北の(来たの?)獣医師

北海道十勝地方で牛馬を相手に働く獣医師の最近考えていることを、 散文、韻文、漢詩 でつづったものです。

動物の生と死

病畜処理場にある事情(3)

十勝管内の各JAと、

その畜産農家さん方の関心事は、

もっぱらこの病畜処理施設の、

経営者が変わることによって、

病畜を受け入れる時の料金が上がり、

金銭的な負担が増すのではないかというところにある。

それを懸念するのは当然だろうし

そうならないように働きかけるのも当然だろう。

また止むを得ず値上げされるのであれば

現在の経営責任者に

納得できるような説明を求めるのも

また当然なことだろう。

こういうことは

畜産に限らず

全ての経営体に求められることである。

ただ今回

今回私が関心を持っているところは

そこではない。

畜産農家さんたちの経済的な問題は

経営者ご自身やJAに任せておけばよい。

私が最も懸念するのは

この施設で行われていることの

質の変化である。

牛や馬の病畜を処理して

油や皮や肥料などに変えて

価値をつけて販売するのが

この施設の事業内容である。

いわば

病畜という産業廃棄物の再利用

すなわち

家畜という商品のリサイクル事業である。

だが

そればかりではなく

十勝農協連の病畜処理施設では

基本的なリサイクル事業に加えて

我々現場の獣医師の要求によって

病畜の病理解剖が行われている。

病理解剖を担当している人達は

もちろん獣医師であり

その道のプロの先生方によって

質の高い病理解剖が行われている。

そのおかげで

治癒させることができなかった病畜から

d6503577-s将来へ繋がる情報を

正確に得ることができる。

病畜処理場における

病理解剖は

獣医学術情報を

臨床現場へ還元するという

非常に重要な役割を担っている。

ここでの病理解剖が

十勝の牛馬の臨床獣医学の

レベルを支えていると言ってもよい。

現在その病理解剖をする先生方は

元畜大の解剖学教授のY田J三先生をはじめとして

IMG_1721錚々たるメンバーの先生方である。

したがって

もし

この施設の経営者が

十勝農協連から岸化学グループへ移管した時

病理解剖を担当する先生方の

労働環境が悪化するようなことが

あってはならないのである。

そこで行われる病理解剖の質が

低下するようなことが

あってはならないのである。

それはすなわち

十勝の牛馬の臨床獣医学の

質の低下

に直結する問題なのである。

IMG_2311私が

今回の新聞記事を読んで

真っ先に心配したのは

そこである。

牛馬の病畜処理というのは

単なる

「リサイクル事業」

ではなく

非常に重要な

「獣医学術事業」

なのである。

(この記事終わり)


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病畜処理場にある事情(2)

詳細はさておき、

要するにこの施設には、

94c390f2-s 敷地、

建物、

運営権、

という三つの財産があり

2012年までは

十勝農協連(山本組合長)が全てを所有していた。

それを

2013年に,良瀉呂

岸化学グループ(本部・徳島)という企業に売却した。

そしてその敷地の賃貸契約が

2023年までとなっていることで

その後の”瀉呂隆浜の行方と

建物と1娠銚△旅塋が

流動的になり

△皚も売却されることになれば

´↓A瓦討農協連から

民間企業へ移管する可能性が出て来た。

そうなると

この施設を利用している

十勝管内の畜産農家の負担する費用が

増えるのではないかという懸念が出て来たのだ。

具体的には

十勝管内の牛1頭当たりの取引価格が

約12000円

であるのに対して

道内の他の地域の病畜処理施設のそれは

約18000円

であり

十勝は他の地域よりも3割以上も安く

病畜処理施設を利用している。

この施設の運営が

民間企業に移管されれば

使用料が他の地域並に値上げされる可能性があり

十勝管内の畜産農家の負担が大きくなる可能性がある。

管内の畜産農家の関心事はそこである。

この記事の

後半にはこうある。

岸化学グループは昨年9月に

十勝農協連を相手取り

この施設の明け渡しなどを求めて

民事調停を帯広簡易裁判所に申し立て

調停が2回行われたのち

岸化学側が今年5月に取り下げているそうだ。

その経緯は公にされていないが

関係者によると

岸化学側は

「レンダリング事業は譲渡してもらう約束。」

と言っており

十勝農協連は

「理事会などで譲渡の決定はしていない。」

と言っているそうだ。

(この記事続く)


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病畜処理場にある事情(1)

