北の(来たの?)獣医師

北海道十勝地方で牛馬を相手に働く獣医師の最近考えていることを、 散文、韻文、漢詩 でつづったものです。

文芸論

うれしい紙面の道新日曜文芸欄♪

12月6日の道新、日曜文芸欄に

BlogPaint私の一句


 ダリの絵の如く掛かりし朴落葉    豆作


が、辻井のぶ先生の選評付きで入選した♪

じつは

1419664955この一句にイメージしたダリの絵は

「記憶の固執(こしゅう)」という絵で

ぐにやっと曲がった柔らかい時計と

ばさっと落ちている胎児のような顔が印象的な絵。

この句を詠んだのは10月の末。

images近所の大きな朴の木から落葉がたくさん落ちていて

その一枚を手に取ったとき

私は、手にした朴落葉の意外な柔らかさに驚いた。

パリパリに乾燥しているのではなく

まだしっとりしていて、ぐにゃっと曲がったのだ。

そのときに、なんとなくこれはダリの絵に出てくるアレかなと思って

こんな1句を詠んでみた。

他愛のない感興だったのだが

辻井のぶ先生に、思いもよらぬ評価をいただいて

とても嬉しい新聞紙面になった。

この日の文芸欄には、それに加えて

伝統俳句協会とホトトギスの句会でいつもお会いする

札幌の岡本清さんの一句


 朝寒し外灯明り残る街     清


が、辻井のぶ選に入っていた♪

また、小樽の北の年尾忌句会で毎年お会いする

BlogPaint古平の渡辺嘉之さんの一句

 
 初冬の灯台よりも白き波    嘉之


が、源鬼彦選の選評付きで入選♪

それと、私の所属する地元十勝の俳誌「柏林」の仲間の

帯広の柳瀬むねおさんの一句


 積丹の女人禁制寒修行    むねお


も、源鬼彦選に入っていた♪

さらに、嬉しいことに

最下段の櫂未知子さんの「十七音の旅」という連載コラムの中で

俳句集団【itak】の幹事さんで、かつ私と同じホトトギス誌友で

その他の句会や飲み会でよく会い、いつも仲良くさせてもらっている

BlogPaint札幌の増田植歌さんの一句


 教室の蒸発皿や雪催(ゆきもよい)   植歌


が、引用されていた♪

この日の文芸欄は、私の句ばかりではなく

こんなに多くの、私の句友の方々の句が

活字になって、紙面を賑わせていたのだった。

それらの句を読むたびに、皆さんの面影が浮かび

うれしい紙面になった。

俳句を長年やってきて

あちらこちらに句友ができると

こういう楽しさも味わえるのだ、と知った

うれしい紙面だった。


※追記

この記事の私の句に触発されて

我が親愛なる同期獣医師、I森QU先生が

写真と共に、一句を寄せてくれた♪


モネの絵の日の出の如く十勝川  QU

Unknown





IMG_2493





どうもありがとう!


※さらに追記

この記事の句を見た我が親愛なる

文芸派獣医師の宗匠、頑黒和尚氏より

メールで二句届いた。
 

モネの絵の赤を模したり初日の出   頑黒和尚

還暦に記憶の固執ダレだっけ     同


こういう投句の連鎖は楽しいですね♪

重ねて感謝いたします!



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粥川青猿さん、おめでとうございます!!

11月12日の道新に、大きく掲載された北海道新聞俳句賞の記事

imageこの賞は、今年道内で刊行された俳句の句集の中で、

最も高い評価を受けた句集に送られる俳句賞である。

第30回の今年の受賞者は

地元十勝の粥川青猿(かゆかわせいえん)さんだった!

青猿さんは俳句結社「樺の芽」の主宰で

image私の所属する「柏林」とは違う結社だが

NPO十勝文化会議の文芸部会長でもある青猿さんには

大とかち全国俳句大会や、十勝俳句連盟の春秋の句会などで

いつもお世話になり、年に何回かは必ず一緒に活動している

地元十勝の頼り甲斐ある先輩俳人である。

そんな身近な人が

このような賞をもらうというのは

非常に嬉しく、頼もしく

大いに刺激を受ける出来事だ。


 死者に盛る飯のてっぺんは吹雪    青猿


 南瓜煮て母の話はいつも銭      同


 海霧つつむ墓標となる木もならぬ木も  同


 神楽終え太めの神が咳をする     同

 
 草原の空疑わず冬の象      同


 
(受賞句集「冬の象(ふゆのぞう)」より)


じつは

image先日の11月10日、NPO十勝文化会議主催の

とかち文化祭りの開会式の後の懇親会の席で

私は青猿さんと一緒にテーブルを囲み

ビールを飲みながら、色々と歓談したばかりだった。

imageその時は

この北海道新聞俳句賞受賞の話は全く出なかったが

青猿さんの俳句と俳人に対する情熱

image俳句に関する深くて幅広い見識に

いつもながら敬服したのだった。

ずっと教員をされていて、帯広の小学校の校長先生だった青猿さんは

とても温厚なお人柄だ。

imageこれからの十勝の、そして北海道の俳句界を牽引し

もっと盛り上げて行ってくれる方だと確信している。

今思えば、青猿さんはこの日

なんとなく、いつもより少し上機嫌に雑談していたかもしれない。

それは、きっと

この北海道新聞俳句賞受賞のこともあったからかもしれない。

今日は、この十勝文化祭りの文芸展示の最終日。

また青猿さんにお会いするので

お祝いの一言を用意しておかねば♪

IMG_4575最後の写真は

青猿さんの展示作品2句



 鉄路無き鉄路の上を鳥帰る    青猿


 骸(むくろ)三千無音に吹雪く坑道(しき)の底     同 




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これからは「現代漢詩」と呼ばせていただきます(3)

漢字は、ひらがなやカタカナあるいはアルファベットに比べて

そこに含まれる情報量が非常に多い。

ひらがなやカタカナやアルファベットが、

一字だけではほとんど意味が判らないのに比べて、

漢字はたった一字を見ただけでも、

その情報が読み手にしっかりと伝わって行く。

明治時代の初期には前島密(まえじまひそか)などの学者や

一部の教育者などが唱えた

日本語を全てローマ字表記にしよう

という「ローマ字表記運動」というものがあったそうだが

その試みはあえなく消えてしまった。

日本語表記の中の、漢字のもつ優れた情報伝達機能は、

そんな西洋追随主義の試みを一蹴したのだった。

正岡子規は、漢字のもつ情報伝達能力をよく解っていて

それを高く評価し、漢詩もよく作っていた。


 送夏目漱石伊予行
 (明治二十九年 子規)

去矣三千里 送君生暮寒
空中掛大岳 海末起長蘭
僻地交友少 狡児教化難
晴明期再開 莫後晩花残


夏目漱石も、また然りで

漱石晩年の自作漢詩群は特に有名だ。

   自 画  
 (大正五年 漱石)

