進んだ。

そこで

昼の間に考えていた一句


 雪解けもめでたく進む挙式の日   


という一句を

挨拶の最後に詠もうと思っていた。

挨拶の最後にさしかかり

「・・・ここで俳句を一句。」

と言った瞬間

盛大な拍手を頂いてしまい

私はドキドキしてしまい

自分の句を披露したら

下五の部分を少し変えて詠んでいた。


 雪解けもめでたく進む挙式かな


しかし、まぁこれも悪くないかと思った。

IMG_5234詠み終えた時

また皆さんから暖かい拍手を頂き

私は挨拶が無事に終了できたことと

そこへ俳句を入れることができたことに安堵し

とても幸せな気分になった。


(改めて皆様方に御礼を申し上げたいと思います。息子夫婦をどうぞよろしくお願いいたします。どうもありがとうございました。)



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喉元過ぎれば二月尽

2月があっという間に過ぎ、

もう今日から3月である。

IMG_5141日毎に陽射しが春めいて、

気温も上昇してきた。

次々とやってくる仕事をなんとか済ませているうちに、

2月は本当にあっという間に過ぎしてまった。

二月尽(にがつじん)とはよく言ったものだ。

2月は実際の長さも28日しかないから 

この言葉は単なる感覚的な言葉ではなくて

事実を表す言葉でもある。 

2月の隣の1月と3月はどちらも31日 もあるのだから

2月に1日づつ分けてやれば

すべて30日で均等になって

2月の慌しさは解消されそうなものだが

それでは味気ないのかもしれない。

ともあれ

IMG_5126ほんの数週間前には

北海道に大寒波がやって来て

十勝地方の気温は軒並みマイナス20℃を下回り

数日間大変な思いをして

IMG_5127極度の寒さを凌いで来たのが

まるで遠い昔のように感じられる今日この頃

つらい寒さは忘れたい

嫌だったことは思い出したくない

そんな気持ちがそうさせているのだろう。

先日

仕事中に喉が渇いたので

診療車の中に置いてある飲み物を探していたら

缶コーラが1本椅子の奥にあった。

IMG_5134それを飲もうとして

タブを開けるとき

随分大きく膨らんでいる事に気がついた。

大寒波のときに

缶コーラが凍れついて膨らんだのだ。

飲み口が盛り上がっている缶コーラは

非常に飲みづらかった(笑)


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井口寿美子さん

天塩町の酪農家、

井口寿美子さんが、

このたび新設された北海道文学館俳句賞の、

IMG_5079最優秀賞に輝いた。

1人20句の未発表の俳句を募集し、

第1回目にあたる今回は、

応募者数は北海道内外から325人にもなった。

その中から

井口寿美子さんの20句が最優秀賞に選ばれたのだ。

その作品タイトルは「牛を飼ふ」というもので

20句のほとんどが

牛のことを詠んだ句になっている。

いくつか挙げてみると

 
 産声といふも牛の仔クリスマス   寿美子

 
 名を呼べばかほ出す仔牛息白く   同


 咳一つもらし仔牛の売られゆく   同


など

仔牛に対する目が優しい。

また


 初日さす盆暮のなき牛飼に   寿美子


 病む牛を寝返りさせて寒の水   同


 風花や尼僧のやうな搾乳帽    同


 搾乳の窓に氷柱の影ならぶ    同


 海二つかち会ふ岬寒波来る    同


など

天塩町の厳しくも美しい環境の中で

酪農家の母さんの毎日の暮らしが

読み手にストレートに伝わってくる。

IMG_5088これらの作品群が

私を含めた7名の選考委員の間で

最高の評価を受けて大賞に選ばれた。

私はこの作品を初めて読んだ時

その内容から

酪農家の母さんであることは容易に想像できたので

IMG_5093作者に是非会ってみたいと思って

この作品を第1位に推した。

もちろん私1人だけが推薦しただけでは

最優秀賞には届かないのだが

今回は、私以外にも第1位に推した人を含め

選考委員の皆さんの評価が高く

IMG_5099見事に最優秀賞に選ばれたのだった。

2月2日の授賞式の当日

はたして

ご本人にお会いすることができた。

井口寿美子さんは私とほとんど同世代だった。

いろいろ話をしていたら

IMG_5094数日前に

牛のお産があり

なんと三つ子の仔牛が生まれだのだという。

残念ながらその仔牛は死産だったらしいが

それがもし全て生きていたら

今頃は仔牛の世話に追われて

授賞式には出席できなかったかもしれない

とおっしゃっていた。

まさしく

現役の酪農家の母さんの話だった(笑)

2月13日の

道新の夕刊のコラムに

IMG_5142この賞の選考委員の代表である

五十嵐秀彦さんが

井口寿美子さんの受賞作品を取り上げて

「・・・1次産業の現場からの俳句が持つ強さ・・・」

と書いている。

私も

まさしくその通りだと思った。

井口寿美子さんには

これからも

酪農現場からの俳句を

たくさん詠んでいただきたいと思う。


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マルちゃんVSペヤング(7)

アメリカの日本向けの食料戦略は、

あまりにもひどく、

即刻に止めてもらいたいものだが、

ペヤングソースやきそばの、

北海道向けの食料戦略は、

なかなかユニークで、

これからも続けて欲しいものばかりである。

北関東に拠点を持つペヤング(まるか食品)

VS

北海道に王国を築いているマルちゃん(東洋水産)

という構図は

日本の食文化の豊かさのあらわれなのだ。

その過去の戦いを振り返ってみると、

 先陣は2年前の衝撃的な「納豆やきそば」

 「基本バージョン」の大手スーパー店頭での大量売り込み

 数ヶ月前に見られた前代未聞の「カレー+納豆バージョン」

 巨大なペヤング「ソースやきそば」の「超大盛」バージョン

 エビ好きの日本人の心をくすぐる「海老」バージョン

「たらこ」の戦い

あっと驚く前代未聞の「スカルプD」やきそば

という

過去に何回もの

激しい衝突を繰り返してきた。

IMG_5077そして今回

またまたペヤング側からの

新たな攻撃が来た。 

その名は

「北海道ジンギスカン風やきそば」!!

