北の(来たの?)獣医師

北海道十勝地方で牛馬を相手に働く獣医師の最近考えていることを、 散文、韻文、漢詩 でつづったものです。

学者と臨床家

仔牛の前後肢2本の骨折(3)

「おはようございます。仔牛が死亡したので、確認をお願いします。」

朝の診療の受付、

★ファームの従業員君からの電話だった。

「わかりました。・・・もしかして、あの仔牛?」

「・・・昨日、足を骨折して治療をしてもらった子です。」

「そうですか・・・死んじゃいましたか。」

「・・・はい。」

昨日キャストを巻いて

エックス線撮影をした時は

それほど早く死んでしまうとは思えなかった。

しかし、考えてみると

ずいぶん未熟な感じだったし

鎮静を解いた後

頭を挙げる力も弱かった。

「わかりました、確認に行きます。」

「・・・お願いします。」

かくして

生まれたばかりの

中手骨と中足骨を同時に骨折した

和牛のETの仔牛は

治療した翌日にあっさりと死亡してしまった。

★ファームに着くと

従業員君が牛舎の裏手の

廃棄物などが積んである場所へ案内してくれた。

ブルーシートを剥がすと

IMG_1021そこには

昨日キャストを巻いて

X線写真を撮った仔牛が

冷たく横たわっていた。

「死んじゃったか、早かったね・・・」

「・・・はい。」

「昨日の朝、この仔牛を見つけた時はどんなだったの?・・・」

「・・・あそこの乾乳牛のパドックで、泥だらけだったんです。」

「そうだったの。治療した時はきれいだったけど・・・」

「・・・はい、あんまり泥まみれだったので、洗ったんです。」

「それで、その後ウォーマーの中で乾かしてたんだ・・・」

「・・・はい。」

「他の親牛たちに踏まれたとか、泥水を飲んだとか、かなりダメージが大きかったんだろうね・・・」

「・・・はい。」

「分娩監視、なんとかしないとね。」

「・・・はい。」

昨日巻いたキャストは

前後の足ともまだ真新しかった。

もう少し輸液治療をしっかりやっていれば良かったかもしれない

という思いも湧いてきたが

それと同時に

いくら骨折治療を施しても

本体が死んでしまったならば何もならない

という虚しい気持ちも湧いてきた。

★フアームの仔牛の骨折は

ここ数ヶ月で3例。

そのうち

1例は治癒したが

残りの2例は

治療中に他の原因で死亡した。

骨折の治療技術は大切だと思うけれども

仔牛を骨折させないための予防

他の病気で死亡させないための対策

すなわち飼養環境を改善するという

骨折治療以前の問題が

この牧場にはある

と思った。


(この記事終わり)


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仔牛の前後肢2本の骨折(2)