唐詩読終寄欄干
午院沈沈緑意寒
借間春風何処有
石前幽竹石間蘭



同じ短詩文芸でも

短歌や俳句に比べると

漢詩の持つ情報量が圧倒的に多いことは一目瞭然。

短歌や俳句では言い切れないような、ひとつの物語を

漢詩は起承転結の四つの章で表現できる文芸といえる。

また

二つの対となる字句を一つの漢詩のなかに併記して

その意味を対照的に印象的に浮かび上がらせるという

「対句(ついく)」の表現も

漢詩ならではの美しい技である。

子規や漱石が作っていたのは、正統的な漢詩で

私の提唱する「現代漢詩」とは品格がまるで違うけれど

そんな漢字のすばらしい力を

我が「現代漢詩」としても、当然のように

最大限に利用しない手はない。

今回紹介する「現代漢詩」は

主に私が仕事中に感じたことをテーマにしたものを集めてみた。

おヒマでしたら、ご賞味ください。


    食 欲 

牛胎盤用手除去
鼻曲露汁着衣浸
烏賊塩辛夕食卓
形色極似箸不伸


 電 牧 

夕暮往診放牧場
電気牧柵足跨行
股間衝撃稲妻走
急所抱込涙少漏


 蹄病処置

後肢跛行牛枠入
集中視線蹄底瘍
頭上開口肛陰門
襲来飛沫黄金瀧 


 繁殖検診

氷点下日長続冬
多頭直検全身凍
尿意限界暫失礼
貧茎縮上誤方向


 宝石塵

往診助産厳寒期
温水馬穴湯気昇
差込朝日映細氷
眩輝微粒漂結晶 


 腰振運動

繁殖障害直検牛
獣医片腕浅挿入 
抵抗激烈左右振
反復横跳続永久


 中耳炎

獣医道具聴診器
装着部分被糞尿
不知挿入両耳穴
翌朝掻痒垢多量


 肉 球

洗車完璧往診車
猫多牧場一軒目
外装足型跡付泥
内席掻回高価薬


 新年会

酪農青年大酒宴
偶然獣医車通行
呼止乗込泥酔人
名目往診無賃送


 紙吹雪

車上置忘診療簿
緊急追加慌発進
空中乱舞公文書
糞泥付着茶色染


 猛 照

深夜往診裏道行
郊外宿屋恋愛用
一台躊躇後進入
興味津々仕事忘


 小売価格

牛乳一本数百円
清涼飲料水同額
生産原価雲泥差
酪農救済殆無策


 黄黒黄黒

青空往診眺爽快
運転鼻歌窓全開
巨蜂飛込顔面襲
動揺蛇行車旋回


 経 産

分娩手伝老婦人
感情移入大声震
陣痛母牛返咆哮
経産同志相通心

 
 漁農比

漁師休業燃料高
魚群増殖海中繁
酪農休業飼料高
牛群飢餓死無惨


 役 割

開業獣医忙診療
病畜回復被感謝
共済獣医忙検案
死畜確認如通夜


 制度弱体化

開業獣医戦恐恐
喰付外部寄生虫
共済獣医棲温温
吸付内部寄生虫


  鏡

自由牛舎米国化
強者中央過肥坐
弱者片隅削痩立
競争社会拡格差



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これからは「現代漢詩」と呼ばせていただきます(2)

私がこのブログ上で文芸の新ジャンル(!?)として提唱する

IMG_4430「現代漢詩」というものは、

その原型を中国の唐代の漢詩に習っている。

基本的に漢字を並べた詩であればよいのだが、

やはり、歴代の漢詩の中で最も美しい詩型は、

唐代に一つの完成を見た「七言絶句」ではないかと思う。

「七言」は四字と三字に並列すると納まりのよろしさがあり

「絶句」は起承転結の四連で自己完結する。

IMG_4429私の作る「現代漢詩」のほとんどは

「七言絶句」のそんな美しい型に習っている。

唐の大詩人、李太白によってその最高峰を見る「七言絶句」は

さらに、それを朗吟する時の、押韻や平仄の美しさを持って完成されるのだが

現代の私のような普通の日本人にはそれは無理である。

日本人の漢字の読み方は、唐代の漢字の読み方とは違う。

それを無理に真似をしても、唐代の漢詩には到底及ばないばかりか

せっかく浮かんできた詩心が

萎えてしまう原因になりかねない。

IMG_4431そんな理由で、

自分の出来る範囲内で、

日本語読みで通じる範囲内で、

「七言絶句」の美味しい所だけをつまみ食いすることで(笑)

「現代漢詩」を作って楽しもう

というわけである。

「現代漢詩」に詠まれる内容は

いかなる内容でも全く構わない。

前回の記事の作品のような

大上段に構えた、社会詠、風刺詠ばかりである必要は全くない。

今回、例にあげる作品のような

作者自分自身の身の回りの些細な出来事なども

「現代漢詩」として

好きに作って楽しめればそれでよいのだ。


 深夜徘徊
(ラウンドミッドナイト)

最近熱中夜散歩
脂肪燃焼邪心捨
爽快星空緩口元
傍目只映変質者


  蠅

朝残珈琲机上置
昼飲口中粒触知
溺死銀蠅舌上転
即時吐出催吐気


 健康万歳

今朝目覚小鳥声
純白陶器水面静
豪放落筆一文字
腹部快調日本晴


 充 満

父親役割塾迎行
車内放屁腹爽快
娘達乗込鼻塞怒
寒夜帰路窓全開


 実 力

父親休日入台所
気合料理男手塩
試食妻子顔見合
結局全員即席麺


 現金娘

娘達最近反抗期
不潔悪臭父遠嫌
有時豹変猫撫声
高価洋服店舗前


 左右茹

蒸気室内赤他人
灼熱隣座同時刻
意地張合我慢比
顔面沸騰釜地獄


 料理指針

細断玉葱挽肉炒
練込茹芋球状整
塗粉溶卵衣付揚
狐色熱々大皿盛


 山下達郎

雨夜更過変化雪
一人聖日君未見
消残恋情不叶願
今宵空想告白幻


 紙 杯

病院自販買珈琲
泌尿科前口含通
周囲怪訝視線浴
紙杯極似映飲尿


 撃退演技

迷惑勧誘電話口
撃退作戦案実行
自演耳遠好々爺
相手断念大成功


 得点一瞬

蹴球放映興奮観
試合接戦皆不動
尿意限界慌用足
決定場面亦見逃


 前立腺

密室露出菊肛門
医師挿入指掻回
不意唸声初体験
未知心扉新世界




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これからは「現代漢詩」と呼ばせていただきます(1)

「現代◯◯」と呼んでいるもの、

たとえば「現代美術」「現代音楽」「現代小説」「現代俳句」などと呼んでいるものには、

「前衛的」な雰囲気、「新しい」雰囲気、「妖しい」雰囲気、「なんでもあり」な雰囲気

そんな雰囲気を漂わせているものが多い。

IMG_4416私はここ20年ほど、自己流の漢詩を作っては、

自分の心を慰めていることを続けている。

かつて、この自己流の漢詩を

地元文芸誌などで発表しようと投稿したら

「このようなものは漢詩とは言い難い。」

という理由で、ボツにされてしまった事がある。

漢詩というのは、何かといろいろ制約があるようで

押韻(おういん)の正しさや、平仄(ひょうそく)などという

難しい約束事を守ってこそ、本当の漢詩と言える

という考え方が根強いようなのである。

私の作っている漢詩は、そんなことにはお構いなしだ。

ただ単純に、漢字で作った詩なのだから

漢詩としてもらっても良さそうなものなのだが

どうも、正統の漢詩を作られる方々からは認めてもらえず

IMG_4420ずっと悩んでいた。

悩んだ末に、私は

自分の漢詩に「現代◯◯」をつけて

「現代漢詩」として発表させてもらうことにした。

従来のいわゆる漢詩ではなく

現代漢詩という新しいジャンルだ(笑)