である。

ジンギスカンといえば

北海道民の誰もが

心から愛しているソウルフードである。

IMG_5124そんな北海道民の胃袋を

鷲掴みにしようとする

大胆不敵な作戦である。

パッケージには 札幌時計台の写真

その上に「ジンギスカン」の文字

IMG_5065その横になぜか「風」の文字が

小さく添えられているが

これがまた何か意味ありげで

笑ってしまう。

早速試食してみる。

一見普通のインスタントやきそばである

IMG_5120しかし

ソースの袋を切って

麺に絡めていると

そこから漂う香りは

いつものソースとは全く違う

あのジンギスカンのタレの香りがするではないか。

IMG_5121さらにそれをひと口含めば

甘いジンギスカンのタレの味が

麺にからまって

絶妙な食べ心地を味わうことができた。

これは全く新しい

ジンギスカン風味のやきそばに仕上がっている。

IMG_5122北海道民はよく

ジンギスカンをした時に

途中でうどんを入れて

それをタレに絡めて食べることがある。

あのうどんの味こそまさに

北海道のソウルフードであるが

その味を

インスタントやきそばで再現してしまったのが

今回のペヤング「北海道ジンギスカン風」やきそばなのだ。

IMG_5123これはもう

一度食べてみないと

これ以上のことは説明しづらい。

こんな面白いやきそばを作り出して

北海道に攻撃を仕掛けてくる

ペヤングのまるか食品に敬意を表したい。

そして今

マルちゃんの東洋水産陣営の

心中はきっと

穏やかではないだろう

と想像されるのである。


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帯広市民劇場運営委員会・新年交礼会

十勝の中心である帯広市には、

帯広市民劇場運営委員会という会がある。

その目的は、

「演ずるものとこれを鑑賞する人々との交流の広場を創り、市内芸術文化団体ならびに個人の育成と連携を図り、帯広市および十勝の芸術文化の向上発展に寄与する」

である。

先日

帯広駅前のホテル日航ノースランドで

その運営委員会の新年交礼会というものがあり

初めて参加してきた。

たまたま去年の5月の市民芸術祭に

能の仕舞で参加したのがきっかけで

「今年もよろしく」と

運営委員会からお声がかかったので 

軽〜い気持ちで一杯やるかぐらいの

いい加減な乗りで足を運んだのだが

それが

何とまぁ立派な新年会で

運営委員長さんの挨拶から始まり

帯広市長さんの挨拶

帯広市議会議員の皆さんが勢揃い

総勢300人はいるだろうという

とても大きな会だった。

そして

帯広市民劇場賞の受賞者の表彰式

さらに

各受賞者のスピーチと

各受賞者の作品の展示や

各受賞者の演舞や演奏のアトラクションと

それはそれは華やかな催しだった。

帯広市民劇場賞の受賞者の皆さんというのが

これまた多方面で活躍されている方ばかりで

IMG_5030今回は

写真家、郷土史研究家、バレエ劇団、ピアノ奏者、尺八奏者、画家

という6人の方々だった。

交礼会の出席者の名簿を見ると

さらに色々な

ありとあらゆる文化芸術活動を行ってなっている人達の名前があり

こんなに広いジャンルの方々が

一堂に集まって交流を深めるという

IMG_5031一地方都市の新年の交礼会は

日本全国どこを探しても

そうあるものではないらしい。

北海道という

一つの島国のような

まとまりのある特殊な土地柄の中で

IMG_5032さらに

十勝という

連帯意識の強い特殊な土地柄の中で生まれた

とてもユニークな文化活動であるそうだ。

私は今まで

獣医師会以外の大きな会合には

ほとんど参加した事がなかったのだが

今回は

獣医師とはかなり雰囲気の違う人達の会合で

「十勝の文化・芸術の力」

を生で感じる事ができた。

とても新鮮な気持ちで

新年のお酒を楽しむ事ができたのは

大きな収穫だった。


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恒例の餅つき大会・2018

昨日の23日は、

ご近所の飲み友達のH田さん宅で、

恒例になっている餅つき大会だった。

午前中からもち米を蒸かし、

8529456A-2050-41D1-A3E4-66B36663D41B昼までに数回、

昼からもまた数回、

暗くなってからもまた数回、

石臼と杵で餅を搗く。

H田さん夫婦が中心となり、

それに私を含めたいつもの飲み友メンバーが加わって

1AF5ACEA-6D4D-45B5-9957-BBD9A26A03B0かなりの量の餅を搗くことになる。

この餅つき大会の目的は

もちろん餅を搗いて

正月用の伸し餅を作ることにあるのだが

メンバーがメンバーなだけに

当然のように

43407799-A800-4026-B8CA-D79CD54B1618アルコールの力を借りつつ

各自の力を十二分に発揮しながらの作業になる。

寒い空の下で

燗をつけた日本酒は

餅を搗くためになくてはならない

重要なエネルギーなのだ(笑)

E5DA0C3D-80A0-475B-908B-31A42B6A4C6F寒空の下での餅つきなのだが

それがかえって開放的な雰囲気を呼び

H田さん夫妻の明るさと相まって

いろいろな人が出入りする

じつに楽しい餅つきなのである。

今回この餅つきに顔を見せてくれた方々は

304F1A85-8DA7-4101-84DA-E72D90ED86ECざっと思い出しても

20人を超えたのではないかと思われる。

毎年この餅つき大会だけにお会いする方もいて

懐かしいような思いもするのは

毎年欠かさず行われているからだろう。

私はその中で

8B4A9CE3-02A7-46B1-AD18-EBF5A8F7F4EB任されている仕事が一つある。

それは、お雑煮の汁を作る役。

出汁をたっぷりと取り

そこへH田さんの奥さんが切ってくれた具を投入し

沸騰してから火を弱めて

酒・みりん・醤油で味をつけてゆく。

20F195C2-6A7E-471E-90FF-B457384C874E毎年やっていると

だんだんと要領を得て

今では誰からもクレームの来ない

おいしい雑煮の汁をつくることができるようになった。

つきたての餅は

お雑煮以外にも

豆餅や納豆餅やあんこ餅

さらにはピザなどにも使えて

バリエーション豊かなお皿が満載になる。

持ち寄ったアルコール類は

8FC2DC73-FA61-4E6C-AD86-D61887B64B03いつも、最初は

こんなに飲めないだろ!

