北の(来たの?)獣医師

北海道十勝地方で牛馬を相手に働く獣医師の最近考えていることを、 散文、韻文、漢詩 でつづったものです。

よのなか

マルちゃんVSペヤング(4)

北海道内のインスタント焼きそば市場において、

あいもかわらず、

性懲りの無い闘いが繰り広げられている。

マルちゃん「やきそば弁当」の強固な牙城へ、

ペヤング「ソースやきそば」がしつこく攻め続けている。

物好きな私にとっては

目が離せない

熱い戦いである。

ペヤング側の地味ながらも

ねちこい攻めを振り返って見ると

その先陣は

2年前の

衝撃的な「納豆やきそば」
に始まり

その半年後には

「基本バージョン」の

大手スーパー店頭での大量売り込み

さらに

数ヶ月前に見られた

前代未聞の「カレー+納豆バージョン」


そして

巨大なペヤング「ソースやきそば」の

「超大盛」バージョン

が現われたのは半年前のことだった。

その後しばらく

鳴りを潜めていたと思ったら

先日

ニューバージョンを近所のコンビニで発見してしまった。

その名は、ペヤング「海老」やきそば。

IMG_4506海老の大好きな日本人の

心をくすぐる

新しい焼きそばである。

さっそく衝動買いをして

その日のうち食べてみた。

IMG_4507下味がソース味ではなく

あっさりとした塩味で

強い海老の風味が 

麺全体を包んでいる。

一口食べてみると

IMG_4508・・・

これは何だろう(笑)

ちょっとポイントを外された様な

不思議な風味である。

焼そばはソース味だという固定観念が崩されてゆく。

IMG_4510舌触りはインスタント焼そばなのに

香りが強い割に姿の小さい子海老の「かやく」と

シンプルすぎるほどの塩味。

これは全く新しい体験と言わざるを得ない味だ。

海老と塩

IMG_4511その2点だけで攻めて来る

分かり易すぎる味。

噛んで含んで呑み込んで

完食する頃に感じたのは

美味いか不味いかということよりも

こうしてペヤングは飽くなき挑戦をしているのだ

という強い意志と

チャレンジ精神だけが

後味として

いつまでも残る

実にアグレッシブな焼そばなのだった。


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「牛のニコイチ捻転去勢法」

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リンゴの木に!?