「前衛的」かどうかは自信がないけれど

「なんでもあり」の漢詩の誕生

ということで

許していただけないだろうか。

以下

最近の私の「現代漢詩」を数首



 集会

有職会議経団連
影響絶大其発言
田舎飲食店常連
影響皆無其発言


 政治家

野次飛交本会議
壇上厚顔言訳偽
期待消滅清一票
精神年齢低下疑


  脱倫女王

十勝選出議員某
政務官僚農水省
堂々脱倫路上注
総理不問職続行


 海 豚

某国動物愛護会
猛烈反対食海豚
同国養豚業協会
猛烈売込自国豚


 法治国家

違憲判定多数人
安保法案強行進
主権者理解程遠
法令遵守木葉塵


 野蛮

生活様式食文化
輸入圧力増注文
家中土足欧米人
衛生感覚大疑問


 地球人一同

西方貧民掘原油
死人幾千砂漠上
東方蛮民食獣肉
肥牛幾万屠殺場


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音羽紅子さんと辻桃子先生

北見市にお住まいの音羽紅子(おとわべにこ)さんは、

私と同じ日本伝統俳句協会の会員で、

数年前の新年句会でご一緒してから、

北海道在住の俳句仲間として親しく交流させてもらっている。

image紅子さんは確かまだ30歳代ながら

「ゆきしづく」という季刊の俳句雑誌を主宰し

地元北見市の俳句シーンに一石を投じる活動をされている。

音羽紅子さんの俳句の師匠は

俳句雑誌「童子」主宰の、辻桃子先生。

紅子さんは、早稲田大学の文学部時代

辻桃子先生の娘さんである俳人の如月真菜(きさらぎまな)さんととても親しかったらしく

それが縁で、学生時代から俳句に親しんでいたそうだ。

私のような田舎の大学出身者には考えられないような

華やかな文学青年時代を過ごされた才媛だ。

imageその紅子さんから先日

「ゆきしづく」の招待席に豆作の句文を載せたいのだが

何か書いてくれないかと頼まれてしまった。

私はもちろん喜んで承知して

「ゆきしづく」第八号に

私の俳句と短文を掲載して頂いた。


 臍の緒の寝藁まみれや親子馬

 立てばすぐ仔馬乳吸ふ音のして

 美しく烈しき父に似し仔馬

 博労の買ふ気や仔馬くさしつつ

 馬を診て仔馬を褒めて帰りけり


「ゆきしづく」第八号が出て、1週間程たったころ

この短文を

音羽紅子さんの師匠である辻桃子先生が読み

たいそう気に入ってくれたようだ

と、紅子さんから連絡をいただいた♪

IMG_4200それから数日たったある日

紅子さんから突然メールが入り

辻桃子・安部元気ご夫妻が今十勝の中札内に来ていて

よかったら今夜会えないだろうか、という連絡をいただいた♪

これにはちょっとびっくりしたが

あの、全国的に有名な辻桃子先生ご夫妻に

私的にお逢いできるチャンスなどそうあるものではないと思って

仕事が終わった午後6時過ぎに

我が家から中札内の宿泊施設まで

雨の降る中、車を走らせた。

桃子先生はとてもにこやかに、私を迎えてくれて

夕食までも一緒に頂くことができた♪

さらに食後は

俳人ならば当然の流れとして

「句会をやりましょう。」ということで

桃子・元気ご夫妻に加えて

隣に泊まっていた、これも「童子」の石井ご夫妻が加わり

さらに、音羽紅子さんが北見に居ながらメールの投句

という、6人での句会となった。

句会では、皆さんの忌憚の無い句評が交わされ

なかでも、桃子先生の歯に衣着せぬ鋭い批評はとても印象的った。

その中で、桃子先生に褒められた私の一句は


 茸(きのこ)らに嬉しき雨が十勝野に


この夜は、ずっと雨が降っていた。

IMG_4268四時間ほどの短いひと時だったが

止めども尽きぬ俳句話に花が咲き

私の俳句人生の中でも

非常に特異な、忘れられない日になった。

いやぁ、俳句をやっていると、いろいろ面白いことが起こるものだ♪

そして、こんな素晴らしい句縁を作っていただいた

音羽紅子さんに

あらためて深く感謝を申し上げたい。


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大夕焼(おおゆやけ)

9月13日の北海道新聞「日曜文芸」俳句欄、

選者の評をいただけるところに載るのは

何度載っても嬉しいものだ♪

新聞の文芸欄は多くの人が見ているので

入選すると、思わぬ人から声が掛かり

嬉しさが倍増する。

最近は逆に、しばらく載らなかったりすると

「どうしたの?」

などと、心配されたりもするが

それがまた励みにもなっている。

投句のペースは、毎月ハガキ3枚〜4枚

9〜12句程度で変わることなく続けている。


IMG_4246 十勝野の雲を尽して大夕焼   豆作

『十勝大平野が夕焼に染まる、まさに「大夕焼」である。
「雲を尽して」が一句の勘所…類の無い大きな一句である。』

辻井のぶ先生の評を戴くことができた♪

夕焼は一年中見られるけれども、とくに夏に鮮やかなので

歳時記では夏の季題になっている。

「大夕焼」は「おおゆやけ」と5音で読む。

IMG_4117この句は

当直の日の夕方

往診先で、治療が終わった時にできた一句で

8月6日に投句したものだった。


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青山酔鳴さん


 甘酒や一昼夜ほど働きて     青山酔鳴 

 吾こそは酒嚢飯袋新酒古酒      同


         (北海道俳句年鑑より)


