北の(来たの?)獣医師

北海道十勝地方で牛馬を相手に働く獣医師の最近考えていることを、 散文、韻文、漢詩 でつづったものです。

文芸論

新聞記事になりました♪

先日、地元の十勝毎日新聞が、

私の日本伝統俳句協会賞・佳作の入選を記事にしてくれた。 

十勝毎日新聞は「かちまい」の愛称で親しまれ、

管内ではとても広く読まれていて、

IMG_5435この新聞の記事に載ると、

十勝の隅々までその情報が知れ渡ることになる。

昨日も

JAのガソリンスタンドで給油をしたら

いつものお姉さんが、伝票を渡しながら

「新聞出てましたね。」

「あはは、いや、どうも。」

「表彰式行くんですか。」

「ええ、いちお来月。」

IMG_5476「東京でしたか。」

「はい、帰省も兼ねて静岡にもちょっと。」

「いってらっしやい。」

「ありがとうございます。」

昨日のスタンドでの給油は

照れ臭かったが

とても嬉しい給油だった。


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「牛のニコイチ捻転去勢法」

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第27回日本伝統俳句協会賞、佳作入選♪

去年の11月に投稿した俳句30句「牛を診る」が、

IMG_5216日本伝統俳句協会賞の佳作第1席に入選した。

それが協会の機関紙「花鳥諷詠」の四月号に掲載された。

自慢話になってしまって・・・

とても恐縮なのだが、

全国的なこのような賞に入賞したのは、

IMG_5217初めての事なので・・・。

この賞に挑戦したのは今回が3回目だった。

一昨年は予選落ち、

去年は予選通過まで、

3度目の今回はなんとかその上を、

IMG_5218と思っていた願いが叶った。

そればかりではなく

本線最終選考まで残り

そこで、最終的な2編のうちの1編に

私の「牛を診る」が残った。

IMG_5220これはまるで

決勝戦まで行ったようなものだ。

最後の決勝では、敗れてしまったものの

準優勝で表彰台に立たせてもらえるのだ。

有り難いというほかに言いようがない。

IMG_5221公益社団法人・日本伝統俳句協会は

高浜虚子の掲げる「花鳥諷詠」を目指して

日々研鑽している俳人集団である。

そういう集団において

応募数161編の中から選ばれて

2番手に評価されて賞をいただけるというのは

私の俳句人生にとって大きな一歩だと思う。

IMG_5219「牛を診る」というタイトルでもわかるように

今回応募した30句は

牛ネタ、である。

興味のある方は

画像をクリツクして大きくして

私の30句を読んでいただけると判るのだが

我々畜産業界で働く人たちにとって

これらの句に描かれたものは

ありふれた四季の風景ばかりかもしれない。

しかし、そこで感じたままを

四季の季題にのせて俳句として詠めば

牛ネタばかりの30句でも

「花鳥諷詠」の俳句である

と、認めてもらえるのだ。

私にはそれが

何よりも嬉しいのだ。


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カンカラ三線・演歌師 岡大介(たいすけ)さん

翌日の午後からは、俳句集団【itak】第24回イベント、

「届け演歌の風! 岡大介カンカラ三線ライブ」に参加。

【itak】のイベントには、1年ぶりの参加だったが、

やはりこの雰囲気は、

ここでしか味わえないとても魅力的なものだった。

今回のゲストの岡大介さんの弾くカンカラ三線(さんしん)という楽器は

戦後の沖縄の人たちが占領軍に何もかも取り上げられた中で

どうしても、歌を歌いたいという気持ちから

IMG_5138米軍支給の缶詰の空き缶と

野戦用ベッドの廃材と

パラシュートの紐

を材料にして作った三線が始まりなのだそうで、

もうそれを聞いただけで、心惹かれてしまう。

岡大介さんは、はじめはギターでフォークソングを歌っていたのだが

なかなか売れず、フォークソングよりも

もっと日本人の庶民の心を歌うべく、演歌へと傾倒してゆく。

そしてカンカラ三線と出会って、それを弾きながら

明治大正昭和、と歌い継がれてきた、社会風刺の効いた演歌(演説歌)

を歌うようになったら

歌で食べてゆけるようになったのだという。

第一部のイベントで何曲も聴いているうちに

その歌声は、真直ぐに、純粋に

その歌詞は、湧き出るように、骨太に

我国の庶民の叫びを代弁するように

会場一杯に響き渡り

参加者の心を揺さぶった。

第二部は俳句の句会。

出句2句、各自3句(天・地・人)選で

69名参加の大句会だった。

ここで、私の出した一句


 なごり雪降らせし雲の行方とは   


という句を、「天」に選んでくれた人が1人いた。

「地」、「人」、には誰も選んでもらえなかった中で

1人だけ、最高の「天」に採ってくれた人がいた。

その人が、なんと

ゲストの岡大介さんだった。

IMG_5143懇親会に場所を移し

流しが始まる前に

岡大介さんの席へ

私の句を採ってくれたお礼のお酒を注ぎにいった。

よくぞ採ってくれたと思って、その理由をそれとなく聞いてみると

「この句の雲がなにか、自分のことのように思えて・・・」

という返事が返ってきた。

IMG_5145私は、はからずも

この若い気骨のある、平成の演歌師と

俳句によって一瞬、心が通じ合えたことが

とても嬉しかった。

岡大介さんの懇親会ライブが始まり

会場は調子のよい唄の連続で

IMG_5147どんどん盛り上がっていった。

この日は、加えて

代表仕掛け人の五十嵐秀彦さんの

還暦の誕生日とも重なって

更に大盛り上がりとなった。

【itak】のイベントは

いつも本当に楽しい。

今年はまだあと4回ある。

どこかでまた参加しようと思っている。


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575oh国句会、2016春。

先週末は休みをもらって、札幌へ。

imageまずは、北海道獣医師会文芸派、頑黒和尚氏らと共に、

毎年開催する、五七五、漢詩、都々逸、の575oh国句会幹事を担当した。

北海道獣医師会雑誌を読んでいる方には既におなじみ(?・・?)の、

雑誌記事の余白を汚している、五七五、漢詩、都々逸、などは

じつは、この句会に出された作品がベースになっているものが多い。

独りだけで、このような作品をコツコツ作っているのも悪くはないが

imageやはり、短詩系の文芸というものは

作品を持ち寄って、実際に顔を合わせ

「句座」を開き

お茶や食事なども交えながら

複数人で、合評しあいながら楽しむのが

我が国の文芸の、古来よりの伝統であり

その楽しさは、何物にも替えがたいのである。

頑黒氏と私と数名の獣医師会員から始まったoh国句会であるが

最近は、そこに留まらず、それぞれの知友に声をかけて

image参加者の幅が広がってきた。

今回の出席参加者は

頑黒和尚、韮沢土竜、安田豆作、青山酔鳴、増田植歌の5名。

さらに、投句や選のみで参加して頂いた方は

五十嵐秀彦、鈴木牛後、酒井おかわり、三品りっきー、渕上綾子、渡辺だいすけの6名。

image注目すべきは、何といっても

北海道、いや日本の俳句界を揺るがせつつある、あの、噂の

俳句集団【itak】関係者の参加が増えたことだ。

「短詩文芸の世界の垣根を低くして、誰とでも自由に楽しむ。」

という、我々575oh国句会のコンセプトは

image俳句集団【itak】の自由な雰囲気とも

とても相性がよく

共鳴する部分が多いのではないかと思う。

北海道獣医師会会員の方々への広がりは

なかなか思うように行っていない中で

俳句集団【itak】の活動にめぐり会えたことは

頑黒和尚はじめ私共としては

とても大きな収穫の出来事で

もう嬉しくてたまらないのである。

今回の句会に出された作品の中で、注目作品の幾つかを

ここで紹介したいと思う。


 2016.3.11.  575oh国句会作品から

お題「戦」

プレーン575

  戦争をほぐしてみたら螺子ひとつ    反戦氏病 (おかわり)

