北の(来たの?)獣医師

北海道十勝地方で牛馬を相手に働く獣医師の最近考えていることを、 散文、韻文、漢詩 でつづったものです。

文芸論

鈴木牛後さんの角川俳句賞受賞作(3)

引き続き、

牛後さんの受賞作の残りの18句を鑑賞させて頂く。

IMG_4532読み進んで行くと

身近などんな物にでも詩情を汲み取って

それを俳句にしてしまう力に驚いてしまう。

感銘を受けるばかりではなく

とても勉強になる作品群だ。


 牛糞を蹴ればほこんと春の土

野に排泄されてそのまま天日に晒され続けた牛糞は、発酵し乾燥してほこほこになっている。放牧地にはそんなた牛糞が沢山あって、自然に春の土に還ってゆく。きわめて合理的な農法である。


 横臥せる牛みな午の目をして春

午前午後の「午」の字は「ひる」とも読む。のどかな昼の牛の目を詠んでいるが、この字は十二支の「うま」とも読む。牛の目なのにウマの目?という機知に富んだ一句。


   草青むはやさに歩む牧支度

北海道の草は雪解を待っていたかのように、一気に青くなって来る。その速さに遅れないように放牧の準備をする作者の、心はやる足取りが見えるようだ。


 菜の花に畑いちまいの膨らみぬ

畑作農家ではキカラシという黄色い菜の花の一種を咲かせて、それを鋤き込んで緑肥とすることがある。道北の畑にもそんな畑があったのだろう。


 それぞれの青を雲雀と風と牛

雲雀が鳴き始めると春もいよいよ本番。空をあえて青と表現して、印象鮮明。


 牧場を山と呼びたる夏の雪

北海道では五月になって雪が降るのは珍しいことではなく、暦の上では夏であるから夏の雪である。五月に雪化粧をするような牧場は山と呼ぶにふさわしく、実際そう呼んでいる地域は沢山ある。


 星の鳴る夜空だ遅霜は来るか

五月下旬に遅霜が降ると、畑作物の芽がことごとくダメージを受ける。放射冷却現象が起こる快晴の夜空の星があたかも鳴るように怖ろしく輝いているというのだ。


 牛糞の苦さを漱ぐリラの風

牛を扱っていると牛糞を浴びて口の中に入ってしまい口を漱ぐ羽目になることがある、私もよく経験する。リラの咲く頃の牛糞は、牛が食べる青草の成分の色素が濃く、味もえぐいのだ。糞ばかりではなく尿もまたしかり。


 発情の牛たからかに牛の朱夏

牛の発情は1年中見られるが、放牧酪農の場合は、青草の豊富な五月頃に仔牛が生まれるように調整する所が多いで、発情と種付け(授精)はその約9カ月前の「夏の暑い盛り」に「交り」が集中する。


   電気鞭音なく振るふ青葉騒

電気鞭を使うとビチッと微かな電気音がするのだが、音なく振るうというのは使うマネだけをして牛にいうことをきかせているだろうか、青葉の騒ぐ風の中で牛を追う作者。


 遠くばかり見て夏草を踏む仕事

さらに牧場で牛を追う作者は、遠くにいる牛やその周囲の状況まで、観察の眼を緩めない。放牧酪農家の重要な仕事。


 美味き草不味き草あり草を刈る

採草地の場所や刈る時期や収穫日の天気によって、牧草の味は毎年色々変わるようだ。それが美味しいか不味いかは牛の食べっぷりで判り、食べた牛の泌乳量に反映し、作者の収入に直結する。


 トラクターに乗りたる火蛾の死しても跳ね

農機に乗る仕事の合間でさえも、貪欲に詩情を拾い続ける作者の、句集「暖色」には「震へる機械震へてのぼる秋の蜘蛛」というのもある。


 我が足を蹄と思ふ草いきれ

時には、牛と自分が全く同じ生物であるように感じる時があるのだろう。牛飼いならではの感覚だと思う。


 蝦夷梅雨の馬具は革へと戻りたき

牛革で造られた馬具が、湿気で緩んで元の革のようになったのを、こんな擬人法で表現する力に驚かされしてまう。


 炎天にくわわと山羊の糞小山

これも作者の耳の鋭さと擬音表現力が見事、山羊の声はメェーばかりではないのだ。


 干草の深さを猫の眠りけり

牛舎は猫のオアシスだ、獲物の鼠や雀もたくさんいるし、良い香りの暖かな寝床もたくさんある。


 糞踏みしタイヤの炎ゆる黒びかり

牛糞堆肥をトラクターで混ぜ返しているのだろうか。糞尿の句は受賞作50句中に5句もあり、1割が糞尿の句で角川俳句賞とは凄い。家畜の糞尿が全国区になった思うと嬉しくなってくる、畜産万才。


以上

私なりに一通りの鑑賞をさせて頂いた。

酪農家の牛後さんが詠む俳句は

とても身近な題材なので

すいすいととても楽しく味わうことが出来た。

しかし、何度も良く読んでいると

身近な題材の楽しさばかりではなかった。

牛後さんの

何でも詩にしてしまう感受性と

その詩情を多彩な表現で

色々な俳句に仕上げてしまう力に

驚愕してしまった。

これはもう

「天才!」

としか言いようがない

と思った。

牛後さんこのたびは

誠におめでとうございます!


(この記事終わり)
 

人気ブログランキング


IMG_2775
左の写真の道具を使う


「牛のニコイチ捻転去勢法」

の動画をYouTubeにアップしています。

ここを→クリックして
 
見ることが出来ます。  

 

鈴木牛後さんの角川俳句賞受賞作(2)

引き続き、

IMG_4532鈴木牛後さんの受賞作を鑑賞したい。

読んでいると、

その面白さにどんどん引き込まれるのだが、

その内になんだか、

鈴木牧場へ往診に行っているような気分になってきた(笑)。


 飴包む手を包むぼつこ手袋

ぼっこ手袋とは親指だけ離れたいわゆるミトン。飴を包む手というとと子供の手を想起して可愛らしい。


 ちやりぢやりとタイヤチェーンの鳴る初荷

酪農家の初荷は生乳である。正月に集乳車がチェーンを鳴らし手やってくる雪深い地帯なのだ。「ちゃりぢゃり」という擬音効果に脱帽。 


 ああ言へばかう言はれたる三日かな

ご夫婦の会話だろう。酪農家夫婦の仕事中のちょっとした言争い にはよく遭遇するが、なにかと忙しい正月は、特に奥さんのストレスが大きいだろう。


 牛の尾を引き摺るやうに寒波来る

立っている牛の尻尾は体高より短いので、引き摺られることは無い。強い寒気の風が牛の尾に当たって、それを引き摺るように吹いているのだろうか。 それとも寝ている牛の尾なのだろうか。