青山酔鳴さんは、札幌在住の女性の俳人 。

IMG_4170あの俳句集団【itak】(イタック)の幹事さんの一人である。

【itak】をご存知の方も多いと思うが、

北海道の俳句シーンを俳句の力でもっと面白くしようと、

札幌拠点に様々なイベントと句会を開いている大変ユニークな活動体である。

酔鳴さんは、その中心人物(仕掛け人?!)の一人である。

【itak】のイベントには、私も去年からできる限り参加していて

そんなご縁で、酔鳴さんとも何度か、句会などをご一緒させてもらっている。

先日の5月に北広島で行われた北海道ホトトギス俳句大会には

酔鳴さんが、初の参加をしてくれて、大変楽しい思いをさせていただいた。

IMG_4156その時の句会の記録が、先日届いたホトトギスの最新号に載った。

自句がホトトギスの句会報に活字として掲載されるためには

稲畑廣太郎主宰の選か、稲畑汀子先生の選か、

どちらかに入選しなければならないのだが

BlogPaint酔鳴さんは、この時

ホトトギス大会初参加にして、両先生の選に一句ずつ入選し

その句がホトトギス誌の活字になった。

初参加にして両先生の選に入選するというのは

そう簡単にできるものではないと私は思っている。


  稲畑廣太郎 選

 雲の峰旧国道の静もれる  青山酔鳴


  稲畑汀子 選

 蝦夷は風強き処や花菖蒲   同


大会では、ホトトギスの誌友はもちろん同人さえ、一句も入選しないことがザラにある中で

初めて参加して投句した3句中の2句が、両先生の選に入ったのは素晴らしいと思った。

酔鳴さんは実にいろいろな句会に積極的に参加されているが

そんな中の一つとして、ホトトギス誌上にもデビューをしたというわけだ。

今回はその結果を、酔鳴さんご自身はもちろん

【itak】の幹事さんや、その他俳人の皆さんにも

お知らせしておこうと思って、記事にしてみた。

つい最近も、【itak】と関わっている方々の中で

武田優理子さんが、現代俳句新人賞を受賞したり

旭川東高校チームが、俳句甲子園の本大会で準優勝をしたり

【itak】に関わった人たちが、大活躍をしている。

青山酔鳴さんのホトトギス誌上デビューも

そんな【itak】の

足跡の一つなのではなかろうか、と思った。



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東海ホトトギス大会初参加

帰省ついでというか、こちらがメインだったというか、

IMG_2920実家に泊った翌朝、掛川へ向かった。

掛川という町は、静岡県西部の遠州

東に大井川、西に天竜川が流れる

東海道の要所である。

東海道沿線の都市の多くは大体そうなのだが

IMG_2935由緒ある城下町である。

その仲でも、掛川市の掛川城という城は

戦国時代に活躍した山内一豊(やまうちかずとよ)ゆかりの名城で

掛川市挙げてその保存と活用に相当力を入れているようだ。

保存状態が大変よく、観光資源として丁寧に整備されている。

天守閣に登って、界隈を一望でき

IMG_2934御殿や茶屋や廓(くるわ)もそれぞれに保存され整備されて

足利時代から江戸時代まで綿々と

栄えた当時を偲ぶのに十分な姿を残している。

今回はこの掛川に来ることが

私の目的の一つだった。

IMG_2931そこで、今年の東海ホトトギス俳句大会が開催された。

私が俳句を学び、それを発表する結社の雑誌として

「ホトトギス」

「桑海」

「柏林」

imageさらに、日本伝統俳句協会の機関誌

「花鳥諷詠」

という、4つの雑誌を活動の場としている。

そのうち、最も大きなグループは

「ホトトギス」である。

IMG_2940ホトトギスは全国的な結社なので

各地方で毎年大会か行われている。

今年の7月は、私の故郷静岡の県内でそれが行われると知り

是非とも参加してみたいと思っていて

それを、叶えることができた。

IMG_2922掛川城と、掛川駅周辺、そして

駅の南にある花鳥園という不思議な南方鳥類園を吟行地とした

第33回東海ホトトギス俳句大会には

東海地区のホトトギスの誌友の方々と一緒に俳句を楽しむことができ

今まで、雑誌上でお名前しか拝見していない方々の

名前と顔が次々と一致し、楽しく交流を持つことができた♪

imageその事がなんといっても

今回の旅の一番の収穫だった。

で、私の俳句の成績の方はというと・・・

稲畑汀子・廣太郎両先生の選には

一句も入らなかった・・・

ですので、ここには書きません・・・

実に悔しい結果となってしまった(笑)

十勝に帰ってきた今

冷静に考えてみると

初めての故郷静岡での大会参加で

気分が高揚し、気合が入りすぎて

表現が硬く、仰山になっていたようだ。

私の悪い癖が出た、と思っている。


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俳句は投句してみるもの♪

先日、仕事から帰ったら

安田豆作宛に、封書が届いていた。

IMG_2866開けてみたら

なんと愛媛県の松山市役所からだった。

6月22日付けで、内容は 

「松山市観光俳句ポストの特選について」

というものだった。

松山市役所の観光課は、県内ばかりではなく

日本全国の、俳句にゆかりのある名所などに

「俳句ポスト」なるものを設置している。

imageその俳句ポストの中の1つが

正岡子規の終の住処である、東京都台東区根岸の

「子規庵」にもある。

だいぶ以前、私は静岡へ帰省の途中

この子規庵を訪れて、子規を偲びつつ

設置してあった俳句ポストに

その場で作った俳句を投句していた。 

どんな句かはすっかり忘れていたが

松山市役所から届いた手紙には


 ひとひらの花子規庵に舞ひ込めり   豆作


とあった。

ちょうど残花のシーズンで

実際本当に、子規庵の庭に何処からともなく

ひとひらの桜の花びらが 舞い降りてきたので

それを1句にしたことを思い出した。

この句は、入選作品として

松山市役所のホームページに掲載されていた♪


IMG_2867そして、写真のようなプレゼントもいただいた♪

俳句は、いろいろなところへ

気軽に投句をしてみるものだ♪

と思った。

さて

ちなみに

私の地元十勝では

NPO十勝文化会議という集団があり

imageそこが主催する

「大とかち俳句賞全国俳句大会」というイベントが

今年で第13回を数える。

その大会への投句の締め切りは、7月10日

あと10日ほどである。

この大会の投句案内が

俳句集団【itak】のプログにも掲載された♪

投句用紙は、このページからもブリントアウトすることができる。


この記事をお読みの皆様!

初心者の人も全然OK、大歓迎です。

俳句は投句してみるもの♪

どうかふるってご参加ください!

トップ賞は賞金3万円!

