北の(来たの?)獣医師

北海道十勝地方で牛馬を相手に働く獣医師の最近考えていることを、 散文、韻文、漢詩 でつづったものです。

よのなか

「牛の俳句を、もっと読みたい。」

今年の第63回角川俳句賞の、

未発表作品50句を、

今年も私は応募したのだが、

またもや予選落ちをしてしまった。

D74DD529-C20B-4390-9DC1-0C029258ED24しかし、

私の敬愛して止まぬ下川町の酪農家、

鈴木牛後さんが見事に予選を通過して、

さらに選考委員の1人の岸本尚毅さんから高評価を受け、

角川「俳句」誌に10句が掲載された。

牛後さんは昨年にひき続きの予選通過で

まことに素晴らしいことである。

牛後さんは今や全国に名の知れた俳人として

確固たる実力を証明していることに

C03153BC-53E4-4D71-9B7E-69D5D0546C43私はとても羨ましく

また嬉しく思っている。

掲載されている牛後さんの10句を

ここに転載させてもらうと


 この先に我棲む電柱に根開け

 土の春角になりたき牛の皮膚

 初蝶は音なく猫に食はれけり

 さへづりや牛の尿の黄金色

 芋虫踏む破裂音われに摩擦音

 鬼灯や人の死に村若がへる

 秋蝶あかるしトラックの下を出て

 一頭の病みて夜寒の牛の群

 雪晴や北を指す手の真直ぐなる

 凍砂に糞まる猫やちよつと震へ


以上10句の中で

私が特にすごいなと思ったのは

 初蝶は音なく猫に食はれけり

これは、芭蕉の

 道のべの木槿は馬に食はれけり

と同じような趣向で

実際に見た景を

ありのままに句している。

こんな猫の句は初めてだ。

また

 さへづりや牛の尿(ゆばり)の黄金色(こがねいろ)

という句は

鳥が囀る春の牧場で

牛が気持よく尿をしている姿が

リアルに描かれて居て

とても心惹かれる句だ。

やはり牛後さんが詠む牛の俳句は

すすごいな、とつくづく思う。

4人の選考委員のうちの1人である正木ゆう子さんが

「自分の強みをうんと前に出していってほしいです。

この人が自分で詠んでつまらないと思った句でも

牛の句ならいいんですよ。牛の句をもう少し増やしたらいい。

もっと読みたい。」

と、座談会でエールを送っている。

これは私も同感で

牛後さんにはもっと牛の俳句を詠んでもらいたい。

私もそれをもっと読んでみたいし

牛の俳句を全国に発信していただきたいと思う。

花や鳥の俳句が多くの俳人に詠まれているように

牛の俳句ももっと多くの俳人に詠まれてほしい。

そして私も負けずに

もっとたくさん牛の俳句を詠み

世の中へ発信したいと思っている。

牛の俳句を発信し続けることによって

人と牛の関係を

深めてゆきたい

それが私の願いである。

酪農家の牛後さんには

それができる俳人として

私は大きな期待を寄せている。


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第15回大とかち俳句賞全国俳句大会

NPO十勝文化会議と十勝毎日新聞社主催の、

第15回大とかち俳句賞全国俳句大会が、

IMG_2381先日の9月23日に開催された。 

全国大会と名乗っている以上、

全国的に著名な選者による選がなされる大会であり、

前回の第14回大会では、道外の特別選者として

金子兜太、水原春郎、嶋田一歩、の三氏が選をしていた。

しかし今年の道外の特別選者は

嶋田一歩氏1人だけとなった。

また、道内の選者も、前回選をした

佐藤冬彦、杉野一博、深谷雄大、依田明倫、各氏が引退した。

その代わりに、新たな選者として

竹内直治、石川青狼、十河宣洋、五十嵐秀彦、辻脇系一、の各氏が加わった。

今回の大会は

いつになく選者の世代交代が進んだ大会となった。

選者が変わって新しくなるということは

その大会に選ばれる俳句の傾向も

変わって新しくなるということである。

大とかち俳句大会も15回目を迎えて

転換期を迎えたようである。

主催者のNPOとかち文化会議の文芸部事務局の方もまた

今年からメンバーが変わり

全てが新しく生まれ変わったような大会だった。

事務局のスタッフが新しくなったのは

とても良いことではあるのだが

新しくなったスタッフの方と

地元の俳人の方々との「連携」が

若干薄くなってしまった感があることは否めない。

その表れとして

司会者の勝毎スタッフの方の

選者や俳人の名前(俳号)の読み誤りが多かった。

また、今回新たな選者になった方の中で

辻脇系一、五十嵐秀彦、の両氏が

本大会にわざわざ足を運び、出席してくれたのだが

その両氏の選の講評の場を設けていなかったのは

まことに惜しく、残念なことだった。

これは来年に向けての課題だと思った。

せっかく選者に迎えた著名な俳人が

遠路はるばる来ていただいているのだから

その選句の講評を生で聞き

今後の大とかち俳句賞の選の傾向を知るきっかけにしたかった。

その選の傾向というか、方向性が

本大会の特色や行く末に影響を与えるものだと思うからである。

大会の後は

十勝の俳人の各結社や

各自気の合うグループの方々が

とかちプラザの一階の喫茶店などで

アフター句会を楽しんでいた。

以前は主催者のNPO十勝文化会議のスタッフの音頭で

大きな懇親会があったのだが

それは数年前に無くなってしまった。

やはり、アフター句会はあった方が楽しい。

私の所属する俳句結社「柏林」の方々は7〜8人出席していたので

私はまずそのグループでお茶会をした。

さらにその後

札幌から来てくれた青山酔鳴、五十嵐秀彦、両氏を囲んで

十勝の若手俳人(!)である

三品吏紀、金野克典、鹿野英岳、吉岡簫子、そして私の7人が

帯広市のとある店に集合して食事会を楽しんだ。

IMG_2382やはり、お茶だけではなく飲み会があった方が良い(笑)。

その席ではなんと

この日が私の誕生日だったということで

バースディケーキのプレゼントをいただいた。

IMG_2384全く思いもよらぬサプライズだったので

とても嬉しかった♪

皆さんありがとうございました!