 戦艦も武将も城も萌えキャラ化     明智ミツコデラックス (綾子)

 戦後派の鼻毛長くて春眠で       安部珍象  (秀彦)

 戦(おの)のける産毛かをるや春の闇  谷間野潤一郎 (植歌)

 

漢詩

  一九八五      一九八五  (綾子)

 全員集合我欲観   全員集合我レ観ルコトヲ欲ス
 俺剽軽族兄欲観   俺タチ剽軽族ヲ兄観ルコトヲ欲ス  
 家庭内戦争勃発   家庭内戦争が勃発シ
 受像機廻摘破損   受像機ヲ廻ス摘ミヲ破損ス


  看国会       国会ヲ看ル (酔鳴)

 眼前看国会     眼前ノ国会ヲ看ル
 疑是良識府     疑フラクハ是レ良識ノ府カト
 挙頭飛野次     コウベヲ挙ゲテ野次ヲ飛バシ
 翻頭望戦火     コウベヲ翻ヘシテ戦火ヲ望ム 

 
  甘酢        アマズッパ (土竜)

    三丁目夕陽時代   三丁目ニ夕陽ガアッタコロ
 映滑玉団体交際   グループコウサイエイガスケートボウリング
 目的何処駅集合   ドコニユクニモ駅集合
 駅伝言板活躍大   駅伝言板大活躍

 
  無題         無題  (牛後) 

 牛糞青草色極軟   牛糞ハ青草色ニシテ極ク軟ラカシ
 放牧時人工授精   放牧ノ時ニ人工授精ス
 間肛門腕噴出糞   肛門ト腕ノ間ヨリ糞噴出ス
 顔面塗糞戦平静   顔面ハ糞ニ塗レ平静ト戦フ


都々逸

 スペイン内戦ゲルニカ描いて当のピカソは国追われ   爆弾の雨  (和尚)

 下痢と戦う往診途中コンビニどころか家もない     女性獣医 (だいすけ)

 あの手この手で理由を書いて復興予算の争奪戦     みちのくひとだかり(豆作) 

 未来殺すか目先の欲で選挙原発TPP             ほりぞんたる (酔鳴) 



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謹賀新年!2016.1.1.

あけましておめでとうございます。

今年もつれづれなるままに、

日々の体験やら、思うことやらを、

ブログに書き付けては、

この場に立ち寄っていただく皆さんと、

有意義な(!?)

情報交換が出来たら良いかなと思います。

今年もどうぞよろしくお願いいたします!

さて、

いきなり自分の俳句関係の話題で恐縮ですが、

IMG_4851月刊「俳句界」1月号に

豆作の写真と俳句が載りました。

196ページの

安部元気さんの連載「それゆけ吟行!」の16回目は

北海道・十勝(下)として、帯広ばんえい競馬に関する記事。

IMG_4852安部元気さんという方は、ご存知のとおり

俳句結社「童子」主宰の辻桃子先生の旦那さんである。

お二人とも日本伝統俳句協会の会員でもあり

そのつながりで、同じ伝統俳句協会員で

IMG_4853北海道の北見在住の音羽紅子さんが

安部元気・辻桃子ご夫妻に

私を紹介してくれたのだった。

この時の経緯は、私のブログにもかつて書いた通り

下の写真は、その時に撮ってもらったもので

上の記事の写真と、カメラマンが入れ替わっている。

IMG_4268安部元気さんはさすがに元新聞記者ということで

とても面白い記事になっている。

そこでは、私が詠んだ俳句を7句も掲載してくれて

さらに、桃子先生と元気さんとのスリーショットまで

載せていただいた♪

全国的な俳句雑誌に私の顔写真が載るのは

今回が初めてである。

それも区切りの良い新年初めの1月号に

こういう形で出させてもらって、とても光栄♪

今年は幸先の良いスタートが切れたようだ。

と、同時に

帯広のばんえい競馬の存在が

日本全国の「俳句界」読者の人たちに知ってもらえることによって

ばんえい競馬の知名度がさらにアップして

ばんえい競馬の馬券の売り上げに繋がってくれるかもしれない。

そうなれば

さらに嬉しいことになる。

安部元気、辻桃子ご夫妻

そして、北見の音羽紅子さんに

心から感謝を申し上げ

あらためて

2016・申年の

新年の挨拶としたい。


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酔鳴さん来帯!

札幌の句友、青山酔鳴さんが帯広にやってきた♪。

IMG_4773友人のミュージシャンのLIVEツアーが、

帯広のB♭M7という店に来るのに合わせ、

俳句と抱き合わせの旅をする、という連絡をもらっていたのだ。

酔鳴さんは、いまや北海道の俳人で知らない人は誰もいない俳句集団【itak】の幹事さんの一人である。

ライブへ行く前に、ひと句会!ということで

同じく【itak】幹事さんの三品リッキーさんの「ひかり食堂」でまず食事と句会をした。

IMG_4754句座は、青山酔鳴、三品吏紀、金野克典、韮澤土竜、安田豆作、の5名。

自由題とお題「師走」「良」、で3句以上。

私以外の俳句に、とても良い句が沢山出たのだが

それは無断では掲載できないので、私の出句のみ書くが


 俳句馬鹿師走の店を貸切って


 熱燗でよく回る舌そのままに


 ライヴへと皆で熱燗引っ掛けて


とまあ、こんな調子で勢いをつけ

ライブハウスへと移動した。

IMG_4756「トリニテ」というのはピアノ、バイオリン、クラリネット、ドラム

という構成のカルテットだった。

「ジャズほど野生でもなく、クラシックほど理性が勝ってもいない・・・」

そんな言葉が、パンフレットに書いてあった。

生で聴いてみて、始めはなるほどそんな感じがした。

しかし、何曲か聴いてゆくにつれて

何か、大きな物語の中に自分が取り込まれてゆくような

大きな河のようなリズムとメロディーに引き込まれた。

IMG_4759その大きな物語の中で、知らず知らずと

自分が驚いたり笑ったり嘆いたりしているような

心の底が揺さぶられるような気分になった。

そして、洋酒をロックで飲みながらのせいもあって

なんだか俳句を詠みたくなってしまった(笑)