我々現場の臨床獣医師と、

非常に深いつながりのある、

IMG_2311「病畜処理場」。

いわゆるレンダリングプラントにも、

経営体としての事情があるようだ。

先日の十勝毎日新聞のトツプに

でかでかと書かれていた記事は

十勝の「病畜処理場」が畜産農家にとって

いかに大事な施設であるかを物語っている。

牛や馬の一生で

最後にたどり着く場所は

「と畜場」ばかりではない。

「と畜場」で食肉になる個体は多く

世間一般にほとんどの牛や馬が

食肉になると思われている。

しかし

食肉になる牛や馬は健康な個体のみであり

病気や怪我で弱った個体や

野外で死亡した個体

すなわち不健康な牛や馬は

食肉にはできず

「と畜場」とは全く別の

「病畜処理場」で処理されて

食肉ではなく

それ以外のもの

例えば、皮や肥料や油など

に加工処理されている。

このことは世間一般には

あまり知られていないのだが

我々家畜の臨床獣医師は

「病畜処理場」こそが

普段から最も付き合いの多い施設である。

我々の仕事上それは当然であって

自分たちの仕事の中で

自分が手がけた牛や馬を

この施設に運ぶための書類を

数日で何枚も書いている。

その書類を作成する時

我々は常に

敗北感と虚無感に苛まれるものである。

これは牛や馬の臨床獣医師ならば

誰でも理解できる感情だと思う。

そんな「病畜処理場」が

経営上の理由で

色々な問題を抱えているということを

私はこの記事で初めて知った。

普段から付き合いの深い施設ゆえに

これは読み流しできないな

と思った。

(この記事続く)


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「牛は泣き虫である」追記

「牛は泣き虫である」、

あるいは、

「牛は家畜の中で最も泣き虫である」、

という仮説を立てている。

仮説を立てるに至った根拠は、

牛が涙を流して泣いている場面に出くわすことが多い

IMG_4739からである。

そして

牛以外の動物が涙を流して泣いているところを

ほとんど見たことがない

からである。

このことについて

IMG_4708私以外の獣医師や

牛の飼主さんたちや

牛に接することの多い人たちの

反応を求めているのだが

今のところ反応がにぶい・・・(笑)

IMG_3843牛についての研究としては

あまりにも馬鹿げている

と思われているのだろうか・・・。

牛についての研究の多くは

「いかにして乳量を上げるか」

IMG_3766とか

「いかにして肉質をよくするか」

とか

畜産の収益に関するものが非常に多い。

また

「いかにして病気を減らすか」

という獣医学の研究でさえ

IMG_3765最終的には

畜産の収益上昇を目的としたものである。

中には

英国の先生の学術論文で

「牛には感情があるのか」

という質問に対してアンケートを取って

集計したものもあった。

これとて

牛にどのように接すれば

収益を上げられるかという論文だった。

IMG_3760牛に感情が無かったら

牛は生きてゆけないし

そのような調査研究は

牛をバカにしている

と私は思うのだが・・・(笑)