そのほか、上位入選者には

ジャガイモなどの十勝の特産品も当たりますよ♪


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「牛のニコイチ捻転去勢法」

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平成27年度北海道俳句協会・講演会・懇親会♪

平成27年度の北海道俳句協会の総会と

第60回全道俳句大会は、滞りなく行われた。

IMG_2832その後の講演会の講師は

日本伝統俳句協会副会長、上智大学名誉教授の

大輪靖宏先生による

「芭蕉の目指したもの」。

松尾芭蕉研究の第一人者の講演を聴けたのは

大変大きな収穫だった。

その内容は、芭蕉の俳句の推移を中心に

盛り沢山なのはもちろんなのだか

その中で

芭蕉のこの一句

 道の辺の木槿(むくげ)は馬に食はれけり

が、とても重要な一句であり

芭蕉が蕉風を確立してゆく上で

非常に大きな意味を持つ一句であるということが示されていた。

すなわち、蕉風開眼の一句なのだという。

これは私にとって、驚きだった。

芭蕉が最終的に目指した俳句は

この木槿の句のように

あるがままを読者に示して

そこから生じる情感や理念の受け取り方は

読者任せにして、広がりを持たせる

という俳句なのだという。

私は、この句がそんなに重要な一句であることなどはつゆも知らず

4f51c0f9ただちょっと面白い句だと思って

実際に馬に木槿を食べさせて

芭蕉と同じ感動を味わったと思って悦に入り

去年の俳句集団【itak】の自分の講演のネタにしていた。

馬は木槿を食べるのである。

7eb57200講演会の後の懇親会で

締めの挨拶をされた方が

「私は、馬が木槿を食べるのを見た事がない」、とか

「馬は木槿を食べることは無い、とある高名な俳人が言っていた」、とか

「馬が木槿を食べるのを見た人など居るのだろうか」

などと仰っていたので

私は酔った勢いで、思わず手を上げて

「馬は木槿を食べますよ!」

と叫んでしまった・・・

話は前後するが

懇親会のテーブルで

私の隣の席は、あの【itak】代表の五十嵐秀彦さんだった。

私は、この幸運に感謝し

五十嵐さんと、いろいろな話をすることができた。

俳句協会のこと、

ホトトギスのこと、

藍生(あおい)のこと、

汀子先生のこと、

依田明倫翁のこと、

黒田杏子さんのこと、

夏井いつきさんのこと、

秀彦さんの俳句のこと、

私の俳句のこと、

私の漢詩、川柳、都々逸、のこと、

そして【itak】のこと、

ビールの酔いに任せて、私はまったく好き放題にしゃべってしまったが

秀彦さんは、終始ニコニコとそれを聞いてくれた。

ホトトギスの句友と会話をしているときは

たとえば、難解で意味不明な俳句についての話などになると

大方お互いに眉をひそめながらの話になってしまうものだが

秀彦さんは、全くそうではなかった。

難解句、晦渋句、意味不明句、などについて

秀彦さんはいろいろなジャンルの芸術作品などを引き合いにしつつ

実に楽しそうに、ニコニコして語るのだった。

私にはそれが、とても新鮮で

秀彦さんの懐の深さを感じた。

私が【itak】に魅力を感じて足を運ぶのは

秀彦さんのこの懐の深さに惹かれるからなのだろう、と思った。

【itak】という活動の大きな役割のひとつに

俳句の裾野を広げ、新しい俳人を増やす

ということがしきりに言われているが

そればかりではないだろう。

それに加える大きな役割として

私のような、もうそれほど新しくない俳人の頭脳を

シャッフルし、リフレッシュさせる

という機能もある、と思った。

私をはじめ、そのシャッフル機能の恩恵にあずかっている俳人は少なくないはずだ。

そんなことを酔いに任せて

秀彦さんに言いつつ

テーブル見ると

ウーロン茶ばかりが減っていた。

そういえば、秀彦さんは

ずっと、ノンアルコールで

私の話に付き合っていてくれたのだった・・・


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福島の句友

福島県南相馬市、原町(はらのまち)に住んでおられる

私の俳句の大先輩、石川文子先生は

今年卒寿(90歳)になられた。

90歳にして、地元の俳句会をまとめるリーダーとして

毎年、「冬薔薇(ふゆそうび)」という合同句集を発行されている。

その合同句集が先日、私の元にも送られてきた。

BlogPaint印刷所は南相馬市の(株)こはた印刷所。

じつは、私の拙句集「北の獣医師」も10年前に 

この、こはた印刷所で作ってもらった。

それをいろいろとお世話していただいたのが

石川文子先生だった。

そんなご縁のある南相馬市で

毎年途切れることなく、「冬薔薇」という句文集が発行されていることに

安堵の気持ちと、尊敬の気持ちで、胸がいっぱいになった。

IMG_2754ページをめくると

石川文子先生の序文があらわれる。

それを

写真に撮って載せてみた。

読んでみると

福島は、震災から4年の歳月の経った今でも

復興は遅々として進まず

避難生活を余儀なくされている方々が依然として

大変な暮らしをされていることが

伝わってくるのである。


 踏切りのたんぽぽ今日も列車来ぬ   石川文子

 夏草や槌音もなくビル立ちぬ      同

 一刷けの雲のゆくへや今朝の秋     同



何気ない風景描写の句が多いのだが

今の福島の現状が

誇大も縮小もせずに写し取られている。


 この通夜に行きたくなくて冬の雨   伊藤雅昭

 迎火や一番星は亡娘の星か      木幡幸子

 凍大根仮設の軒に温みあり      木幡八重子

 仮設より仮設の暮らし軒風鈴     牛来承子

 薫風や身ほとりにある線量計     佐藤和子

 芒原除染袋の並びをり        佐藤衣子

 一時帰宅ねずみ出迎ふ冬座敷     杉津禰子

 もう二度と弱音は吐かず初詣     高倉紀子

 帰るはずなき子の布団干しにけり   田原洋子

 離れ住む紅梅の香よ東風はこぶ    渡部要子


何気ない日常の句の中に

こういう句が

普通に混ざっている。

IMG_2755これが

福島の句友の皆さんの

現在を詠んだ俳句なのだ。

巻末には

エッセイが三編

IMG_2756掲載されていた。

それも

写真を撮って載せてみた。

これが

福島の句友の皆さんの

現在を書いたエッセイなのだ。

  
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第57回北海道ホトトギス俳句大会(in北広島)

高浜虚子が亡くなった年、追悼のために始まったと言われる

北海道ホトトギス俳句大会が、今年は第57回を数え

IMG_2729北広島のクラッセホテルで開催された。

今回は、私にとって

とても嬉しい事がたくさんあった句会だった。

その一つは

三島禮子さんに初めてお会いできた事。

禮子さんは私の所属する俳句結社「桑海」(編集本部は群馬高崎)に所属している人で

IMG_2730現在「桑海」に所属する道内俳人は

私と禮子さん、たったの二人だけである。

しかし、お互いに面識はなく、誌上でお名前と俳句を拝見するのみだった。

三島禮子さんは、川崎で一人暮らしをされていたが

御病気で倒れ、国内で唯一の身寄りの居る札幌の

娘さん宅の近くのケアハウスに住処を移す事になったという。

IMG_2726全く初めての北海道に住むようになって

句友もできないままに月日が過ぎていたらしい。

そんな時に札幌でホトトギス大会が開催される事になったので

私は、同じ北海道在住のよしみで、この大会にお誘いしたのだった。

お会いしてみたら、とても気品溢れるお方だった♪

(写真左端が禮子さん)

嬉しかった事の、二つ目は

青山酔鳴さんがこの大会に参加してくれた事。

酔鳴さんは、ご存知のとおり、あの俳句集団【itak】の幹事さんである。

私も去年から【itak】の活動に少し関わりを持たせてもらっていたので

IMG_2732そのよしみで、二日間にわたる大会の間

ほとんど行動を共にして、楽しませてもらったのだった。

それに加えて、ご高齢の三島禮子さんに対しても

何かと優しく色々お世話をしていただいて、本当に感謝している。

ホテル近所を有志で軽く吟行した際には

島松という隣町の地元人ということで、ナビゲーター役をしていただいた。

IMG_2727さらに加えて、懇親会や二次会などでも、そのハツラツとした立ち回りで

あっという間に、参加者のハートをつかんでしまう天才ぶりを発揮。

素晴らしい方に恵まれて、お酒がとても美味しかったのだ♪

嬉しかった事の、三つ目は

17日のホトトギス句会本大会で

私の句が、稲畑廣太郎特選10句の中に選ばれた事。

その一句は


 友を待つやうな雲あり若葉風    豆作


これは、北広島駅前で酔鳴さんを待っている間に得た一句だった。

IMG_2735「雲をここまで擬人化して詠んで、清々しい。」

という句評をいただいた♪

嬉しかった事の、四つ目は

酔鳴さんの一句が、稲畑汀子選に入った事。

その一句は


 蝦夷は風強き処や花菖蒲    酔鳴


この大会で、稲畑汀子選に入ったという事は

四ヶ月後のホトトギス誌上に、句と名前が掲載されるのを意味している。

一般の互選の時に何回も自分の名を名乗ることができても

IMG_2736汀子選と廣太郎選に入らなければ

ホトトギス誌上の活字にはならないのである。

だから、ホトトギス大会に出る俳人は

何よりも、汀子選と廣太郎選に入ることを望んでいる。

酔鳴さんは今回、初参加にして

もっとも難関と言われている汀子選に見事入選し

ホトトギス誌上に、初めてその名を刻むことになる♪

嬉しかった事の、五つ目は

我が敬愛するホトトギスの誌友、小樽の辻井靖之さんが


 右青女左豆作宴薄暑     靖之


という一句を詠み

それが、汀子選と廣太選の両方に入った事。

この句は、前日の宴会の時の、函館の今井青女さんと私を詠んだものらしい。

この句が披講されるたび、場内が笑いに包まれ、和んだ雰囲気になった♪

自分の句が選ばれなくても

こうやって句友の句の中に自分の名前があり

それが活字になるというのは、とても嬉しい事である。

そういう事は以前にもあったが、何度あっても嬉しさは変わらない(笑)

それ以外にも

嬉しくてたまらない事がいろいろあった。

しかし、全てを書こうとすると、キリがなくなってしまうので

今回はこの程度にしておこう。

皆さんのおかげで大会を心から楽しむ事ができ

本当に、どうもありがとうございました!