 バスクラとドラムが凍てし地を揺する


 冬空を突き刺す弓やバイオリン


 バイオリン冬の獣のやうに鳴り


 響き合ふロックアイスとバイオリン


 冥想のドラムが唸る冬の底


 バスクラの管にキラリと冬の星

 
 寒月を楽譜に描きゐる不思議


 冬帽やピアノの仕切るカルテット


 アンコール曲は十勝の冬に沁む


以上の9句を紙にしたためて

帰り際にCDを買った時、店のマスターに手渡した。

恥ずかしながら、トリニテのメンバーの方に見てもらったら嬉しいかなと(笑)

三次会場は

韮澤土竜氏のおすすめの店へ。

入るやいきなり、ジャズのレコードジャケットがずらっと壁を埋め

傍らにはウッドベースとミュージシヤンの写真が掛けてある

「PAGE1」という渋いジャズバーだった。

IMG_4772しかもここのマスターは、なんと俳人協会の会員で

俳句結社「壺」へ投句し、誌上で句評も担当しているという

バリバリの俳人だった。

忘年会シーズンの忙しい最中に

IMG_4765我々は奥のボックススペースに座らせてもらい

当然のように句会を始めた。

途中から

マスターの山下敦さんも加わり

6人の袋回し句会となった。

IMG_4770さらに

俳人マスターがベース演奏までしてくれて

至福の句会となった。

ウイスキーのロックが効いて

かなりのハイになっていた私が出した句は

たしかこんな句だったかと思う(笑)


 忘年会締めは俳句とジャズの店


 ミンガスのベース恋しや雪の街




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うれしい紙面の道新日曜文芸欄♪

12月6日の道新、日曜文芸欄に

BlogPaint私の一句


 ダリの絵の如く掛かりし朴落葉    豆作


が、辻井のぶ先生の選評付きで入選した♪

じつは

1419664955この一句にイメージしたダリの絵は

「記憶の固執(こしゅう)」という絵で

ぐにやっと曲がった柔らかい時計と

ばさっと落ちている胎児のような顔が印象的な絵。

この句を詠んだのは10月の末。

images近所の大きな朴の木から落葉がたくさん落ちていて

その一枚を手に取ったとき

私は、手にした朴落葉の意外な柔らかさに驚いた。

パリパリに乾燥しているのではなく

まだしっとりしていて、ぐにゃっと曲がったのだ。

そのときに、なんとなくこれはダリの絵に出てくるアレかなと思って

こんな1句を詠んでみた。

他愛のない感興だったのだが

辻井のぶ先生に、思いもよらぬ評価をいただいて

とても嬉しい新聞紙面になった。

この日の文芸欄には、それに加えて

伝統俳句協会とホトトギスの句会でいつもお会いする

札幌の岡本清さんの一句


 朝寒し外灯明り残る街     清


が、辻井のぶ選に入っていた♪

また、小樽の北の年尾忌句会で毎年お会いする

BlogPaint古平の渡辺嘉之さんの一句

 
 初冬の灯台よりも白き波    嘉之


が、源鬼彦選の選評付きで入選♪

それと、私の所属する地元十勝の俳誌「柏林」の仲間の

帯広の柳瀬むねおさんの一句


 積丹の女人禁制寒修行    むねお


も、源鬼彦選に入っていた♪

さらに、嬉しいことに

最下段の櫂未知子さんの「十七音の旅」という連載コラムの中で

俳句集団【itak】の幹事さんで、かつ私と同じホトトギス誌友で

その他の句会や飲み会でよく会い、いつも仲良くさせてもらっている

BlogPaint札幌の増田植歌さんの一句


 教室の蒸発皿や雪催(ゆきもよい)   植歌


が、引用されていた♪

この日の文芸欄は、私の句ばかりではなく

こんなに多くの、私の句友の方々の句が

活字になって、紙面を賑わせていたのだった。

それらの句を読むたびに、皆さんの面影が浮かび

うれしい紙面になった。

俳句を長年やってきて

あちらこちらに句友ができると

こういう楽しさも味わえるのだ、と知った

うれしい紙面だった。


※追記

この記事の私の句に触発されて

我が親愛なる同期獣医師、I森QU先生が

写真と共に、一句を寄せてくれた♪


モネの絵の日の出の如く十勝川  QU

Unknown





IMG_2493





どうもありがとう!


※さらに追記

この記事の句を見た我が親愛なる

文芸派獣医師の宗匠、頑黒和尚氏より

メールで二句届いた。
 

モネの絵の赤を模したり初日の出   頑黒和尚

還暦に記憶の固執ダレだっけ     同


こういう投句の連鎖は楽しいですね♪

重ねて感謝いたします!



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粥川青猿さん、おめでとうございます!!

11月12日の道新に、大きく掲載された北海道新聞俳句賞の記事

imageこの賞は、今年道内で刊行された俳句の句集の中で、

最も高い評価を受けた句集に送られる俳句賞である。

第30回の今年の受賞者は

地元十勝の粥川青猿(かゆかわせいえん)さんだった!

青猿さんは俳句結社「樺の芽」の主宰で

image私の所属する「柏林」とは違う結社だが

NPO十勝文化会議の文芸部会長でもある青猿さんには

大とかち全国俳句大会や、十勝俳句連盟の春秋の句会などで

いつもお世話になり、年に何回かは必ず一緒に活動している

地元十勝の頼り甲斐ある先輩俳人である。

そんな身近な人が

このような賞をもらうというのは

非常に嬉しく、頼もしく

大いに刺激を受ける出来事だ。


 死者に盛る飯のてっぺんは吹雪    青猿


 南瓜煮て母の話はいつも銭      同


 海霧つつむ墓標となる木もならぬ木も  同


 神楽終え太めの神が咳をする     同

 
 草原の空疑わず冬の象      同


 
(受賞句集「冬の象(ふゆのぞう)」より)


じつは

image先日の11月10日、NPO十勝文化会議主催の

とかち文化祭りの開会式の後の懇親会の席で

私は青猿さんと一緒にテーブルを囲み

ビールを飲みながら、色々と歓談したばかりだった。

imageその時は

この北海道新聞俳句賞受賞の話は全く出なかったが

青猿さんの俳句と俳人に対する情熱

image俳句に関する深くて幅広い見識に

いつもながら敬服したのだった。

ずっと教員をされていて、帯広の小学校の校長先生だった青猿さんは

とても温厚なお人柄だ。

imageこれからの十勝の、そして北海道の俳句界を牽引し

もっと盛り上げて行ってくれる方だと確信している。

今思えば、青猿さんはこの日

なんとなく、いつもより少し上機嫌に雑談していたかもしれない。

それは、きっと

この北海道新聞俳句賞受賞のこともあったからかもしれない。

今日は、この十勝文化祭りの文芸展示の最終日。

また青猿さんにお会いするので

お祝いの一言を用意しておかねば♪

IMG_4575最後の写真は

青猿さんの展示作品2句



 鉄路無き鉄路の上を鳥帰る    青猿


 骸(むくろ)三千無音に吹雪く坑道(しき)の底     同 




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これからは「現代漢詩」と呼ばせていただきます(3)