 心臓の胸に囚はれたる寒夜

寒中の朝夕の仕事は、手足の先が冷え切って、口も凍れて回らなくなって来る。不思議な表現だが、そんな状態を的確に描いているように思えてくる。 


 牛産むを待てば我が家の冬灯

私の拙句「牛産むと二十三夜を灯しをり」と読み比べてほしい、と思った一句。 


 雪の汽車吹雪の汽車とすれちがふ

宗谷本線の上下線がすれ違う。作者はどちらの汽車に乗っていたのだろうか、それとも外に立って汽車の待ち合わせとすれ違いを眺めているのだろうか。 


 大寒やキハ四〇にあづける背

暖かいディーゼル気動車の椅子に腰かけて、しばし仕事を忘れて背もたれに身をあずけた。具体的な「キハ四〇」が効いている。 


 農道をひたひた歩き春遠し

冬でも昼間の気温の上昇で、農道のアイスバーンには水たまりができる。その上をひたひたと歩いていると一瞬春を感じるが、実はまだ遠く、夜にはすぐバリバリに凍れてしまう。


 節分の牛舎へ雪の小さき階

家と牛舎までの間に僅かな段差があるのだろう。雪のない時は滑らないので、あえて階段にする必要はないほどの段差も、節分のころはツルツルの斜面になるので、雪を踏みつけて小さな階段を作っているのだ。


 仔牛の寒衣脱がせ裸と思ふ春

仔牛に着せる防寒着は、カーフジャケットという製品があるが、手作りのどてらを着せている家もある。それを脱がせた時に春を感じるのは、仔牛を育てている人ならではの感覚。


 杭打って山の眠りを覚ましけり

放牧酪農を実践している作者の、牧柵を整備する逞しい姿が見えてくる。まさに大地に杭を下ろし、山を呼び覚まし、牛を放つ。


 涅槃雪牛の舐めゐる牛の尿

喉が乾くのに水にありつけない牛は、泥や尿をすすって飲む事がある。牛乳の九割以上は水、牛に水分は欠かせない。この句の牛はまだ舐める程度で済んでいる。


 母胎めく雪解朧に包まるる

雪解靄(ゆきげもや)というよりも雪解朧(ゆきげおぼろ)と言ったほうが、スケールも奥行きも俄然大きくなる。それがあたかも母胎の様だという詩情。


 まひるまや陽炎を吐く牛の口

陽炎は地面から立ち上るのだが、牛の口から吐く息もそうなるとは知らなかった。よほど観察していないと分からないだろう。それとも比喩なのだろうか。


 雪解風蝶の欠片を翅と呼び

冬に死んだ凍蝶の欠片が残っていて、雪解風によって雪の上に見えてきたのだろうか。今年の蝶が出てくるにはまだ早い雪解の頃の風である。


 牛死せり片眼は蒲公英に触れて

死んだ牛の片眼に絞った表現が素晴らしい。最近はコンクリートやゴムマット等の上で死ぬ牛が多いので、蒲公英の上で死ねる牛は幸せな牛である。


 土筆野や起筆のやうに楡一樹

雪がすっかり消えた大地に土筆がびっしりと生えている。大きな楡も遠くに眺めると、それもまた大きな筆のように見えるのだ。


(この記事続く)


人気ブログランキング


IMG_2775
左の写真の道具を使う


「牛のニコイチ捻転去勢法」

の動画をYouTubeにアップしています。

ここを→クリックして
 
見ることが出来ます。  

 
 

鈴木牛後さんの角川俳句賞受賞作(1)

下川町の酪農家で俳人の、

IMG_4532鈴木牛後さんが、

第64回の角川俳句賞を受賞した。

あらためて「おめでとうございます」!

牛後さんは今や押しも押されぬ全国区の俳人であるが、

この受賞を契機にますますご活躍されることを期待している。

嬉しいことに

牛後さんが俳句を始めたきっかけとなったのは

当ブログであるらしい。

これは大変光栄なこと。

そこで私は牛後さんへのお祝いの意味も含めて

その受賞作を当ブログ上で鑑賞させてもらうことにした。

全国の俳人の方々ばかりではなく

当ブログを読んでくれる畜産関係者の皆さんや

畜産学部や獣医学部などで酪農を学んでいる学生の方々にも

ぜひ牛後さんの俳句を読んでいただきたい。

俳句という文芸の鑑賞としてばかりではなく

酪農や獣医関係の学術論文などを読むのとは

また少し違った勉強(!)

もできるのではないかと思う。



 角焼きを了へて冷えゆく牛と我

若い♀の育成牛の角切り(除角)作業は、最後に止血のための焼きごて当てて終わる。熱い作業であり、牛も嫌がって興奮して、しばらくは人間不信になる牛もいる、飼い主にとってはつらい仕事。


 仔牛待つ二百十日の外陰部

牛の妊娠期間はおよそ280日であるが、二百十日という秋の季題(立春から210日ころは災害厄日とされる)に掛けて詠んでいる。「外陰部」という用語が読み手の目を惹く。


 牛の乳みな揺れてゐる芒かな

放牧している牛が一斉に歩いて、乳が揺れている。秋風に芒(すすき)の穂も揺れている。


 秋晴の定位置にあるトラクター

どの農家さんもトラクターはいつもの位置に置いているようだ。仕事への気合が感じられる。


 秋黴雨犬小屋は木に繋がれて

秋の長雨は秋黴雨(あきついり)と呼ばれる。犬小屋は動かないように木に繋がれているが、そこに住む犬は放し飼いなのかもしれないが、ここ数日は長雨で小屋に入ってじっとしている。


 牛の名は女優の名前ゑのこ草

「ゑのこ草」は「猫じゃらし」とも言われる草。ホルスタインはカタカナの名前がついているので外国の女優の名かもしれない。オードリーとかキャサリンなどの名前が思い浮かんだが、いろいろ想像できる。


 秋草の靡くや牛に食はれつつ

放牧酪農ならではの風景。秋風に靡(なび)く草を食べている牛たちは、概ね健康であろう。


 紙擦れの音は子規忌のラジオより

ラジオから聴こえてくる紙の音が、この句を読んでいると、まるで正岡子規が病床で紙をめくっている音のように聴こえてくる。


 指を待つアンプル月光の棚に

おそらく繁殖関係の薬のアンプル剤ではないかと思う、月光に光っている姿は排卵促進剤を想像させる。
「指を待つ」という表現がうまいと思った。

 
 初雁や大曲りして天塩川

その年に初めて北方から渡ってくる雁、道北の雄大な風景が見える大きな一句。


 牧牛の自由は霧の柵の中

放牧している牛の自由は柵の中に限られた自由である。霧の濃くなる時期には、霧がさらに牛の自由を奪うのだろう。飼い主ならではの牛への思いが感じられる。


 初雪は失せたり歩み来し跡も

初雪に残された足跡がその日には消えてしまったということだけを詠んでいるのに、足跡とは言わず「歩み来し跡」と言ったことで、初心が遠のいた人生を振り返る気持ちが込められているようにも読める。