牛の診療の中で、

骨折の整復という仕事は、

それほど頻度が高いほうではなく、

時には1年近くやらないこともあり、

その技術力をアップさせるための反復(練習!?)がままならず、

せっかく覚えた技術を忘れてしまったりする。

骨折整復に使う道具や消耗品も

いつまでも更新ができず薬室に残っていて

昔使った石膏包帯やオルテックス(下巻繊維)などがあったり

現在使っているキャストやストッキネットの隣にあって混乱したり

新技術の取得のスピードが遅れがちになる。

骨折整復の道具ばかりではなく

その診断のための

エックス線撮影も

最近の私は必ずやることにしているけれども

いまだにそれを省略してしまう獣医師もいたりして

エックス線の撮影装置も

1年近く使われないということもある。

北海道の牛の診療の多い地域で働く獣医師として

骨折の診断と治療の技術のレベルを

なかなか上げて来られなかったという

自己反省の忸怩たる思いがある。

せめて

その症例に遭遇した時には

その都度

当ブログにアップしてゆくことくらいしか

私にはできないのである。

IMG_1005さて

今回の症例の

仔牛の前肢と後肢の同時骨折

といういたましい症例の

それぞれの患肢の

キャストで整復した直後の

X線写真を

恥ずかしながらアップしておきたい。

makubetsu-020-02500001枚目と2枚目の写真は

後肢の

中足骨の骨折である。

骨折部位はほぼ中央の

斜骨折だった。

makubetsu-020-0260000前後方向の若干の角度変化は残ったものの

左右方向はほぼ真っ直ぐに

キャストを装着することができたと思っている。

3枚目と4枚目は

前肢の

中手骨の骨折である。

makubetsu-020-0280000骨折部位は

こちらもほぼ中央で

骨折面も単純な骨折だった。

左右方向の変位は

キャストを巻く時に

牽引してもらいながら

手を当てながら十分注意して

変位を少なくすることができた。

makubetsu-020-0270000しかし

恥ずかしいことに

左右方向の変位ばかりに気を取られて

前後方向の変位をちゃんと確認しないまま

キャスト巻きを終えてしまった。

その技術の未熟さが

最後の写真に

まざまざと映し出されている。

今後の課題としたいところである。

キャストを巻いた後

エックス線撮影も同時にしなければ

こういうことに気づかないままに

スルーしてしまうだろうということも

付け加えて言っておこうと思う。

(この記事続く)


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仔牛の前後肢2本の骨折(1)

「仔牛が骨折したみたいなんですけど・・・」

「了解です、診に行きます・・・」

「足が2本折れてるみたいなんです・・・」

「え、なんでまた・・・」

そんな電話がかかってきたのは、

しばらく前に仔牛の骨折で

2頭立て続けに診療した★ファームからだった。

正直(・・・またか・・・)と思った。

この数ヶ月の間に

前回と合わせて

合計3頭の仔牛が骨折したことになる。

IMG_1004★ファームに着くと

カーフウォーマーの上で暖められて

横たわっている仔牛(ET和牛)を見せられた。

診ると

右の中手骨と右の中足骨が

ポッキリ折れているようだった。

「どこで生まれたの?」

「親の分娩予定日はまだ来てなくて・・・乾乳のパドックで・・・」

「まだ生まれると思ってなかったのね。」

「はい・・・こっちに連れてくる前に・・・」

「ちょっと元気がないけど・・・。」

「はい・・・泥まみれになってたんで・・・」

「親牛たちに踏まれたのかな・・・。」

「そうだと思います・・・」

「午前中の往診全部終わってから、道具持ってまた来ますね。」

「はい・・・お願いします・・・」

かくして

午後からまた

IMG_1009同僚のT獣医師とともに

骨折治療の道具とX線装置を持って

★フアームへ向かった。

まず仔牛に鎮静剤を打って

IMG_1012仔牛の前肢

そして後肢

と順番にキャストを巻いて行き

その後

IMG_1013患肢のX線写真を

前肢と後肢それぞれ撮影した。

鎮静剤の拮抗薬を注射して

後肢を目覚めさせると

IMG_1014仔牛は頭を上げたが

生まれたばかりのショックなのか

あまり元気がなかった。

リンゲルやアリナミンなどの治療を施し

IMG_1017撮影したX線写真は

明日現像をしに行くことにして

この日の診療を終えた。


(この記事続く)


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丹頂(タンチョウ)一家のお通り

久々の秋晴となった先日、

我が診療地区の幕別町千住地区を、

いつものように車を走らせていると、

目の前をゆっくりと、

丹頂(タンチョウ)が横断しているところだった。

IMG_1063







合計四羽がおもむろに

私の方へ視線を向けて

その中の1羽が左の路肩へ

残りの3羽が右の路肩へ

ゆっくりと

私の通路を

開けるように歩き出した。

よく見ると

IMG_1063 2右の2羽は

羽の色が薄く

今年生まれた幼鳥のようだった。

それを見守りながら追うように

おそらく母親が右手へ

IMG_1063 3左手には父親らしき丹頂が

それぞれゆっくりと

歩きながら

私の車の通路を開けてくれた。

そういえば

最近この辺りには

いつも

丹頂(タンチョウ)の番(つがい)の姿が

見られていた。

この辺(幕別町千住地区)の

旧・途別川(とべつがわ)が蛇行する流域は

三日月湖なども多く

もともと

丹頂(タンチョウ)が営巣するには

適した湿原地帯なのかもしれない。

今は

新・途別川がまっすぐに

十勝川へと注いでいて

その周囲は治水され

一面が畑作地帯になっているので

ここがかつて大湿原だったという

面影がなかった。

しかし

丹頂(タンチョウ)が飛来して

営巣する姿を見ると

かつての大湿原の姿が

彷彿と浮かんでくるように思えた。


  燕雀安知鴻鵠之志哉

 (燕雀いずくんぞ鴻鵠の志を知らんや)