漢字は、ひらがなやカタカナあるいはアルファベットに比べて

そこに含まれる情報量が非常に多い。

ひらがなやカタカナやアルファベットが、

一字だけではほとんど意味が判らないのに比べて、

漢字はたった一字を見ただけでも、

その情報が読み手にしっかりと伝わって行く。

明治時代の初期には前島密(まえじまひそか)などの学者や

一部の教育者などが唱えた

日本語を全てローマ字表記にしよう

という「ローマ字表記運動」というものがあったそうだが

その試みはあえなく消えてしまった。

日本語表記の中の、漢字のもつ優れた情報伝達機能は、

そんな西洋追随主義の試みを一蹴したのだった。

正岡子規は、漢字のもつ情報伝達能力をよく解っていて

それを高く評価し、漢詩もよく作っていた。


 送夏目漱石伊予行
 (明治二十九年 子規)

去矣三千里 送君生暮寒
空中掛大岳 海末起長蘭
僻地交友少 狡児教化難
晴明期再開 莫後晩花残


夏目漱石も、また然りで

漱石晩年の自作漢詩群は特に有名だ。

   自 画  
 (大正五年 漱石)

唐詩読終寄欄干
午院沈沈緑意寒
借間春風何処有
石前幽竹石間蘭



同じ短詩文芸でも

短歌や俳句に比べると

漢詩の持つ情報量が圧倒的に多いことは一目瞭然。

短歌や俳句では言い切れないような、ひとつの物語を

漢詩は起承転結の四つの章で表現できる文芸といえる。

また

二つの対となる字句を一つの漢詩のなかに併記して

その意味を対照的に印象的に浮かび上がらせるという

「対句(ついく)」の表現も

漢詩ならではの美しい技である。

子規や漱石が作っていたのは、正統的な漢詩で

私の提唱する「現代漢詩」とは品格がまるで違うけれど

そんな漢字のすばらしい力を

我が「現代漢詩」としても、当然のように

最大限に利用しない手はない。

今回紹介する「現代漢詩」は

主に私が仕事中に感じたことをテーマにしたものを集めてみた。

おヒマでしたら、ご賞味ください。


    食 欲 

牛胎盤用手除去
鼻曲露汁着衣浸
烏賊塩辛夕食卓
形色極似箸不伸


 電 牧 

夕暮往診放牧場
電気牧柵足跨行
股間衝撃稲妻走
急所抱込涙少漏


 蹄病処置

後肢跛行牛枠入
集中視線蹄底瘍
頭上開口肛陰門
襲来飛沫黄金瀧 


 繁殖検診

氷点下日長続冬
多頭直検全身凍
尿意限界暫失礼
貧茎縮上誤方向


 宝石塵

往診助産厳寒期
温水馬穴湯気昇
差込朝日映細氷
眩輝微粒漂結晶 


 腰振運動

繁殖障害直検牛
獣医片腕浅挿入 
抵抗激烈左右振
反復横跳続永久


 中耳炎

獣医道具聴診器
装着部分被糞尿
不知挿入両耳穴
翌朝掻痒垢多量


 肉 球

洗車完璧往診車
猫多牧場一軒目
外装足型跡付泥
内席掻回高価薬


 新年会

酪農青年大酒宴
偶然獣医車通行
呼止乗込泥酔人
名目往診無賃送


 紙吹雪

車上置忘診療簿
緊急追加慌発進
空中乱舞公文書
糞泥付着茶色染


 猛 照

深夜往診裏道行
郊外宿屋恋愛用
一台躊躇後進入
興味津々仕事忘


 小売価格

牛乳一本数百円
清涼飲料水同額
生産原価雲泥差
酪農救済殆無策


 黄黒黄黒

青空往診眺爽快
運転鼻歌窓全開
巨蜂飛込顔面襲
動揺蛇行車旋回


 経 産

分娩手伝老婦人
感情移入大声震
陣痛母牛返咆哮
経産同志相通心

 
 漁農比

漁師休業燃料高
魚群増殖海中繁
酪農休業飼料高
牛群飢餓死無惨


 役 割

開業獣医忙診療
病畜回復被感謝
共済獣医忙検案
死畜確認如通夜


 制度弱体化

開業獣医戦恐恐
喰付外部寄生虫
共済獣医棲温温
吸付内部寄生虫


  鏡

自由牛舎米国化
強者中央過肥坐
弱者片隅削痩立
競争社会拡格差



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これからは「現代漢詩」と呼ばせていただきます(2)

私がこのブログ上で文芸の新ジャンル(!?)として提唱する

IMG_4430「現代漢詩」というものは、

その原型を中国の唐代の漢詩に習っている。

基本的に漢字を並べた詩であればよいのだが、

やはり、歴代の漢詩の中で最も美しい詩型は、

唐代に一つの完成を見た「七言絶句」ではないかと思う。

「七言」は四字と三字に並列すると納まりのよろしさがあり

「絶句」は起承転結の四連で自己完結する。

IMG_4429私の作る「現代漢詩」のほとんどは

「七言絶句」のそんな美しい型に習っている。

唐の大詩人、李太白によってその最高峰を見る「七言絶句」は

さらに、それを朗吟する時の、押韻や平仄の美しさを持って完成されるのだが

現代の私のような普通の日本人にはそれは無理である。

日本人の漢字の読み方は、唐代の漢字の読み方とは違う。

それを無理に真似をしても、唐代の漢詩には到底及ばないばかりか

せっかく浮かんできた詩心が

萎えてしまう原因になりかねない。

IMG_4431そんな理由で、

自分の出来る範囲内で、

日本語読みで通じる範囲内で、

「七言絶句」の美味しい所だけをつまみ食いすることで(笑)

「現代漢詩」を作って楽しもう

というわけである。

「現代漢詩」に詠まれる内容は

いかなる内容でも全く構わない。

前回の記事の作品のような

大上段に構えた、社会詠、風刺詠ばかりである必要は全くない。

今回、例にあげる作品のような

作者自分自身の身の回りの些細な出来事なども

「現代漢詩」として

好きに作って楽しめればそれでよいのだ。


 深夜徘徊
(ラウンドミッドナイト)

最近熱中夜散歩
脂肪燃焼邪心捨
爽快星空緩口元
傍目只映変質者


  蠅

朝残珈琲机上置
昼飲口中粒触知
溺死銀蠅舌上転
即時吐出催吐気


 健康万歳

今朝目覚小鳥声
純白陶器水面静
豪放落筆一文字
腹部快調日本晴


 充 満

父親役割塾迎行
車内放屁腹爽快
娘達乗込鼻塞怒
寒夜帰路窓全開


 実 力

父親休日入台所
気合料理男手塩
試食妻子顔見合
結局全員即席麺


 現金娘

娘達最近反抗期
不潔悪臭父遠嫌
有時豹変猫撫声
高価洋服店舗前


 左右茹

蒸気室内赤他人
灼熱隣座同時刻
意地張合我慢比
顔面沸騰釜地獄


 料理指針

細断玉葱挽肉炒
練込茹芋球状整
塗粉溶卵衣付揚
狐色熱々大皿盛


 山下達郎

雨夜更過変化雪
一人聖日君未見
消残恋情不叶願
今宵空想告白幻


 紙 杯

病院自販買珈琲
泌尿科前口含通
周囲怪訝視線浴
紙杯極似映飲尿


 撃退演技

迷惑勧誘電話口
撃退作戦案実行
自演耳遠好々爺
相手断念大成功


 得点一瞬

蹴球放映興奮観
試合接戦皆不動
尿意限界慌用足
決定場面亦見逃


 前立腺

密室露出菊肛門
医師挿入指掻回
不意唸声初体験
未知心扉新世界




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これからは「現代漢詩」と呼ばせていただきます(1)