さらにその後

IMG_2385二次会は最近おきまりの

俳人マスター山下敦氏のジャズバー「PAGE1」へ。

ここでもまた最近おきまりになりつつある

袋回し句会が行われた。

IMG_2386朝から晩まで

俳句漬けの一日。

俳句大会の日は

こうあるべきなのだ(笑)


 秋分の句会となりし誕生日  豆作



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逆襲なるか

たかがインスタント焼きそば、

されどインスタント焼きそば、

北海道では何と言っても、

マルちゃん(東洋水産)の「やきそば弁当」 の右に出るものはいない。

00535246「やき弁」は、北海道において絶大なシェアを誇り、

その数とその種類は年々増えつづけ、

まさにそれは「やき弁」の王国を作り上げていると言ってよい。

その勢いはとどまることなく、

数年前のある事件をきっかけにしてさらに加速し、

津軽海峡を渡り、

本州へと拡がって行った。

そのある事件とは、

本州のインスタント焼きそばの王様である

ペヤング (まるか食品)「ソースやきそば」の、

異物混入事件だった。

それを境にして

「やき弁」は様々なバージョンの商品を従えて

本州へ一気に攻め入った。

これで

我が国のインスタント焼きそばの勢力地図は

大きく変貌し

「やき弁」が天下を統一するのではないか

と、思われたが

受けて立つ「ペヤング」は負けなかった。

本州のコンビニやスーパーでの

「ペヤング」人気は衰える気配を見せず

「やき弁」の猛攻をこらえにこらえて

少しづつ体力を取り戻し

IMG_1239ついに

今年の春

北海道へ逆襲を始めた。

それが「ペヤング」の

「納豆やきそば」だったことは

以前の記事で書いた。


IMG_2057そして先日

私は

近所のスーパーで

「ペヤング・ソースやきそば」の

普通バージョンの姿を発見した。

とうとう、ついに

基本バージョンどうしの

IMG_2058いわば、大将どうしの

ガチンコの勝負が

北海道のわが町の

スーパーの店頭でも

始まったのだ。

「ペヤング」はいったい

どこまで本気なのだろうか?

「やき弁」の王国は

果たしてどうなるのだろうか?

目が離せない状況になって来た。


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コラボ展・Freedom of Expression(表現の自由)(4)

コラボ展・Freedom of Expression(表現の自由)は、

8月1日(火)をもって無事終了した。

7日間にわたる展示と、

数十分のパフォーマンス、

それを見るために会場へ足を運んでくれた人は、

600人以上になったようだ。 

会場の職員の方によれば、

コラボ作品ばかりの展示会は、 

帯広市民ギャラリーの催しとしては、

とても異色でユニークなものだったそうだ。 

私個人としては

「俳句」ばかりではなく

発表の場がなかなか得られなかった「漢詩」について

このような発表機会を得ることができたのが

とても嬉しい事だった。 

北海道獣医師会の会員の方ならばご存知かもしれないが

毎月会誌に載る、あのような漢詩が

地元十勝の書家の皆さんの筆と

写真家と美術家の手によって

こんなにも素晴らしい作品になって

展示させていただけることは

漢詩たちにとっても、私にとっても

大変幸せなことだった。

その作品を、いくつか

ここに記録しておきたい。

クリックして大きくして見ていただければ幸い♪



           
IMG_1984   地産乃幸

  細断玉葱挽肉炒
  茹芋練混球状整
  塗粉溶卵衣付揚
  狐色熱々大皿盛


 「窓」 高橋朴宗×安田豆作×古川こずえ





 IMG_1983IMG_1982  通過法案

 平和農村広尾道
 踏切注意鳴警報
 左右見切幸福発
 危険加速愛国行


  「通過法案」 白石弥生×安田豆作×古川こずえ
 




IMG_1980IMG_1988  放置国家

 現在戦争禁止国
 改憲戦争可能国
 加担戦争常習国
 将来戦争依存国


  「放置国家」 阿部安伸×安田豆作×古川こずえ





IMG_1986IMG_1987   素舞布

  以後僕達何信来
  夜空向側明日待
                   由君伝達握手返
                   我心軟所絞現在


 「素舞布(SMAP)の歌」 八重柏冬雷×安田豆作×古川こずえ





IMG_1991前列左から

古川さん(写真家)

阿部さん(美術家)

後列左から

IMG_1992

八重柏さん(書家)

白石さん(書家)

(高橋さん(書家)は、お仕事で不在)

皆さん

どうもありがとうございました!

(このシリーズ記事終わり)


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コラボ展・Freedom of Expression(表現の自由)(3)

コラボ展のヤマ場は、

7月30日の午後から行われたデモンストレーション、

そのテーマの1つが「扉(とびら)」。

大きな和紙に、出品者6名が、

公開の場で、それぞれの書の仕上げを行なった。

6名の出品者のうち3人が書家だった今回は、

八重柏さんはじめ書家の方々のみごとな筆で、

斬新な作品が仕上がった。

私はその端くれとして

漢詩を1首書き留めた。



ご覧いただけましたでしょうか(笑)

IMG_1985






それに引き続いて

もう1つのテーマである「生まれくる光」。

その象徴としての「卵」のパフォーマンスを

私が行うことになった。

当初はただ

配られた卵に何か文字を書くだけの予定だったが

そこに何を書こうかと思案しているうちに

「謡曲・高砂」の台詞を書くことを思いついた。

IMG_1965その台詞を書いているうちに

書くだけでは何となく物足りないので

その台詞を謡ってみることを思いついた。

その後、会場の準備でたまたま

その謡いの練習をしようとしていた時

帯広能楽同好会の土田さんが居合わせて

「地謡のお手伝いしましょうか、藤田さんにも声かけてみますよ。」

という心強いお言葉をもらってしまった。

そのようなわけで、話は急遽盛り上がり

当日は、「謡曲・高砂」風アレンジによる

卵のパフォーマンスを披露することなになった。



ご覧いただけましたでしょうか・・・。

念のために書いておくと

このパフォーマンスはあくまでもコラボであり

本物のお能(謡曲・高砂)とはかけ離れた素人パフォーマンスである

ということで見て頂きたいと思う。

したがつて、今こうして自分の舞う姿を見ると

顔から火が出るほど恥ずかしいが

コラボ展ならではの自由な雰囲気の中で

皆さんと一緒に楽しませていただく事ができた。

私の思いつきで突然に

謡と舞の場所を設けていだだいた

コラボ展出品者代表の古川さんには

心から感謝を申し上げたい。

IMG_1971また、私の拙い舞を

地謡で盛り上げていただいた

帯広能楽同好会の

土田さんと藤田さん

どうもありがとうございました。


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コラボ展・Freedom of Expression(表現の自由)(2)