往診先の酪農家△さんの、

牛舎の南側は日当たりが良いので、

数年前にリンゴの木が植えられた。 

その木はすくすくと育ち、

見上げるほどの大きさになっていた。

 先日その木をふと見ると、

大きな黄色い実が生っていた。

IMG_4471「生ったんだよ(笑)・・・」 

「おー、すごい。でも黄色!?」 

「リンゴだと思った?・・・」 

「じゃ、無いの?」 

「わかる?・・・」 

IMG_4472「え?・・・何だこれは。」

「何でしょう・・・(笑)」 

「黄色い!?」 

「ハローウィンだから・・・」 

近づいてよく見ると

その生り物は

ミニカボチャだった。

IMG_4471 2「カボチャかい!」

「そう(笑)」 

「カボチャの木かい !」 

「リンゴはまだなかなか生らないしね・・・」

「本当に木に生ってるみたいだ(笑)」

よくよく見ないと

どうやって付けたのか

全くわからなかった。

「よくやるね、こんなこと(笑)」

「暇だったもんだから、こんなことばっかりやってるよ・・・(笑)」

酪農家△さんは

主な仕事を息子に譲り

 自適な生活を送っている。

今年のコーンや牧草の畑仕事も

IMG_4474ひと通り終わり

良い天気が続いても

特にする事が無かったようだ。

酪農家が

天気の良い日に

暇になるというのは

良いことだと思った♪


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第16回「とかち文化まつり」inとかちプラザ

今年もまた、

10月17日〜21日までの5日間、

とかちブラザにて、

NPOとかち文化会議主催の、

「とかち文化まつり」が開催される。 

文芸部に所属する私も、

作品を1点出品した。

毎年同じようなことを言っているが

この「とかち文化まつり」は、

展示を見ることはもちろん面白いが、

気軽に出品して参加出来ることが最大の魅力である。 

まさに「参加することに意義がある」お祭りなのだ。 

参加することによって

文芸部門ばかりではなく

書道や写真や美術やその他色々のジャンルの人たちとの出会いがあり

色々な刺激を受けることができる。

その刺激こそに意義があり

それが新たな繋がりとなって 

自分にプラスの効果をもたらせてくれるのだ。

IMG_4451今回の出品には

私よりも若い俳人仲間の

金野克典さんと

吉岡簫子さんも

去年に引き続き、参加してくれた事がとても嬉しい。

お時間のある方は是非とかちプラザに足を運んでいただきたいが

その1部を簡単に紹介しておこうと思う。 

IMG_4441私の出した作品は


 牛産むと二十三夜を灯しをり   豆作


また

私と仕事もよく一緒になる

町職員の金野克典さんの作品は

道東旅吟6句で

その中の1句は


     麦秋やばんえいのしななね馬の鈴音なお高し   克典


IMG_4442また

私と同じ柏林・ホトトギスの

吉岡簫子さんは

ふくらはぎを題材に詠んだ4句

その中の1句は


     隆々とねぶた仕込みのふくらはぎ   簫子


私よりも若い俳人の方々が

同じ場所に参加してくれるというのは

とても嬉しく

また心強く感じるのである。

IMG_4443さらに

去年から

コラボレーション展示会でご一緒させてもらっている

書家の八重柏冬雷先生の

 「花鳥風月」

をはじめ

IMG_4448白石翠生さんの

 松浦武四郎が詠んだ短歌

あるいは

高橋玄禅さんの

 松浦武四郎が詠んだ漢詩

IMG_4446あるいは

写真家の古川こずえさんや

アートの阿部安伸さんらの作品も

同じ会場に展示されていて

この展示会場は

自分の作品を展示するばかりではなく

皆さんの作品を鑑賞できるという

これまたとても楽しい時間が

始まったのである。

「とかち文化まつり」は

見物することも面白いけれども

やはり何と言っても

自分の作品を出品して

参加すること

そここそ

最大の意義があるという

お祭り気分の

展示会であると

あらためて思うのである。

とかち在住の人なら

誰でもNPOとかち文化会議に参加して

この「とかち文化まつり」に

出品することができるのである。

心ある方は是非

来年からの参加をお勧めしたい。


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「牛の足音」冨田美穂さんの木版画展

かねてから生で見たいと思っていた牛の木版画を、

とうとう見る機会に恵まれた。

冨田美穂さんという版画家による、

「牛の足音」という牛の木版画の展示会が、

十勝管内鹿追町の神田日勝記念美術館で開催されているのだ。

神田日勝という伝説的な画家と、

冨田美穂という新進気鋭の版画家との、

牛というテーマでつながった展示会である。

7007B159-58DF-4628-896C-AAB1C9C43BD8会場に入ると

まずは冨田美穂さんの

等身大のホルスタインの木版画が

目の前に待ち構えていて

初めからその迫力に圧倒された。

普通の絵画でさえ

これだけのリアリティーがあれば圧倒されるわけだが

それがなんと木版画であるということで

7AD696B9-7901-44D6-81A7-A1004594FE88さらにその驚きは大きくなる。

木版画であるということは

この大きな実寸大の牛の原画を用いて

何頭も何頭も印刷することが可能なのであろう。

詳しいことは版画の素人なのでわからないが

こんな大きな牛の版画が

何頭も何頭も作品として世の中に出現すると考えると

こんなことは未だかつて無い

驚異的なことだと思う。

そんな牛の版画を量産し続けている

冨田美穂さんというアーティストのすごいパワーを

いきなり最初の版画を見た時から

ドーンと感じてしまった。

その横奥にはさらに別の牛の

これまた等身大の牛の版画があり

その流れに合わせるように

今度は神田日勝の牛や馬の絵が

並べられていた。

そこから順路に従って見てゆくと

神田日勝の作品が多く並べられているコーナーを通り

二階へと続く階段のところから

再び冨田美穂さん版画のコーナーに戻ってゆく。

場内は撮影禁止だったので

それらの作品をカメラに収めることはできなかったが

神田日勝の牛馬の絵に負けない

冨田美穂さんの牛の版画の迫力が

場内にみなぎっていた。

階段を上がってゆくと

牛の版画は小さいサイズのものとなり

階段を登りきったところには

今度ははがきサイズの牛の絵がぎっしりと並んでいるコーナーがあった。

それは冨田美穂さんが

酪農場の従業員として働きながら

毎日一枚ずつ牛の絵を書いていたという

「一日一牛」のコーナーだった。

作品は小さくても

一枚一枚に牛への愛情が感じられ

それが日記の代わりとして

毎日毎日描かれていたものだということを知ると

そこでまた新たな感動がこみあげて来るのだった。

前半の木版画の圧倒的なパワーと

後半の絵と版画に込められた牛への愛情と

それに加えて絵と版画に対する

冨田美穂さんの強い情熱を感じた。

すべての作品を見終わったとき

私は得も言われぬ感動に包まれていた。

感動冷めやらぬままに

私は最初の大きな牛のところへ再び歩み寄り

牛の体に顔を近づけて

その緻密な皮膚と斑紋の描かれている筆跡

というか、版画であるから

彫刻刀による彫り跡

というべきものを観察した。

すると驚いたことに

すべての毛の一本一本が

同じような長さで彫られ

黒い斑紋の部分はその密度が低く

白い斑紋の部分ではその密度が高く

黒と白の部分それぞれに

皮膚の皺や血管の走りや筋肉のもの上がりによる

微妙な濃淡が描かれているのだった。

この緻密な彫り跡が

牛全体の本物感(リアリティー)をつくりあげているのだった。

それを見て私は

再々度の感動に襲われてしまった。

私は木版画には全然詳しくないが

生の木版画を見ることでこんなに強く感動したことは未だかつてなかった。

私は最後に

この大きな牛の

耳に描かれている個体識別番号を

BCD0399B-4229-4DF6-A996-6E270BCB690Cメモ帳に記した。

「0497503886」

帰宅してから

この識別番号をインターネットの検索で調べてみたら

この牛はオホーツク地方の小清水町の酪農家で

2006.10.1.に生まれ

乳牛として

約10年間飼養され

2015.9.13.に同牧場で死亡した牛だった。

冨田美穂さんはこの牛と多くの時間を共有し

この牛の木版画作品を創作し

その作品に

この牛の命を

永遠に吹き込むことに

成功したのである。


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Freedom of Expression 2018.9.20.〜 in帯広