 短日や並びし牛の背なの波

日が短くなる夕刻には、牛が搾乳のために牛舎へ戻ろうと並んでいる。夕日を浴びて並ぶ牛の背が波のように見えるというのだ。


 ストーブを消せばききゅんと縮む闇

どんなストーブなのかわからないが、それを消すことで温まっていた部屋が冷え始める。「ききゅん」というオノマトペ(擬態語)によって寒い北国の夜の感じが伝わってくる。



(この記事続く)

 

人気ブログランキング


IMG_2775
左の写真の道具を使う


「牛のニコイチ捻転去勢法」

の動画をYouTubeにアップしています。

ここを→クリックして
 
見ることが出来ます。  


 




 

俳句朗読×トリニテ曲(Dies Irae ・「神々の骨」より)

トーチカをテーマにしたコラボ展示会も、

今日が最終日となった。

職場にわがままを言って連休を頂き、

こんな事ばかりしているのは、

ちょっと申し訳ないのだけれども、

私の中では重要な活動の一つになりつつある

今回のコラボレーションであった。

職場関係の方々にも案内状を送ったら

多くの同僚の獣医師が足を運んでくれたのは

とても嬉しいことだった。

その御礼というほどのことでもないが

私の展示した俳句30句の

朗読の動画を貼り付けておこうと思う。



俳句の朗読自体は全く素人だけれど

BGMに使わせてもらったトリニテさんの曲が素晴らしいので

そのおかげで

私の朗読も少し雰囲気を出せたかなと思っている。

トリニテの曲を使うことを快諾してくれた作曲家のShezooさんには

心から感謝を申し上げたい。

準備から色々と手間がかかった今回の展示会も

いよいよ今日が最終日。

原寸大のトーチカの模型は

作るのも大変だったが

これから壊すのも

また大変な作業になりそう・・・(笑)

職場の同僚の皆さんには誠に申し訳ないけれど

今日もう1日

休みを頂きます・・・m(_ _)m


人気ブログランキング


IMG_2775
左の写真の道具を使う


「牛のニコイチ捻転去勢法」

の動画をYouTubeにアップしています。

ここを→クリックして
 
見ることが出来ます。  
 


 

第16回大とかち俳句賞全国俳句大会

大とかち俳句賞の大会も、

今年で16回を迎える事になった。

私は確か6回大会頃から参加しているので、

かれこれ10年以上この大会に関わっている。

この大会が始まったきっかけは、

東北海道現代俳句協会の鈴木八駛郎氏が

同人の俳誌「海程」主宰・金子兜太氏へ

選者を依頼して始まったもので 

当時の道外特別選者は

金子兜太、水原春郎、島田一歩、の3名だった。

それに幾人もの道内選者を加え

現代俳句から伝統俳句まで

幅の広い選者による俳句大会だった。

その流れは今でも続いているが

16回を数えるようになると

選者の面々も様変わりをする。

水原春郎氏が2年前に亡くなり

金子兜太氏が今年の2月に亡くなり

島田一歩氏が今年は高齢を理由に選者を辞退された。

また道内の有力選者だった依田明倫氏も昨年の11月に亡くなった。

そのような状況の中で

今年から道外選者が交代し

片山由美子氏と宮坂静生氏になった。

今年の第16回大とかち俳句大会は

そんな大きな転換期を迎えた大会になった。

選者が一新しつつある大会を

さらに盛り上げてくれたのは

当日会場に来て頂いた十勝管外の選者の方々である。

IMG_4290講演をして頂いた辻脇系一氏をはじめ

五十嵐秀彦氏、石川青狼氏、に

それぞれの持ち時間で特選句の講評をしていただき

さらに十勝管内の選者3名も特選句の講評をするという

道内有力俳人6名による

豪華な特選句の句評会が実現した。

それぞれ皆さん方の話は

大変個性豊かで面白く

多くの選者の方々による講評会というものは

これはきっと、今後の

大とかち俳句大会の目玉になってゆくのではないか

という感触があった。

その後は恒例になっている

写真を付けた入賞句の披講と

中屋岳想先生の俳句吟詠が続き

IMG_4291最後に受賞者の表紙様式と

受賞者の新聞掲載用の写真撮影をして

無事に大会を終える事が出来た。

私は司会を担当したのだが

去年よりも1時間長い

充実した大会の進行役を

楽しませていただいた。

とかちプラザの402号室が

ほぼ一杯になるほどの盛況は

久しぶりの事で

参加していただいた全ての皆さんに

心から感謝を申し上げたい。

大会のあとは

有志で打ち上げの夕食。

IMG_4292ここでなんと去年と同じ

サプライズが待っていた。

まさかの誕生日ケーキが出て来て

それを美味しくいただく事が出来た。

私も今日で58歳になりました。

どうもありがとうございました♪


人気ブログランキング


IMG_2775
左の写真の道具を使う


「牛のニコイチ捻転去勢法」

の動画をYouTubeにアップしています。

ここを→クリックして
 
見ることが出来ます。  
 
 

藍生×【itak】合同イベント

素晴らしいイベントだった。

俳句結社「藍生」の全国の集いと、

北海道の俳句集団 【itak】との、

合同イベントが、

7月14日(土)・15日(日)の2日間にわたって行われた。

1日目は

お笑いコンビ・ペナンペパナンペさんの漫才

演歌師・岡大介さんのかんから三線投げ銭ライブ

黒田杏子さん・夏井いつきさん・吉田類さん・橋本善夫さん・五十嵐秀彦さんによる

当日出句の俳句を選評するトークショー 

IMG_3884が行われた。

まさに錚々たるメンバーでのイベントで

集まった人の数は250名以上となった。

かでる2・7の大会議室は満員。

青山酔鳴さんをはじめとする【itak】 のメンバーが

続々と準備を始める中に

私もちゃっかりと入り込んで

少しお手伝いさせていただいた。

我が親愛なる同僚獣医師の頑黒和尚ことH田獣医師が

【itak】の 幹事の1人になっていて

当日の応援を頼まれていたこともあるが

それより何より

夏井いつきさんとその師匠の黒田杏子さんの

生の声を聞きたいというのが大きかった。

IMG_3883内容は盛りだくさんで

この場でそれを書き切ることは

とうてい無理なことだが

俳句を中心としたイベントで

これほど活気のあるイベントは

今まで経験したことがなかった。

五十嵐秀彦さんがことあるごとに言っていた

【itak】は組織ではなく運動である

という意味がまた少し

理解できたような気がした。

完成された組織ではなく

未完成な運動だからこそ

どこまでも動いて動いて

その中に活気が生まれるのだ。

そのことを最もよく理解して

自らを奮い立たせて動きに動いている

青山酔鳴さんの行動力が

とても大きな存在で

その姿を見て

若いスタッフの皆さんをはじめ

私のような者さえ

そこに吸い込まれるように

動いてゆく・・・

これぞ運動体の実現だと私は思った。

1次会場のかでる2・7から

新札幌のホテルエミシアへ

バスで移動し

懇親会が行われた。

この懇親会がまた素晴らしかった。

そのクライマックスは

歌手の豊川容子さんの歌だった。

アイヌ語の子守唄や

叙事詩「ユカラ」は

IMG_3889聞いていると

天地万物の霊や魂が

豊川さんに乗り移って

美しい音色の声を上げているような

不思議な感覚に陥って

心を深く揺さぶられた。

IMG_3893最後は

参加者全員を巻き込んで

熊や兎や鹿になりかわり

みんなで踊りを踊るという

最高潮の盛り上がりで

IMG_3894懇親会が終了した。

「ユカラ」を

じっと聴き入っていた

黒田杏子さんの姿が

とても印象的だった。



人気ブログランキング


IMG_2775
左の写真の道具を使う


「牛のニコイチ捻転去勢法」

の動画をYouTubeにアップしています。

ここを→クリックして
 
見ることが出来ます。  



 