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二泊三日の句会旅(3)

第18回【itak】講演会の次は、約60名参加の句会だった。

講演会の始まる前に各参加者が2句づつ投句していたものを

スタッフの方々が、講演会の間に清記して印刷をしてくれるのだ。

誠にありがたく感謝である。

清記作業は私も地元の句会などでやるのだが

誤字、誤記、脱字、に気を使い結構大変な作業である。

そうして出来た4枚の清記プリントが、各参加者に配られた。

その中から3句、「天」(3点)、「地」(2点)、「人」(1点)、をそれぞれ互選して

入った点数を競うというシステムである。

句稿をざっと読んでゆくと

そこには【itak】ならではのとても自由な雰囲気の句が満ち溢れていることがわかる。

そんな中からたったの3句だけを選んで点数を入れるというのは

ほんとに難しく困ってしまうのだが

その中で、あえて私の選ばせていただいた3句は

天に

 草芽増す快感開花す豆作(くさめますかいかんかいかすまめさく)

という回文句(笑)。

なんと私の俳号を読み込んでいる作品で、これはもう

よくぞお作りなさいました!という敬意を表して、天に頂くしかなかった。

作者は酒井おかわりさんという、現代俳句系の結社「氷原帯」に所属している方だった。

地には

 (残念ながら、掲載許可が出ていない句)

であるが、これも見事な回文句だった(笑)。

作者はなんと、琴似工業高校の村上海斗さんだった。

高校生が回文句を作ってくれたことに感激した。

人には

 牛の香や微かに入りし朝霞

もしかするとこれは、鈴木牛後さんの句かなと思ったのだが

蓋を開けてみると、村元幸明さんという方の作だった。

私の投句した2句は

 死人撥ね知る悔い苦し涅槃西風(しにんはねしるくいくるしねはんにし)

という回文句と(笑)

 鳥語にも外語あるらし春の山

という句で

前者は0点だったが

後者は3人の方から合計6点を頂いた。

3人の方は、天に村上海斗さん、地に平倫子さん、人に青山酔鳴さんだった♪

image句会の司会進行役は

帯広在住の若き俳人三品吏紀さん。

コメンテーターは

下川町のご存知鈴木牛後さん。

60人近い参加者の中で

すべての人に一言づつつ発言してもらう大変な作業を

なんなくこなして行く吏紀さんの軽快な句会運びはとても爽やかだった。

その中で

高得点だった人気の7句を紹介してみたい。

 浪人を決めて晴れ晴れ春スキー    頑黒和尚

 限界集落雛飾る四畳半        瀬戸優理子

 啓蟄やかれらもわれも宇宙の子    内平あとり

 詩を書いてゐた三月の詩が残る    堀下 翔

 地図は木をすみずみに書き木は桜   掘下 翔

 鉛筆の数だけ並ぶ春愁        五十嵐秀彦

 積木積む崩す又積む雪解光      室谷安早子

驚いたことに

我が親愛なる文芸派獣医師の頑黒和尚氏が

初参加でなんと最高得点の快挙だった。

長年の句友がいきなりヒットを飛ばしてくれたのは嬉しかった♪

他に注目すべきは

やはり何と言っても

筑波大学生の新鋭俳人、掘下翔さんの句が

2句とも大人気だったことだ。

特に「三月の詩」の句は、この日の講演内容に呼応していて

震災の犠牲者への追悼句とも

あるいは作者と震災との関係を詠んでいる句とも

いろいろに解釈できそうな、奥行きを感じる一句で

こんな句を詠める人はただ者ではない、という感じがした。

句会の後の懇親会の一次会の時

掘下翔さんとは言葉を一言二言交わしたが

とても落ち着きのある大物感を、その短い瞬間に感じたのだった。

懇親会ではまた、色々な方との新たな出会いを楽しませてもらった。

私を俳号を読み込んだ回文句を作ってくれた酒井おかわりさんとも

投句と選句を通じて意気投合。

今後は、頑黒和尚の主宰する575oh国句会にも参加してくれそうな雰囲気だった。

その他、無所属で俳句を楽しんでいる方とか、現代俳句協会の方とか

image【itak】でなければ到底出会うことのできない俳句詠みの方々と

楽しく歓談することができた。

本当は、さらにこの後の二次会までも参加したかったのだが

今回は諸用があったので、その足で札幌から汽車に乗り十勝へ帰った。

汽車に揺られている時

頑黒和尚からメールが来た。

「二次会では袋回し句会が始まり、さらに盛り上がりを見せている」とのこと。

まさに百花繚乱

北海道の俳句界の土壌を

根底から耕起し直すような

【itak】の大きな力を感じたひと時だった。

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二泊三日の句会旅(2)

3月14日(土)の昼からは、俳句集団【itak】第18回イベント。

俳人で道新記者の栗山麻衣さんによる講演「震災と俳句」を拝聴した。

まずは、震災を読んだ俳句をまとめた「震災句集」の数々

四年前に発生してから今現在も続いている東日本大震災。

その震災を詠んだ俳句集を語る上で

外すことのできない句集が

照井翠「龍宮」、高野ムツオ「萬の翅」、小原琢葉「黒い浪」、永瀬十悟「橋朧」、角川春樹「白い戦場」、長谷川櫂「震災句集」、御中虫「関揺れる」

などであり

それぞれの作者について

震災句集を語るのに外せない「クイーン」、・・・「キング」、・・・「大ベテラン」、・・・「新鋭」、・・・「強面」、・・・「長谷川様」、・・・「異端児」。

というキャッチフレーズを当てはめて

その特徴がよく見えるように解説をしてくれて

私にはとても分かりやすかった。

さらに、東日本大震災の前の震災である、関東大震災や阪神淡路大震災を詠んだ俳句の解説を交え

過去における震災が各俳人の詠んだ俳句に

どのように表現されて来たか

そして、それを考えることによって見えてくる

災害というものの姿、俳句というもの自体の姿

俳人は災害とにどう向き合ってきたのかを解説してもらった。

さらに俳句以外の

短歌、小説、エッセー、講演録、詩、漫画、写真

などの表現形式が

東日本大震災とどう関わってきたかにも言及し

それらの幅広い解説と考察を通して

表現者としての我々は、今後震災とどう向き合ってゆけばよいのか

imageというような大きなテーマを

しっかりと整理された形で

栗山さんは、示してくれたように思う。

内容が盛りだくさんで、私の力ではなかなか簡単にまとめられないが

栗山さんの言葉を借りれば

人の数だけ、表現の数だけの震災があり、それを通して我々は想像力を養う必要がある。

俳句の利点は、多くを言わない沈黙の文芸であるところ。

俳句の客観写生は写真に近い表現法だが、どこを見て何を表現するかで作者の震災に対する態度や死生観が現われる。

すぐれた詩は死というテーマをはらみ、震災による人の死もその一つ。


というようなまとめになるのかな、と思う。

そのような話の中で、私が特に面白かったのは

震災関連の句集のうちで、長谷川櫂作品の評判が悪い、という話だった。

長谷川様の「上から目線」の作品が多くの俳人から

「気持ち悪い」とか「ゲロが出そう」などと揶揄され、批判を浴びているらしい。

私もそれは以前からちょっと感じていた。

しかし、栗山麻衣さんはその論調に単に同調するのではなく

そのような揶揄をされる原因と、揶揄の先に何があるのかを見極めるべきだ

という意見のある事も紹介していた。

私は栗山さんのそんな幅広く客観的な深い考察に、とても感心してしまった。

さて

では、私がこれから

自分で俳句を詠む時はどうなのだろう。

私は今まで、自分の詠む俳句に東日本大震災を意識したことはほとんどない。

私の俳友のなかには、東日本大震災の被害に直接遭遇してしまい

そのような身辺状況の中で、震災句を詠んでいる方は何人か居るのだが

自分ではまだ、震災の現場に立ってそれを直接感じたことがなく

被災地を訪問し、そこで吟行したこともない。

ある場所を吟行をしながらそこで感じた季題を詠む

というのが、私の心掛けている俳句作法なので

震災の俳句はどうも、まだ詠めないと思っている。

震災に関する事はほとんどが、テレビや新聞やインターネットなどから得た知識であり

そんなメディアからの知識が私の中にあるだけだから

実感も薄く、季題を肌で感じることができない。

私のこのような俳句作法を、今後も続け

被災地を訪問する予定もないのならば

私が東日本大震災の俳句を詠むのは

これからもなかなか難しいだろう、と思った。

しかし、震災の俳句ではなく

震災の時事川柳ならば

私は作れると思っている。

たまに私が作る時事川柳の

その源はテレビや新聞やインターネットからの知識である。

私は、川柳とはそういう態度で作って良いものであると考えている。

栗山麻衣さんの言葉にならって

人の数、表現の数だけの震災がある・・・のであれば

そんな震災関連の川柳ならば

表現の一つということで許してもらえる・・・のかな(!?)