帯広駅地下1階、

帯広市民ギャラリーにて、

IMG_4278本日9月20日〜25日まで、

コラボ展示会が開催される。

テーマは「トーチカ」、

天井の低い、

地下のギャラリーに、

IMG_4269なんと

実寸大のトーチカ

が 出現する。

前代未聞のその製作に

私も関わっているのだが

IMG_4260何しろ全てが初めてのことばかりなので

試行錯誤を繰り返し

行き当たりばったりの活動である。

しかし

有志が集まって

IMG_4261誰もやったことがないことに挑戦する

というのは

何事にも代えがたいワクワク感があるものだ。

そんなワクワク感の中で

十勝海岸に通い

IMG_4262トーチカの実物に触れて

その感じを俳句に詠み

30句ができた。

その30句の中から

他の参加メンバーの書家の方に

IMG_4273コラボ作品をつくっていただき

それを展示した。

また

先日の地震や停電にもめげず

IMG_4275段ボール箱を集めて

それに色を塗って組み立てて

数日がかりで

実寸大のトーチカを

帯広駅の地下のギャラリーに造り上げた。

IMG_4274「トーチカ」というテーマは

やはり重いものがある。

太平洋戦争が残した負の遺産として

今でもその姿をさらけ出している。

さらけ出しながら

IMG_4272次第に風化し

十勝沿岸の砂浜の中に

少しづつ埋没しつつある。

トーチカ群は

そのままだんだんと海の中へ埋没し続け

IMG_4271将来は全て海の中へ

消えてゆく運命にある。

我々を含め十勝沿岸地方の町村の人々の

記憶の中からも

トーチカはいずれ

IMG_4276消え去ってしまうかも知れない。

各自治体の間にも

トーチカの保存運動などが盛り上がることはなく

むしろこの負の遺産を

お荷物と感じている雰囲気さえある。

IMG_4277そのような雰囲気の中で

大樹町旭浜出身の写真家

古川こずえさんが中心となって

今回のコラボ展示会が開催される。

参加者だけが盛り上がるのではなく

IMG_4258展示を見に来ていただいた方々全てが

この展示会を通して

トーチカというものの存在を

心にとめて

何かを感じていただければと思う。

9月23日の13時30分からは

トーチカの俳句30句の朗読と

トーチカに関するギャラリートークが行われる。

時間をあわせて

来ていただけると嬉しいです!



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続々・大停電

私は日頃いつも、

農産物の消費者は、

その農産物の生産現場を知るべきだ、

と言い続けている。

牛乳を飲んでいる人(消費者)は、

牛乳を生産している人(生産者)をもっと知って欲しい

と言い続けている。

今回の北海道の地震とそれに続く大停電で

私は電気の大切さを

あらためて思い知らされたのだが

それは

自分が電気の消費者である

という事を思い知らされたわけである。

私が日頃

言い続けている言葉を借りるならば

電気の消費者は

電気の生産現場をよく知っておくべきだ

という事になる。

ところが

私は今まで

電気の生産現場のことに関して

全く無知であった

ということが

今回の北海道の大停電を経験して明らかになった。

自分が使っている電気が

どこで生産されているのかを知らなかったのだ。

十勝地方に住んでいる人の電気は

十勝地方のどこかの北海道電力の発電所で作っているのだろう

と、漠然と思っていた。

しかし

それは全く違っていた。

私が毎日使っている電気は

今回の震度7の地震の直撃を受けた

苫東厚真火力発電所で作られていたのだ。

IMG_4214しかも

十勝地方の電気ばかりではなく

釧路根室地方を含む道東全域で使う電気が

全て苫東厚真火力発電所で作られ

日高山脈を越えて供給されていたのだ。

IMG_4239私があらためて知ったのは

十勝はもちろん

道東地方全域には

北海道電力の主要な発電所は一つも無いという事実。

私は自分の無知を恥じるとともに

少なからずショックを受けた。

これが今の北海道の

電気の生産現場だったのだ。

今回の地震で亡くなった方や被災された方は

私が日頃ずっと使っていた電気が生産されている発電所の

すぐ近くに住んでいる方達だったのだ。

IMG_4242それを思うと

心の痛みが何度もぶり返してくる。

あらためてご冥福をお祈りし

今なお続いている不自由な暮らしに思いを寄せさせていただきたい。

振り返って、我が身にも

当然いつそのような災難が襲ってくるかも分からない。

IMG_4245その状況は今後全く変わらないだろう。

北海道から地震を無くすことは出来ない。

地震の予防をすることができず

いつかどこかでまた地震や停電は必ず起こるだろう。

できるかぎりの防災準備と

IMG_4246心構えをもつ以外に方法が無い。

いままで

私の心構えはできていたのだろうか。

自分自身の心構えと同時に

我々日常の社会の心構えはできているのだろうか。

農産物の消費と生産と同じように

電気の生産と消費について

我々電気の消費者はもっと真剣に考えざるを得ないのでは無いかと

今回の地震でつくづく思った。

そして自省を込めて思い知った事は

IMG_4248電気への依存(貪り)

発電に対する無知(愚かさ)