と思うのだが

それが、餅つきが終わって

H田家の居間に上がらせてもらう頃には

8割方飲み干されてしまっているのだった。

我々の飲み友仲間のうち

酒に一番弱いのは

おそらく私だろう。

私は餅つき大会の時はいつも

47069AA5-0447-46F4-8D6F-3CD1E9248692途中で一度潰れてしまう。

午前中から日本酒を飲み続けると

必ず夕方にはいったん潰れてしまうのだ。

今年こそはそれをやめようと思って

水を途中で飲みながら

抑え気味に飲んで行ったのだが

0EFE9F4C-170D-4212-8F2F-C799CB0E4059それでも今年

またまた宵の口頃に

潰れて寝てしまい

そんな私の姿を

を飲み友の1人のF野さんに

写真に撮られてしまうのだ。

EC0EDB31-06B1-4B64-94AD-3BB24E9DCD39これも毎年のことで

この餅つき大会の副産物として

私が潰れて寝ている写真が

毎年、毎年

意味もなく溜まってゆくのだった。


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マルちゃんVSペヤング(6)

暮れも押し迫り、

年末商戦の中で、

マルちゃんVSベヤングの戦いも、

活発化しているようだ。

まず、過去の戦いを振り返ってみると、

 その先陣は2年前の衝撃的な「納豆やきそば」

 「基本バージョン」の大手スーパー店頭での大量売り込み

 数ヶ月前に見られた前代未聞の「カレー+納豆バージョン」

 巨大なペヤング「ソースやきそば」の「超大盛」バージョン

 エビ好きの日本人の心をくすぐる「海老」バージョン

「たらこ」の戦い

という

過去に何回かの

大きな動きがあった。

「たらこ」の戦いは

今でも続いている。 

そのような中で

IMG_4707先日

またまた

近所のスーパーマーケットの

インスタント焼きそばコーナーに

とんでもない商品を発見してしまった。 

IMG_4729その名は

ペヤングやきそば「スカルプD」!

「海藻MAX、ヌルヌル塩味」

という副題とともに

さらにその下に

「男たちよ、立ち上がれ!!」

の文字。

私はこのキャッチコピーに

秒殺されてしまった。

即買いして

IMG_4731わくわくしながら

蓋を開けてお湯を注ぎ

3分間の待機の後

ソースを掛けてかき混ぜて

それを口に運んだ。

「・・・うーん、これは、なかなか・・・美味い!」

IMG_4734海藻がこれでもかという程に入っている。

再びパッケージを見ると

「わかめ、こんぶ、ひじき、」の三種類の海藻に加えて

なんと「びわ葉エキスパウダー」

までが入っていると書いてある。

IMG_4735食べ進むうちに

麺と海藻のヌルヌル感が心地よく

あっという間に完食してしまった。

それにしても

こんな度肝を抜く焼きそばは

前代未聞であることはもちろん

その味といい食感といい

まったく新しく

かつ完成度も高く

衝撃的な

たいへんな焼きそばであった。

今回のペヤング側の

驚きの「スカルプD」「男たちよ、立ち上がれ!!」作戦

は、受けて立つマルちゃん側としては

きっと、意表をつかれたに違いない。

ここに至って

私はペヤング側の北海道上陸作戦が

いよいよ本格化して来たことを

感じざるを得ない。


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マルちゃんVSペヤング(5)

マルちゃんVSペヤング、

という最近の北海道のインスタント焼きそば市場で繰り広げられている、

性懲りもない戦いを振り返って見ると、

まず、

その先陣は2年前の衝撃的な「納豆やきそば」

に始まり

その半年後には

「基本バージョン」の大手スーパー店頭での大量売り込み

さらに

数ヶ月前に見られた前代未聞の「カレー+納豆バージョン」

そして

巨大なペヤング「ソースやきそば」の「超大盛」バージョン

が現われたのは半年前のことだった。

さらに先日は

エビ好きの日本人の心をくすぐる「海老」バージョン

の登場と

手を替え品を替えて

執拗に攻め続けるペヤングの戦略から目が離せないのである。 

IMG_4660そして、またまた

私は、近所のコンビニで

ペヤングのニューバージョンを見つけてしまった。

名付けて 

IMG_4674ピリッとおいしい「たらこ」焼きそば 

である。

即買いして食べてみると

なるほど

IMG_4675謳い文句の通りで

ピリッとくる辛さが印象的な

中々上等な味に仕上がっていた。

「ピリッと辛いたらこ」風味

IMG_4676ということは

結局これは 

「明太子(めんたいこ)」風味じゃないか!

と思った。

が、「明太子」というのが登録商標か何かで使えないのかもしれない。

ともあれ

ペヤング側の焼きそば北海道上陸作戦は

年末にかけて勢いをつけて来たようである。

IMG_4684しかし

マルちゃん側も負けてはいない。

特に「たらこ」風味については

すでに以前から

IMG_4685 北海道限定・たらこ味バター風味

という焼きそばがあり

すでにその地位を確立している。

そこへ、あえてペヤング側が

バター風味の「たらこ」

ではなく

ピリ辛風味の「たらこ」

という変化球で攻めて来たのである。

IMG_4686マルちゃんの「たらこ」も

これを機会に食べなおしてみた。

マルちゃんの「たらこ」は

ペヤングの「たらこ」 とは

かなり趣の違った

マイルドなバター風味に仕上がっている。

今回の「たらこの戦い」は

両者それぞれ違う個性を発揮して

IMG_4661甲乙付け難く

私としては

50対50の引き分け

という感じであった。


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「牛のニコイチ捻転去勢法」

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マルちゃんVSペヤング(4)