ともあれ

私の仮説は

IMG_3757牛に感情があることは当然として

その上で

「牛は泣き虫である」

「牛は家畜の中で最も泣き虫である」

という仮説を立てている。

IMG_3749その根拠は

牛が泣いている写真を

他の動物に比べて

いくらでも山ほど

撮ることができるからである。


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「牛は泣き虫である」という仮説

普段から、

ほとんど「牛」をメインに仕事をしている、

臨床獣医師の立場から申し上げたい。 

「牛は泣き虫である」 

という仮説を立てたいと思う。

IMG_2672日頃から、

体調を崩した牛と接していると、

その牛が

目から涙を流しているのを

IMG_2701何度も見る。

牛をメインに仕事をしている

私以外の

牛の臨床獣医師たちも

IMG_2716牛が目から

涙を流しているのを見ることは

ざらにあると思われる。

そして

私は牛以外の動物が

目から涙を流しているのを

見た記憶がない。

もちろん

IMG_1093目に疾患がある場合は別である。

目の疾患ではない時に

目から涙を流す動物は

牛以外には見た記憶がない

のである。

IMG_5102私の仕事は

牛の診療以外には

馬の診療があるが

馬ではそれを見たことがないのである。

IMG_5170馬をメインに仕事をしている

臨床獣医師からのご意見を

伺いたいものである。

また

犬や猫の場合はどうなのだろう。

IMG_2187犬や猫は

目に疾患がある場合を除いて

目の疾患以外の診療時において

涙を流すことがあるのだろうか。

IMG_5724私は

犬や猫の診療経験はあまりないので

そういう場面に出会ったことはない。

犬や猫をメインに仕事をしている

臨床獣医師の方々にも

ご意見を伺いたいものである。

それらの意見を参考にして

IMG_0476「牛は泣き虫である」

あるいは

「牛は家畜の中で最も泣き虫である」

という仮説を

実証してみたい

と思っている。

これをお読みの獣医師の皆さん

いかがだろうか。

反論や

ご意見があれば

どうかお寄せ下さい。

その時は

できれば「写真の証拠付き」

で、お願いしたいと思う。


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角(つの)なし牛

乳牛の仔牛の角(つの)を取り除く、

いわゆる除角作業は、

獣医師にとって

あまり気持ちの良い仕事ではない。

IMG_1903飼主の酪農家にとっても

可愛がって育てて来た仔牛に

痛く辛い思いをさせるので

しばらくは飼主を警戒して

寄り付かなくなることもあるというから

きっと嫌な仕事であるに違いない。

IMG_1904我が町の一部の酪農家は

有志で除角チームを作って

年に何回か各家を巡回して

の仔牛の除角を

一気にやってしまうというシステムを作っている。

一件ごとでは負担の大きい嫌な仕事も

チームで済ませれば効率が良というわけだ。

そんな折

新聞にこんな記事が出ていた。

IMG_1930ジェネティクス北海道が

無角牛の精液の販売を開始した

という。

2頭の種牛の写真が載っていて

「エクセルシア GH カイザー ET」

の仔牛は必ず無角になり

「ディベロップ ミスターP ET」

の仔牛は50%の確率で無角になる

という。

牛の遺伝子の改良もここまで来たか

という感じである。

これは

酪農家にとって朗報だろうと思う。

獣医師にとっても

気持ちのよくない仕事が減るというのは

悪いことではないと思う。

牛の立場から考えても

痛い思いをする事がなくなるので

有り難いのかもしれない

だが

牛という生物の自己防衛の武器である

角が生えてこないのは

牛という動物種にとって

侘しく悲しいことかもしれない。

欧州の動物福祉の観点から考えれば

こういう精液の登場は

好ましいことなのだと思う。

しかし

南アジアのヒンズー教の観点から考えたら

こういう精液の登場は

神に手を加える行為として

好ましく思われないかもしれない。

日本に住む

私個人としては

「種なしスイカ」と同じように

「角なし牛」が出回るのかな

という感じである。


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アニマルウェルフェアの「お値段」

家畜を快適な環境で飼育する、

IMG_1620「アニマルウェルフェア(AW)」、

の国際基準というものが、

我が国の鶏卵業界にとっては、

まだまだ厳しすぎるものだったようだ。

具体的には、

鶏を小さな入れ物に閉じこめてる「ケージ飼い」、

鶏どうしが嘴で突き合うことを防止するために先端を切り落とす「デビーク」、

などが問題視されはじめて

そのような飼育方法を改めるための

IMG_1621国際基準が出来た。

我が国の農水省は

それを日本の鶏卵業界に徹底させる政策を始めた。

ところが

その農水省のトップの大臣が

一部の鶏卵業者から現金を受け取り

国際基準に反対する意見を取りまとめ

鶏卵業界に便宜を図っていた。

という

絵に描いたような贈収賄事件である。

畜産物の「優等生」

などと言われている「鶏卵」だが

優れているのは「小売価格」のみで

卵の生産方法すなわち鶏の飼育方法などは

決して優れたものではないことが

想像できる事件である。

鶏卵業界というものに

私はそれほど詳しくはないけれど

同じ畜産業界に身を置いている獣医師として

他人事ではないものを感じている。

アニマルウェルフェア(AW)の国際基準は

鶏卵ばかりではなく肉牛や酪農業界にも存在する。

IMG_1622そして

例えば酪農業界でも

鶏のケージ飼いを想起させるような

運動不足になる過密な牛群管理法や

鶏の嘴の先端を切るデビークを想起させるような

牛の尾を切断する管理方法などがある。

鶏でのことを

安易に牛に当てはめてはいけないことは

十分承知しているが

それでも長年獣医師をしていると

家畜を健康に飼う

という「理想」と

畜産物生産の経済

という「現実」の狭間で

いまだに悩むことが多い。

その悩みは

業界内部の人間だけが抱えるものではなく

畜産物を消費する

日本国民全体が考えるべき問題である。

AS20201202002404_commそれにしても・・・

北海道2区(札幌市北区周辺)から選出されて

農林大臣になった吉川先生。

200万円程度の「はした金」で

アニマルウェルフェアという理想を

売り飛ばしてしまった。

288464秋田フーズの社長さんに

「200万ではぜんぜん足りない重要案件だ。2千、いや2億は欲しい・・・」

くらいを言う度量があったなら

秋田フーズ側も

「そんなに金が要るのなら、むしろ真面目にアニマルウェルフェアに取り組んだ方が『安い』かな・・・」

と思ったかもしれないのに・・・


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拝啓「新聞記者」松田亜弓様