である。

電気の供給に限界のあることを忘れ

それを湯水の様に使い

「発電の実情」

を知らず

電気を貪る暮らしを続けている。

これはまるで

「電気中毒」

ではなかろうか。

発電の難しさや危険性を顧みず

電気を貪りつづける

我々の心は

「電気依存症」

になっているのではないだろうか。


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続・大停電

あいも変わらず、

酪農家を往診して回っていると、

IMG_4213出て来る話は、

やはり今回の停電による搾乳不能と、

その対策の自家発電機の調達の話題。

さらに搾った生乳の出荷先の、

乳業メーカーの工場の稼動不能と、

IMG_4213それに伴う牛乳の廃棄の話題。

我が町の酪農家の生乳の出荷先は

大きく分けて2つ

明治乳業とよつ葉乳業である。

明治乳業の生乳加工場は停電で2日間ストップした。

IMG_4215だが

よつ葉乳業の生乳加工場は非常用電源があって稼働した。

明治乳業へ出荷している地区の酪農家は

搾った生乳を2回廃棄した。

しかし

よつ葉乳業へ出荷している地区の酪農家は

IMG_4217搾った生乳を廃棄せずに出荷した。

聞くところによると

北海道内の大手乳業メーカーの生乳加工場で

今回の停電で停止しなかったのは

よつ葉乳業の加工場だけだったらしい。

明治乳業に出荷していた酪農家の一部は

緊急処置でよつ葉乳業へ出荷することによって

生乳の2回目の廃棄を免れた家もあるらしい。

そのようなわけで

各酪農家の停電の被害状況は様々で

各大手乳業の間にも

停電に備える危機管理に

差があったという事がわかった。

ともあれ

よつ葉乳業の工場だけでは

搾った生乳を加工処理するのには限界があるから

北海道内の乳牛から搾られた生乳の多くは

2日間ほとんどが廃棄

という憂き目に遭ったようだ。

全体でどれだけの廃棄処分がおこなわたのか

そのうち取材などで明らかになるだろうが

その影響の実態は

近所のスーパーマーケットに買い物に行けばすぐ分かる。

IMG_4234写真は9月9日の夕方のフクハラ札内店。

乳製品は

ほぼ棚から消えている。

1リットルの牛乳パックをはじめ

ヨーグルトもほとんど無く

IMG_4235チーズやバターさえも

ほとんど姿を消している。

保存食であるはずの

チーズやバターまでが

店頭から消えているのは

IMG_4236ちよっと意外だったが

乳製品というのは

それだけデリケートな商品である

という事なのだろう。

一方で

コカコーラなどの清涼飲料や
IMG_4237
お茶や水などは

普通に棚に並んでいた。

いまや

牛乳とほとんど同じ小売価格の

清涼飲料水やお茶や水が

涼しい顔をして

店頭に並んでいるのを見ると

棚から消えてしまった

牛乳が

気の毒に思えてならない。


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大停電

これを書いている今から、

約48時間前の未明、

我が家の携帯電話が一斉に、

緊急地震速報を鳴らしたたと思いきや、

たちまち強い揺れが襲って来た。

十勝は幸いに震度4程度の揺れで済んだが、

それからトイレに行こうと電気のスイッチを入れたら、

停電になっていた。 

夜が明けてもまだ停電が続いた。

出勤してもまだ停電。

IMG_4174停電のまま往診に回ると

発電機を持っている酪農家は

発電機を回しながら仕事をやりくりしていた。

IMG_4184集乳車の運転手のK崎さんの話だと

発電機のない酪農家の集荷は後回しにしているとのことだった。

往診から帰って来てもまだ停電が続き

IMG_4188この日に予定されていた午後からの牛の手術は

機械が動かないのですべて延期となった。

我々獣医師が書くカルテは電子カルテという物で

今日の診療内容を打ち込むためには電源が要る。

この日のカルテは診療車のシガーソケットからの電源をつかって書く事になった。

昼間の仕事をなんとかほぼ普通に終えて帰宅。

その日の夜は久しぶりの

電気の点かない夜だった。 

かつて釧路沖地震(1993年)の時

あれは真冬の1月15日の夜だったと思う。

地震の後に停電が起こり

じわじわ寒くなって来たので

家族で防寒着の厚着をして不安な夜を迎えたことを憶えている。

幸いその時の停電は数時間で復旧した。

IMG_4192あれからもう四半世紀経った

なんていう事を思い出しながら

ローソクとランタンの灯りで

携帯ラジオの情報を聴きつつ

夜を過ごした。

帯広のアパートから食材を持ってきた次女が

夜空の星の綺麗さに感動していたが

私にとってはいつも夜間の往診でながめる夜空と

それほど変わるものではなかった。

夜が明けて7日になっても

まだ停電は続いていた。

我が家は水道とガスは無事だったので

朝の日の光の中で朝食を作り

次女は出勤して行った。

私はこの日は午前中に歯医者の予約と

午後からは能楽同好会の稽古の予定があり

休日をもらっていた。

しかしどちらも中止になると思い

妻から手渡された買い物リストを持って

IMG_4204帯広の街へ買い出しに出かけた。

帯広の街の碁盤目の道は

信号機が点いている交差点と消えている交差点が

まだらに混ざり合っていて

緊張の連続で非常に疲れる運転を強いられた。

IMG_4196大手スーパーマーケットでは

野外テントを張って特設販売をしていた。

1人1点づつという制限付きで

パンや即席麺や水のペットボトルなどに

長い行列ができていた。

その時、携帯電話が鳴った。

予約をしていた歯科からだった。

てっきり診療が出来ないものと思っていたら

診療可能なのだという。

我が家とその歯科医院は

300メートルほどの距離だったが

歯科のほうは国道沿いにあるので

停電はすでに復旧していたのだ。

買い物を済ませて

歯医者の治療を終えた。

午後からの能楽の稽古はさすがに中止。

そこで、日の当たりの良い部屋で

ゆっくりと読書をする事にした。

IMG_4211夕方になっても

まだ我が家の停電は続いた。

携帯電話のバッテリーの蓄電が

妻のも私のも無くなってきたので

役場が開設している充電サービス会場へ行き

IMG_4212充電をしながらまた読書。

充電を終えて家に帰ると

我が家に電気が点っていた。

明るい部屋の中で

仕事を終えて帰って来た次女が

晩飯を食べていた。

約40時間ぶりに

電気のある生活が

戻ってきた。


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台風21号

明け方3時ころ、

唸る様な音がして、

ふと目が覚めた。

台風21号の雨と風の音だった。 