 

角川「俳句」7月号

再び月刊誌角川「俳句」の、

IMG_3798今度は7月号の、

今日の俳人(作品7句)という欄に、

私の作品7句を

載せていただいた。

この手の月刊誌に、

こういう形で私の俳句が掲載されたのは、

全く初めてのことなので、

私にとってこの号は記念すべき一冊になった。

IMG_3800掲載された7句について、

簡単な解説文をつけているが、

それをさらに詳しく言うと、

この7句は全て今年の4月22日に詠んだ句である。

朝早く家を出て

帯広駅から特急に乗り

札幌からは各駅停車に乗り換えて岩見沢まで行き

岩見沢の阿弥陀寺というお寺での

「北の虚子忌」句会に参加した時に詠んだ句である。

この句会は

昨年まで依田明倫翁が主催していた句会だったが

今年は明倫翁亡き後の

遺志を継いだ佐藤宣子さんが中心となって行われた。

私は宣子さんを応援したい気持ちで

初めて参加したのだった。

その直後

折よく角川書店から自作品7句の出句依頼が来た。

それはまるで

依田明倫翁が差し向けてくれた掲載依頼のように感じた。

ありがたく引き受けて

記念すべき月刊誌への出句が

初参加の「北の虚子忌」での句になったという次第。

角川書店と明倫翁に感謝を申し上げたい。

また

この7月号の66〜67頁には

私の敬愛する今井肖子さんの文章も掲載されている。

本号の「報告句を抜け出す」という特集記事の執筆者の1人として

「語順を変える」という作句法が解説された文章である。

クリックして是非詠んで頂きたいのだが

IMG_3801この中身がとても解りやすく

且つ高度な内容になっていることに

私はさすがホトトギスのベテラン俳人の言う事は違うな

と思った。

この文の見出しに「初級」という文字が付いているが

今井肖子さんのこの文の内容は

初級者にとどまらず

どのような俳人にとっても大切なことであるのは

読んでみればすぐ判る。

我々が作句と添削をするときに

非常に重要なところを

初級者にもわかるように易しく書いてあるのだ。

「物事が良くわかっている人は、易しくわかりやすい言葉で話す」

とよく言われるけれど

この文章はまさしくそれだと思う。

肖子さんの詠む俳句もまたしかり。

今井肖子さんとは

先日の日本伝統俳句協会の総会と懇親会の時お会いした。

前々回の懇親会のときもそうだったが

また声を掛けて頂き

私の作品についての感想なども色々話して頂いて

私はとても嬉しくありがたく勉強させてもらっている。

月刊「俳句」7月号に

そんな今井肖子さんの文章を発見して

読むことができたのは

幸運だった。

今月号の「俳句」は私にとって

とても大事にしたい記念すべき一冊

となった。


人気ブログランキング


IMG_2775
左の写真の道具を使う


「牛のニコイチ捻転去勢法」

の動画をYouTubeにアップしています。

ここを→クリックして
 
見ることが出来ます。  



 

角川「俳句」6月号

俳句の総合誌、

IMG_3803角川「俳句」の6月号の150頁に、

五十嵐秀彦さんの文章が載っている。

歳時記に載せたい季節の言葉、

という特集記事の中で、

「わたしのくにの季節の言葉」

という見出しが付いている。

日本各地の地方色の強い季節の言葉を

複数の執筆者がそれぞれ

担当して執筆している中で

IMG_3802秀彦さんが北海道代表として

挙げているのは

「気嵐(けあらし)」

という言葉である。

けあらしは

気温が氷点下15℃以下になる地方でないと

見ることができない現象らしい。

その解説文の最後に

北海道の俳人が詠んだ「気嵐(けあらし)」の俳句が

何句か載せられていて

その中に私の一句


 けあらしや熱湯流れいる如し  豆作


があった。

これは厳寒期の十勝川で詠んだもの。

俳句の総合誌に

例句として私の作品が活字になるのは

とても嬉しいものだ。

五十嵐秀彦さんに感謝したい。

また

同じ6月号の186〜189頁には

現代俳句時評「こどもたちの今」と題した

阪西敦子さんの文章が載っている。

内容はクリックしてぜひ読んで欲しい。

IMG_3805小・中学生の国語教育と俳句

東京の江東区における取り組みと

今後の色々な課題が

深い洞察を通して書かれていて

IMG_3806とても示唆に富む俳句時評である。

じつは

阪西敦子さんとは

先日の日本伝統俳句協会の総会の席で初めてお会いして

懇親会から二次会までご一緒させていただき

意気投合して

色々と俳句の話をすることができた方である。

とても聡明な印象を受けた俳人で

この日の私の大きな収穫の一つだった。

そんな人の文章を

俳句総合誌上で発見して

読むことができたのは

これもまた嬉しいことである。


人気ブログランキング


IMG_2775
左の写真の道具を使う


「牛のニコイチ捻転去勢法」

の動画をYouTubeにアップしています。

ここを→クリックして
 
見ることが出来ます。  



 



 

第31回日本伝統俳句協会総会・授賞式

平成29年度の日本伝統俳句協会の、

第31回通常総会とそれに続く協会賞授賞式に行って来た。

6月9日(土)の前夜に東京へ入り、

IMG_3735その夜はまず大学時代の同級生、

H山S一教授と奥さんのS子獣医師に会い、

品川駅付近で一献を傾けた。

この日のご両人は、

浦和レッズのサポーターのスタイルで登場(笑)