コラボ展・Freedom of Expression(表現の自由)の、

IMG_1966前半の3日間が終了した。

3日目の7月29日には、

私は展示会場の受け付をしていた。

帯広駅の地下1階のギャラリーというのは、

やはり人通りが多い所なので、

じつに色々な人たちが、

IMG_1967展示会場に訪れて、

作品を見てくれる。

私が案内ハガキを配った人たちからの反応も上々で

受付のテーブルの上の花も

IMG_1963何と私の同僚の獣医師が

思いがけなく贈ってくれた花で

私はとても嬉しかった。

また

私の俳句仲間の1人からも

IMG_1944美しい生花を頂き

それもまた大変嬉しかった。

この展示会にはもちろん

一緒にコラボに参加した私以外の

5人方々も

それぞれの知り合いの方が訪れて来ては

IMG_1962作品を興味深く覗き込んだり

作品の解説を聞いたりしていた。

私にとっては

同僚の獣医師や俳句仲間の訪れが嬉しいのは言うまでもないことだが

さらに私以外のメンバーのお知り合いの方々

すなわち書道、写真、美術、の関係の方々と

お話ができるチャンスが沢山できて

普段はなかなか話をする機会のない方々との

新しい出会いが沢山あった。

IMG_1961コラボに参加すると

ジヤンルの違う方々との交流が

一気に広がるということを

昨日1日で実感したのだった。

これは素晴らしいことだと思った。

コラボ展は今日から後半の3日間となる。

IMG_1964本日7月30日は

コラボ参加者6名全員が

ギャラリーに集う日でもある。

そして13時00分から

デモンストレーションを行う。

初めは6人の合作の

壁一面を飾る大きな書の

仕上げをするというパフォーマンス。

そのテーマは「扉(とびら)」

そのあとには

もう一つのテーマでもある「生まれくる光」

という言葉を象徴する「卵」のパフォーマンス。

書のパフォーマンスは

主に書家の3人の方がメインだと思うが

卵のパフォーマンスは

主に私がメイン(⁉︎)である。

どんなものになるのか

今でもよくわからない。

IMG_1965最後の写真は

卵のパフォーマンスに

私が使おうとしている道具である。

拡大して見ていただくと

何ーんとなく

どんなものか

想像できるでしょうか?(笑)


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コラボ展・Freedom of Expression(表現の自由)(1)

最初の写真は今年の4月の末に、

IMG_1402何をするのかわからないままに、

私が自分の顔の形を金網に取っているところ。

その日から昨日の作品搬入まで 、

私はこのたびの、

Freedom of Expression(表現の自由)、

IMG_1935というコラボ展に、

参加をしているにもかかわらず、

この顔型の金網がどんな展示物になるものやら、

さっぱりわからなかったのだが、

IMG_19372昨日ようやく

それが

展示会場の天井から

布を被ってこちらを向くように

IMG_1939飾られることになるのがわかった・・・ 

メンバーは6人。

仕掛け人は写真家の、古川さん

書家の、八重柏さん、白石さん、高橋さん

IMG_1940美術家の、阿部さん

そして、俳句と漢詩作家(⁉︎)の私。

昨日の午後
とうとう

IMG_1941その展示準備が完了した。

完了した日の夕方

勝毎と道新の

2人の新聞記者が取材にやって来た。

IMG_1943場所は、帯広駅地下1階の

帯広市民ギャラリー。

7月27(木)から8月1日(火)までの6日間の開催。

人通りの多いところなので

IMG_1945ちょっと時間のある方は

駅地下1階へふらっと立ち寄って

作品展示をご覧いただけるととても嬉しいです。

また、7月30日(日)の午後1時からは

出品者6人が全員揃って

それぞれがパフォーマンスを行う予定です。

何をするかはお楽しみに(⁉︎)