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1ヶ月遅れの「超」過大児

担当した同僚のC獣医師によると、

∩ファームの追加の診療で診た牛が、

子宮捻転からの難産。

胎児の足が異常に太く、

経膣分娩不能。

即刻の帝王切開と判断し、

昼から一番目の手術に入れたという。

聞けば

驚くほどの長期在胎。

親牛の最終受精日から計算すると

分娩の予定日は8月17日だそうだ。

ところが今日は9月23日。

1ヶ月以上も遅れている

長期在胎の胎児であった。

IMG_0958「足が動いてたので・・・」

もしかすると

胎児はまだ生きているのではないか

という予測の中で

IMG_0959帝王切開が進められたが

大きな子宮は腹腔の底に沈み

子宮を持ち上げて切開するまでひと苦労

さらに切開した子宮の内膜から

IMG_0961色を変えた胎盤が剥がれて

胎児の毛も乾き気味だった。

胎児の後肢にチェーンをかけて

腹腔から吊り上げた時は

IMG_0962この巨大な胎児に

誰もが目を奪われた。

吊り上げるチェーンプロックの

チェーンが足りぬほどの体長。

IMG_0964体重は70キロは優に超えているようだ。

逆さ吊りにされた胎児の口からは

黄色い胎便を含んだどろりとした羊水が

大量に排出された。

「死んでるか・・・いや、生きてる・・・」

∩ファームの従業員君たちも

羊水を吐かせて水をかけるなど

必死で胎児の蘇生処置をしてくれた。

IMG_0969胎児は頭を上げて

太い首をブルブルと震わせた。

「デッかいなぁ・・・!」

「・・・バケモノだね(笑)」

1ヶ月以上も

IMG_0971余計に

母の胎内に居座っていた

長期在胎の胎児。

母親のお腹の中が

よっぽど居心地が良かったと見える(笑)