北海道内のインスタント焼きそば市場において、

あいもかわらず、

性懲りの無い闘いが繰り広げられている。

マルちゃん「やきそば弁当」の強固な牙城へ、

ペヤング「ソースやきそば」がしつこく攻め続けている。

物好きな私にとっては

目が離せない

熱い戦いである。

ペヤング側の地味ながらも

ねちこい攻めを振り返って見ると

その先陣は

2年前の

衝撃的な「納豆やきそば」
に始まり

その半年後には

「基本バージョン」の

大手スーパー店頭での大量売り込み

さらに

数ヶ月前に見られた

前代未聞の「カレー+納豆バージョン」


そして

巨大なペヤング「ソースやきそば」の

「超大盛」バージョン

が現われたのは半年前のことだった。

その後しばらく

鳴りを潜めていたと思ったら

先日

ニューバージョンを近所のコンビニで発見してしまった。

その名は、ペヤング「海老」やきそば。

IMG_4506海老の大好きな日本人の

心をくすぐる

新しい焼きそばである。

さっそく衝動買いをして

その日のうち食べてみた。

IMG_4507下味がソース味ではなく

あっさりとした塩味で

強い海老の風味が 

麺全体を包んでいる。

一口食べてみると

IMG_4508・・・

これは何だろう(笑)

ちょっとポイントを外された様な

不思議な風味である。

焼そばはソース味だという固定観念が崩されてゆく。

IMG_4510舌触りはインスタント焼そばなのに

香りが強い割に姿の小さい子海老の「かやく」と

シンプルすぎるほどの塩味。

これは全く新しい体験と言わざるを得ない味だ。

海老と塩

IMG_4511その2点だけで攻めて来る

分かり易すぎる味。

噛んで含んで呑み込んで

完食する頃に感じたのは

美味いか不味いかということよりも

こうしてペヤングは飽くなき挑戦をしているのだ

という強い意志と

チャレンジ精神だけが

後味として

いつまでも残る

実にアグレッシブな焼そばなのだった。


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鈴木牛後さんの角川俳句賞受賞作(3)

引き続き、

牛後さんの受賞作の残りの18句を鑑賞させて頂く。

IMG_4532読み進んで行くと

身近などんな物にでも詩情を汲み取って

それを俳句にしてしまう力に驚いてしまう。

感銘を受けるばかりではなく

とても勉強になる作品群だ。


 牛糞を蹴ればほこんと春の土

野に排泄されてそのまま天日に晒され続けた牛糞は、発酵し乾燥してほこほこになっている。放牧地にはそんなた牛糞が沢山あって、自然に春の土に還ってゆく。きわめて合理的な農法である。


 横臥せる牛みな午の目をして春

午前午後の「午」の字は「ひる」とも読む。のどかな昼の牛の目を詠んでいるが、この字は十二支の「うま」とも読む。牛の目なのにウマの目?という機知に富んだ一句。


   草青むはやさに歩む牧支度

北海道の草は雪解を待っていたかのように、一気に青くなって来る。その速さに遅れないように放牧の準備をする作者の、心はやる足取りが見えるようだ。


 菜の花に畑いちまいの膨らみぬ

畑作農家ではキカラシという黄色い菜の花の一種を咲かせて、それを鋤き込んで緑肥とすることがある。道北の畑にもそんな畑があったのだろう。


 それぞれの青を雲雀と風と牛

雲雀が鳴き始めると春もいよいよ本番。空をあえて青と表現して、印象鮮明。


 牧場を山と呼びたる夏の雪

北海道では五月になって雪が降るのは珍しいことではなく、暦の上では夏であるから夏の雪である。五月に雪化粧をするような牧場は山と呼ぶにふさわしく、実際そう呼んでいる地域は沢山ある。


 星の鳴る夜空だ遅霜は来るか

五月下旬に遅霜が降ると、畑作物の芽がことごとくダメージを受ける。放射冷却現象が起こる快晴の夜空の星があたかも鳴るように怖ろしく輝いているというのだ。


 牛糞の苦さを漱ぐリラの風

牛を扱っていると牛糞を浴びて口の中に入ってしまい口を漱ぐ羽目になることがある、私もよく経験する。リラの咲く頃の牛糞は、牛が食べる青草の成分の色素が濃く、味もえぐいのだ。糞ばかりではなく尿もまたしかり。


 発情の牛たからかに牛の朱夏

牛の発情は1年中見られるが、放牧酪農の場合は、青草の豊富な五月頃に仔牛が生まれるように調整する所が多いで、発情と種付け(授精)はその約9カ月前の「夏の暑い盛り」に「交り」が集中する。


   電気鞭音なく振るふ青葉騒

電気鞭を使うとビチッと微かな電気音がするのだが、音なく振るうというのは使うマネだけをして牛にいうことをきかせているだろうか、青葉の騒ぐ風の中で牛を追う作者。


 遠くばかり見て夏草を踏む仕事

さらに牧場で牛を追う作者は、遠くにいる牛やその周囲の状況まで、観察の眼を緩めない。放牧酪農家の重要な仕事。


 美味き草不味き草あり草を刈る

採草地の場所や刈る時期や収穫日の天気によって、牧草の味は毎年色々変わるようだ。それが美味しいか不味いかは牛の食べっぷりで判り、食べた牛の泌乳量に反映し、作者の収入に直結する。


 トラクターに乗りたる火蛾の死しても跳ね

農機に乗る仕事の合間でさえも、貪欲に詩情を拾い続ける作者の、句集「暖色」には「震へる機械震へてのぼる秋の蜘蛛」というのもある。


 我が足を蹄と思ふ草いきれ

時には、牛と自分が全く同じ生物であるように感じる時があるのだろう。牛飼いならではの感覚だと思う。


 蝦夷梅雨の馬具は革へと戻りたき

牛革で造られた馬具が、湿気で緩んで元の革のようになったのを、こんな擬人法で表現する力に驚かされしてまう。


 炎天にくわわと山羊の糞小山

これも作者の耳の鋭さと擬音表現力が見事、山羊の声はメェーばかりではないのだ。


 干草の深さを猫の眠りけり

牛舎は猫のオアシスだ、獲物の鼠や雀もたくさんいるし、良い香りの暖かな寝床もたくさんある。


 糞踏みしタイヤの炎ゆる黒びかり

牛糞堆肥をトラクターで混ぜ返しているのだろうか。糞尿の句は受賞作50句中に5句もあり、1割が糞尿の句で角川俳句賞とは凄い。家畜の糞尿が全国区になった思うと嬉しくなってくる、畜産万才。