私の職業柄、

動物関係の新聞記事は、

いつも注意を払って読むようにしている。

IMG_0099例えば

今年の2月におびひろ動物園の

象ナナが倒れて立てなくなり

そこから強い生命力とスタッフの介護によって

記録的な長寿の末に

IMG_0100大往生を遂げたという事実を

克明に取材していた十勝毎日新聞の記事などは

毎回新たな記事が出るたびに

ドキドキしながら読んだものである。

そのような

IMG_0115動物関係の記事を集めているうちに

気づいたことがあった。

それは

十勝毎日新聞で

私の注目する記事を書いている新聞記者さんが

IMG_0661いつも

松田亜弓さんという方であることに気づいたのである。

松田記者の書く記事の多くが

私の注目する動物関係の記事なのである

IMG_0899というか

私のたまたま注目した記事の多くが

松田記者の書いた記事だった

IMG_1002ということなのである。

とにかく

その記事の切り口が

報道記事でありながらも

IMG_1085動物に対するあたたかな視線が感じられるのだ。

報道記事ばかりではなく

特集記事においても

ありがちな陳腐な常識や感情に流されずに

しっかりと客観的に事実を伝えて

IMG_1220さらにその事実を掘り下げて冷静な考察がなされて

問題点を浮き彫りにするという

高い筆力が感じられるのだ。

なんて・・・

文章のプロに対して

素人の私が

こんなことを言うのもおこがましいのだが

記事の最後に記される「松田亜弓」という名前が

私の頭から離れることがなく

十勝毎日新聞を読むたびに

私は知らず知らずのうちに

松田記者の書く記事に注目をするようになってしまった。

松田記者とはもちろん面識はないのだけれども

記事の文章から汲み取られる

動植物に対する考え方というか

自然観とか人間観というようなものが

私にはとても共感できる部分が多いのである。

いつか、もし機会があったら

松田記者とお会いできるチャンスがあるならば

まずは感謝の意と敬意と

応援したいという気持ちを

お伝えしたいと思っている。

要するに

松田亜弓ファン

になったということである。


拝啓「新聞記者」松田亜弓様

どうぞこれからも

その筆の力で

我々十勝の住人に

動物や植物と人との関わりの情報を

伝え続けていただきたいと思います。


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畜産クラスター計画

我が畜産業界の間では数年前から、

「畜産クラスター計画」という言葉が、

盛んに流布されている。

畜産業界に「クラスター感染」を起こす計画なのか・・・!?

と、今になっては誰もがそのように思えてしまうほど、

新型コロナウイルスのおかげで「クラスター」という言葉の、

負のイメージが定着してしまった。

クラスターには「房(ふさ)」という意味がある。

一つのものから同じようなものが

房のように増えてゆく様を表している。

25f1ea48ネズミ算ならば

一つのものから二つのものへの倍々の増加を表すが

クラスターは

一つのものからいきなり多数へと増加することを表す。

それが連鎖してゆけば

ネズミ算どころではない

物凄い速さで広がってゆくことになる。

3ed54156「畜産クラスター計画」

という言葉は

おそらく農林水産省内で

考案された言葉であろうと想像できる。

畜産関係の補助事業を

「クラスター」という目新しい言葉によって

注目させながら浸透してゆきたいというもくろみだったようだ。

馴染みのないカタカナ語を多用して

意味がよくわからないうちに

毎度おなじみの税金消費の補助事業を展開する

IMG_1086というもくろみであった。

今回の「畜産クラスター計画」の

「クラスター」という言葉は

新型コロナウイルスによって

思わぬところで

負のイメージを背負ってしまったようだ。

我が畜産業界の間では

この「畜産クラスター計画」という言葉は

もう使いづらくなって

そのうちにあえなく

消えてゆくに違いない。


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「動物愛護週間」

明日から「動物愛護週間」が始まる。

動物はいつでも愛護すべきだが、

その意識の確認をする意味でも、

「動物愛護週間」というものがあるのは、

良いことだと思う。

動物愛護への理解と実践の一環として

最近お世話になっている

地元の帯広市民ラジオ・FMウイングさんの

動物愛護キャンペーンという企画の中で

スポット放送を流してもらうことになった。

その内容は以下の通り


IMG_0925「9月20〜26日は動物愛護週間 動物と共に生きること 考えよう
 幕別獣医師会です。
 新しく犬を飼ったら、飼い犬の登録をしましょう。
 幕別町内の犬は、「防災環境課」へ。
 飼い犬は、年に一度 狂犬病予防注射を受けさせるのが法律で義務付けられています。
 狂犬別府は恐ろしい病気です。
 年に一度の予防接種は必ず受けましょう。」 


我々町内の獣医師が担当している

狂犬病予防注射の巡回接種は

例年だと毎年5月に行っているのだが

今年は、コロナウイルスの関係で

8月にずれ込んでしまい

狂犬病ワクチンの接種頭数も

約3割も減ってしまった。

その状況を改善したい意味も込めて

このようなスポット放送をさせて頂く事にした。 

「狂犬病は恐ろしい病気です。」

IMG_0929というのは本当で

致死率の非常に高い狂犬病ウイルスが

もし国内に蔓延するようなことがあれば

コロナウイルスどころの騒ぎではないのである。

自分の飼い犬に

狂犬病の予防接種をしていない方は

どうぞ早めに

お近くの獣医師にご相談を。


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十勝人の「心」に生きる象

おびひろ動物園の開園も、

コロナウイルスの影響で遅れてしまったが、

先日の地元の新聞記事に、

3月に亡くなった象のナナの記事が出ていた。

それによると

室内獣舎に献花台が設置され

来園者が訪れて献花をしているという。

IMG_0385おびひろ動物園では

初めての事だそうだ。

それだけ

象のナナは長生きをして

おびひろ動物園では

大きな存在だったと言えるだろう。

またこれからもまだまだ

大きな存在であり続けるのだろう。

動物の献花台といえば

例えば

競馬で活躍したサラブレッドの名馬の献花台などは

しばしば話題になる。

象の献花台というのも

かつてどこかの動物園で

話題になったような気がする。

サラブレッドの名馬や

動物園の象は

人々が関わる動物の中でも

特に存在感が大きく

人々の心を掴む。

それは「家畜」としての存在

というよりは

「同胞」としての存在

という意味合いが強い。

「家畜」という言葉では

カバーしきれない何かが

そこには

あるように思える。
 

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万物の霊長?!