IMG_3736私と会うためにわざわざ、

試合の終わった後に品川まで来てくれて、

ささやかな前夜祭をしてくれた。

同級生はいくつになっても

昔のままで話せるのがいい。

声をかけてくれたご両人に感謝である。

翌日

午後からの総会を前に

IMG_3743千葉にいる兄夫婦と

群馬にいる長女が

時間を作ってくれて

東京駅の食堂街でランチ。

ささやかなお祝いをしてくれた。

長女と兄夫婦と会うのは

IMG_3742何年ぶりだろう。

兄にはいつも

静岡に住む両親のことなど

任せっぱなしであり

加えて、今日は

お祝いをしてくれた。

ありがたいことである。

長女と兄夫婦に別れを告げて

雨の中を

永田町の都市センターホテルへ向かった。

1時30分から始まる総会に駆け込んだ時

すでに稲畑汀子先生の挨拶が始まっていた。

恐縮して着席し

総会の間中しばらく汗が止まらなかった。

活発な意見が出た総会が終わり

場所を変えて

懇親会と各賞の授賞式が行われた。

IMG_3739今回は私も表彰される側で

最後にスピーチをすることになっていたので

前々回の時と違って

美味しい料理の味もお酒の味も

緊張でよくわからなかった(笑)

挨拶が無事終わったところで

IMG_3740肩の荷がどっと下りて楽になった。

協会の理事さんでほぼ同世代の有志の方々が

二次会を設定してくれたので

総会後は雨の中を

神楽坂というところへ移動し

再び乾杯の恩恵に預かった。

今度は肩の荷が下りた後なので

ワインも料理も大変美味しく

最後まで堪能することができた。

一流の俳人の方々と出版社の方との

こんな二次回は全く初めての事で

とてもありがたく

心の底から嬉しかった。

その日は再び東京に泊まり

翌日は実家の静岡へ。

そこで再び長女と会い

両親とともに食事をして

そこで一泊。

翌日は老父母の家の中の雑事などを

あれこれと済ませて

午後の新幹線に乗って帰路についた。

IMG_3741写真の花は

静岡駅前の未央柳(ビヨウヤナギ)。

この日

静岡は全国で最高気温となる32℃を記録。

羽田から飛行機で帯広に向かい

空港に着いて気温の掲示を見たら

帯広空港の気温は5℃だった。

夢のような東京・静岡の旅から

現実に引き戻された

そんな瞬間だった。



人気ブログランキング


IMG_2775
左の写真の道具を使う


「牛のニコイチ捻転去勢法」

の動画をYouTubeにアップしています。

ここを→クリックして
 
見ることが出来ます。  






 

篆刻印の超グレードアップ♪

昨日帯広で、

9月に行われるコラボ展示会の打ち合わせがあった。

写真、美術、建築、書道、俳句、のコラボレーションという、

毎年どうなるのか、

まるでわからない不思議な展示会で、

とてもワクワクする。

その中心的人物の一人で、

IMG_3721前衛書道の大家、

八重柏冬雷先生が、

なんと、

私のために、

篆刻印(てんこくいん)を彫ってくれた♪

打ち合わせ会議に間に合わせて

IMG_3720持って来てくれたのだ。

伝統俳句協会賞のお祝いということで、

大変ありがたく頂戴した。

とても嬉しい♪

私が今まで使っていた篆刻印(落款印)は

市販の消しゴムをカットして

豆作をもじった

マメサックルの図柄を彫ったという

IMG_3725かなりお恥ずかしい代物で

いつまでもこれを使ってるのも

なんだかなぁと思っていた処だった。

そんな矢先に

タイミングよく

素晴らしい贈り物を戴いた。

まさに

天から授かった

宝物である♪

八重柏冬雷先生によれば

IMG_3718この文字の字体は

「篆書体(てんしょたい)」の中の

「金文」という

古代中国の青銅器に彫られていた字体で

いわゆる象形文字からちょっと進んだ書体だそうだ。

これからは

一生涯の唯一の

宝物として

この篆刻印を使って

自分の作品を

揮毫してゆけたら

いいなと思う。

八重柏冬雷先生

どうもありがとうございました!



人気ブログランキング


IMG_2775
左の写真の道具を使う


「牛のニコイチ捻転去勢法」

の動画をYouTubeにアップしています。

ここを→クリックして
 
見ることが出来ます。  




 

リアルタイムな「新聞」はスリリングだ♪

北海道新聞の「新・北のうた暦」、

リレー連載が始まって、

1年と1ヶ月が経った。

私もその執筆陣の1人として、

楽しく書かせていただいている。

季節に合った俳句を選んで、

その鑑賞の文章を書くのは、

骨の折れることもあるけれど、

大体が好きなことなので、

楽しい作業だ。

書くのも楽しいけれど、

それが活字になったものを、

読むのもまた楽しい。

IMG_3608最近

確信を持って

思うことがある。

それは

新聞記事のレイアウト(割付)と

「新・北のうた暦」の内容が

呼応(コラボ)することが多い

ということだ。

先日もそうだった。

IMG_3607一昨日の私の文章は

桜の句だったのだが

その隣には

桜の写真と記事が載っていて

コラムと写真と記事と

一体となって読むことができる。

これは

道新の記事のレイアウト(割付)担当の方の

粋な計らいであろう♪

というか

プロの技なのだろう♪

IMG_3609昨日の

山田航さんのコラムも

桜の内容だったが

その時もまた

隣にはバッチリと

桜の視野新と記事が並んで掲載されて

コラボになっていた♪

俳句や短歌のコラム記事が

「新聞」に掲載されるとき

こういうリアルタイムで

スリリングな現象が起こる。

これは

「新聞」ならではの醍醐味であろう。

リアルタイム感の薄い「文芸誌」に

俳句や短歌が活字になるときは

こんなことはまずありえない。

これからは

新・北のうた暦の原稿を書くとき

その周りの新聞記事が

どんな記事になるのか

などと

想像しながら書くのも

また楽しいかもしれない

と思った。


人気ブログランキング


IMG_2775
左の写真の道具を使う


「牛のニコイチ捻転去勢法」

の動画をYouTubeにアップしています。

ここを→クリックして
 
見ることが出来ます。  

 



 