以上

私なりに一通りの鑑賞をさせて頂いた。

酪農家の牛後さんが詠む俳句は

とても身近な題材なので

すいすいととても楽しく味わうことが出来た。

しかし、何度も良く読んでいると

身近な題材の楽しさばかりではなかった。

牛後さんの

何でも詩にしてしまう感受性と

その詩情を多彩な表現で

色々な俳句に仕上げてしまう力に

驚愕してしまった。

これはもう

「天才!」

としか言いようがない

と思った。

牛後さんこのたびは

誠におめでとうございます!


(この記事終わり)
 

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鈴木牛後さんの角川俳句賞受賞作(2)

引き続き、

IMG_4532鈴木牛後さんの受賞作を鑑賞したい。

読んでいると、

その面白さにどんどん引き込まれるのだが、

その内になんだか、

鈴木牧場へ往診に行っているような気分になってきた(笑)。


 飴包む手を包むぼつこ手袋

ぼっこ手袋とは親指だけ離れたいわゆるミトン。飴を包む手というとと子供の手を想起して可愛らしい。


 ちやりぢやりとタイヤチェーンの鳴る初荷

酪農家の初荷は生乳である。正月に集乳車がチェーンを鳴らし手やってくる雪深い地帯なのだ。「ちゃりぢゃり」という擬音効果に脱帽。 


 ああ言へばかう言はれたる三日かな

ご夫婦の会話だろう。酪農家夫婦の仕事中のちょっとした言争い にはよく遭遇するが、なにかと忙しい正月は、特に奥さんのストレスが大きいだろう。


 牛の尾を引き摺るやうに寒波来る

立っている牛の尻尾は体高より短いので、引き摺られることは無い。強い寒気の風が牛の尾に当たって、それを引き摺るように吹いているのだろうか。 それとも寝ている牛の尾なのだろうか。


 心臓の胸に囚はれたる寒夜

寒中の朝夕の仕事は、手足の先が冷え切って、口も凍れて回らなくなって来る。不思議な表現だが、そんな状態を的確に描いているように思えてくる。 


 牛産むを待てば我が家の冬灯

私の拙句「牛産むと二十三夜を灯しをり」と読み比べてほしい、と思った一句。 


 雪の汽車吹雪の汽車とすれちがふ

宗谷本線の上下線がすれ違う。作者はどちらの汽車に乗っていたのだろうか、それとも外に立って汽車の待ち合わせとすれ違いを眺めているのだろうか。 


 大寒やキハ四〇にあづける背

暖かいディーゼル気動車の椅子に腰かけて、しばし仕事を忘れて背もたれに身をあずけた。具体的な「キハ四〇」が効いている。 


 農道をひたひた歩き春遠し

冬でも昼間の気温の上昇で、農道のアイスバーンには水たまりができる。その上をひたひたと歩いていると一瞬春を感じるが、実はまだ遠く、夜にはすぐバリバリに凍れてしまう。


 節分の牛舎へ雪の小さき階

家と牛舎までの間に僅かな段差があるのだろう。雪のない時は滑らないので、あえて階段にする必要はないほどの段差も、節分のころはツルツルの斜面になるので、雪を踏みつけて小さな階段を作っているのだ。


 仔牛の寒衣脱がせ裸と思ふ春

仔牛に着せる防寒着は、カーフジャケットという製品があるが、手作りのどてらを着せている家もある。それを脱がせた時に春を感じるのは、仔牛を育てている人ならではの感覚。


 杭打って山の眠りを覚ましけり

放牧酪農を実践している作者の、牧柵を整備する逞しい姿が見えてくる。まさに大地に杭を下ろし、山を呼び覚まし、牛を放つ。


 涅槃雪牛の舐めゐる牛の尿

喉が乾くのに水にありつけない牛は、泥や尿をすすって飲む事がある。牛乳の九割以上は水、牛に水分は欠かせない。この句の牛はまだ舐める程度で済んでいる。


 母胎めく雪解朧に包まるる

雪解靄(ゆきげもや)というよりも雪解朧(ゆきげおぼろ)と言ったほうが、スケールも奥行きも俄然大きくなる。それがあたかも母胎の様だという詩情。


 まひるまや陽炎を吐く牛の口

陽炎は地面から立ち上るのだが、牛の口から吐く息もそうなるとは知らなかった。よほど観察していないと分からないだろう。それとも比喩なのだろうか。


 雪解風蝶の欠片を翅と呼び

冬に死んだ凍蝶の欠片が残っていて、雪解風によって雪の上に見えてきたのだろうか。今年の蝶が出てくるにはまだ早い雪解の頃の風である。


 牛死せり片眼は蒲公英に触れて

死んだ牛の片眼に絞った表現が素晴らしい。最近はコンクリートやゴムマット等の上で死ぬ牛が多いので、蒲公英の上で死ねる牛は幸せな牛である。


 土筆野や起筆のやうに楡一樹

雪がすっかり消えた大地に土筆がびっしりと生えている。大きな楡も遠くに眺めると、それもまた大きな筆のように見えるのだ。


(この記事続く)


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鈴木牛後さんの角川俳句賞受賞作(1)

下川町の酪農家で俳人の、

IMG_4532鈴木牛後さんが、

第64回の角川俳句賞を受賞した。

あらためて「おめでとうございます」!

牛後さんは今や押しも押されぬ全国区の俳人であるが、

この受賞を契機にますますご活躍されることを期待している。

嬉しいことに

牛後さんが俳句を始めたきっかけとなったのは

当ブログであるらしい。

これは大変光栄なこと。

そこで私は牛後さんへのお祝いの意味も含めて

その受賞作を当ブログ上で鑑賞させてもらうことにした。

全国の俳人の方々ばかりではなく

当ブログを読んでくれる畜産関係者の皆さんや

畜産学部や獣医学部などで酪農を学んでいる学生の方々にも

ぜひ牛後さんの俳句を読んでいただきたい。

俳句という文芸の鑑賞としてばかりではなく

酪農や獣医関係の学術論文などを読むのとは

また少し違った勉強(!)