このパフォーマンスを見に来ていただけると

さらに嬉しいです♩



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感動の「帯広能」

7月21日、22日、の二日間に渡って上演された、

IMG_1653「帯広能」は素晴らしかった。

仕舞い(しまい)や舞囃子(まいばやし)の数々と、

その間に入る狂言がとても面白く、

能と狂言は、

まさに一体のものなのだと感じた。

IMG_1914その中でも、

特に凄いと思ったのは、

最後に上演された「八島」(やしま)という能。

平家物語の「屋島の戦い」を題材としたもので、

主人公すなわち「シテ」は源義経(よしつね)である。

IMG_1656義経が主役の能というのは

数百ある能の中で

この「八島」ただ一曲のみという。

西方に旅をする一人の僧侶が

讃岐国(香川県)の屋島の浦で

IMG_1655年老いた漁師と出会う。

その漁師が実は義経の霊で

屋島の戦いの様子を語り始める。

語っているうちに

漁師はいつのまにか義経そのそものになり

IMG_1915だんだんと激しく舞いながら

ついには刀を抜いて

その舞と囃子は最高潮に達する。

その時はまるで

本物の源義経が目の前に現れたようだった。

31歳の若さで亡くなった義経には

色々な伝説が多く残っているが

今回は伝説として聞くのではなく

ついに

源義経本人と

直接会うことができたような

そんな不思議な感動を

体験することができた。

リアルの能舞台は

テレビや映画とは全然違う

本物の霊と対面することができる場所だった。

その義経の霊を呼ぶ「シテ」を務めた人は

IMG_193032歳の若き能楽師

塩津圭介氏だった。

31歳で無念の死を遂げた義経を演じるには

最もふさわしい人だったのではないだろうか。

だからこそ、まるで義経本人が

目の前に来たように感じることができたのかもしれない。

IMG_1929塩津圭介さんには

去年発足した「帯広能楽同好会」の講師をしていただいている。

そんな能楽の先生が

本物の舞台を見せてくれた。

私は何の気なしに習い始めた能だったが

IMG_1923謡にしても、舞にしても

色々なことを習う度に

その一つ一つに

思いもよらぬ

深い意味があり

いつも新鮮な驚きを感じて来た。

IMG_1913そして

先日は初めて

本格的な能を鑑賞することができた。

室町時代からの700年の歴史を持つ

我国の文化として

能というものは

本当に「凄い」と思う。

今回はその気持ちを

より強くしたのだった。


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燕の子

酪農家の£さんの牛舎を歩いていたら、

天井の蛍光灯の一角に、

燕の巣を発見。

早速ポケットから携帯を取り出して、

IMG_1814シヤッターを切った。

「そこで一句!」、 

通路に居た£さんから、

すかさずツッコミが入った。

「・・・うーん・・・と、急にはなかなか・・・」

「ダメだねー、豆作。」

「・・・申し訳ない。」

「ちゃんと詠まないと、そろそろ居なくなっちゃうよ(笑)」

IMG_1815「・・・そろそろ・・・?」

「もうそろそろ、巣立つと思うんだ。」

「・・・来たのはもうだいぶ前なんでしょ・・・?」

「4月だったかな。まずパートナーを見つけて、それから巣作りして、来てからだいたい2ヶ月くらい経ったんでないべか。」

野鳥図鑑によれば

道東地区での燕の繁殖例はそれほど多くないらしいが

我が町で最も気温の下がるM川地区にも

燕の繁殖例はあるようだ。

IMG_1816また

俳句の歳時記によれば

単に「燕」といえば3月の季題。

「燕の巣」となると4月の季題。

「燕の子」となると6月の季題

に分類されているが

これは本州の燕を基準にしているので

北海道へやってくる燕の行動は

上記の季節から1ヶ月程度遅いと思って良いだろう。

いずれにせよ「燕」にまつわる季題は色々あって

「燕」は昔から、俳句によく詠まれてきたようだ。

£さんからの宿題が出て居たので

私もこの場を借りて

この季題で3句


 巣の上に頭並びて燕の子 


 つばさ閉ぢる間もなく去りぬ親燕


 燕の子顔を揃へて何見るや



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初舞台

牛屋さん達は、牧草の収穫の仕上げに、

馬屋さん達は、繁殖牝馬の種付けに、

それぞれ多忙なこの時期。

畜産家の皆さんのお忙しい中、

大変恐縮なのだが、

私は丸2日休みをいただいて、

帯広第七中学校へ向かった。

IMG_1794そこでは

プロの能楽師の方々が

東京からやってきて

小中学生達の

「能楽」の「体験教室」が開かれていた。

IMG_1807先日紹介した

帯広市教育委員会と

帯広市民劇場運営委員会が主催の

「帯広能」のイベント。

そのイベントで演じられる予定の

能楽の曲の一つ「船弁慶」の舞囃子(まいばやし)が

IMG_1802プロの能楽師によって

第七中学校の体育館で演じられた。

プロの能楽師の皆さんの演奏と演技は

迫力満点

受講した小中学生はもちろん

IMG_1803その周りで見て居る保護者まで

全員を魅了した。

その後

生徒達の体験教室が始まり

笛、小鼓、大鼓、太鼓、の四つの楽器体験と

面(おもて)の試着体験が

IMG_1804それぞれのグループに分かれて行われた。

難しくて近寄りがたいイメージだった

能面や楽器が

こういう形で実際に触れることで

とても身近なものとなってゆく。

IMG_1806子供達の歓声や笑顔が

それを物語っていた。

そして

その日の夜

帯広市民文化ホールの小ホールで 

今度は一般市民に向けて

「帯広能への誘い」という催しが行われた。

その前座の部分で

昨年の秋に結成したばかりの

帯広の能楽同好会のメンバーが

「謡」と「仕舞い」を披露した。

IMG_1809私もその一員として

とうとう初舞台を踏んだのだった。

演じて居る時の気分は

緊張感というよりは

高揚感がそれに勝り

ハイな気分で楽しく

舞台を踏むことができた。

帯広市民劇場のM井さんをはじめ

同好会の他のメンバーの方々や

プロの能楽師の皆さんに

心から

感謝を申し上げたい。


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「いま、牛乳は余っているんですか?」

先日終了したセイコーマートのキャンペーン、

IMG_1541来店者がくじを引くと、

牛乳や乳製品が当たる、

というものだった。

その他のコンビ二、

例えばセブンイレブンも、

セイコーマートほど期間長くはなかったが、

同じようなキャンペーンをやっていた。

それを私が知ったのは

5月の中旬頃だっただろうか

近所のセブンイレブンで買い物をしたときだった。

レジで精算した後、くじを引いて

IMG_1542牛乳が当たった。

それも、なんと

1リットルの大きな牛乳パックが1本!

そっくりそのままタダでもらえたのだった。

あまりにも突然で

しかも

ずいぶんと得したような感じがしたので

そのずっしりとした1リットルパックの重みは

この手にはっきりと憶えている。

それからしばらくして

帯広の街角のセイコーマートに買い物に寄ったとき

同じような牛乳および乳製品がもらえるキャンペーンの

IMG_1543幟とポスターを見つけたので

「ああ、これは本格的なキャンペーンなんだなー・・・」

と、思った。

そして、また

「こんなキャンペーンを全道的にやったら、牛乳や乳製品はどれだけタダで配られるのだろう・・・」

と、思った。

そして、また

「牛乳や乳製品の新製品が出ているわけでもなさそうだが、ずいぶん大盤振る舞いだなー・・・」

と、思った。

そして、また

「牛乳や乳製品をサービスで配れるほど、たくさん余っているのか・・・?」

という疑問が湧いてきた。

そして、また

「しばらく前は、コンビ二ではなくてスーパーでも、牛乳の1リットルパックの安売りやってたよなー・・・」

という事を思い出した。

それにしても・・・

なにかとても

不思議な感じである。

私が毎日仕事で通っている生乳の生産現場

すなわち酪農家のあいだでは

搾乳牛が不足してその値段が高騰して

特に大きな酪農場などでは

搾乳牛を揃えるのに苦労をしている。

搾乳牛を揃えるために

市場から買ってくるだけでは足りず

搾乳用の乳牛を外国から輸入までする状態になっている。

そんな状態が続いているならば

今、生乳の生産力は低下し

生乳の生産量は下がっているはずである。

生産量が低下し

すなわち、供給が不足すれば

価格は上昇するのが

経済の原則ではないのか

と、私のような者は

普通にそう考える。

ところが・・・

消費者に牛乳を販売している

実際の現場では

いま

牛乳パックの安売りが繰り返しおこなわれ

さらに

今回のような

コンビニで、牛乳を

タダでプレゼントするなどというキャンペーンを

大々的にやったりしているのだ。

これはいったい

どういう事なのだろう?