「現代◯◯」と呼んでいるもの、

たとえば「現代美術」「現代音楽」「現代小説」「現代俳句」などと呼んでいるものには、

「前衛的」な雰囲気、「新しい」雰囲気、「妖しい」雰囲気、「なんでもあり」な雰囲気

そんな雰囲気を漂わせているものが多い。

IMG_4416私はここ20年ほど、自己流の漢詩を作っては、

自分の心を慰めていることを続けている。

かつて、この自己流の漢詩を

地元文芸誌などで発表しようと投稿したら

「このようなものは漢詩とは言い難い。」

という理由で、ボツにされてしまった事がある。

漢詩というのは、何かといろいろ制約があるようで

押韻(おういん)の正しさや、平仄(ひょうそく)などという

難しい約束事を守ってこそ、本当の漢詩と言える

という考え方が根強いようなのである。

私の作っている漢詩は、そんなことにはお構いなしだ。

ただ単純に、漢字で作った詩なのだから

漢詩としてもらっても良さそうなものなのだが

どうも、正統の漢詩を作られる方々からは認めてもらえず

IMG_4420ずっと悩んでいた。

悩んだ末に、私は

自分の漢詩に「現代◯◯」をつけて

「現代漢詩」として発表させてもらうことにした。

従来のいわゆる漢詩ではなく

現代漢詩という新しいジャンルだ(笑)

「前衛的」かどうかは自信がないけれど

「なんでもあり」の漢詩の誕生

ということで

許していただけないだろうか。

以下

最近の私の「現代漢詩」を数首



 集会

有職会議経団連
影響絶大其発言
田舎飲食店常連
影響皆無其発言


 政治家

野次飛交本会議
壇上厚顔言訳偽
期待消滅清一票
精神年齢低下疑


  脱倫女王

十勝選出議員某
政務官僚農水省
堂々脱倫路上注
総理不問職続行


 海 豚

某国動物愛護会
猛烈反対食海豚
同国養豚業協会
猛烈売込自国豚


 法治国家

違憲判定多数人
安保法案強行進
主権者理解程遠
法令遵守木葉塵


 野蛮

生活様式食文化
輸入圧力増注文
家中土足欧米人
衛生感覚大疑問


 地球人一同

西方貧民掘原油
死人幾千砂漠上
東方蛮民食獣肉
肥牛幾万屠殺場


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音羽紅子さんと辻桃子先生

北見市にお住まいの音羽紅子(おとわべにこ)さんは、

私と同じ日本伝統俳句協会の会員で、

数年前の新年句会でご一緒してから、

北海道在住の俳句仲間として親しく交流させてもらっている。

image紅子さんは確かまだ30歳代ながら

「ゆきしづく」という季刊の俳句雑誌を主宰し

地元北見市の俳句シーンに一石を投じる活動をされている。

音羽紅子さんの俳句の師匠は

俳句雑誌「童子」主宰の、辻桃子先生。

紅子さんは、早稲田大学の文学部時代

辻桃子先生の娘さんである俳人の如月真菜(きさらぎまな)さんととても親しかったらしく

それが縁で、学生時代から俳句に親しんでいたそうだ。

私のような田舎の大学出身者には考えられないような

華やかな文学青年時代を過ごされた才媛だ。

imageその紅子さんから先日

「ゆきしづく」の招待席に豆作の句文を載せたいのだが

何か書いてくれないかと頼まれてしまった。

私はもちろん喜んで承知して

「ゆきしづく」第八号に

私の俳句と短文を掲載して頂いた。


 臍の緒の寝藁まみれや親子馬

 立てばすぐ仔馬乳吸ふ音のして

 美しく烈しき父に似し仔馬

 博労の買ふ気や仔馬くさしつつ

 馬を診て仔馬を褒めて帰りけり


「ゆきしづく」第八号が出て、1週間程たったころ

この短文を

音羽紅子さんの師匠である辻桃子先生が読み

たいそう気に入ってくれたようだ

と、紅子さんから連絡をいただいた♪

IMG_4200それから数日たったある日

紅子さんから突然メールが入り

辻桃子・安部元気ご夫妻が今十勝の中札内に来ていて

よかったら今夜会えないだろうか、という連絡をいただいた♪

これにはちょっとびっくりしたが

あの、全国的に有名な辻桃子先生ご夫妻に

私的にお逢いできるチャンスなどそうあるものではないと思って

仕事が終わった午後6時過ぎに

我が家から中札内の宿泊施設まで

雨の降る中、車を走らせた。

桃子先生はとてもにこやかに、私を迎えてくれて

夕食までも一緒に頂くことができた♪

さらに食後は

俳人ならば当然の流れとして

「句会をやりましょう。」ということで

桃子・元気ご夫妻に加えて

隣に泊まっていた、これも「童子」の石井ご夫妻が加わり

さらに、音羽紅子さんが北見に居ながらメールの投句

という、6人での句会となった。

句会では、皆さんの忌憚の無い句評が交わされ

なかでも、桃子先生の歯に衣着せぬ鋭い批評はとても印象的った。

その中で、桃子先生に褒められた私の一句は


 茸(きのこ)らに嬉しき雨が十勝野に


この夜は、ずっと雨が降っていた。

IMG_4268四時間ほどの短いひと時だったが

止めども尽きぬ俳句話に花が咲き

私の俳句人生の中でも

非常に特異な、忘れられない日になった。

いやぁ、俳句をやっていると、いろいろ面白いことが起こるものだ♪

そして、こんな素晴らしい句縁を作っていただいた

音羽紅子さんに

あらためて深く感謝を申し上げたい。


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大夕焼(おおゆやけ)

9月13日の北海道新聞「日曜文芸」俳句欄、

選者の評をいただけるところに載るのは

何度載っても嬉しいものだ♪

新聞の文芸欄は多くの人が見ているので

入選すると、思わぬ人から声が掛かり

嬉しさが倍増する。

最近は逆に、しばらく載らなかったりすると

「どうしたの?」

などと、心配されたりもするが

それがまた励みにもなっている。

投句のペースは、毎月ハガキ3枚〜4枚

9〜12句程度で変わることなく続けている。


IMG_4246 十勝野の雲を尽して大夕焼   豆作

『十勝大平野が夕焼に染まる、まさに「大夕焼」である。
「雲を尽して」が一句の勘所…類の無い大きな一句である。』

辻井のぶ先生の評を戴くことができた♪

夕焼は一年中見られるけれども、とくに夏に鮮やかなので

歳時記では夏の季題になっている。

「大夕焼」は「おおゆやけ」と5音で読む。

IMG_4117この句は

当直の日の夕方

往診先で、治療が終わった時にできた一句で

8月6日に投句したものだった。


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青山酔鳴さん


 甘酒や一昼夜ほど働きて     青山酔鳴 

 吾こそは酒嚢飯袋新酒古酒      同


         (北海道俳句年鑑より)