もできるのではないかと思う。



 角焼きを了へて冷えゆく牛と我

若い♀の育成牛の角切り(除角)作業は、最後に止血のための焼きごて当てて終わる。熱い作業であり、牛も嫌がって興奮して、しばらくは人間不信になる牛もいる、飼い主にとってはつらい仕事。


 仔牛待つ二百十日の外陰部

牛の妊娠期間はおよそ280日であるが、二百十日という秋の季題(立春から210日ころは災害厄日とされる)に掛けて詠んでいる。「外陰部」という用語が読み手の目を惹く。


 牛の乳みな揺れてゐる芒かな

放牧している牛が一斉に歩いて、乳が揺れている。秋風に芒(すすき)の穂も揺れている。


 秋晴の定位置にあるトラクター

どの農家さんもトラクターはいつもの位置に置いているようだ。仕事への気合が感じられる。


 秋黴雨犬小屋は木に繋がれて

秋の長雨は秋黴雨(あきついり)と呼ばれる。犬小屋は動かないように木に繋がれているが、そこに住む犬は放し飼いなのかもしれないが、ここ数日は長雨で小屋に入ってじっとしている。


 牛の名は女優の名前ゑのこ草

「ゑのこ草」は「猫じゃらし」とも言われる草。ホルスタインはカタカナの名前がついているので外国の女優の名かもしれない。オードリーとかキャサリンなどの名前が思い浮かんだが、いろいろ想像できる。


 秋草の靡くや牛に食はれつつ

放牧酪農ならではの風景。秋風に靡(なび)く草を食べている牛たちは、概ね健康であろう。


 紙擦れの音は子規忌のラジオより

ラジオから聴こえてくる紙の音が、この句を読んでいると、まるで正岡子規が病床で紙をめくっている音のように聴こえてくる。


 指を待つアンプル月光の棚に

おそらく繁殖関係の薬のアンプル剤ではないかと思う、月光に光っている姿は排卵促進剤を想像させる。
「指を待つ」という表現がうまいと思った。

 
 初雁や大曲りして天塩川

その年に初めて北方から渡ってくる雁、道北の雄大な風景が見える大きな一句。


 牧牛の自由は霧の柵の中

放牧している牛の自由は柵の中に限られた自由である。霧の濃くなる時期には、霧がさらに牛の自由を奪うのだろう。飼い主ならではの牛への思いが感じられる。


 初雪は失せたり歩み来し跡も

初雪に残された足跡がその日には消えてしまったということだけを詠んでいるのに、足跡とは言わず「歩み来し跡」と言ったことで、初心が遠のいた人生を振り返る気持ちが込められているようにも読める。


 短日や並びし牛の背なの波

日が短くなる夕刻には、牛が搾乳のために牛舎へ戻ろうと並んでいる。夕日を浴びて並ぶ牛の背が波のように見えるというのだ。


 ストーブを消せばききゅんと縮む闇

どんなストーブなのかわからないが、それを消すことで温まっていた部屋が冷え始める。「ききゅん」というオノマトペ(擬態語)によって寒い北国の夜の感じが伝わってくる。



(この記事続く)

 

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リンゴの木に!?