いつもの雨風の音とは違って、

18090503遠くの地の果てから、

地鳴りがやってくる様な、

不気味な音だった。

それが数十秒間隔で

何度も繰り返してやって来た。

TYs-600台風の風が

息を継いでは 

何度も繰り返される

まるで大きな息をしている様だった。

北海道の西側を北上する台風のときは

いつもこのような大風が吹く。

201809050600-00十勝地方からは

その進路がかなり離れているので 

一昨年に直撃した台風と違って

大雨や洪水や土砂崩れの心配はない。

しかし

この大風によって

牛の飼料作物である

デントコーンの倒伏被害が心配である。

先程

部屋の窓を開けて

外を覗いたら

いつになく湿度の高い

生温い風が

あたりに充ち満ちていた。

台風が運んできた

南方の空気だった。


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北海道玉藻俳句大会in苫小牧

苫小牧へ日帰りの俳句の旅、

星野高士主宰の「玉藻」の北海道大会に出席してきた。

ゆっくりと一泊したかったのだが、

9月はいろいろと行事が目白押しで、

もちろん仕事もしなければならないので、

とんぼ帰りの汽車の旅だった。

しばらく続いていた雨も上がり

この日はすっきり爽やかな秋晴れとなった。

IMG_4159苫小牧駅に着くと

小樽の北嶋さくらさんと

札幌の岡本清さんにばったり会い

この日はそのまま3人でランチをし

句会の開始時間まで吟行(俳句散策)をする事にした。

俳句の仲間というのは

いきなり会っても直ぐに意気投合出来るのが良い。

苫小牧市民会館から海岸まで歩き

秋日和の海岸を約1時間ほど吟行して10句を得る。

IMG_415815時からの句会に5句を投句。

前日句会は出席者40名そこそこの句会だった。

私は互選の披講を担当し

高士・椿・両先生の選の披講は

玉藻編集長の阿部信(まこと)さん。

私の一句


  秋風に立ちて海へとなびく髪   豆作 



  海ばかり眺めし後の実玫瑰(み・はまなす)  豆作


が椿選に入選♪

IMG_4164どちらもさっき作ったばかりの句で

1句目は海を眺める北嶋さくらさんを詠んだものだった。

高士主宰選の披講になり

上記の2句が今度は特選に選ばれてしまった♪♪

玉藻の句会に出るのは初めてのことで

IMG_4162いきなり両先生の選に入ったのは

驚きと嬉しさの混ざり合った幸せだった。

やはり吟行はしてみるものだ

とつくづく思った。

句会のあとは大きなホテルの16階へ移動して

眺めのよいレストランで懇親会。

IMG_4161晴れていたので

苫小牧市と太平洋を一望できる

贅沢な眺めを満喫した。

懇親会では

星野高士先生に

IMG_4160お願いすることがあった。

それは

来年の「大とかち全国俳句大会」の

選者になって頂くというお願いだったが

気さくで陽気な高士先生は

二つ返事で快く引き受けて下さった。

これで「大とかち全国俳句大会」の

メインの選者は

 金子兜太→ 宮坂静生

 水原春郎→片山由美子

 島田一歩→星野高士

という3人の先生へと

世代交代をすることが出来た。

今年の募集はもう終了したが

来年からは

さらにフレッシュな充実した選者になるので

これを詠んでいる俳人のみなさま

どうぞふるって

「大とかち全国俳句大会」への

投句をお願いしておきたいと思う。

まだちょっと気が早いけど(笑)


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カーフハッチの使い道

酪農場において、

仔牛の飼育場所は、

色々あるけれども、

その主流になっているのは、

カーフハッチであろう。

我が町で、

もっともポピュラーなのは、

クリーム色の樹脂で出来た

IMG_3796写真のようなタイプの

カーフハッチである。

どこのメーカーなのかは知らないけれど

このタイプのカーフハッチが

一番人気のようだ。

カーフハッチというくらいだから

当然

仔牛(カーフ)が入っているのだが

たまには

それ以外の動物が入っているのを見ることがある。

IMG_3797写真の一番左のハッチには

随分と顔の長いやつが入っていると思いきや

馬だった。

大きさも手頃のミニチュアホース

カーフハッチではなく

ホースハッチ

である。

ただこれでは

運動不足になるなぁ・・・

IMG_4124また別のハッチを覗くと

なにやら小さな動物が・・・

猫の親子だった。

ニャーフハッチ

IMG_4119である。

「ニャンか用か?・・・」

その隣のハッチにも

小さな子猫が

IMG_41221匹だけ

瞑想に耽っていた。

みなしごハッチ

である。


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農水相インタビュー(5)

国土が狭く、

農地が全く無い、

という国がある。

シンガホールやバチカン、モナコ、バーレーンなど、

香港も、国ではないけれど、

中国本土から経済的には独立した国のようだ。

我が国の農産物の、

最大の輸出相手国は、

この香港である。

農地の全く無い国は

農産物の自給率は0%であるのは言うまでもない。

そういう国が

農産物を輸入して

国民を養うのは理解できる行為である。

IMG_4044香港の隣国である日本が

香港の人の需用に応じて

農産物を輸出するのも

理解できる行為である。

また

広い国土があっても

農地にならない土地を多く持つ国がある。

砂漠の中の国や酷寒の国などである。

そういう国が

農産物を輸入して

国民を養うのも理解できる行為である。

そういう国の

農産物の自給率が低いのは

仕方のないことであろう。

かえりみて

我が国の国土はどうだろう?

世界的に見ると

広い国土とは言えないが

美しい国土であり

温暖で肥沃で潤沢な農地があり

IMG_4028太古からそこで農業が営まれて来た。

自国の農業で身を立てて来た歴史を持つ

由緒のある国である。

そんな立派な農地のある我が国の

農産物の自給率が

相も変わらずに

IMG_4050毎年下がって行くというのは

一体どういうことなのだろう。

農水省のホームページには

いろいろなことが書いてあるが

IMG_4117あるページでは輸出を推進し

あるページでは地産地消を推進し

まるで一貫性の無い

言葉とデーターの

羅列のページである。

農水相のインタビューの記事を読んで

溜息が出てしまうのである。


(この記事おわり)



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農水相インタビュー(4)