私にはさっぱりわからない・・・

これをお読みのどなたか

この辺の事情に詳しい方がおられたら

こんな不思議な現状の理由を

教えて頂けないだろうか・・・

「いま、牛乳は余っているんですか?」


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帯広「能」

突然私が、

IMG_1669なぜこのよう格好をして写真を撮り、

それを公開するかという事の、

説明をすると長くなるので、

省略させていただくが、

来たる、

IMG_16547月21日(金)22日(土)の2日間、

帯広に「能」がやってくる。

主な出演者は

喜多流シテ方、塩津哲生塩津圭介

下掛宝生流ワキ方、森常好

大蔵流狂言方、山本東次郎・山本則俊

IMG_1655という方々である。

と、言っても

去年までは

「お能」や「狂言」などというものには

ほとんど知識も何もなく 

IMG_1656チンプンカンプンで

全くの素人だった私が

こんな記事を書いて

読者の方々に紹介するのが

自分でも全く不思議に思える。 

ことの発端は

私の趣味である「俳句」なのだが

冒頭で言ったように

その説明は省略して先に進むと

この7月の帯広「能」の

本格公演会に先立って

今月(6月)にいろいろな前座的なイベントが

帯広市民文化ホールで行われる。

その第一弾が

ワークショップ「みんなで謡(うた)おう」

6月27日(火)19時〜、28日(水)17時〜

帯広市民文化ホール(定員20名・参加無料)

主催は、帯広市民劇場運営委員会・帯広市教育委員会

IMG_1657というもので

要は、お能のバックコーラス(?!)である「謡(うたい)」の

初心者の体験イベントである。

さらに

それに引き続いて行われるのが

帯広能への誘(いざな)い

6月28日(水)開場17時30分、開演18時〜

帯広市民文化ホール・小ホール


IMG_1668というもので

地元の能楽ワークショップ受講者の発表と

素囃子や舞囃子を鑑賞し

7月21・22  日にやってくる帯広能の

見所や番組解説などが行われる。 

で、そこで

何ということか(笑)

私がそのワークショップ受講者の一人として

IMG_1670お能の「地謡(じうたい)」

を謡い

お能の「仕舞(しまい)」

の一つを

小ホールの舞台の上で舞う事になった。

物事はあっという間に進むもので

IMG_1676ほぼ毎月

東京から謡と仕舞いを教えにきて頂いていた

喜多流シテ方の塩津圭介先生らの

熱心なご指導のおかげで

お能などはほとんど何も知らなかった

IMG_1671私をはじめ

何人もの方々が

何となく楽しそうだという

単なる好奇心で受講しただけの人たちが

たったの数ヶ月間

仕事や家事の合間の時間を使って

IMG_1672ちょっと稽古をしただけで

こんな事まで出来てしまうという

びっくり仰天の発表会が

行われる運びとなったのである。

興味のある方は

ぜひこのイベントに

足を運んでいただきたいと思う。

おそらくきっと

想像しているよりも

ずっと面白い体験が

できるのではないかと思う。

人間五十年

何があるかわからない(笑)


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「牛のニコイチ捻転去勢法」

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平成29年北海道俳句協会総会

北海道俳句協会の総会が6月4日、

札幌すみれホテルで開催された。

IMG_1641私はここ数年、

総会には毎年出席しているが、

今年は格別に嬉しい総会だった。

それは、

下川町で放牧酪農を営んでいる俳人、

鈴木牛後さんが、

昨年度の「北海道俳句協会賞」を受賞され、

その表彰式も行われたからである。

以下、牛後さんの受賞作「伸びて縮む」から


 牛の死に雪のつめたくあたたかく   


 餌を食ふ音わんわんと雪の牛舎   


 血の軍手春日に干してまた履きぬ


 草は風に干されて夜を鳴りとほす


 トラクターの影にわが影ある晩夏



こういう酪農家ならではの句に加えて


 初蝶は風のうらがはより来る 


 
ここここと牛乳注げば飛び散る春


 溺るる蜥蜴突として裏がへれば死


 倒木の白骨めいて夏野濃し


 芋虫の透けし腸ごと伸びて縮む


 ちちろ抱く拳もっともやはらかく


といった独特の詩情の句が

読む人の心を捉えて

授賞に結びついたのではないかと思う。

IMG_1646牛後さんに久しぶりに会って

祝意を伝えることができて

私はとても嬉しかった。

さらに

IMG_1648嬉しかったことは

この総会と同時に行われる

全道俳句大会において

私の一句

 牛飼の夫婦白息揃ひけり

が8位に入選したこと。

思いがけないことだったが

冬の往診中に詠んだこの一句が

牛後さんの受賞へのお祝い句にもなっているような

そんな気がして嬉しかった。

さらに良かったのは

NHKの俳句番組などでお馴染みの

櫂未知子さんの講演を聞くことが出来たことだ。

櫂未知子さんといえば

俳句選者として舌鋒鋭く俳句を批評し

実作では感性鋭い作品を次々と発表し

雑誌や新聞に味わい深いエッセイを連載し

現代を代表する俳句作家の一人だが

IMG_1652じつはこの方は

1960年生まれで私と同じ齢

しかも

生まれ月の9月まで一緒で

私と同じおとめ座で

勝手に強い親近感を抱かせてもらっている人である(笑)