お粗末ながら、私の時事川柳 


 被災地に顔向けできぬ予算組み

 原発と原爆同じ原子力

 安全じゃないが安心させられる

 発電は麻薬のごとく止められず

 震災地よりも産油地支援する


・・・あ、これはもしかして、長谷川様に近い目線なのかも・・・(!?)

「気持ち悪」くなってしまったらごめんなさい・・・

さて

第一部のイベントが終了し

第二部は約60名の句会だった。

その模様と懇親会については

次回にしましょうか・・・

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二泊三日の句会旅

3月12日から14日まで、札幌に滞在し

IMG_34503つの句会に参加してきた♪

まずは

仕事を休ませてもらった職場の方々に感謝。

最初の句会は12日の午後

私が俳句を始めたきっかけとなった祖父が所属していた

俳句結社「みちのく」誌(平成21年に終刊)の 

札幌支部の句会が、終刊の後も今でも毎月続いており

私も投句参加はしていたのだけれど 

句座に出るのは2年ぶりのことだった。

懐かしい皆さんとの再会に心が躍った。


 雪解川岸辺に惑ふ獣跡

 山裾に日がな音立て雪解川


この句会は互選の他に

かつての「みちのく」の本州在住の方に選をしていただいていた。

しかし、その方が高齢で前回をもってリタイヤしてしまった。

句会終了後、お茶会をしながら

今後の選者を誰にお願いするかという話になり

IMG_3455新しい選者の先生候補をあげて

選をお願いすることになった。

どこの俳句会もそうかと思うが

句会員も選者の先生も

今後このようにして、世代交代をしてゆく時代になってきたことを実感した。

IMG_3457翌13日の昼間は

今年の5月16〜17日にホトトギス大会が行われる会場をちょっと下見。

北広島のクラッセホテルという所は雪に覆われていたが

5月になれば、きっとエゾヤマザクラの余花が見られるに違いない。

そして、その晩は

我が敬愛する文芸派獣医師

頑黒和尚主宰の句会、575oh国に参加した。

IMG_3458「プレーン575」と

「漢詩」と

「都々逸」の

三本立てというアングラ句会(笑)

この句会も結成以来、なんだかんだと年に最低1回開催され

15年以上ほそぼそと続いているのだが

参加者が固定され、マンネリズムが懸念されていた。

しかし

今年はのこの句会に、なんと

増田植歌、青山酔鳴、という強力な俳人2名が

新たに参加してくれたのだった♪

おかげで今回はとても新鮮な雰囲気で

かつてなく楽しく盛り上がることができた♪

その内容を少し紹介しておきたい。


《プレーン575の部》

 猫の日に汲むやニンニン濁り酒  ミジンコ (青山酔鳴)

 どなたでも安い刺身で水芸が   便所で苦悶式  (韮澤土竜)

 アベノミクス四の矢五の矢が欲しくなり  イスラム国 (楠瀬芋造)

 安宅へ火を放ちけり猫の恋   壇無頼  (増田植歌)

 研究者それとも女優その涙   とぼけた晴子  (安田豆作)

 寒鰤や安芸白波の鰓洗う    先はいなだの出世魚 (頑黒和尚)


《漢詩の部》
 
  胎盤停滞除去    (土竜)

 腐丸螺旋垂     プラセンタ
 二百万瓱粋     二百万ミリグラムまじりっけなし
 特別熟成品     とくべつじゅくせいひん
 食覆顔面推      たべてもパックにもおすすめです


  無為        (芋造)

 否花鳥風月     花鳥風月にあらねども
 居石狩田舎     石狩の田舎に居す
 為閑居不善     閑居して不善を為す
 煽盗昼安酒     昼に盗んで安酒を煽る


  寒中佇        (植歌)

 手稲颪吹石狩原    手稲颪は石狩の原を吹き
 吾胸中虚愈愈昏    我が胸の中虚ろにしていよいよ昏し
 唯欲汝之柔握耳    ただ汝の柔握欲すのみ
 無情幾倍冷身魂    無情なり幾倍も身魂の冷ゆ


  絵描餅        (豆作)

 長命連産牛推奨    長命で連産の牛を推奨する
 供給不足生乳量    供給不足の生乳量
 過重労働乳用種    過重労働のホルスタイン
 短命単産今現状    短命で単産が今の現状
 

  白馬王子       (頑黒)

 法改正右傾暴走    法を改正し右寄りに暴走す
 飛行機戻搭乗口    ある国では飛行機が搭乗口に戻る
 自国民感情逆撫    自国民の感情を逆なでするに
 誰何鈴付裸王様    誰か裸の王様に鈴を付けんことを


 《都々逸の部》

 〽︎お酒飲んだら忘れてしまふ財布携帯傘自分  泥  (酔鳴)

 〽︎酒の味、まるでそのままノンアルなのと味は無いけどアルコール  さあどっちー?   (土竜)

 〽︎済んだ女を捨てては置けぬ恋の心は本棚へ  吉行B介  (植歌)

 〽︎日本テレビのリサーチ下手を鼻で笑うはNHK  アナ女王のバイト歴  (豆作)

 〽︎今宵お座敷白梅呼べば枝を間違え桃奴  鴬男子  (頑黒) 


という感じで

13日の金曜日の夜は、心地よく過ごせたのだった。

いやー、短詩文芸って

本当に、楽しいもんですねー(笑)