農水省のデーターによると、

農産物の品目別輸入額の第1位は、

「豚肉」。

かつては小麦や大豆が占めていた1位の座に、

豚肉が座るようになったのだ。

この背景には、

かつて輸入したアメリカ産の牛肉のなかに

BSEの危険部位が何度も見つかり

アメリカ産の牛肉の輸入を禁止した時

その代替えとして豚肉の輸入が一気に増え

それが今でも続いている

ということがあるようだ。

アメリカ産の牛肉の輸入が再開するにつれて

アメリカ産の豚肉の輸入は減ってゆくのかと思われたが

そうではなく

今我が国のスーパーマーケットには

安いアメリカ産の豚肉も牛肉も

かつてないほどに幅を利かせて売られている。

近所のスーパーマーケットに行けば

それはすぐ確認することができるだろう。

EBAB6CB2-324B-490E-B0D0-E8530B6F8930日本がアメリカから

牛肉や豚肉を「買え」という圧力に

屈しつつあるのが

スーパーの肉コーナーを見ていると

よくわかるのである。

アメリカは国の戦略として

自国で食べきれないほどの牛や豚を飼い

その肉を他国に買わせて

金儲けをしている。

豚肉も牛肉も

日本より生産コストが安いので

安い価格になるのは当然だが

その生産の実態には色々な疑問な点がある。

アメリカの食肉生産現場での

ラクトパミンと呼ばれる肥育ホルモンの使用も

http://www.tsukishiro.com/html/2013/6-4.html

そんな疑問点の一つだ。

これは食品の安全性に関わる問題の一つだが

このことについて

わが農水相はどう思われているのだろう。

輸入の豚肉も牛肉も

増え続けている中で

そういう問題に有効な手を打たぬまま

我が国で生産した農産物

少なくともアメリカ産よりは安全安心な農作物を

海外に輸出せよと推進する

農水相の発言は

何か、おかしくないだろうか。

どこか、重要なことから

外れているような気がしてならない。


(この記事もうちょっと続く)

農水相インタビュー(3)

「自由貿易の推進はやむを得ない」

と発言する農水相は、

「今こそ輸出に力を」

と、盛んに仰っている。

では実際に、

農産物の貿易はどのくらい行われているのだろうか。

IMG_4056農水省の統計を見ると

2016年の農産物の

輸出実績は

4553億円

輸出相手国は香港が1位、台湾が2位、アメリカが3位。

輸入実績は

5兆8273億円

輸入相手国はアメリカが1位、中国が2位、オーストラリアが3位。

IMG_4055となっている。

品目別に見ると

輸出の1位は「ホタテ貝」。(水産物も統計に入っている)

輸入の1位は「豚肉」。

IMG_4054私の気になっている「牛肉」はどうかというと

輸出では10位にランクインしており

輸出量は2055トン

輸入では5位にランクインしており

輸入量は52万5694トン

となっている。

7152C5FE-4931-43B9-BA22-0A92C8F110B2「牛肉」で見ると

輸出量は輸入量の約250分の1

となっている。

農水層が言うような

「国内需要が減っている」

のならば

この輸入牛肉の量を減らせば良いだろうと思うのだが・・・

日本は人口が減ってきたから

食べる人が減ったのだから

その分の食料の輸入量を減らします

と相手国に言えばよいだろうと思うのだが・・・

ともあれ

農産物の自由貿易の実態は

牛肉だけを見ても

これだけの輸入過剰が見てとれる。

さらに我が国の

牛肉の生産量は

ここ5年間

前年比がことごとくマイナスである。

IMG_4050日本の牛肉の生産力

すなわち

日本の牛の畜産の生産力

が低下しているのだ。

この状況の中で

農水相は

輸入に歯止めをかけぬままに

「輸出に力を入れよう」

などと言っている。

日本の畜産に

そんな余力があるとは

到底思えないのだが・・・


(この記事続く)

農水相インタビュー(2)

「人口減少で国産農産物の国内需要が先細る中」、

「農産物の輸出に力を入れるべきだ」、

と農水相はインタビューで言ったそうだ。

だが、

国内需要の実態は、

「人口の減少」というよりは、

「輸入の増加」によって、

国内の農産物が輸入品の価格に負けて、

国産品の消費が伸びずに

需要が先細る

というのが本当のところである。

普通に考えれば、

国内の農産物の需要が減ったのであれば、

減った分の農産物の輸入を減らせば、

それで事足りるはずである。

農産物の輸入を減らせば、

我が国の食料の自給率は変わらず

自給率はむしろ向上する可能性がある。

「食料自給率の向上」は、

農林水産省の重要課題であったはずだ。

IMG_4027ところが

農水相は

「日本全体の将来を考えると、自由貿易の推進はやむを得ない。」

と言い

「貿易自由化を前進させながら、国内農業の競争力を高める政策が求められる。」

と言っている。

その政策の一環として

農産物の輸出の推進

という政策が

苦しまぎれに出てきたようである。

IMG_4028「食料自給率の向上」は

一体どこへ行ってしまったのだろう。

国産の農産物を海外に高く売り

外国産の農産物を安く買って

お金を回しつつ

日本国民を養おうというのが

農政の方針のようだ。

重要課題であった

「食料自給率の向上」

とは全く逆行する政策になっている。

IMG_4044このような農政では

食の安全への不安が拭えないばかりか

気候風土に根差した日本の農業の

様々な価値を

ニーズに応えるという商業的価値のみに矮小化して

農業を衰退させてしまうだろう。

農水相は

日本の農業の実態をどこまでご存知なのか

非常に疑わしい発言である。

IMG_4057かつて農水省が唱えていた

「地産地消」

という言葉も

一体どこへ行ってしまったのだろうか。

農水相は

十勝のナガイモや枝豆を引き合いに出して

輸出に力を入れよと言うが

ナガイモや枝豆は

毎日食べるような農産物ではない。

それよりももっと重要な

我々が毎日食べる農産物である

十勝の小麦(麺類・パン)、大豆(味噌・醤油)、乳製品などの生産基盤が

自由貿易によって危うくなっている

という問題に

もっと正面から

立ち向かってほしいものである。


(この記事続く)



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農水相インタビュー(1)

十勝毎日新聞の社長が東京へ出向き、

斎藤農水相とのインタビューをした記事が、

昨日の勝毎に大きく取り上げられていた。 

1面の見出しばかりではなく、

12面と13面にまで及ぶ記事だった。

その内容は、

日本の農水相が十勝の農業に対して、

大きな期待を寄せていることが解るもので、

それはとても有り難いことであると思う。

IMG_4021しかし

農水相が十勝の農業に寄せている

「期待」

の内容が

どうも気がかりだ。

記事の写真をクリックして

読んでいただければ解るが 

IMG_4024記事のいたるところに

「輸出」

の文字が踊っている。

農水相は十勝の農業に対して

「輸出産業としての期待」

を抱いていることが強調されている。

かつての十勝の農業の位置付けは

IMG_4023「日本の食糧基地」

だった。

それが変化してこれからは

「輸出食糧基地 」

と言っているような印象を受ける。

内容をもう少し見て見ると

「国内の農産物需要の減少を補うために『輸出が必要』と繰り返し強調した。」

とある。

そして

「国内の農産物の需要の減少」

した理由として

「人口の減少」

を挙げている。

だが

これは本当にそうなのだろうか?