超有名俳人なので

懇親会でも大勢の人に囲まれて

最初は近寄りがたいような雰囲気を感じ

隣席する機会がなかったが

二次会の席でようやく

櫂さんとお話をする機会を得た。

名刺を交換して

同世代ならではの話もすることができた♪

講演の壇上ではあまり見せなかった笑顔と

親しみのある声がとても印象的だった。


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夜間当番の「大停電」

昨夜の当番の、

午後8時を過ぎた頃、

突然、宿直室が真っ暗になった。

停電だった。

そろそろ寝ようと思っていたので、

そのまま布団に入って寝ていたら、

携帯に警備会社から電話がかかってきた、

「事務所が停電のようですが、まだ復旧しませんか?」

「はい。」

「復旧したら、教えてください。」

「はい。」

しばらくして今度は

本所のM家畜部長から電話がかかってきた。

「安田さん。まだ復旧してないですか?」

「してないですね。」

「停電、ウチだけみたいなんですよ。」

「え、本当に?」

窓から外の風景を見渡すと

周囲の電灯はもう明々と灯っていた。

「事務所のブレーカー確認してくれます?」

「了解。」

1階へ降りてポイラー室の配電盤のブレーカーを見たが、

全てONで、落ちているブレーカーは見当たらなかった。

再び、M部長から電話

「雨でどこか漏電してるみたい、北電、行ってませんか?」

再び外を見ると

北側の松並木の一角に

電線工事の車が止まって

暗い雨の中で照明を当てて

何やら工事を始めていた。

「あ、居た居た。誰か来て工事してる。」

「これから私もそちらへ行きます。A課長と2人で行きますから。」

「はい。」

停電から30分ほど経っていた。

周囲はすでに復旧しているのに

我が診療所だけ真っ暗のまま、復旧していなかった。

さらに30分ほど経って

M部長とA課長が雨の中やって来た。

IMG_5962「そういえばあの松の木、去年の8月の台風の時倒れて・・・

「そうでしょう。」

「うちの松の木じゃなくて、町の所有物で・・・」

「そうそう。」

IMG_1637「倒れたままでも、特に何でもなかったから・・・」

「撤去しないでいたら・・・この雨で。」

「漏電起こしちゃったのかな。」

1時間ほど経って

IMG_1633工事をしていた北電の人が

事務所にやって来た。

その説明によると

漏電した配線は

IMG_1635北電の管轄の部分ではなく

うちの事務所の部分なので

この後は独自で電気工事を依頼して

配線を復旧させてください

とのことだった。

これを聞いて我々は

今夜中に復旧することはほぼ不可能と知った。

M部長とA課長はE総務部長やO所長などと連絡を取りつつ

今日電子カルテに打ち込んだ診療データーの送受信と

明日の朝の受付電話やファクスの配線を

何とか、明日の朝までに

終わらせるための段取りを確認して

真っ暗闇の事務所を後にして

2人は自宅へ帰っていった。

翌朝、早々

私が当直室で目を覚まして

1階の事務所に降りると

O所長とA課長がすでに来ていた。

しばらくするとM部長も牛群検診車に乗ってやって来た。

牛群検診車に搭載されている発電機を使って

昨日の診療データーの送信と

今朝の電話とファクスの受付の

電源を確保する、という作戦だった。

我々は早速

発電機と緊急配線の準備に取り掛かった。

ひと通りの配線を終えた頃

高圧電線工事を依頼したS電気の工員が大勢やって来た。

空は雨だったが

復旧工事は昼頃には終わるだろう、とのことだった。

8時30分の始業時刻には

何とか

通常通りの業務を

開始することができた。

私はいつものように往診に出発し

午前中の診療を一通りこなして

昼に事務所に戻った時は

まだ停電は復旧していなかったが

しばらく雑務をしていると

事務所の電気機器が

一斉に息を吹き返した。

雨雲で暗い空しか見えない事務所の

照明が点灯した。

時計の針はちょうど

12時00分を指していた。

昨夜の午後8時から続いていた

17時間にわたる大停電が

ようやく完全復旧したのだった。

(ヤレヤレ・・・)


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東北海道現代俳句交流会・帯広句会

最近、私が楽しみに通い始めた句会がある。

東北海道現代俳句交流会・帯広句会、

というもので、

偶数月の第2日曜日、

帯広市内の藤丸デパート8階・市民交流センター研修室、

午後1時から4時頃までの約3時間、

たっぷりと現代俳句を堪能できる句会である。

この句会が面白くて、

ちょっと病みつきになりそうなのである。

その訳は、

句会をする面子と、その内容である。

まず、この句会の代表の

png鈴木八駛郎
(やしろう)さんは

東北海道現代俳句会長で、金子兜太主宰「海程」同人。

また、この句会に必ず見えるのが

IMG_1369 3山陰進
さんで

北海道の現代俳句の草分け的な俳句雑誌「氷原帯」主宰。

そしてこの句会の世話人をされているのが

IMG_1370粥川青猿さんで、句集「冬の象」で道新俳句賞、十勝文化賞と

立て続けに受賞され、今北海道で最も注目されている俳人のひとりだ。

青猿さんは俳句雑誌「樺の芽」の主宰でもある。

この3名の先生方は

十勝の現代俳句のビッグ3と言える人たちだと思う。

IMG_1322この3人の方と一緒に

隔月で必ず句会ができるというのは

実はとても幸運なことで

こんなチャンスを

みすみす逃す手はないのである。

その句会の内容は当然

いわゆる花鳥風月には拘わらず

自由度の高い、なんでもありの

バリバリの現代俳句の句会である。

IMG_1366句会の進行も

披講(句の紹介)を簡単に済ませて

それぞれ互いに選句した後は

作者名の名乗りなどは後回しにして

その前に延々と

1句1句に対する鑑賞と批評

そして、それについてのディスカッション

に多くの時間が費やされる句会

というのもまた、刺激的である。

私がいつも出ている

伝統俳句系の句会とは

一と味も二た味も違う句会で

とても新鮮で勉強になる句会なのである。

先日、私がこの句会に投句して

そこそこの評価を受けた一句は


 春風に動き始めし池の中   豆作


お題「縦」では


 縦長に座る社員の春愁ひ   豆作


だった(笑)

私自身はもちろん

地元十勝の若い世代の

俳句に興味を抱いている方々にも

是非この句会に参加して

多くの刺激を受けて欲しいと思って

色々な人にお誘いの声を掛けているところだ。

先日は

帯広在住の30代の若き俳人

三品吏紀
さんも2度目の参加をしていた。

彼も、この句会の面白さに気づいているようだった♪

この記事をお読みの、あなたも

少しでも興味のある方は

私と一緒に

この句会に出てみませんか?

面白いですよー♪


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なつかしき獣医師スタートの日

今から33年も前の話。

昭和60年、

4月1日の朝、

私はM別町農業共済組合の、

新規採用の新人獣医師として、

臨床獣医師としてのスタートを切った。

この日の朝、

診療所に初出勤した私は、

完全に二日酔いだった・・・ 

それはなぜかというと

3月31日の夜

いよいよ明日から社会人として働くのだなーと

胸を膨らませながら

軽く寝酒を飲み

布団に入ってウトウトしていたところへ 

玄関のベルが鳴った

と、思うまもなく 

鍵をかけていない家の中へ

その日の夜間当番だった獣医師のM川所長が

ドヤドヤと入ってきて

「馬のお産だから、すぐ起きろ。行くぞ。」 

と、叩き起こされて

そそくさと助手席に乗って

仕事へ向かったのだった。

馬屋のH坂さん宅に着いて

早速助産開始。

正常位であることは確認できているが

なかなか出てこないので

痺れを切らせたH坂さんと

手伝いに来ていたG嶋さんと

我々2名の獣医師とで

仔馬の足にロープをつないで

牽引介助を始めた。

初産の親馬で

牽引の途中に仔馬が止まってしまった。

仔馬の骨盤が引っかかり

ヒップロック状態になったのだ。

牽引していた4人は

ここぞとばかりに

渾身の力でロープを引いた。

ドッ・・・と

仔馬の下半身が全て現われた時

ロープを引いていた我々4人は

もんどり打って

寝わらの中に倒れこんだ。

「いやーきつかったな。」

「仔っこは大丈夫だべ?」

「オンつか?」

「いや、メンつだ。」

「良かった良かった。」

「まぁ、上がっていっぷくするべ。」

時計の針は午前0時を過ぎ

4月1日になっていた。

「あんたは、今度新しく来た獣医さんかい。」

「はい。」

「そうかい、まぁ飲みなさい。」

「あ、どうも。」

目の前に出されたガラスのコップには

大きなペットボトルから直接注がれた甲類焼酎が

なみなみと入っていた。

(飼主さんから出されたお酒はできるかぎり飲むべし)