北の虚子忌in岩見沢

俳人・高浜虚子の忌日は、

4月8日で、

毎年この日には鎌倉で、

虚子忌の句会が行われる。

俳句結社ホトトギスをはじめ、

伝統俳句を愛し、

それを理想に日々俳句を作っている、

いわゆる伝統俳句系の人たちが、

F675FFC5-D079-448D-B4FE-E956E49AB1F2高浜虚子に敬意を表して、

虚子忌句会を開くのが恒例になっている。

ただ、北海道に住んでいると、

年1 回とは言え、

なかなかそのために鎌倉詣でをするのも大変なので、

北海道在住の俳人たち、

702E3BD9-F76B-4BB3-B2B3-67C6BBA6615D中でも空知の、

去年の11月に他界された依田明倫氏が中心となって、

岩見沢の阿弥陀寺というお寺で、

毎年4月の第4日曜日に、

「北の」虚子忌の法要と

句会が行われている。

今年は明倫翁が亡くなってからの

C034B87C-556E-47D6-89DE-235713411F86初めての「北の虚子忌」だった。

句会を取り仕切るのは

依田明倫翁の遺志を継いで

結社「夏至」の主宰となった

佐藤宣子氏である。

今年の虚子忌句会は

BE7BCFC6-B2B2-4877-AE93-A3D1ED5BC2E7佐藤宣子さんの人気の高さもあって

過去最高の54人が集まって

法要とその後の句会が行われた。

出席者の中には

ホトトギスや伝統俳句協会に

あまり縁のない方も名を連ねていた。

734DD730-3E87-4E18-A976-9FB5441AF185そんな句会に

私も出席し

さらに光栄なことに

今回初めて選者の1人として 

句会に参加させてもらった。

DF63E179-6E13-4703-A1C6-AA3019481090投句された句は

やはり虚子や明倫翁を偲ぶ句が多かったが

それにとどまらず

虚子の唱えた「花鳥諷詠」を

見事に実践している

素晴らしい俳句が沢山あり

BCD101F6-1BA0-4A38-B19F-12F84B9C0AB0私は選者をしていて

とても楽しく

1句1句を味わうことができた。

その1句1句は

作者に掲載許可をもらっていないので 

今ここに書くことができないが 

虚子の唱えた「花鳥諷詠」が実現されている

すなわち

「平明」にして「余韻」のある

素晴らしい俳句だった。

句会場になった岩見沢の阿弥陀寺の境内や

B2249ED5-7461-4550-8F34-35791D99EFF5その周りの

岩見沢市街には

辛夷(こぶし)の花がほころび

躑躅(つつじ)の咲きはじめ

足下をよく見ると

土筆(つくし)がたくさん生えていた。

9666452C-542C-4CBF-8C69-4DE153DC0B51法要と句会がすべて終了し

帰りの汽車の時間まで

北海道ホトトギスの大御所

A.A.さんと

しばしの懇親会。

ビールから始まって

IMG_3555熱燗を飲み過ぎないうちに

汽車の出発時間となったので

丁度よい酔い心地で

十勝まで

なんとか無事に

帰ってくることができた。


 一片の花を見送る静かな  虚子



人気ブログランキング


IMG_2775
左の写真の道具を使う


「牛のニコイチ捻転去勢法」

の動画をYouTubeにアップしています。

ここを→クリックして
 
見ることが出来ます。  

 
 

第29回日本伝統俳句協会賞〜受賞者の言葉

日本伝統俳句協会の機関紙、

IMG_3244「花鳥諷詠」の3月号に、

私の作品30句が、

そして、

「花鳥諷詠」の4月号に、

IMG_3445私の受賞者のことばが、

それぞれ掲載された。

手前味噌で恐縮だが、

私の素直な気持ちを書いたので、

読んでいただくと嬉しいです。


「日本伝統俳句協会賞受賞の言葉

                    安田豆作
 

いつものように往診先の牧場から次の牧場へと車で移動中、

胸のポケットの携帯電話が鳴り、

それが日本伝統俳句協会賞の受賞の知らせでした。

しばらくは半信半疑でしたが、

今こうして受賞の言葉を書いていると、

協会賞を本当にいただいたのだという実感が湧いて来て、

とても光栄に思います。
 

応募した三十句は全て、

私の仕事中の体験を元にしたものです。

牧場において獣医師が取り組むべき事の多くは、

その牧場の経済に関わる事ですが、

実際に牧場で経験する事はそればかりではありません。

経済の思考からしばし離れ、五感を澄ましていると、

牧場を包む大きな自然の力と四季の循環を感じます。

牧場の目先の経済的価値とは別の、

季題という悠久の価値がそこにあることに気づきます。

それらを詠んだ作品群に対して賞をいただけたというのは、

この上もない喜びです。
 

私に俳句を教えてくれた亡き祖父にまず報告し、

旧結社「みちのく」の皆様に感謝いたします。

現在は「ホトトギス」の皆様、

「桑海」の皆様、地元の結社「柏林」の皆様、

その他私と句座を共にして下さった方々に、

心から感謝を申し上げます。

この度は誠にありがとうございました。」


また、この文章には

IMG_3246まだ書き足りないことがあった。

それは

私の職場の皆さん

同僚の獣医師の皆さん 

IMG_3446往診先の牧場の皆さん

その他牧場や周辺で

私の俳句の素になってくれた皆さん

全てに

感謝の意を表すことだった。 

皆さん

どうもありがとうございました。


人気ブログランキング


IMG_2775
左の写真の道具を使う


「牛のニコイチ捻転去勢法」

の動画をYouTubeにアップしています。

ここを→クリックして
 
見ることが出来ます。  
 



ありがたい評価、ありがたい縁。

3月14日の北海道新聞の夕刊に、

五十嵐秀彦さんが、

私の日本伝統俳句協会賞のことを書いて下さった。

30句のうちの何句かを挙げて鑑賞してくれたばかりではなく、

それらの句がどういう風に生まれているのかなどを、

深く掘り下げて書いていただいた。

IMG_3299読んでいると、

内容がズバリと核心を突いているので、

自分のことながら、

何度も頷いてしまった。

客観写生を重視している私の作句姿勢についてまでも

的確に言及されていて

自分の普段の句作現場を見透かされているようで

なんだか怖いくらいだ(笑)

今回の30句はすべて私の「地声」であるという結びの言葉も

そう言われてみると全くその通りで

よくぞ言っていただいたと思う。

自分の作品について

一流の文芸評論を書いてもらうと

その評論の中の言葉が

また新しい発見になり

自分の俳句を見つめ直すきっかけになるのだと

あらためて思い

感謝の気持ちが湧いてくる。

また

さらに

もう1人

一流の方からの嬉しい評価をいただいた。

今年96歳になる深見けん二翁から

私の受賞作に対する感想のお手紙と

翁の上梓したばかりの句集が送られてきた。

深見けん二翁は

山口青邨の弟子であり

虚子の句会にも参加されていた

伝統俳句の重鎮である。

深見けん二翁には

直接お会いしたことはないのだが

じつは私の父の職場の先輩という縁があり

何かあるとこうしてお便りをいただく。

今回は私の受賞作を読んで下さったようで

IMG_3295その感想を手紙に書いて

翁の句集に添えて

送っていただいた。

そこには

「花鳥諷詠・客観写生の本道を行くものとしてうれしく存じます・・・」

という言葉があり

これまたありがたい事である。

ところで

五十嵐秀彦さんが取り上げてくれた私の句と

深見けん二翁が取り上げてくれた私の句の中に

どちらにも共通して取り上げられていた句があった。

それは


 ハンドルで秋山回し牛運ぶ

 雪食らふ犬たち牧に戯れて

 馬すべて売りたる牧舎春寒し


の3句

この3句は今回の30句の中でも

特に大切にしようと思った。

ちなみに

五十嵐秀彦さんの師匠の

黒田杏子「藍生」主宰は

山口青邨のお弟子さんであり

深見けん二翁も

山口青邨のお弟子さんである

という事実。

これにも

何やら縁を感じ

ありがたい事である。


人気ブログランキング


IMG_2775
左の写真の道具を使う


「牛のニコイチ捻転去勢法」

の動画をYouTubeにアップしています。

ここを→クリックして
 
見ることが出来ます。  
 







 

高木美帆さんが詠んだ一句

冬季オリンピックの真っ最中、

IMG_3130今や、

時の人になっている、

スピードスケートの高木美帆選手は、

私の住む北海道幕別町の出身だ。

実家のある札内地区の札内北小学校は、

彼女の出身小学校であり、

その小学校周辺は、

私の散歩コースでもある。

数年前のことだが

私がたまたま

札内北小学校の周りを散歩していて

校庭のフェンスに目をやると

児童たちの詠んだ標語が

たくさん並んでいた。

日本全国の小学校で

よく見られる風景である。 

並んでいる一句一句を

読みながら歩いていると

一つの短冊に目が止まった。

E8D276CE-BA6A-47BE-84C7-0C56EA426E97
 夜の道一人で帰らず友達と   

                                      四年二組 高木美帆



おお、これは

高木美帆選手が詠んだ一句に間違いない!