青山酔鳴さんは、札幌在住の女性の俳人 。

IMG_4170あの俳句集団【itak】(イタック)の幹事さんの一人である。

【itak】をご存知の方も多いと思うが、

北海道の俳句シーンを俳句の力でもっと面白くしようと、

札幌拠点に様々なイベントと句会を開いている大変ユニークな活動体である。

酔鳴さんは、その中心人物(仕掛け人?!)の一人である。

【itak】のイベントには、私も去年からできる限り参加していて

そんなご縁で、酔鳴さんとも何度か、句会などをご一緒させてもらっている。

先日の5月に北広島で行われた北海道ホトトギス俳句大会には

酔鳴さんが、初の参加をしてくれて、大変楽しい思いをさせていただいた。

IMG_4156その時の句会の記録が、先日届いたホトトギスの最新号に載った。

自句がホトトギスの句会報に活字として掲載されるためには

稲畑廣太郎主宰の選か、稲畑汀子先生の選か、

どちらかに入選しなければならないのだが

BlogPaint酔鳴さんは、この時

ホトトギス大会初参加にして、両先生の選に一句ずつ入選し

その句がホトトギス誌の活字になった。

初参加にして両先生の選に入選するというのは

そう簡単にできるものではないと私は思っている。


  稲畑廣太郎 選

 雲の峰旧国道の静もれる  青山酔鳴


  稲畑汀子 選

 蝦夷は風強き処や花菖蒲   同


大会では、ホトトギスの誌友はもちろん同人さえ、一句も入選しないことがザラにある中で

初めて参加して投句した3句中の2句が、両先生の選に入ったのは素晴らしいと思った。

酔鳴さんは実にいろいろな句会に積極的に参加されているが

そんな中の一つとして、ホトトギス誌上にもデビューをしたというわけだ。

今回はその結果を、酔鳴さんご自身はもちろん

【itak】の幹事さんや、その他俳人の皆さんにも

お知らせしておこうと思って、記事にしてみた。

つい最近も、【itak】と関わっている方々の中で

武田優理子さんが、現代俳句新人賞を受賞したり

旭川東高校チームが、俳句甲子園の本大会で準優勝をしたり

【itak】に関わった人たちが、大活躍をしている。

青山酔鳴さんのホトトギス誌上デビューも

そんな【itak】の

足跡の一つなのではなかろうか、と思った。



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東海ホトトギス大会初参加

帰省ついでというか、こちらがメインだったというか、

IMG_2920実家に泊った翌朝、掛川へ向かった。

掛川という町は、静岡県西部の遠州

東に大井川、西に天竜川が流れる

東海道の要所である。

東海道沿線の都市の多くは大体そうなのだが

IMG_2935由緒ある城下町である。

その仲でも、掛川市の掛川城という城は

戦国時代に活躍した山内一豊(やまうちかずとよ)ゆかりの名城で

掛川市挙げてその保存と活用に相当力を入れているようだ。

保存状態が大変よく、観光資源として丁寧に整備されている。

天守閣に登って、界隈を一望でき

IMG_2934御殿や茶屋や廓(くるわ)もそれぞれに保存され整備されて

足利時代から江戸時代まで綿々と

栄えた当時を偲ぶのに十分な姿を残している。

今回はこの掛川に来ることが

私の目的の一つだった。

IMG_2931そこで、今年の東海ホトトギス俳句大会が開催された。

私が俳句を学び、それを発表する結社の雑誌として

「ホトトギス」

「桑海」

「柏林」

imageさらに、日本伝統俳句協会の機関誌

「花鳥諷詠」

という、4つの雑誌を活動の場としている。

そのうち、最も大きなグループは

「ホトトギス」である。

IMG_2940ホトトギスは全国的な結社なので

各地方で毎年大会か行われている。

今年の7月は、私の故郷静岡の県内でそれが行われると知り

是非とも参加してみたいと思っていて

それを、叶えることができた。

IMG_2922掛川城と、掛川駅周辺、そして

駅の南にある花鳥園という不思議な南方鳥類園を吟行地とした

第33回東海ホトトギス俳句大会には

東海地区のホトトギスの誌友の方々と一緒に俳句を楽しむことができ

今まで、雑誌上でお名前しか拝見していない方々の

名前と顔が次々と一致し、楽しく交流を持つことができた♪

imageその事がなんといっても

今回の旅の一番の収穫だった。

で、私の俳句の成績の方はというと・・・

稲畑汀子・廣太郎両先生の選には

一句も入らなかった・・・

ですので、ここには書きません・・・

実に悔しい結果となってしまった(笑)

十勝に帰ってきた今

冷静に考えてみると

初めての故郷静岡での大会参加で

気分が高揚し、気合が入りすぎて

表現が硬く、仰山になっていたようだ。

私の悪い癖が出た、と思っている。


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俳句は投句してみるもの♪

先日、仕事から帰ったら

安田豆作宛に、封書が届いていた。

IMG_2866開けてみたら

なんと愛媛県の松山市役所からだった。

6月22日付けで、内容は 

「松山市観光俳句ポストの特選について」

というものだった。

松山市役所の観光課は、県内ばかりではなく

日本全国の、俳句にゆかりのある名所などに

「俳句ポスト」なるものを設置している。

imageその俳句ポストの中の1つが

正岡子規の終の住処である、東京都台東区根岸の

「子規庵」にもある。

だいぶ以前、私は静岡へ帰省の途中

この子規庵を訪れて、子規を偲びつつ

設置してあった俳句ポストに

その場で作った俳句を投句していた。 

どんな句かはすっかり忘れていたが

松山市役所から届いた手紙には


 ひとひらの花子規庵に舞ひ込めり   豆作


とあった。

ちょうど残花のシーズンで

実際本当に、子規庵の庭に何処からともなく

ひとひらの桜の花びらが 舞い降りてきたので

それを1句にしたことを思い出した。

この句は、入選作品として

松山市役所のホームページに掲載されていた♪


IMG_2867そして、写真のようなプレゼントもいただいた♪

俳句は、いろいろなところへ

気軽に投句をしてみるものだ♪

と思った。

さて

ちなみに

私の地元十勝では

NPO十勝文化会議という集団があり

imageそこが主催する

「大とかち俳句賞全国俳句大会」というイベントが

今年で第13回を数える。

その大会への投句の締め切りは、7月10日

あと10日ほどである。

この大会の投句案内が

俳句集団【itak】のプログにも掲載された♪

投句用紙は、このページからもブリントアウトすることができる。


この記事をお読みの皆様!

初心者の人も全然OK、大歓迎です。

俳句は投句してみるもの♪

どうかふるってご参加ください!

トップ賞は賞金3万円!