そう教えられていた私は

コップに注がれた甲類焼酎をくいくい飲んだ。

H坂さんとG嶋さんはニコニコしながら

私のコップの焼酎がなくなる前に

すぐに注ぎ足してくれるのだった。

しばらくは

M川所長とH坂さんとG嶋さんの馬談義を聞いていた。

教科書に載っていない専門用語が飛び交い

その内容はほとんど理解できなかった。

そのうちに

焼酎が体全体に廻り始め

私の記憶はそこから曖昧になった。

ただ、最後に

ふらふらと酔いながら

IMG_1275心地のよい夜風の中を馬小屋まで行き

先ほど生まれた仔馬が立ち上がって

母馬の乳を探り始めたのを見たことだけは

よく覚えている。

IMG_1277そうして迎えた

4月1日の

朝の初出勤の朝礼は

完全な二日酔いだった・・・

IMG_1280というわけだ。

当時は

M別共済に加入していた馬は

900頭以上いた。

それから

IMG_132333年の歳月が流れ

現在

我が診療区域内で共済に加入している馬は

50頭以下になってしまった。

これからの

IMG_1330我が町の馬産は

そして

十勝の馬産は

どうなってしまうのだろう・・・


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「稼げる農業」って何?

違和感のある見出しの記事が、

先日の道新に出ていたので、

思わず切り取ってしまった。

「生産・流通コストの引き下げや農地の大規模化などを進めて『稼げる農業』への転換を図る」 

IMG_1302と書いてある。

さらに

「政府は今年を「農業改革『実行元年』」と位置づける」

と書いてあり、

最後に

「が、現場の農業関係者からは実効性を疑問視する声も上がる。」 

と結んでいる。

私も

現場の農業関係者の端くれとして

今回の農業改革法案の

実効性を疑問視する声を上げる中の1人である。

いつも思うのだが

政府のこういう改革案は

昔からずっと

「コスト引き下げ」と「大規模化」

であり

従来通りのワンパターンだ。

過去をちゃんと振り返ってもらいたい。

「コスト引き下げ」と「大規模化」を

ずっとやってきた結果として

今の農業の姿がある。

それなのに、まだそれを反省することなく

従来通りの

「コスト引き下げ」と「大規模化」を

さらに進めようとしている。

今回の政策の目玉は

「農産物の流通構造の改革」

という所のようで

要は「農協改革」だ。

その中身は

農業経営の世話役を

農協から民間企業へ移し

民間企業が農業に参入できるように

制度を改革してゆくという内容である。

私が

現場の農業関係者の端くれとして思うのは

農協改革は結構な話ではあるが

それに代わって

民間企業が農業をやり始めたところで

「コスト引き下げ」と「大規模化」

ばかりを

相変わらず進めるのであれば

日本の農業はますます

衰退してゆくだろうということ。

「コスト引き下げ」と「大規模化」

というのは

工業や商業にテコ入れして

経営を回復させる方法である。

農業に対しても

この方法はある程度までは有効かもしれないが

農業の場合は

これが僅かでも行き過ぎると

直ちに悪い影響が生じてくる。

それはなぜかというと

農業は

工業や商業と違って

自然の中で生物を扱うものだからである。

工業や商業と違って

人間のコントロールの及ぶ範囲が狭いのである。

農業を

工業や商業と同じような方法で

「コスト引き下げ」や「大規模化」

をすればするほど

農業が自然環境から離れ

人工的な農業環境を作らざるを得なくなる。

ところが農業は

工業や商業に比べて

人間のコントロールの及ばない自然の力に頼る部分が多いから

人工的過ぎる環境の中では計算通りには行かず

想定していないことが次々と起こり

自然の大きな力によって

直ちに色々な弊害が生じてくる。

私が

毎日仕事で巡回している

酪農という農業の現場を例に挙げても

その弊害は明らかだ(↓)。

(酪農の大規模化による弊害についてはこのブログで何度も書いてきた。)

私は、何度も

繰り返し言おうと思う。

すなわち

農協の改革は結構なことであるが

農協に代わって

民間企業が農業に参入したとしても

「コスト引き下げ」や「大規模化」を

相も変わらず進めるのであれば

日本の農業は

今後ますます

衰退するだろう。


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マルちゃんVSペヤング

東洋水産(マルちゃん)の、

袋入りインスタントラーメンの話題が出たついでに、

インスタントやきそばのことを少し。

数年前から、マルちゃんのインスタントやきそば、

すなわち「やきそば弁当」の勢いが止まらない。

北海道限定販売であったはずの「やきそば弁当」が、

今や、本州のスーパーやコンビニにも見られるようになった。

それも「やきそば弁当」1種類ではなく、

b8d4002d色々なバージョンの「やきそば弁当」が、

北海道はもちろん、本州にも、

販売攻勢を仕掛け続けているようなのだ。

大盛り、デカ盛り、激辛、濃い目、たらこ、塩味、・・・などなど

様々な「やきそば弁当」ファミリーが

これでもかと、店の棚を占領するようになった。

その大攻勢の原因というか

引き金になったのは

本州のインスタント焼きそば界を牛耳っていた

「ペヤングソースやきそば」に

数年前に発生した

異物混入事件だったのは

まだ記憶に新しいのではないかと思われる。

その数か月後から、

マルちゃんの「やきそば弁当」シリーズが

やたらと沢山

スーパーやコンビニの棚にあふれるようになったのだった。

「ペヤングソースやきそば」の足元を掬うような

マルちゃん「やきそば弁当」の鋭い販売攻撃に

ペヤングはじわじわと負け続けて

シェアを減らしてしまうのか・・・

正直ちょっと

心配をしていた。

ところが

先日、何気なく

我が町のいつものコンビニで買い物をしていたら

レジの近くに

驚く光景があった。

なんと

IMG_1239「ペヤングソースやきそば」

が売られているではないか!

本州でしか買うことのできなかった

「ペヤングソースやきそば」が

地元のコンビニに堂々と登場したのだ。

しかも

さらに驚くべきことに

いつものペヤングのパッケージではなく

表に大きく「納豆」の文字!