  ※    ※     ※

それから1週間後の

今日も

この仔牛は

∩ファームのカーフハッチの中で

ミルクをたくさん飲んで

すくすく育っているそうだ。

  ※      ※    ※

長期在胎といえば

過去にはこんなこともあったので

付け加えておくことにする。
 

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牛の体表の腫れ物

臨床現場でよく出会うものの一つとして、

牛の体表の腫れ物がある。

大きなものから小さなものまで様々で、

硬いものから柔らかいものまで様々で、

その場所も頭からお尻まで様々である。

そんな腫れ物の種類は

大雑把に分けると

中身が膿汁の「膿瘍」

中身が血液の「血腫」

中身が漿液の「水腫」

中身が細胞の「腫瘍」

中身が内臓の「ヘルニア」

の5つになるのではないかと思われる。

ちゃんとした統計を取っていないので

私の推測の域を出ないのだが

IMG_0993この5つの中で

最も多いのは

「膿瘍」

ではないかと思う。

血腫かと思ったら膿瘍だった

水腫だと思ったら膿瘍だった

腫瘍だと思ったら膿瘍だった

ヘルニアだと思ったら膿瘍だった

IMG_0997ということは多く

その逆は少ない。

何事もきちんと診断しなければならない

と言う前提の上で

何かと忙しい臨床現場の獣医師には

まず「膿瘍を疑え」

という経験則が提示できるのではないか

IMG_0998と私は思っている。

もちろん上記の5つの腫れ物は

単独ではなく合併していることもあるので

そういう変化球も頭に入れておかなければならないが

とにかくはまず

腫れ物に出会ったら

「膿瘍を疑う」べきだと

私は思う。

IMG_0995特に

酪農の現場での

乳牛の体表の膿瘍は

出会う頻度が高い。

そして

よく出会う酪農場の

牛の飼育環境は

概ね衛生的に問題が多く

雑菌の繁殖が盛んで

牛の外見が土と糞尿に汚れ

飼養密度が高く

牛の外傷が目立つ

そんな

劣悪な環境で飼われている乳牛たちに

体表の腫れ物が多い

ということが

言えると思う。


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「動物愛護週間」

明日から「動物愛護週間」が始まる。

動物はいつでも愛護すべきだが、

その意識の確認をする意味でも、

「動物愛護週間」というものがあるのは、

良いことだと思う。

動物愛護への理解と実践の一環として

最近お世話になっている

地元の帯広市民ラジオ・FMウイングさんの

動物愛護キャンペーンという企画の中で

スポット放送を流してもらうことになった。

その内容は以下の通り


IMG_0925「9月20〜26日は動物愛護週間 動物と共に生きること 考えよう
 幕別獣医師会です。
 新しく犬を飼ったら、飼い犬の登録をしましょう。
 幕別町内の犬は、「防災環境課」へ。
 飼い犬は、年に一度 狂犬病予防注射を受けさせるのが法律で義務付けられています。
 狂犬別府は恐ろしい病気です。
 年に一度の予防接種は必ず受けましょう。」 


我々町内の獣医師が担当している

狂犬病予防注射の巡回接種は

例年だと毎年5月に行っているのだが

今年は、コロナウイルスの関係で

8月にずれ込んでしまい

狂犬病ワクチンの接種頭数も

約3割も減ってしまった。

その状況を改善したい意味も込めて

このようなスポット放送をさせて頂く事にした。 

「狂犬病は恐ろしい病気です。」

IMG_0929というのは本当で

致死率の非常に高い狂犬病ウイルスが

もし国内に蔓延するようなことがあれば

コロナウイルスどころの騒ぎではないのである。

自分の飼い犬に

狂犬病の予防接種をしていない方は

どうぞ早めに

お近くの獣医師にご相談を。


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年齢制限!

今朝PCのメールチエックをしたら、

YouTubeチーム様より、

以下の様なメールが来ていた。

内容は、

私のニコイチ捻転去勢法の動画は、

「一部の視聴者には不適切である」

と判断されたので、

視聴に

「年齢制限」

が設けられた

というものである。

↓↓↓



安田豆作 様

お客様もご承知のことと存じますが、コミュニティ ガイドラインでは YouTube で許可されているコンテンツと、許可されていないコンテンツをご確認いただけます。 お客様の動画 牛の去勢法(ニコイチ捻転去勢法 )02 は、審査対象として報告されました。 審査した結果、動画は一部の視聴者には不適切と判断し、年齢制限を設けました。

動画コンテンツの制限

YouTube では、衝撃を与える目的や不当な意図で作成されたと思われる、暴力的または生々しいコンテンツを含む動画のほとんどを許可していません。暴力を扇動したり、危険な活動を煽るようなコンテンツも許可されません。コンテンツのレビューはケースバイケースで行われ、適切な教育、ドキュメンタリー、芸術、科学的なコンテキストで、投稿の目的が明瞭なものに関してのみ制限付きの例外が設定されます。

こうした事実を踏まえ、動画をアップロードする際は、YouTube や閲覧者がお客様の動画の主目的を理解できるように、動画のタイトルや説明にできるだけ多くの情報を補っていただくようお願いいたします。これらのコンテキストを補った場合でも、衝撃を与える目的や不当な意図で作成されたことが明白な、暴力的で残酷な動画は YouTube では許可されません。この種のコンテンツは禁止されています。詳細はこちらをご覧ください。

異議を申し立てるには

年齢制限の適用が誤っていると思われる場合は、異議申し立てを行えます。年齢制限に異議申し立てを行うには、こちらのフォームを送信してください。Google の担当チームが異議申し立てを十分に審査し、早急に回答させていただきます。

YouTube のコミュニティ ガイドラインの詳細については、ヘルプセンターをご覧ください。

今後ともよろしくお願い申し上げます。 
- YouTube チーム


 



977477bf-sあの動画をYouTubeにアップしてから

もう何年も経っているので

今更ながらちょっと驚いた。

この動画の目的は

「学術的に牛の去勢法を紹介する事」で

それ以外の意図は全く無い。

だが

これも止むを得ない事だろう。

ひとたび世の中に出た動画が

どの様な受け止められ方をするかは

出した本人さえも

よく分からないのだから。


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気になる牛の耳標番号

以前にも確か、

記事にしたことがある、

牛の気になる耳標番号。

まずは「0575」、

という番号がきになるのは、

私ばかりではない(!?)