そのほか、上位入選者には

ジャガイモなどの十勝の特産品も当たりますよ♪


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平成27年度北海道俳句協会・講演会・懇親会♪

平成27年度の北海道俳句協会の総会と

第60回全道俳句大会は、滞りなく行われた。

IMG_2832その後の講演会の講師は

日本伝統俳句協会副会長、上智大学名誉教授の

大輪靖宏先生による

「芭蕉の目指したもの」。

松尾芭蕉研究の第一人者の講演を聴けたのは

大変大きな収穫だった。

その内容は、芭蕉の俳句の推移を中心に

盛り沢山なのはもちろんなのだか

その中で

芭蕉のこの一句

 道の辺の木槿(むくげ)は馬に食はれけり

が、とても重要な一句であり

芭蕉が蕉風を確立してゆく上で

非常に大きな意味を持つ一句であるということが示されていた。

すなわち、蕉風開眼の一句なのだという。

これは私にとって、驚きだった。

芭蕉が最終的に目指した俳句は

この木槿の句のように

あるがままを読者に示して

そこから生じる情感や理念の受け取り方は

読者任せにして、広がりを持たせる

という俳句なのだという。

私は、この句がそんなに重要な一句であることなどはつゆも知らず

4f51c0f9ただちょっと面白い句だと思って

実際に馬に木槿を食べさせて

芭蕉と同じ感動を味わったと思って悦に入り

去年の俳句集団【itak】の自分の講演のネタにしていた。

馬は木槿を食べるのである。

7eb57200講演会の後の懇親会で

締めの挨拶をされた方が

「私は、馬が木槿を食べるのを見た事がない」、とか

「馬は木槿を食べることは無い、とある高名な俳人が言っていた」、とか

「馬が木槿を食べるのを見た人など居るのだろうか」

などと仰っていたので

私は酔った勢いで、思わず手を上げて

「馬は木槿を食べますよ!」

と叫んでしまった・・・

話は前後するが

懇親会のテーブルで

私の隣の席は、あの【itak】代表の五十嵐秀彦さんだった。

私は、この幸運に感謝し

五十嵐さんと、いろいろな話をすることができた。

俳句協会のこと、

ホトトギスのこと、

藍生(あおい)のこと、

汀子先生のこと、

依田明倫翁のこと、

黒田杏子さんのこと、

夏井いつきさんのこと、

秀彦さんの俳句のこと、

私の俳句のこと、

私の漢詩、川柳、都々逸、のこと、

そして【itak】のこと、

ビールの酔いに任せて、私はまったく好き放題にしゃべってしまったが

秀彦さんは、終始ニコニコとそれを聞いてくれた。

ホトトギスの句友と会話をしているときは

たとえば、難解で意味不明な俳句についての話などになると

大方お互いに眉をひそめながらの話になってしまうものだが

秀彦さんは、全くそうではなかった。

難解句、晦渋句、意味不明句、などについて

秀彦さんはいろいろなジャンルの芸術作品などを引き合いにしつつ

実に楽しそうに、ニコニコして語るのだった。

私にはそれが、とても新鮮で

秀彦さんの懐の深さを感じた。

私が【itak】に魅力を感じて足を運ぶのは

秀彦さんのこの懐の深さに惹かれるからなのだろう、と思った。

【itak】という活動の大きな役割のひとつに

俳句の裾野を広げ、新しい俳人を増やす

ということがしきりに言われているが

そればかりではないだろう。

それに加える大きな役割として

私のような、もうそれほど新しくない俳人の頭脳を

シャッフルし、リフレッシュさせる

という機能もある、と思った。

私をはじめ、そのシャッフル機能の恩恵にあずかっている俳人は少なくないはずだ。

そんなことを酔いに任せて

秀彦さんに言いつつ

テーブル見ると

ウーロン茶ばかりが減っていた。

そういえば、秀彦さんは

ずっと、ノンアルコールで

私の話に付き合っていてくれたのだった・・・


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福島の句友

福島県南相馬市、原町(はらのまち)に住んでおられる

私の俳句の大先輩、石川文子先生は

今年卒寿(90歳)になられた。

90歳にして、地元の俳句会をまとめるリーダーとして

毎年、「冬薔薇(ふゆそうび)」という合同句集を発行されている。

その合同句集が先日、私の元にも送られてきた。

BlogPaint印刷所は南相馬市の(株)こはた印刷所。

じつは、私の拙句集「北の獣医師」も10年前に 

この、こはた印刷所で作ってもらった。

それをいろいろとお世話していただいたのが

石川文子先生だった。

そんなご縁のある南相馬市で

毎年途切れることなく、「冬薔薇」という句文集が発行されていることに

安堵の気持ちと、尊敬の気持ちで、胸がいっぱいになった。

IMG_2754ページをめくると

石川文子先生の序文があらわれる。

それを

写真に撮って載せてみた。

読んでみると

福島は、震災から4年の歳月の経った今でも

復興は遅々として進まず

避難生活を余儀なくされている方々が依然として

大変な暮らしをされていることが

伝わってくるのである。


 踏切りのたんぽぽ今日も列車来ぬ   石川文子

 夏草や槌音もなくビル立ちぬ      同

 一刷けの雲のゆくへや今朝の秋     同



何気ない風景描写の句が多いのだが

今の福島の現状が

誇大も縮小もせずに写し取られている。


 この通夜に行きたくなくて冬の雨   伊藤雅昭

 迎火や一番星は亡娘の星か      木幡幸子

 凍大根仮設の軒に温みあり      木幡八重子

 仮設より仮設の暮らし軒風鈴     牛来承子

 薫風や身ほとりにある線量計     佐藤和子

 芒原除染袋の並びをり        佐藤衣子

 一時帰宅ねずみ出迎ふ冬座敷     杉津禰子

 もう二度と弱音は吐かず初詣     高倉紀子

 帰るはずなき子の布団干しにけり   田原洋子

 離れ住む紅梅の香よ東風はこぶ    渡部要子


何気ない日常の句の中に

こういう句が

普通に混ざっている。

IMG_2755これが

福島の句友の皆さんの

現在を詠んだ俳句なのだ。

巻末には

エッセイが三編

IMG_2756掲載されていた。

それも

写真を撮って載せてみた。

これが

福島の句友の皆さんの

現在を書いたエッセイなのだ。

  
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第57回北海道ホトトギス俳句大会(in北広島)

高浜虚子が亡くなった年、追悼のために始まったと言われる

北海道ホトトギス俳句大会が、今年は第57回を数え

IMG_2729北広島のクラッセホテルで開催された。

今回は、私にとって

とても嬉しい事がたくさんあった句会だった。

その一つは

三島禮子さんに初めてお会いできた事。

禮子さんは私の所属する俳句結社「桑海」(編集本部は群馬高崎)に所属している人で

IMG_2730現在「桑海」に所属する道内俳人は

私と禮子さん、たったの二人だけである。

しかし、お互いに面識はなく、誌上でお名前と俳句を拝見するのみだった。

三島禮子さんは、川崎で一人暮らしをされていたが

御病気で倒れ、国内で唯一の身寄りの居る札幌の

娘さん宅の近くのケアハウスに住処を移す事になったという。

IMG_2726全く初めての北海道に住むようになって

句友もできないままに月日が過ぎていたらしい。

そんな時に札幌でホトトギス大会が開催される事になったので

私は、同じ北海道在住のよしみで、この大会にお誘いしたのだった。

お会いしてみたら、とても気品溢れるお方だった♪

(写真左端が禮子さん)