日本人の人口減少は確かにある。

それによる農産物の需要の減少も

確かに少しはあるだろう。

しかし

「国内農産物の需要の減少」

の最も大きな理由は

「日本の人口の減少」

などではなく

「外国農産物の輸入」

であり

外国農産物の輸入が増えているから

「国内農産物の需要が減少」するのである。

外国産の安い農産物に

国産の高い農産物が負けるから

国内需要は外国産に食われて

「国内農産物の需要が減少」するのである。

日本の食糧自給率は

相も変わらず下がる一方である。

農水相のこの記事での発言は

国内の農産物の消費場所を

国内から外国へと移す狙いがあるようだ。

これは、何だか

おかしくはないだろうか?

国内の農産物の自給ができている国ならば

国民の食糧が自国の農産物で賄えている国であれば

その余力で農産物を輸出するというのは

納得できる行為である。

しかし

農産物の自給のままならない国が

農産物の輸入が増え続ける状態のまま

農産物の「輸出」に力を入れよ

と農水相が言っている。

外国から安い農産物を買って国民を養い

日本国内で作った農産物は外国で消費させる。

こんな農業を

十勝の農業に「期待」して

はたして良いのだろうか?


(この記事続く)



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ふらりと気軽に、ばんえい競馬♪

一昨日の土曜日の午後、

ぽっかりと暇ができたので、

飲み友達のH田さんを誘って、

ばん馬を数レース観戦することにした。 

帯広市近郊に住んでいると、

IMG_4019暇ができたら、

ふらりと気軽にばん馬に行けるのは、

馬好きの私としては、

大変ありがたいことである♪

夏の夕暮れのナイター競馬場は暑さも和らぎ 

じつに気持ちの良い空気が漂っていた。

競馬新聞とビールを片手に

IMG_4001しばしの予想。

H田さんの姿は

スキンヘッドでアロハシャツ・・・

まるで◯◯◯な勢力の人たちだ・・・

和やかな競馬場の雰囲気から

ちょっと浮いてたかなー(笑)

IMG_4020さて

本日のメインレースの10Rは

第1回とかちえぞまつ特別。

ぐりぐりの本命馬は

3番キンメダル

IMG_40202だった。

パドックでこの馬の状態を見ると

艶があって気合十分。

馬体重は1101キロ、すなわち1トン以上の素晴らしい体格。

私はいつもの馬券作戦として

今日の天候と馬場の水分に着目した。

晴れ、水分は0.5%・・・

これは乾燥している。

乾燥しているということは

馬橇を曳く時の摩擦が大きくなり

ばん馬では重たい馬場ということになる。

したがって

今日はスピードの勝負ではなく

パワーの勝負になるはずだ。

パワーの勝負ということは

IMG_4007体重の重い馬が有利で

四肢の太い馬が有利で

蹄の大きな牡馬が有利になる。

つまりデカくて重い馬が有利になる。

そこで

私が対抗に選んだ馬は

2番ニシキエーカン(馬体重1151キロ・9才牡)と

9番カイシンゲキ(馬体重1143キロ・7才牡)。

このレースで最も体重の重い馬と

2番目に体重の重い、この2頭が

勝負に絡んでくるだろう

という読みである。

IMG_40032あらためて

パドックを見たとき

私はちょっとした異変に気付いた。

大本命馬の

3番キンメダルに、騎手が乗っていないのだ。

パドックの巡回が終わりに近づくと

IMG_4006普通はすべての馬に

騎手がまたがって

厩務員の曳き綱を外して

発馬ゲートまで移動してゆくのだが

3番キンメダルには、騎手が乗らず

しかも

厩務員が左右に2人も付いたままで

発馬ゲートまで移動してゆくのだった。

こんな光景を見るのは初めてだった。

ばん馬の騎手はレース中は

ソリに乗っているから

馬の背中に乗る必要はないが

パドックでは普通、背中に乗る。

ところが

騎手が背中に乗らない馬・・・

騎手を背中に乗せたがらない馬・・・

これはきっと、気性が荒いクセ馬に違いない・・・

と私は思った。

そんなクセ馬が大本命とは・・・

私はかなり気になったが

IMG_4008結局は3番キンメダルを絡めて

普段通りの予想で馬券を買った。

フアンファーレが鳴り

ゲートが開いた。

第二障害を真っ先に超えたのは

5番カゲホウトウだった。

先行逃げ切りが得意と新聞に書いてあった。

本命の3番キンメダルも逃げ切り脚質のはずだったが

馬群に沈んでそれっきり。

しかし

対抗馬に推した9番カイシンゲキ2番ニシキエーカン

IMG_4010障害を越えてやってきた。

5番カゲホウトウが粘る

そこに10番セイコークイン

砂煙をあげて猛然と差してきた。

ゴール前では9番カイシンゲキが頭1つリード

2着争いは微妙な団子状態となった。

レースが終わり

電光掲示板に注目してしばらくすると

結果が映し出された。

IMG_40111着9番カイシンゲキ

2着10番セイコークイン

3着5番カゲホウトウ

で決まり

馬券を買っていた2番ニシキエーカンは4着・・・

IMG_4016私がワイドで望みを託した

◆辞という馬券は

僅かの差で

紙切れとなってしまった・・・

それにしても

本命の3番キンメダル

どうしちやったの?(笑)