往診先の酪農家△さんの、

牛舎の南側は日当たりが良いので、

数年前にリンゴの木が植えられた。 

その木はすくすくと育ち、

見上げるほどの大きさになっていた。

 先日その木をふと見ると、

大きな黄色い実が生っていた。

IMG_4471「生ったんだよ(笑)・・・」 

「おー、すごい。でも黄色!?」 

「リンゴだと思った?・・・」 

「じゃ、無いの?」 

「わかる?・・・」 

IMG_4472「え?・・・何だこれは。」

「何でしょう・・・(笑)」 

「黄色い!?」 

「ハローウィンだから・・・」 

近づいてよく見ると

その生り物は

ミニカボチャだった。

IMG_4471 2「カボチャかい!」

「そう(笑)」 

「カボチャの木かい !」 

「リンゴはまだなかなか生らないしね・・・」

「本当に木に生ってるみたいだ(笑)」

よくよく見ないと

どうやって付けたのか

全くわからなかった。

「よくやるね、こんなこと(笑)」

「暇だったもんだから、こんなことばっかりやってるよ・・・(笑)」

酪農家△さんは

主な仕事を息子に譲り

 自適な生活を送っている。

今年のコーンや牧草の畑仕事も

IMG_4474ひと通り終わり

良い天気が続いても

特にする事が無かったようだ。

酪農家が

天気の良い日に

暇になるというのは

良いことだと思った♪


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第16回「とかち文化まつり」inとかちプラザ

今年もまた、

10月17日〜21日までの5日間、

とかちブラザにて、

NPOとかち文化会議主催の、

「とかち文化まつり」が開催される。 

文芸部に所属する私も、

作品を1点出品した。

毎年同じようなことを言っているが

この「とかち文化まつり」は、

展示を見ることはもちろん面白いが、

気軽に出品して参加出来ることが最大の魅力である。 

まさに「参加することに意義がある」お祭りなのだ。 

参加することによって

文芸部門ばかりではなく

書道や写真や美術やその他色々のジャンルの人たちとの出会いがあり

色々な刺激を受けることができる。

その刺激こそに意義があり

それが新たな繋がりとなって 

自分にプラスの効果をもたらせてくれるのだ。

IMG_4451今回の出品には

私よりも若い俳人仲間の

金野克典さんと

吉岡簫子さんも

去年に引き続き、参加してくれた事がとても嬉しい。

お時間のある方は是非とかちプラザに足を運んでいただきたいが

その1部を簡単に紹介しておこうと思う。 

IMG_4441私の出した作品は


 牛産むと二十三夜を灯しをり   豆作


また

私と仕事もよく一緒になる

町職員の金野克典さんの作品は

道東旅吟6句で

その中の1句は


     麦秋やばんえいのしななね馬の鈴音なお高し   克典


IMG_4442また

私と同じ柏林・ホトトギスの

吉岡簫子さんは

ふくらはぎを題材に詠んだ4句

その中の1句は


     隆々とねぶた仕込みのふくらはぎ   簫子


私よりも若い俳人の方々が

同じ場所に参加してくれるというのは

とても嬉しく

また心強く感じるのである。

IMG_4443さらに

去年から

コラボレーション展示会でご一緒させてもらっている

書家の八重柏冬雷先生の

 「花鳥風月」

をはじめ

IMG_4448白石翠生さんの

 松浦武四郎が詠んだ短歌

あるいは

高橋玄禅さんの

 松浦武四郎が詠んだ漢詩

IMG_4446あるいは

写真家の古川こずえさんや

アートの阿部安伸さんらの作品も

同じ会場に展示されていて

この展示会場は

自分の作品を展示するばかりではなく

皆さんの作品を鑑賞できるという

これまたとても楽しい時間が

始まったのである。

「とかち文化まつり」は

見物することも面白いけれども

やはり何と言っても

自分の作品を出品して

参加すること

そここそ

最大の意義があるという

お祭り気分の

展示会であると

あらためて思うのである。

とかち在住の人なら

誰でもNPOとかち文化会議に参加して

この「とかち文化まつり」に

出品することができるのである。

心ある方は是非

来年からの参加をお勧めしたい。


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第16回大とかち俳句賞全国俳句大会

大とかち俳句賞の大会も、

今年で16回を迎える事になった。

私は確か6回大会頃から参加しているので、

かれこれ10年以上この大会に関わっている。

この大会が始まったきっかけは、

東北海道現代俳句協会の鈴木八駛郎氏が

同人の俳誌「海程」主宰・金子兜太氏へ

選者を依頼して始まったもので 

当時の道外特別選者は

金子兜太、水原春郎、島田一歩、の3名だった。

それに幾人もの道内選者を加え

現代俳句から伝統俳句まで

幅の広い選者による俳句大会だった。

その流れは今でも続いているが

16回を数えるようになると

選者の面々も様変わりをする。

水原春郎氏が2年前に亡くなり

金子兜太氏が今年の2月に亡くなり

島田一歩氏が今年は高齢を理由に選者を辞退された。

また道内の有力選者だった依田明倫氏も昨年の11月に亡くなった。

そのような状況の中で

今年から道外選者が交代し

片山由美子氏と宮坂静生氏になった。

今年の第16回大とかち俳句大会は

そんな大きな転換期を迎えた大会になった。

選者が一新しつつある大会を

さらに盛り上げてくれたのは

当日会場に来て頂いた十勝管外の選者の方々である。

IMG_4290講演をして頂いた辻脇系一氏をはじめ

五十嵐秀彦氏、石川青狼氏、に

それぞれの持ち時間で特選句の講評をしていただき

さらに十勝管内の選者3名も特選句の講評をするという

道内有力俳人6名による

豪華な特選句の句評会が実現した。

それぞれ皆さん方の話は

大変個性豊かで面白く

多くの選者の方々による講評会というものは

これはきっと、今後の

大とかち俳句大会の目玉になってゆくのではないか

という感触があった。

その後は恒例になっている

写真を付けた入賞句の披講と

中屋岳想先生の俳句吟詠が続き

IMG_4291最後に受賞者の表紙様式と

受賞者の新聞掲載用の写真撮影をして

無事に大会を終える事が出来た。

私は司会を担当したのだが

去年よりも1時間長い

充実した大会の進行役を

楽しませていただいた。

とかちプラザの402号室が

ほぼ一杯になるほどの盛況は

久しぶりの事で

参加していただいた全ての皆さんに

心から感謝を申し上げたい。

大会のあとは

有志で打ち上げの夕食。

IMG_4292ここでなんと去年と同じ

サプライズが待っていた。

まさかの誕生日ケーキが出て来て

それを美味しくいただく事が出来た。

私も今日で58歳になりました。

どうもありがとうございました♪


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Freedom of Expression 2018.9.20.〜 in帯広

帯広駅地下1階、

帯広市民ギャラリーにて、

IMG_4278本日9月20日〜25日まで、

コラボ展示会が開催される。

テーマは「トーチカ」、

天井の低い、

地下のギャラリーに、

IMG_4269なんと

実寸大のトーチカ

が 出現する。

前代未聞のその製作に

私も関わっているのだが

IMG_4260何しろ全てが初めてのことばかりなので

試行錯誤を繰り返し

行き当たりばったりの活動である。

しかし

有志が集まって

IMG_4261誰もやったことがないことに挑戦する

というのは

何事にも代えがたいワクワク感があるものだ。

そんなワクワク感の中で

十勝海岸に通い

IMG_4262トーチカの実物に触れて

その感じを俳句に詠み

30句ができた。

その30句の中から

他の参加メンバーの書家の方に

IMG_4273コラボ作品をつくっていただき

それを展示した。

また

先日の地震や停電にもめげず

IMG_4275段ボール箱を集めて

それに色を塗って組み立てて

数日がかりで

実寸大のトーチカを

帯広駅の地下のギャラリーに造り上げた。

IMG_4274「トーチカ」というテーマは

やはり重いものがある。

太平洋戦争が残した負の遺産として

今でもその姿をさらけ出している。

さらけ出しながら

IMG_4272次第に風化し

十勝沿岸の砂浜の中に

少しづつ埋没しつつある。

トーチカ群は

そのままだんだんと海の中へ埋没し続け

IMG_4271将来は全て海の中へ

消えてゆく運命にある。

我々を含め十勝沿岸地方の町村の人々の

記憶の中からも

トーチカはいずれ

IMG_4276消え去ってしまうかも知れない。

各自治体の間にも

トーチカの保存運動などが盛り上がることはなく

むしろこの負の遺産を

お荷物と感じている雰囲気さえある。

IMG_4277そのような雰囲気の中で

大樹町旭浜出身の写真家

古川こずえさんが中心となって

今回のコラボ展示会が開催される。

参加者だけが盛り上がるのではなく

IMG_4258展示を見に来ていただいた方々全てが

この展示会を通して

トーチカというものの存在を

心にとめて

何かを感じていただければと思う。

9月23日の13時30分からは

トーチカの俳句30句の朗読と

トーチカに関するギャラリートークが行われる。

時間をあわせて

来ていただけると嬉しいです!