嬉しかった事の、二つ目は

青山酔鳴さんがこの大会に参加してくれた事。

酔鳴さんは、ご存知のとおり、あの俳句集団【itak】の幹事さんである。

私も去年から【itak】の活動に少し関わりを持たせてもらっていたので

IMG_2732そのよしみで、二日間にわたる大会の間

ほとんど行動を共にして、楽しませてもらったのだった。

それに加えて、ご高齢の三島禮子さんに対しても

何かと優しく色々お世話をしていただいて、本当に感謝している。

ホテル近所を有志で軽く吟行した際には

島松という隣町の地元人ということで、ナビゲーター役をしていただいた。

IMG_2727さらに加えて、懇親会や二次会などでも、そのハツラツとした立ち回りで

あっという間に、参加者のハートをつかんでしまう天才ぶりを発揮。

素晴らしい方に恵まれて、お酒がとても美味しかったのだ♪

嬉しかった事の、三つ目は

17日のホトトギス句会本大会で

私の句が、稲畑廣太郎特選10句の中に選ばれた事。

その一句は


 友を待つやうな雲あり若葉風    豆作


これは、北広島駅前で酔鳴さんを待っている間に得た一句だった。

IMG_2735「雲をここまで擬人化して詠んで、清々しい。」

という句評をいただいた♪

嬉しかった事の、四つ目は

酔鳴さんの一句が、稲畑汀子選に入った事。

その一句は


 蝦夷は風強き処や花菖蒲    酔鳴


この大会で、稲畑汀子選に入ったという事は

四ヶ月後のホトトギス誌上に、句と名前が掲載されるのを意味している。

一般の互選の時に何回も自分の名を名乗ることができても

IMG_2736汀子選と廣太郎選に入らなければ

ホトトギス誌上の活字にはならないのである。

だから、ホトトギス大会に出る俳人は

何よりも、汀子選と廣太郎選に入ることを望んでいる。

酔鳴さんは今回、初参加にして

もっとも難関と言われている汀子選に見事入選し

ホトトギス誌上に、初めてその名を刻むことになる♪

嬉しかった事の、五つ目は

我が敬愛するホトトギスの誌友、小樽の辻井靖之さんが


 右青女左豆作宴薄暑     靖之


という一句を詠み

それが、汀子選と廣太選の両方に入った事。

この句は、前日の宴会の時の、函館の今井青女さんと私を詠んだものらしい。

この句が披講されるたび、場内が笑いに包まれ、和んだ雰囲気になった♪

自分の句が選ばれなくても

こうやって句友の句の中に自分の名前があり

それが活字になるというのは、とても嬉しい事である。

そういう事は以前にもあったが、何度あっても嬉しさは変わらない(笑)

それ以外にも

嬉しくてたまらない事がいろいろあった。

しかし、全てを書こうとすると、キリがなくなってしまうので

今回はこの程度にしておこう。

皆さんのおかげで大会を心から楽しむ事ができ

本当に、どうもありがとうございました!


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二泊三日の句会旅(3)

第18回【itak】講演会の次は、約60名参加の句会だった。

講演会の始まる前に各参加者が2句づつ投句していたものを

スタッフの方々が、講演会の間に清記して印刷をしてくれるのだ。

誠にありがたく感謝である。

清記作業は私も地元の句会などでやるのだが

誤字、誤記、脱字、に気を使い結構大変な作業である。

そうして出来た4枚の清記プリントが、各参加者に配られた。

その中から3句、「天」(3点)、「地」(2点)、「人」(1点)、をそれぞれ互選して

入った点数を競うというシステムである。

句稿をざっと読んでゆくと

そこには【itak】ならではのとても自由な雰囲気の句が満ち溢れていることがわかる。

そんな中からたったの3句だけを選んで点数を入れるというのは

ほんとに難しく困ってしまうのだが

その中で、あえて私の選ばせていただいた3句は

天に

 草芽増す快感開花す豆作(くさめますかいかんかいかすまめさく)

という回文句(笑)。

なんと私の俳号を読み込んでいる作品で、これはもう

よくぞお作りなさいました!という敬意を表して、天に頂くしかなかった。

作者は酒井おかわりさんという、現代俳句系の結社「氷原帯」に所属している方だった。

地には

 (残念ながら、掲載許可が出ていない句)

であるが、これも見事な回文句だった(笑)。

作者はなんと、琴似工業高校の村上海斗さんだった。

高校生が回文句を作ってくれたことに感激した。

人には

 牛の香や微かに入りし朝霞

もしかするとこれは、鈴木牛後さんの句かなと思ったのだが

蓋を開けてみると、村元幸明さんという方の作だった。

私の投句した2句は

 死人撥ね知る悔い苦し涅槃西風(しにんはねしるくいくるしねはんにし)

という回文句と(笑)

 鳥語にも外語あるらし春の山

という句で

前者は0点だったが

後者は3人の方から合計6点を頂いた。

3人の方は、天に村上海斗さん、地に平倫子さん、人に青山酔鳴さんだった♪

image句会の司会進行役は

帯広在住の若き俳人三品吏紀さん。

コメンテーターは

下川町のご存知鈴木牛後さん。

60人近い参加者の中で

すべての人に一言づつつ発言してもらう大変な作業を

なんなくこなして行く吏紀さんの軽快な句会運びはとても爽やかだった。

その中で

高得点だった人気の7句を紹介してみたい。

 浪人を決めて晴れ晴れ春スキー    頑黒和尚

 限界集落雛飾る四畳半        瀬戸優理子

 啓蟄やかれらもわれも宇宙の子    内平あとり

 詩を書いてゐた三月の詩が残る    堀下 翔

 地図は木をすみずみに書き木は桜   掘下 翔

 鉛筆の数だけ並ぶ春愁        五十嵐秀彦

 積木積む崩す又積む雪解光      室谷安早子

驚いたことに

我が親愛なる文芸派獣医師の頑黒和尚氏が

初参加でなんと最高得点の快挙だった。

長年の句友がいきなりヒットを飛ばしてくれたのは嬉しかった♪

他に注目すべきは

やはり何と言っても

筑波大学生の新鋭俳人、掘下翔さんの句が

2句とも大人気だったことだ。

特に「三月の詩」の句は、この日の講演内容に呼応していて

震災の犠牲者への追悼句とも

あるいは作者と震災との関係を詠んでいる句とも

いろいろに解釈できそうな、奥行きを感じる一句で

こんな句を詠める人はただ者ではない、という感じがした。

句会の後の懇親会の一次会の時

掘下翔さんとは言葉を一言二言交わしたが

とても落ち着きのある大物感を、その短い瞬間に感じたのだった。

懇親会ではまた、色々な方との新たな出会いを楽しませてもらった。

私を俳号を読み込んだ回文句を作ってくれた酒井おかわりさんとも

投句と選句を通じて意気投合。

今後は、頑黒和尚の主宰する575oh国句会にも参加してくれそうな雰囲気だった。

その他、無所属で俳句を楽しんでいる方とか、現代俳句協会の方とか

image【itak】でなければ到底出会うことのできない俳句詠みの方々と

楽しく歓談することができた。

本当は、さらにこの後の二次会までも参加したかったのだが

今回は諸用があったので、その足で札幌から汽車に乗り十勝へ帰った。

汽車に揺られている時

頑黒和尚からメールが来た。

「二次会では袋回し句会が始まり、さらに盛り上がりを見せている」とのこと。

まさに百花繚乱

北海道の俳句界の土壌を

根底から耕起し直すような

【itak】の大きな力を感じたひと時だった。

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