牛の胃袋は大きく四つに分かれ、

非常に優れた消化能力を持っている。

人間よりもはるかに進化した胃袋である。

馬の四肢は長く強靭に発達し、

非常に優れた走行能力を持っている。

人間よりもはるかに進化した四肢である。

鳥の翼は高度に進化し

空を高く飛ぶことができる。

人間も飛行機で鳥のように高く飛べるというのは

IMG_0404間違いである。

あれは

人間が飛んでいるのではなく

飛行機が飛んでいるのである。

飛んでいる飛行機に乗るのならば

犬でも猿でも可能である。

人間の実際の飛翔能力というのは

走り幅跳びでせいぜい数メートルを飛べるに過ぎない。

人間が他の動物よりも進化しているのは大脳皮質である。

生物学の教科書などで大脳皮質が司っている機能の

模式図を見たことのある方は多いと思うが

Unknownほとんどが

手と口に対応している

グロテスクな模式図である。

人間の手と口の機能が

他の動物よりも進化していると言えるのだが

進化しているのは

手先と口先だけとも言えるのである。

手先と口先ばかり進化した人間という動物が

「万物の霊長」などと

自称するのは

いかがなものだろうか。


(俳句雑誌「円虹」6月号に寄稿したコラムより)


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象のナナが残したもの。

いくら象の知能が高いといっても、

子象の時から北海道に憧れて、

北海道に住みたい、

などとは夢にも思っていなかっただろう。

子象のナナは人の手によって、

生地から遠い北海道へ強制的に連れられてやって来た。

それから58年間、

十勝おびひろ動物園の象として生きた。

58年間も生きていれば

周りの環境や人々の考え方も

446ADC15-8B27-469D-A8E5-51B66EF59E15大きく変わってゆく。

動物園の存在意義も変わり

動物福祉の考え方も広がり

今後もそれはさらに変わってゆくだろう。

その中で

ナナは一時代を生き抜いた貴重な象である。

私が帯広畜産大学の学生だった時

16921D73-9479-47A1-B659-3D79E013227A同級生がナナに嵌まり

動物園へ通い詰める友人がいた。

今その友人は

野生動物学の先生になって

人と野生動物の関係を説く人になっている。

新聞記事によれば

おびひろ動物園の野生動物の

BAD143EF-2926-43C9-A1A7-4E0B16D7A2EB飼育方法について

動物愛護団体などから

最近は批判的な意見が相次いでいるようだ。

しかし

この地球上で

象という動物の存在は

人間の思考と行動だけで

どうこうできるものではない

と私は思う。

象の体は人間よりはるかに大きい。

象の足は人間よりはるかに太い。

象の鼻は人間よりはるかに進化している。

象の妊娠期間は人間よりはるかに長い。

象が怒り出したら人間は手に負えない。

そんな象という動物は

人間よりもスケールか大きい。

地球には人間よりもスケールの大きな動物種が

多く存在している。

その代表格が

象だと言えるのではなかろうか。

象のナナの姿に見惚れ

象のナナを好きななり

象のナナを愛し

象のナナの死を悼む人たちは

象のナナのスケールの大きさに気づいた人たちだと思う。

と同時に

自分のスケールの小ささに気づかされた人たちだと思う。

我々人間は

自分よりもスケールの大きな動物の存在に気づき

それらの動物たちに

もっと尊敬の念を持って

接してゆくべきだろう。

象のナナの死をきっかけに

新聞紙上には様々な記事が書かれた。

その中で

十勝毎日新聞の

上・中・下の3回にわたる特集記事は出色で

B7DBA067-1CCB-458E-AB5C-E5D4F0B1C4AF素晴らしい内容だと思った。

象のナナの事をずっと取材し

記事の中で

多くの問題提起をしてくれている。

全て写真に撮って

このページに貼り付けたので

クリックしてぜひ読んでいただきたいと思う。

記事を書き続けた松田亜弓さんという記者と

私は面識がないけれど

私は最後に

松田記者に

心から敬意を表したいと思う。


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お疲れ様!象のナナ、やすらかに。

おびひろ動物園の、

象のナナが亡くなった

「亡くなった」あるいは、

「死亡した」
という言葉は、

テレビ・ラジオや新聞などでは、

人間だけに使われる言葉らしく、

象のナナが亡くなった事は、

IMG_0049新聞では

「象のナナ、死ぬ。」

と表現されていた。

しかし当ブログでは

そのような業界の言葉の縛りはないので

象のナナの死をどう表現するかというのは