IMG_1240「ペヤングソースやきそば」の納豆バージョンなのだ。

マルちゃんの「やきそば弁当」フアミリーも数々あれど

納豆のバージョンは見たことがなかった。

マルちゃんの東洋水産も、この納豆バージョンには

きっとびっくりしているに違いない。

ここ数年さんざん

北海道のインスタント焼きそばの雄・マルチちゃん、に

攻められ続けていた

本州のインスタント焼きそばの雄・ぺヤング、がついに

反撃の狼煙を上げたのだ。

私は思わずこの

新しい納豆ペヤングを数個カゴに入れ

家に帰って早速食べて見た。

IMG_1241納豆とソース焼きそばの

斬新なコラボレーションである。

乾燥した納豆が

かやくに加えられて

食べる直前にそれをふりかけ

IMG_1242納豆を混ぜるようにして

麺にソースを絡めてゆく。

納豆独特の香りはそれほど強くなく

麺に絡んだ納豆の粘り気が

口当たりをスムーズにしてくれる。

IMG_1243実に、新しくって食べやすい

「ペヤングソースやきそば」

の健在ぶりに

エールを送りたくなる

美味しいやきそばだった。

マルちゃんVSペヤング

IMG_1814これはまだまだ

見ごたえのある攻防戦

いや

食べごたえのある攻防戦が

続きそうな予感がする。


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ダブルラーメンとハイラーメン

袋入りのインスタントラーメンは、

私のような昭和30年代生まれにとって、

切っても切れない、

深い関係にある食品ではないかと思う。

インスタントラーメンと、

我々の世代の日本人は、

共に育ち、

共に成長してきた、

と言ってもいいと思う。

その長い歴史(?!)の中で、

袋入りのインスタントラーメンは

色々なものが発売されながら

あるものは消え

あるものは生き残り

又あるものは名作として長く愛されてきた。

私の記憶に残るもので

袋入りインスタントラーメンの名作を

挙げるとすれば

「サッポロ一番・みそラーメン」

「明星・チャルメラ」
 
「日清・チキンラーメン」 

などが思い浮かぶ。

さらに、先日

これに加えねばならない名作インスタントラーメンに

はからずも遭遇してしまった。

IMG_1074それは

「ダブルラーメン」と「ハイラーメン」。 

どちらも東洋水産の製品

マルちゃんである。

IMG_1071そして

ダブルラーメンは北海道限定販売

ハイラーメンは静岡県限定販売 

なのだそうである。

IMG_1072その、どちらも

私にとっては非常に関わりの深いもので

北海道は

私の住んでいるところ

静岡県は

私の実家のあるところ

IMG_1075なのである。

これはなんという偶然か

 おヒマな方は↓をクリックして読んでいただきたい。

北海道十勝開拓の祖

依田勉三翁は静岡県出身であり

IMG_1076マルちゃんの東洋水産の創業者

森和夫氏も静岡県出身なのだそうである。


だからなんだと言われればそれまでだが

静岡出身の私としては何か心を高ぶらせるものがある。

ともあれ

先日その二つを食べ比べてみた。

どちらも薄い色の醤油味に仕上がっていて

同じような外見だが

微妙に違う。

IMG_1080ダブルラーメンに比べてハイラーメンは

スープの色が薄く

乾燥ネギの量が多く

麺のコシが若干強かった。

IMG_1077そして

どちらも

とても懐かしく

たいへんうまかった。


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原発事故と家畜

東日本大震災の発生した年から数えて、

今年は6度目の3月11日を迎えた。

今年もまた様々な、

震災関係の催しが、

各地で開かれている。

そして、

震災直後に発生した、

福島第一原発の爆発事故は、

色々な問題を抱えたまま、

現在に至っている。 

先日、

私のブログにコメントを寄せてくれたこともある、

メイさんという、 

福島県南相馬市にお住いの方から、

IMG_1165一冊の本をいただいた。

タイトルは「被災牛と歩んだ700日」。

内容は

第一原発の爆発事故により

避難を余儀なくされた畜産農家の手記と

畜産関係者の方々の手記である。

酪農家や養豚家の方々が

自宅から避難するということは

飼っているいる家畜たちの世話ができなくなるということである。

畜産農家が飼っている家畜の世話を放棄しなければならないということが

IMG_1171一体どういうことなのかを

この本は教えてくれる。

それはもう、涙無しでは読むことのできない

とても悲しく衝撃的なことなのだが

畜産農家さんと関係機関の方々の

一人一人の手記を読んでいると

そこには一筋縄ではゆかない

色々な考え方や立場の違いも見えてくる。

悲しさや哀れさなどの感情的なことは

言うまでもないことなので

IMG_1170あえてそれは書かず

それ以外の事実で

私がここに書いておくべきだと思ったことを書く。

その一つ目は

牛や豚を置き去りにして避難するとき

飼い主さんたちの多くが

本当は囲いから

あるいは繋がれた状態から 

解放させてやりたかったのに

それをせずに避難したことである。

なぜ放さなかったのか

それは、もしそれをすれば

放たれた「放れ牛」や「放れ豚」によって

周囲に迷惑がかかるから、と

飼い主さんたちは考えたのである。

そうして結局、牛や豚の多くが餓死をしていった。

二つ目は

そうして置き去りにされた牛や豚たちの一部が

何者かによって放されたという事実。

動物保護団体などの外部の人々の手で

飼い主に断りもなく勝手に放された。

三つ目は

そうやって放たれた牛や豚を見て

畜産農家の人たちは

複雑な気持ちの中で

少しホッとした気持ちにもなったと言うこと。

四つ目は

しかし、そうして放たれた牛や豚たちは

やはり、予想通り町中を徘徊し

民家を荒らしまわるようになり

結局、「放れ牛」や「放れ豚」も

行政の指示で、全て捕獲され

殺処分をされることになったこと。

五つ目は

捕獲された牛のうちの一部は

研究機関の牧場に預けられ

獣医学の研究に提供されることになったが

その研究も資金面で継続困難になっているということ。

そのような事実が

この本には書かれている。

畜産農家が

そして畜産関係者と地域社会が

原発事故から受ける被害というものは

いかに恐ろしく

複雑な問題を抱えながら

当事者の飼主さん達と

それを取り巻く人々の

様々な考え方の渦巻く中で

結局は

救いようのない

悲惨な結果に終わることを

この本は伝えている。

表紙を1ページめくると

被災した畜産農家の方が詠んだ短歌が一首記されている。

IMG_1166 原発の
 二十キロ圏内
 避難する
 乳牛総べて
 置き去りにして

        渡部愛子


さらに1ページめくると

 一枚の写真が載っている。

IMG_1167繋がれて

置き去りにされ

餓死した牛が

空腹のために

かじっていた

牛舎の柱の写真である。


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