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遠藤誠一のこと

「安田さん。ボクは、ノーベル賞を取りますよ!」

コンパの席で隣に座った遠藤が、

IMG_3841真面目な顔をして、

私にそう言った。

その言葉は

今でも忘れられない。

オウム真理教幹部の、

先日死刑になった遠藤誠一は、

帯広畜産大学の獣医学科で、

IMG_3840私の1年後輩だった。

私は微生物学研究室に所属し

遠藤は公衆衛生学研究室に所属していた。

両研究室は、隣同士で仲が良く

忘年会やコンパを合同ですることが多かったので

私は遠藤とは何度か一緒に酒を飲んだことがあった。

彼は体がとても華奢で小さく 

ちょっと見は、まるで小学6年生のような雰囲気があった。

コンパが終わって、数人で

大学キャンパスの隣にある遠藤の住んでいる下宿屋に流れ

そこでまた遠藤も交えて二次会をしたことがあった。 

酒があまり飲めない遠藤は

終始目立つこともなくその場にいた。

遠藤と交わした会話はほとんど憶えていないが

その日、私は酔っ払って

その下宿屋の遠藤の部屋まで行ったのを憶えている。

遠藤誠一の部屋の中はとてもシンプルで

勉強机と備え付けのタンスと本棚があるばかりの

非常にあっさりとした印象の部屋だった。

趣味やポスターなどで壁を飾ることもなく

ちよっとシンプルすぎるほど普通の勉強部屋だった。 

ただ一つだけ印象に残っているのは

本棚にある雑誌だった。

遠藤の本棚には

「Big Tommorow (ビッグ・トゥモロー)」 という雑誌が

創刊号からズラーっと並んでいた。

1つの本棚に

この雑誌だけが

几帳面に並んでいたのを

私はよく憶えている。

私の記憶の中の遠藤誠一は

とても純粋で、幼い

青年というよりは

少年、だった。

その後彼は

帯広畜大の大学院から

京都大のウイルス研究所へ出向き

そこへ通っている間に

オウム真理教にスカウトされたのは

マスコミの報じている通りである。 

その後、数年経って

私は遠藤誠一という名前を

オウム真理党の党員として

衆議院議員選挙の千葉3区の

立候補者名簿の中に見つけた。

そして、その数年後に

地下鉄サリン事件が起こった。 

IMG_3842




この北海道新聞の

コラムにある通り 

オウム真理教によって引き起こされた

この事件を

風化させてはならない。


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鉄道馬車をひく馬たち

先日の俳句イベントで、

吟行した北海道開拓の森には、

鉄道馬車が走っていた。

この日私は、

開拓の森の農村部から回り、

鉄道馬車の終点付近へ出た。

ちょうどその時、

馬車が発車をする時間だったので、

馬車に乗り込んで

最初の入り口地点まで戻ることにした。

鉄道馬車に乗るのは初めてで

IMG_3934思ったほど揺れることもなく

大変良い乗り心地だった。

周囲の開拓時代の建物を見物しながら

進んで行くと

途中で線路が二股に分かれ

そのうちに進行方向から

もう一台の馬車がやって来た。

この鉄道馬車は二台あったのだ。

馬車が二台あれば

馬も二頭いる。

私の乗っている馬車の馬は

大変大人しく落ち着いていて

歩きもゆっくりだった。

IMG_3938それに対して

対向車の馬車をひく馬は

チャカチャカと早足で歩き

頭をフリフリ舌はペロペロと

いまいち落ち着きのない元気そうな馬だった。

一緒に吟行した俳人の方と

この馬たちはいったい何才くらいなのかと

馬の年齢の話になった。

私が乗った馬車の馬は落ち着いていたので

きっと年寄りだろう・・・

対向車の馬は落ち着きがなかったので

きっと若い馬だろう・・・

そう思って

馬の世話をしている馭者さんに尋ねたところ

私の乗った馬車馬は6才

後者はなんと20才

なのだそうだ。

馬の20才はもう高齢と言って良い。

が、そちらの馬の方が

落ち着きがなくて元気が良いのだった。

「そうなんですか、年齢よりも性格なんですかね・・・?」

「そうみたいだね。」

馭者さんは、笑って

そう答えてくれた。


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突然の帰省

90歳同志で、

老老介護状態の、

実家の父と母。

先日の朝、

父から突然の電話がかかってきた。

母が転んで大腿骨を骨折し

入院したと言う。

いつも頼りにしている兄は、

たまたまアメリカに居て、

すぐには帰って来られない。

残る息子は私一人。

私は急遽午後の飛行機で

実家の静岡へ向かった。

IMG_3959テレビの報道の通り

暑い!(◎_◎;)。

昭和一と桁生まれの父は

母に面倒を見てもらうことが多かったから

母が倒れたというのはちょっと大変だ。

父が倒れた方がまだマシだった・・・

などと言ったら親不孝者だろうか。

IMG_3947ケアマネージャーさんから

今後の父の生活の説明を受け

時間の許す限り

私なりにできるだけのことをして帰ろう

と思ったが

IMG_3948実家のどこに何があるやらよくわからず

結局

病院に居る母の指示を受けながらの

にわか老人支援をした。

洗濯物を実家で干すのは

IMG_3950何十年ぶりだったろうか。

暑いうえにヤブ蚊が多く

足に10箇所以上の痒みができた(笑)

母は毎日こんな所で洗濯物を干して居るのか・・・

そんな思いが胸をついた。

翌々日の昨日は

朝早く静岡を発ち

IMG_3960午後からの

札幌の会議に出席。

札幌は涼しいだろう

と期待したが

思ったほど涼しくなく

蒸し暑かった。

IMG_3962夕方の汽車で

帯広に帰ってきた。

帯広もこの日は

蒸し暑い日だったようだ。

いやはや

突然の

トンボ帰りの

慌ただしい週末だった。



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