私の一存で決めることができる。

私の気持ちに一番近い言葉は

「亡くなった。」

なのである。

IMG_6926享年59歳。

この「享年」という言葉も

テレビ・ラジオや新聞などでは

人間だけに使われるらしく

象のナナが死んでも

「推定59歳。」

IMG_6986とだけ書かれており

「享年」の文字はない。

しかし当ブログでは

業界用語の縛りも何もないので

象のナナの死亡時の年齢については

「享年59歳。」

と書かせていただく。

IMG_7014





その方が

私の気持ちとして

しっくり来るのである。

IMG_0004象のナナは

私と同世代であり

今の私と同じだけの時間を

この世に生きてきた。

自分と同じ年の動物に出会うと

特別な感情がが湧いて来るものである。

おびひろ動物園の象のナナは

そんな存在だった。

IMG_0054そして

今後のおびひろ動物園で

そのような存在の動物が飼育されることは

もう無いだろう。

何かもう胸がいっぱいで

書きたいことが書けなくなってきているのだが

IMG_0053ひとつだけ

書いておきたいことがある。

それは

ナナが立てなくなったのが、1月19日。

亡くなったのは、3月4日。

その間

45日間もの間

寝たきりで生きていた。

この事実は

「象が起立不能になったら自らの内臓の重みで数日で死んでしまう」

IMG_0058という既成の見解を覆した。

看病した飼育スタッフの方々の努力と

象のナナ自身の生きる力によって

この事実が

打ち立てられたのだ。

お疲れ様!象のナナ

どうぞ

やすらかに。



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同世代の十勝の住人からの最後のメッセージ

おびひろ動物園には、

象が1頭飼われている。

名前は「ナナ」ちゃん、

IMG_558259歳の雌の象。

59歳ということは、

私と同じ歳である。

同世代・同期・なので

「ナナ」ちゃん

と呼んでも良いのだが

IMG_5586実際に会ってみると

とても貫禄があり

「ナナ」さん

と呼びたくなるような

独特の圧倒的な雰囲気を持っている。

そんな「ナナ」ちゃんが

十勝毎日新聞によると

1月19日から体調を崩し

起立不能状態になっているそうだ。 

IMG_6925先日の十勝毎日新聞の第1面にも

「選抜高校野球に十勝から2校が出場決定」

という大きな記事の隣に

「ナナ」ちゃんの起立不能の記事が載っていたので

IMG_6926気になっていた。

牛や馬はもちろんのこと

ましてやそれよりも大きくて重い

象が

10日以上も起立不能状態が続いたら

それはもうほぼ間違いなく

予後不良であり

死が近いことを意味している。

過去の例では

動物園に飼育されていた多くの象たちは

起立不能になってから数日で

死んでしまったそうだが

IMG_5583「ナナ」ちゃんは現在

立てなくても

10日以上生き長らえ

意識がはっきりしており

食欲も排泄もあるらしい。

「ナナ」ちゃん自身の生命力もさることながら

動物園のスタッフの皆さんの介護が

寝たきりの命を支えているのだろう。

IMG_5584私は、去年の夏

おびひろ動物園で

「ナナ」ちゃんに会ってきたのだが

もうこれで

会えることはないだろう。

IMG_5585彼女からは

象として

そして

同じ十勝の住人として

色々なメッセージをいただいて来た。

今は1日でも長く生きて

命を全うして

最後の生のメッセージを

発信し続けて欲しい。

そう祈るのみである。 


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「馬肉料理専門店」in 蒲田

羽田空港に夜遅く着く便で行って、

品川駅付近の交通の便の良い安い宿に泊まると、

翌日の行動が楽になる。

今回はその宿を初めて、

大田区の蒲田駅付近にしてみた。

晩飯を食べずに夜の10時を回り、

腹が空いていたので、

ホテルの周囲で何か食べようと、

IMG_5650ぶらりと歩き出して、

たったの数分で、

魅力的な店を発見した。

「馬肉料理専門店」

の看板だった。

こんな店は十勝帯広には無い。

さっそく入って

IMG_5647メニューを見ると

値段も安くて美味しそうな

馬肉料理と酒の数々♪

夜は食べ過ぎないように

馬刺しと日本酒を注文した。

酒のメニューには

九州の地酒が紹介されていた。

その中の銘柄ひとつに

IMG_5654「三井の寿」

という酒があった。

「みいのことぶき」

と読むらしいが

私はこの名前に釘付けになってしまった。

かつて十勝帯広に

とても有名な重種馬の生産牧場があり

IMG_5658その名と同じではないか!