その内容は

「夜の道」という情景描写から始まり

中を八音で「一人で帰らず」とゆったりと無駄なく歌い

下五を「友達と」と言い放って

余韻もすばらしい

これはなかなかの

名句ではないか♪

IMG_3132将来は

オリンピックの

メダリストになるという

非凡な才能は

すでに

小学校四年生の時の

こんな一句の中にも

垣間見ることが

できるのだ(!?)



人気ブログランキング


IMG_2775
左の写真の道具を使う


「牛のニコイチ捻転去勢法」

の動画をYouTubeにアップしています。

ここを→クリックして

 
見ることが出来ます。  
 

 

「道新記事」と「新・北のうた暦」のコラボ

12日(月)の道新第2社会面の、

「新・北のうた暦」は私が担当。

札幌雪まつりがこの日で終了することに合わせて、

雪まつりの俳句を前もって選んでおいて、

5ABAB154-CD74-4A86-A0F2-86D095D15E43この日に掲載されるようにした。

この句を選んだのは去年の暮だった。

雪まつりの日程は知っていたので、

できるだけ時節に叶った俳句鑑賞をこころがけた。

ところが世間は冬季オリンピック(平昌)1色で、

紙面はオリンピックのことばかり(笑)。

今年の雪まつりは

話題として影が薄かったようだ。

さらに、まつりの後半は

札幌に暖気が入った影響で

崩れたら危険だという事で

雪像のいくつかが自主的に取り壊されたという。

雪まつりの話題は

いつになく冴えないものになったようだ。

そんな気持ちで自分のコラムを見ていたら

その左隣に

雪まつりの記事が

旨い具合にくっついていることを発見♪

C527CBCE-5FFC-4DC2-A177-8C8927CCFA39





私のコラムと雪まつりの記事とが

まるで1つの記事のように

まとまって掲載されていた。

こうしてみると

記事がコラムを引き立てているのか

コラムが記事を引き立てているのか

どちらでも良いけれども

なかなかに相乗効果が出ているのではないか

と嬉しくなった。

これは全く偶然のことなのだろうか?

それとも

記事の割付担当の人の計らいだったのだろうか?

計らいがあったとしたら

それはとてもありがたいことで

今後もどうか

こういう技を披露していただきたいと思う。

「新・北のうた暦」と

「他の社会記事」との

コラボレーションを

新たな楽しみにしたいと思う。


人気ブログランキング


IMG_2775
左の写真の道具を使う


「牛のニコイチ捻転去勢法」

の動画をYouTubeにアップしています。

ここを→クリックして

 
見ることが出来ます。  
 

元旦の新聞紙上のコラボ♪

今年の元旦は月曜日だった。

たまたま月曜日だったので、

北海道新聞にリレー連載をしている、

「新・北のうた暦」は、

IMG_2254私の番だった。

元旦にちなんで、

初日の出の句を選んで鑑賞した。


   烈風に朱のゆがみなく初日の出   大西順子


しかし

今年の元旦の朝はご存知の通り

全道的に雪で

初日の出が見られたところは

ごく限られた場所だけだったようだ(笑)

IMG_2253残念だが

せめてこの1句を鑑賞して

新聞紙上だけでも

初日の出を拝んでいただければ幸いである。

ただ

驚いたことに

私の記事の上には

なんと

天皇ご一家の記事があり

IMG_2252そこにはまさかの

天皇皇后両陛下の

詠まれた歌が活字になっていた。


天皇陛下の歌

    無花粉のたてやますぎを植ゑにけり患ふ人のなきを願ひて

  など5首


皇后さまの歌

 「父の国」と日本を語る人ら住む遠きベトナムを訪ひ来たり

  など3首


それらの歌が

私の俳句鑑賞文の

すぐ真上に

並んで活字になって

掲載されているのである。

これは全くの偶然とはいうものの

今上天皇はあと一年と数ヶ月で退位されるので

そんな天皇皇后両陛下と

私はちょっとご縁があった!?

天皇陛下の歌と私の俳句鑑賞文のコラボ!?

が新聞紙上で実現した!?

とも言えるわけで!?

なんだかとても光栄で

こんな事はもう二度と無い

有り難いことなのではないかと

新年早々

とても雅な

幸せな気持ちになった♪

今年は何か良いことがあるかも!?

みなさま

新年あけましておめでとうございます。

拙いブログですが

今年もどうぞ宜しく御願い致します。


人気ブログランキング


IMG_2775
左の写真の道具を使う


「牛のニコイチ捻転去勢法」

の動画をYouTubeにアップしています。

ここを→クリックして

 
見ることが出来ます。  
 
 

東北海道現代俳句交流句会in帯広(藤丸)

帯広の俳人、

粥川青猿さんが中心となって、

隔月で開かれる東北海道現代俳句交流句会。

今回は前日の夜から、

札幌の青山酔鳴さんが来帯し、

十勝の若手俳人の三品吏紀さん、金野克典さんらと

句会前夜から盛り上がる楽しいひと時を過ごした。

6716840A-CC5C-4F3B-96FB-1E22ACB1B2F6俳句関係で飲んだ時のお決まりコースの

俳人・山下敦マスターの店「PAGE1」で前夜を締めくくり、

やや2日酔い気味の身体で、

午前中は午後1時からの交流句会に出す俳句を、

しばし苦吟すること数時間。

IMG_2807なんとか提出用の俳句を書き上げて、

藤丸デパート8階で開かれる交流句会へ持ち込んだ。

出席者数12名、欠席投句者6名、という句会になった。

お題は「実」の字を入れた(入れなくても良い)3句提出、7句互選。

今回、私が出した中の1句


 母一人無実の罪に着ぶくれて   豆作


という句を、鎌田文子さんと青山酔鳴さんが

IMG_2812共鳴の◯をつけて採ってくれた。

この句の内容は

家庭の中で

母親というのは誰よりも献身的に

家族の支えになっている存在であるということ。

IMG_2813それは家族に何かトラブルが起きた時など

父親や子供にその原因があったとしても

その罪を自分が被って家族を守ろうとする母親の姿である。

しかも、それが

一度で終わらず二度三度

無実の罪を着せられて

無実の罪で着ぶくれてしまった母親の

滑稽な姿、を表現してみた。

そんな句の内容が

同じ句会の座で、鎌田文子さんと青山酔鳴さんの

2人に伝わって共鳴していただいたのは

とても嬉しいことだった。

実は・・・

この句ができた背景には

私の普段の仕事中の出来事があった。

句会の時は

それをしゃべる時間がなかったのだが

ある酪農家の牛が病気になり

私が往診に行った時

対応してくれたその家の奥さんが

旦那と息子に対して

愚痴をこぼしたのだ。

「『この牛が病気になったのはお前がちゃんとみてないからダッ』てうちのお父さんが言うの・・・息子は息子で何も言わないで外の用事に行っちゃうし・・・もーなんでも私のせいにするんだから!・・・」