そして翌日は

俳句集団【itak】第18回イベントに参加することになるのだが

その模様はまた次回の記事で・・・ 
 
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焼き魚定食

昨日の第4土曜日は休日。

地元の俳句結社「柏林」の例会句会が

毎月帯広であるので、参加するようにしている。

前日の大雪掻きの疲れが残っている体だったが

天気が良いのでモチベーションがアップし

札内から帯広まで歩いて行くことにした。

句会までの道のりを歩くと

車で行くよりも、いろいろな風景を実感でき

そこでまた俳句を拾うことができる。

それが最大のメリットで

句会にはできるだけ歩いて参加するように心がけている。

image途中、お気に入りの樹木が幾つか生えているところで

立ち止まって、写真を撮りながら歩くのもまた一興。

1枚目の写真は、札内の大ドロの樹。

国道の札内橋を渡って

image2枚目の写真は、国道38号線沿いの大楡の樹。

電信通りから斜めに遊歩道へ入り

3枚目の写真は、その遊歩道沿いに立つ大ニセアカシアの樹。

このコースを散歩する時には

image必ずチェックする

私のお気に入りの大樹のBIG3である。

とかちプラザで行われる「柏林」句会は

午後1時からなので

いつも帯広で昼ごはんを食べる。

以前は、帯広駅の売店でパンを買っていたが

image最近は、この店で食べることが多くなった。

写真はその入り口。

そう、俳句集団【itak】の幹事の1人である三品リッキーさんの

チキンかつ&焼魚の店「ひかり」。

「いらっしゃい。今日は、句会ですか?」

「はい♪」

imageリッキーさんが声をかけてくれた。

注文した焼き魚(ニシンの開き)定食をおいしくいただき

サービスのコーン茶とコーヒーをゆっくりと飲んで

歩いてきた体をリフレッシュ♪

昼からの句会へと向かった。

句会では、来る途中に拾った句を5句投句し

以下の3句に点数が入った。


 笑ふかに見えて日高嶺まだ眠く


 鳶高く春の白嶺に触れて飛ぶ


 池の面の波に弥生の光かな


充実した休日だった。

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松山東高出身の実習生

うちの診療所には毎年

いろいろな大学の獣医学部の学生さんが何人か

入れ替わり立ち替わり、臨床実習にやってくる。

毎年のことなので、受け入れるほうもだんだん慣れてきて

実習生を連れて往診したからといって

近頃の私は、彼らに対して特別な思いや特別な意気込みは

あまり沸かなくなってしまった。

ところが

今回やってきた実習生のЧさんはちょっと違っていた。

それは、出身が愛媛県の松山市北条。

しかも、出身校があの松山東高校だったからかもしれない♪

松山東高校といえば、そう

俳句甲子園最多出場を誇る、俳句の名門中の名門校である♪

「正岡子規は先輩になるの?」

「はい。」

「学校に俳句部があるんでしょ?」

「あります。部員は掛け持ちの子も多かったですけど。」

「文芸部じゃなくて俳句部。俳句甲子園優勝を目指してる部活だよね。」

「はい。」

「Чさんは俳句部・・・じゃあ、なかったの?」

「違います。」

「友達とかには、俳句部の人いる?」

「はい、居ましたけど・・・」

「ほんと!、よろしく言っておいてほしいなぁ(笑)、俳句甲子園とか、出たんでしょ?」

「はい。でも最近は私立の進学校も強くて、本戦出場が大変みたいです。出場したら優勝候補ですけど・・・」

「そうらしいね、愛媛県はレベルが高いんだね。」

「俳句部の子って、数少ないし、文系が多いんです。私は理系だったし・・・」

「その友達は文系なんだ。大学はどこに行ったの?」

「確か、京大だったと思います。」

「おぉー。すごいね、京大俳句会入るだろうね、きっと。」

「どうでしょうね。」

「松山出身の俳人は沢山いるけど、授業とかで教わるんでしょ?」

「はい。子規のほかには、高濱虚子(たかはまきょし)とか、河東碧悟桐(かわひがしへきごとう)、とか・・・」

「おおぉー。碧悟桐も知ってるんだ。」

「はい。」

「子規の弟子で虚子とくれば碧悟桐だよね。俳句は花鳥諷詠とは違う前衛的傾向だけど。」

「碧悟桐の句は、そうですね。」

「うん。そう!。いやーすごいな、碧悟桐知ってるんだ。他に知ってる俳人は?」

「中村草田男、石田波郷、加藤楸邨とか・・・」

「おおおぉー。人間探求派の俳人!。それを高校生がみんな普通に知ってるんだ。」

「ええ、まぁ。」

「すごいなー!さすが、松山東高!」

「実家の近くに『一茶の道』っていうのがあって・・・」

「へー!」

「江戸時代に、小林一茶が松山に来たとき歩いた道だとかで、すぐそばなんです。」

「文化の香り、高いねぇ!」

獣医学部の学生が

これほどの俳人を普通に知っているとは!

IMG_3251往診随行で、Чさんを1日助手席に乗せて

私は感激しまくりで

俳句と松山東高校の話ばかり

矢継ぎ早に質問していた。

これじゃ、臨床獣医の勉強にはならないよなぁ・・・

IMG_3258そうそう

この日は

1才馬の外耳の膿瘍の治療で

Чさんが初めて馬へ筋肉注射を打った記念すべき!?日でもあった。

いちおう獣医師のブログらしいことも

書き足しておきましょうね(笑)


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「牛のニコイチ捻転去勢法」

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地元俳句誌「柏林」寒行句会

地元十勝の俳句結社「柏林」有志による寒行句会に今年も参加してきた。

2月1日〜2日にかけて、十勝地方は大雪こそ免れたものの

低気圧の影響で大風が吹き荒れ、地吹雪だった。

imageそんな十勝平野を帯広から南下し

広尾町までドライブ。

広尾の漁港である十勝港や

image黄金道路の入り口のフンベの滝などを吟行した。

こんなに風が強い日に

いい年をしたオジさんオバさんたちが

着ぶくれて群れをなし

image荒波の打ち寄せる道路や

人気のない波止場を

片手に手帳などを持って

うろうろと徘徊している姿は

傍目からみるとなんとも不思議で滑稽な姿に映るのではないだろうか

しかし、本人たちは皆きっと

集中して季題を探し、季題と会話し、季題を諷詠しながらの

至福の作句時間なのである。

「徘徊」する姿が「滑稽」に映る、というのも

それは俳句の重要な要素を実現しているとも言える(笑)

吟行で冷えた体と、膨らんだ句帳をホテルに持ち帰り

image夕食の前に第1句会。

男3女10人の句会が始まった。

夕食を挟み、第2句会、第3句会が終わると

時計は0時を指していた。

翌日は5時に起床して

再び同じ場所をまたうろうろと吟行(笑)

太平洋から朝日が昇ってくる頃にはホテルへ戻り

朝食をとってから、第4句会。

ホテルを9時半に出発し、途中漁港で土産を買って

帯広へ戻ったのは昼前だった。

帯広で軽い昼食をとり、解散。

約24時間の、とても充実した時間だった。


 地吹雪をくぐれば迫る楽古岳


 待春のマスト眩しき十勝港


 鱈汁の両手に余る器かな


 海鳴を運ぶ夜風や春隣


 温湿布剥がし忘れし雪女郎


 寒暁の波止に物炊く香かな


 海鴨の群せり上げて波寄する

 

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伝統俳句協会北海道支部・ホトトギス、合同新年句会

【itak】の翌日は

伝統俳句協会と北海道ホトトギスの合同新年句会が

かでる2・7で開催された。

総勢46名という句会で、平均年齢はかなり高いが

IMG_3131「花鳥諷詠」という同じ方向を目指している俳人の集団であることが特色で

 それが、私のモチベーションを高めてくれる。

まぁ、依田明倫翁のような、その方向性に疑問のある方もいらっしゃるけれど(笑)

 1人5句投句、5句選、前列の先生方(今回は、龍馬・青嶺・秀夫・博・明倫の各氏)は15句選。

私が投句した句の中では


 松過や焦点合はす顕微鏡 

が、荒舩青嶺選ほか1名に


 寒月が街を明るくしてをりぬ

が、伊藤玉枝選に


 神木の曲りめでたき初日かな

が、高間ヨシエ選ほか1名に


 去る人に来る人絶えず初詣

が、桂せい久選ほか1名に 

それぞれ選ばれ

7回も自分の名を名乗れたという、かつてない好成績だった♪

その後の、各先生方の句評では

例によって、明倫翁が大声を張り上げて時間を食う(笑)

明倫翁は、何か今の北海道伝統俳句・ホトトギスの現状に不満があつて

何かを仰りたいという強いお気持ちがあるようなのは分かるのだが

その内容が飛躍していて、凡才の私には何のことやらサッパリわからない(笑)

話の内容が解りにくい事を、ご本人が自覚していないから

伝わらないことに苛立って、ついつい大声になったり

他の先生の話をさえぎったりするのだろう。

出席した人たちは、また始まったか、という顔をしていたが

初めて出席する人や、慣れていない人がいたら

これはやっぱりマイナスに作用すると思った。

簡単に言うと、ウザい、のである(笑)

今回は、小西龍馬先生がそんな明倫翁を見かねて

「誰もが、あなたのようにできるわけではない。」

と発言して、その場を制した。

私はその時、思わず

パチパチと拍手をしてしまった(笑)


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