さらに「寿」と言えば

ばんえいの名種牡馬

「マツノコトブキ」

を連想する。

こんな銘柄の酒が

馬肉専門店にあるなんて

なんという巡り合わせだろう。

私はコップからあふれるこの酒を

IMG_5653口に含みながら

その淡麗辛口な味をかみしめた。

そして、次に

生姜醤油につけた馬刺しを

口に含みながら

柔らかで深みのある肉の味をかみしめ

再び「三井の寿」を

口に含みながら

その淡麗辛口を味わいながら

十勝のばんえい競馬と

九州の馬肉産業に

思いを馳せて

感慨にふけっていた。


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十勝に生きるゾウ(象)

帯広動物園に行って来た。

とても久しぶりだった。
 
20数年ぶりではないかと思う。

それだけ、

私は帯広動物園に対して、

無関心だった。

旭川の旭山動物園には、

5年ほど前に俳句の仲間と行ったことがあるが、

それは仲間に付き合って、

有名な人気のある動物園に行ったまでのことだった。

旭山動物園とは違って

帯広動物園は

行こうと思えばいつでも行ける動物園だ。

にも関わらず

20数年もそこへ行かなかったのは

無関心だったと言わざるを得ない。

そして

先日帯広動物園に入った時

私は

自分が帯広動物園に無関心だったことを大いに反省した。

帯広動物園の動物達を目の前にした時

私は

1人の十勝に生きる人間として

というか

十勝に生きる1動物としての自分

という存在を考えざるを得なかった。

帯広動物園には

動物園では定番になっている

ライオン、トラ、サル、キリン、など・・・

・・・そして、ゾウがいる。

IMG_5586特に

ゾウのナナと対面した時

ゾウのナナの年齢を知った時

胸が一杯になった。

ゾウのナナは私と同じ58歳だったのだ。

この事実に

私は言葉を失い

しばらくゾウのナナの顔を眺めながら立ちすくむしかなかった。

ゾウのナナは私の人生と同じ時間

いやそれ以上の時間を

十勝の帯広の動物園内という敷地の中で暮らし

ごく稀に園外へ出かけたことがあったというものの

その生涯をこの園内の敷地の中で

IMG_5582おそらく命絶えるまで

この中で生きてゆくのだろう。

ゾウのナナの飼育場の周りには

写真のようなメッセージの看板が

いくつも掲示されていた。

読んでいただければわかるが

IMG_5583ゾウのナナという存在自体から

発信されるメッセージに加えて

看板に書かれているメッセージを読むと

なおいっそう

ゾウのナナを見直した時に

胸が一杯になってしまったのだった。

IMG_5584ゾウのナナは

唯1頭十勝に生きるゾウなのだ。

そんなナナが私たちに発するメッセージは

計り知れないものがあった。

ナナの顔を見ると

もはや自分の境遇に不満はなさそうに

悟りきった仏のような顔をして

たまに観客に長い鼻を振って鼻水を飛ばし

そしてまた元の位置に戻って立っている。

IMG_5585その繰り返し

どこにも行かない

どこにも行けない

どこにも行こうとしない

余計な望みは全て消えた顔をして

腹が減ったら草を食べ

喉が乾いたら水を飲み

小便をし糞をして

IMG_5586この十勝で生きている

私と同じ年の

同じ十勝の住人(動物)

として

十勝の空気を吸い

十勝の水を飲み

圧倒的な存在感を持って生きている

十勝に生きるゾウなのだ。

ゾウが実際何を考えているかは

ゾウになってみないと絶対にわからない。

だが

人どうしが相互に理解するためには

実際に会う事が一番大切であるのと同じように

ゾウへの理解を深めるためには

ゾウに実際に面会することが一番である。

十勝に住む人は

十勝に住むゾウのナナに

1度は必ず

会いにゆくべきだ

と思った。


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ある馬産家の死

先日、

町内の馬産家の#さんが亡くなった。

成績の良い種牡馬を何頭も飼養し、

重種馬の生産界では知らない人は居ない、

全道的にあまねくその名を知られた種馬屋さんだった。

私は若い頃から#さんの種馬所に通い、

全道各地から集まってくる繁殖牝馬の

発情鑑定や妊娠鑑定をしながら

重種馬の繁殖を勉強させてもらった。

#さんは

私の馬の繁殖検診の技術を

育ててくれた恩人のひとりだった。

背が高く逞しく豪快な風貌で

まさに荒くれ男という感じの人だったが

馬に対してはとても優しく

種馬の扱いが抜群に上手な人だった。

短気で怒りっぽく

獣医師なら皆一度は怒鳴られた経験を持ち

恐ろしい存在でもあったが 

後腐れのない気持ちの良い性格の人だった。

良い馬を見ると目を細めて

心から馬を褒め

馬談義が止まらなくなる

馬一筋に生きている人だった。

晩年は体調を崩し

経営は息子さんに譲りつつも

春の繁殖シーズンになり

私が馬の直検をしていると

必ず家から出て来て

「お茶飲んでゆきなさい。」 

と、声を掛けてくれる人だった。 

そんな#さんが

今年の春は姿を見ないな

と思っていた矢先 

訃報が届いた。

私はその晩お通夜に参列した。

翌日

仕事にかかったところで

事務所から電話がかかって来た。

IMG_5567#さんの牝馬の1頭が

今朝から急に倒れて立てないという。

我々診療所の獣医師は

緊急の往診でその牝馬を懸命に治療したが

IMG_5568治療に反応せず

頭を投げ出し苦悶して

とうとう死んでしまった。

#さんのお葬式当日の出来事だった。

血液所見には特に異常値は見当たらなかった。

004 2019.05. 馬解剖所見には

「結腸〜小結腸粘膜出血」

とだけ書かれており

それ以外の箇所には異常が見られなかったようだ。

005 2019.05. 馬2急性の腸炎だったと思われたが

それにしてもあっという間の出来事だった。

よく言われることだが

馬屋の親父さんが亡くなると

その家の馬を1頭

道連れにして逝くものだ

と言われている。

今回もまさに

そうだったようだ。


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ホルスタインの選別精液からジャージーが!