そんな愚痴を

農家の奥さんから

こぼされた経験がある臨床獣医師は

私だけではないだろう(笑)


人気ブログランキング


IMG_2775
左の写真の道具を使う


「牛のニコイチ捻転去勢法」

の動画をYouTubeにアップしています。

ここを→クリックして

 
見ることが出来ます。  
 









 

「とかち文化まつり」開催中!

毎年「とかちプラザ」で行われる、

NPO十勝文化会議主催の「とかち文化まつり」が、

IMG_2151只今開催中で、

作品展示は11月15日まで、

また舞台芸術や講演会などは、

今日の12日にメイン会場のレインボーホールにて行われる。

IMG_2155お時間のある方はぜひ、

気軽に立ち寄っていただきたいと思う。

もちろん無料です(笑)

私も毎年

文芸部の俳句部門の一員として

展示会の方へ作品を出している。

IMG_2154今年の一句は

写真の通り・・・

「スピンにはスピンで応へみづすまし」

バックの黒い紙が

展示スペースからはみ出してしまって

なんともブサイクな感じだった。

IMG_2152昨日

私が展示会場の受付番をしている時

たまたま

書道の大家である八重柏冬雷先生が通りかかり

私の作品をご覧になっていたので

「なんとかなりませんか・・・」

と質問したところ

「後ろの黒い所だけ縦にしたらいいですよ、そうすると掛け軸風になる。」

とアドバイスしてくれた。

IMG_2157早速、その通りにしたのが

この写真・・・

なるほどスッキリと掛け軸風になった。

展示法を少し変えるだけで

随分違うものである。

書道の大先生からアドバイスをもらって

大変勉強になった。

内容はどうしようもないけれど(笑)

そんな作品でも

展示したからこそ

勉強することができたわけで

思わぬ収穫だった。

さて今日の12日は

舞台芸術部門の発表がある。

展示作品ばかりではなく

様々な文化活動を一堂に

「オールとかち」という括りの中で

参加したり鑑賞したりすることができるのが

この「総合芸術祭・とかち文化まつり」の

大きな魅力だ。

興味のある方はぜひ

立ち寄っていただきたいと思う。

パンフレットだけでも

読んで頂けたら嬉しいです。


人気ブログランキング


IMG_2775
左の写真の道具を使う


「牛のニコイチ捻転去勢法」

の動画をYouTubeにアップしています。

ここを→クリックして

 
 見ることが出来ます。  
 
 

「牛の俳句を、もっと読みたい。」

今年の第63回角川俳句賞の、

未発表作品50句を、

今年も私は応募したのだが、

またもや予選落ちをしてしまった。

D74DD529-C20B-4390-9DC1-0C029258ED24しかし、

私の敬愛して止まぬ下川町の酪農家、

鈴木牛後さんが見事に予選を通過して、

さらに選考委員の1人の岸本尚毅さんから高評価を受け、

角川「俳句」誌に10句が掲載された。

牛後さんは昨年にひき続きの予選通過で

まことに素晴らしいことである。

牛後さんは今や全国に名の知れた俳人として

確固たる実力を証明していることに

C03153BC-53E4-4D71-9B7E-69D5D0546C43私はとても羨ましく

また嬉しく思っている。

掲載されている牛後さんの10句を

ここに転載させてもらうと


 この先に我棲む電柱に根開け

 土の春角になりたき牛の皮膚

 初蝶は音なく猫に食はれけり

 さへづりや牛の尿の黄金色

 芋虫踏む破裂音われに摩擦音

 鬼灯や人の死に村若がへる

 秋蝶あかるしトラックの下を出て

 一頭の病みて夜寒の牛の群

 雪晴や北を指す手の真直ぐなる

 凍砂に糞まる猫やちよつと震へ


以上10句の中で

私が特にすごいなと思ったのは

 初蝶は音なく猫に食はれけり

これは、芭蕉の

 道のべの木槿は馬に食はれけり

と同じような趣向で

実際に見た景を

ありのままに句している。

こんな猫の句は初めてだ。

また

 さへづりや牛の尿(ゆばり)の黄金色(こがねいろ)

という句は

鳥が囀る春の牧場で

牛が気持よく尿をしている姿が

リアルに描かれて居て

とても心惹かれる句だ。

やはり牛後さんが詠む牛の俳句は

すすごいな、とつくづく思う。

4人の選考委員のうちの1人である正木ゆう子さんが

「自分の強みをうんと前に出していってほしいです。

この人が自分で詠んでつまらないと思った句でも

牛の句ならいいんですよ。牛の句をもう少し増やしたらいい。

もっと読みたい。」

と、座談会でエールを送っている。

これは私も同感で

牛後さんにはもっと牛の俳句を詠んでもらいたい。

私もそれをもっと読んでみたいし

牛の俳句を全国に発信していただきたいと思う。

花や鳥の俳句が多くの俳人に詠まれているように

牛の俳句ももっと多くの俳人に詠まれてほしい。

そして私も負けずに

もっとたくさん牛の俳句を詠み

世の中へ発信したいと思っている。

牛の俳句を発信し続けることによって

人と牛の関係を

深めてゆきたい

それが私の願いである。

酪農家の牛後さんには

それができる俳人として

私は大きな期待を寄せている。


人気ブログランキング


IMG_2775
左の写真の道具を使う


「牛のニコイチ捻転去勢法」

の動画をYouTubeにアップしています。

ここを→クリックして

 
 見ることが出来ます。  
 

 
Profile

豆作(まめさく)

ギャラリー
  • 腹壁ヘルニアか?と思われた1例
  • 腹壁ヘルニアか?と思われた1例
  • 腹壁ヘルニアか?と思われた1例
  • 腹壁ヘルニアか?と思われた1例
  • マルちゃんVSペヤング(4)
  • マルちゃんVSペヤング(4)
  • マルちゃんVSペヤング(4)
  • マルちゃんVSペヤング(4)
  • マルちゃんVSペヤング(4)
蓄 積
1日1回クリック宜しく!

願援助為自己満足
livedoor 天気
訪問者数
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

感 謝
牛馬語の俳句

  • ライブドアブログ