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続々・大停電

私は日頃いつも、

農産物の消費者は、

その農産物の生産現場を知るべきだ、

と言い続けている。

牛乳を飲んでいる人(消費者)は、

牛乳を生産している人(生産者)をもっと知って欲しい

と言い続けている。

今回の北海道の地震とそれに続く大停電で

私は電気の大切さを

あらためて思い知らされたのだが

それは

自分が電気の消費者である

という事を思い知らされたわけである。

私が日頃

言い続けている言葉を借りるならば

電気の消費者は

電気の生産現場をよく知っておくべきだ

という事になる。

ところが

私は今まで

電気の生産現場のことに関して

全く無知であった

ということが

今回の北海道の大停電を経験して明らかになった。

自分が使っている電気が

どこで生産されているのかを知らなかったのだ。

十勝地方に住んでいる人の電気は

十勝地方のどこかの北海道電力の発電所で作っているのだろう

と、漠然と思っていた。

しかし

それは全く違っていた。

私が毎日使っている電気は

今回の震度7の地震の直撃を受けた

苫東厚真火力発電所で作られていたのだ。

IMG_4214しかも

十勝地方の電気ばかりではなく

釧路根室地方を含む道東全域で使う電気が

全て苫東厚真火力発電所で作られ

日高山脈を越えて供給されていたのだ。

IMG_4239私があらためて知ったのは

十勝はもちろん

道東地方全域には

北海道電力の主要な発電所は一つも無いという事実。

私は自分の無知を恥じるとともに

少なからずショックを受けた。

これが今の北海道の

電気の生産現場だったのだ。

今回の地震で亡くなった方や被災された方は

私が日頃ずっと使っていた電気が生産されている発電所の

すぐ近くに住んでいる方達だったのだ。

IMG_4242それを思うと

心の痛みが何度もぶり返してくる。

あらためてご冥福をお祈りし

今なお続いている不自由な暮らしに思いを寄せさせていただきたい。

振り返って、我が身にも

当然いつそのような災難が襲ってくるかも分からない。

IMG_4245その状況は今後全く変わらないだろう。

北海道から地震を無くすことは出来ない。

地震の予防をすることができず

いつかどこかでまた地震や停電は必ず起こるだろう。

できるかぎりの防災準備と

IMG_4246心構えをもつ以外に方法が無い。

いままで

私の心構えはできていたのだろうか。

自分自身の心構えと同時に

我々日常の社会の心構えはできているのだろうか。

農産物の消費と生産と同じように

電気の生産と消費について

我々電気の消費者はもっと真剣に考えざるを得ないのでは無いかと

今回の地震でつくづく思った。

そして自省を込めて思い知った事は

IMG_4248電気への依存(貪り)

発電に対する無知(愚かさ)

である。

電気の供給に限界のあることを忘れ

それを湯水の様に使い

「発電の実情」

を知らず

電気を貪る暮らしを続けている。

これはまるで

「電気中毒」

ではなかろうか。

発電の難しさや危険性を顧みず

電気を貪りつづける

我々の心は

「電気依存症」

になっているのではないだろうか。


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続・大停電

あいも変わらず、

酪農家を往診して回っていると、

IMG_4213出て来る話は、

やはり今回の停電による搾乳不能と、

その対策の自家発電機の調達の話題。

さらに搾った生乳の出荷先の、

乳業メーカーの工場の稼動不能と、

IMG_4213それに伴う牛乳の廃棄の話題。

我が町の酪農家の生乳の出荷先は

大きく分けて2つ

明治乳業とよつ葉乳業である。

明治乳業の生乳加工場は停電で2日間ストップした。

IMG_4215だが

よつ葉乳業の生乳加工場は非常用電源があって稼働した。

明治乳業へ出荷している地区の酪農家は

搾った生乳を2回廃棄した。

しかし

よつ葉乳業へ出荷している地区の酪農家は

IMG_4217搾った生乳を廃棄せずに出荷した。

聞くところによると

北海道内の大手乳業メーカーの生乳加工場で

今回の停電で停止しなかったのは

よつ葉乳業の加工場だけだったらしい。

明治乳業に出荷していた酪農家の一部は

緊急処置でよつ葉乳業へ出荷することによって

生乳の2回目の廃棄を免れた家もあるらしい。

そのようなわけで

各酪農家の停電の被害状況は様々で

各大手乳業の間にも

停電に備える危機管理に

差があったという事がわかった。

ともあれ

よつ葉乳業の工場だけでは

搾った生乳を加工処理するのには限界があるから

北海道内の乳牛から搾られた生乳の多くは

2日間ほとんどが廃棄

という憂き目に遭ったようだ。

全体でどれだけの廃棄処分がおこなわたのか

そのうち取材などで明らかになるだろうが

その影響の実態は

近所のスーパーマーケットに買い物に行けばすぐ分かる。

IMG_4234写真は9月9日の夕方のフクハラ札内店。

乳製品は

ほぼ棚から消えている。

1リットルの牛乳パックをはじめ

ヨーグルトもほとんど無く

IMG_4235チーズやバターさえも

ほとんど姿を消している。

保存食であるはずの

チーズやバターまでが

店頭から消えているのは

IMG_4236ちよっと意外だったが

乳製品というのは

それだけデリケートな商品である

という事なのだろう。

一方で

コカコーラなどの清涼飲料や
IMG_4237
お茶や水などは

普通に棚に並んでいた。

いまや

牛乳とほとんど同じ小売価格の

清涼飲料水やお茶や水が

涼しい顔をして

店頭に並んでいるのを見ると

棚から消えてしまった

牛乳が

気の毒に思えてならない。


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