「安田さん、聞いてくださいよ・・・」

◎ファームの牛の乳熱の治療をしている時、

従業員の♯君が話しはじめた。

「このあいだホルの雌ダネを付けた牛から、ジャージーが生まれたんですよ・・・」

「・・・え?、どういうこと?」 

「ホルの雌ダネなのに、どう見てもジャージーみたいなメスが生まれたんですよ・・・」 

雌ダネ、というのは、

メスが生まれる確率が高くなるように、

加工された牛の精液のことである。 

性選別精液と言われるもので

酪農家のあいだでは広く普及され市販されている。

ホルスタインの人工授精に

普通の精液を使うと

オスとメスがほぼ1対1で生まれてくるが

この選別精液(雌ダネ)を使うと

メスが約90%の確率で生まれてくる。

精液というのは

オスの遺伝子を持った精子(Y精子)と

メスの遺伝子を持った精子(X精子)の

2種類が1対1で含まれている。

その精液を

特殊な機械に通すことによって

Y精子とX精子をふり分けて

雄の生まれやすい精液とメスの生まれやすい精液を作るのである。

メスの生まれやすい精液は

酪農家にとって

搾乳牛を確保するために好都合で

選別精液(雌ダネ、X精液ともいう)は

あっという間に全国に普及した。

◎ファームの牛の授精にも

選別精液が使われていたのである。

IMG_5216「・・・でも、何でジャージーが生まれて来たの?」

「繁殖台帳を確認したら、1回しか付けて(授精して)いないんです・・・」

「・・・その1回が雌ダネ(X精液)だったの?」

「そうなんです。最初は授精師さんが間違えたんじゃないかって思って問い合わせたんですけど・・・」

「・・・じゃないの?」

「JAの授精師さんは間違ってなくて、話は仕入先のABS(アメリカンブリーディングサービス)まで行ったんです・・・」

IMG_5217「・・・。」

「そうしたら、関東の方の牧場でも、この精液で同じような事があったらしいんですよ・・・」

「・・・ジャージーが生まれて来たの?」

「そうなんですよ。正確にはジャージーとホルスタインのF1ですけど、茶色くて小さくて・・・」

「・・・それでしっかりメス?」

「そうらしいです、製造元ではジャージーの雌ダネも作っているらしいんですよ・・・」

IMG_5218何でこんなことが起こったのか。

謎であるが

その原因を想像してみると

ホルスタインの選別精液を製造する工程で

ジャージーの選別精液が混入した

という可能性がある。

選別精液の製造所で

ジャージーの選別精液と

ホルスタインの選別精液が

IMG_5220同じ機械でられていて

何かの理由で

それが混ざってしまった

と考えられる

混入事件である。

これをお読みの畜産関係者の皆さんは

選別精液を使っていて

こんな経験したこと

ありますか?

あったら教えて欲しいです。


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バレンタイン・ミート

バレンタインデーから、

2日も経ってしまえば、

世間のチョコレート熱もとっくに冷めている。

今後はさらに、

バレンタインデーの話題などは、

どんどんと時季外れになるから、

ここらで書いておいたほうが良いかなと思って、

記事にすることにした。

大したことではないのだが

先日の日本農業新聞に

バレンタインデーにちなんだ

ハート形の牛肉の写真が掲載されていた。

1C8CDEAA-CA35-40F2-B18C-B1F2D5AD1DFD霜降りのたくさん入った

すばらしい牛肉だ。

もちろんこういうものは

たくさん作って売ろうとするものではなく

話のタネとして

少しだけ作って

ウケを狙うものであるのだろう。

ただ

それが

1200セットも売れたというのは

ちょっと驚きだ。

面白い試みであると思う。

そう思うのであるが

私としては

ちょっと物足りないかな

とも思った。

この肉の部位は

特Aの霜降りのロースだという。

それもいいとは思うのであるが

ハート形の肉というのであれば

私としては

ここはやはり「ハツ」

すなわち

「心臓の肉」を使ってほしかった!?

霜降りのロースに比べて

味はだいぶ淡泊だろう

だが

何よりもリアリティーが違う。

話題づくりのために

やるのであるならば

そこまでやってほしかったかな

と思った。

本物のハートであれば

ハート形に切ることもなく

無駄もなく

心臓は内臓肉だから

値段も安い。

話題になることは間違いない!?

でも

かなり悪趣味だな・・・


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