だろうと思う。

少なくとも文芸を愛する方ならば(!?)

そうだろうと思う。

先日

治療した牛の耳標は

「0819」 だった。

この番号がきになる人は

ちょっとイカれているかもしれない。

かつて何度か出逢っていたが

IMG_0853 2せっかく出逢ったので

記念写真

を撮っておいた。

さらに

先日

と言ってもだいぶ前に

治療した牛の耳標は

「7509」だった。

この番号がきになる人は

さらにイカれている人だろう。

IMG_5151読み方は

「七言絶句 (しちごんぜっく)」

と読む。

面白いと思う人はどれだけいるだろう?

面白いと思えば

面白いだろうけれども

くだらないと言えば

まぁそれまで

である・・・


   畜産十二密

  密閉密飼密畜舎
    密談密約密農政
 親密内密密外交
 綿密密売密輸入




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種牛(黒毛和種)の去勢(3)

精索(せいさく)付近の結合組織をはがして、

2本の精索をしっかりと露出させていないと、

ニコイチの捻転去勢棒が回転しづらくなることは、

今までにも何回かあった。

IMG_0791しかし、

今回の種牛の精索は

しっかりと露出したにもかかわらず

精索自体の太さと頑丈さによって

ニコイチすなわち

2玉同時の捻転法ができないという事態になった。

IMG_0794これは

初めての経験だった。

この事態の打開策は 

「ニコイチ」を諦めて

「イッコイチ」にすることだった。

ちなみに
IMG_0795
この捻転棒がもっと大きくて太いサイズの

種牛用?!のニコイチ捻転去勢棒を作れば

ニコイチ捻転去勢は可能であろう。

でも現実問題としてそこまでニコイチにこだわる必要はない。 

要は

IMG_0801確実に、衛生的に、出血なく、素早く

去勢ができればそれで良い。 

さて

「ニコイチ」から「イッコイチ」に

方針変更をした私は

IMG_0802精索の1本ずつにフックをかけて

捻転去勢を進めていった。

クランクの回転数はどちらも約20回転以内で

精索を捻り切ることができた。

あらためて

IMG_0804摘出した精巣を眺めてみると

流石にビッグサイズだ。

育成牛のものとは違い

現役で精子を生産し

太い精索を通して

IMG_0805陰茎へ精子を送り出していたものは

臓器として完成された力強さがある。

精巣を無事に摘出した後

術部にヨーチンをスプレーしておいた。

出血はほとんど無い。

IMG_0806捻転去勢法の大きなメリットのひとつは

精索の血管を完全に捻り切ることによって

それだけで簡単に確実に止血できることである。

今回も当然のように

精索の捻り切られた血管は

完全に止血されていた。

IMG_0808手術台を下ろし

鎮静されている種牛に

鎮静剤の拮抗薬を静注した。

数分後

種牛はのっそりと起き上がって

家畜舎へスタスタと歩いてゆき

IMG_0810何事もなかったかのように

家畜舎に揺られて帰っていった。

私としては

初の体験だった

種牛の去勢。

同僚の獣医師たちも

みな初めての経験だったはずだ。

そのような雰囲気の中で

新人の同僚T獣医師が

特にはつらつと

楽しそうに

仕事をしていたのが

印象深かった(笑)


(この記事終わり)



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種牛(黒毛和種)の去勢(2)

なにしろサイズがデカい、

IMG_0758種牛の精巣。

それを摘出する去勢は、

いつもやっている5〜6ヶ月齢の育成オス牛の去勢より、

大掛かりになることは当然だった。

だが

12ヶ月齢くらいのオス牛の去勢は

意外に簡単にできるということも

私は経験している。

その方法は

十勝管内あるいは北海道内では

もうお馴染みとなっている

ニコイチ捻転去勢法である。

IMG_2775左の写真の

「牛のニコイチ捻転去勢棒」

を使った牛の去勢法である。

「一度やったらやめられない」

という声を聞く度に、

きっと良い方法なのだ、

という思いが湧いてくる。

さて

今回は

そのニコイチ捻転去勢法を

最大級のサイズの

種牛に応用する機会がやってきた。

IMG_0770前回の記事に書いたように

しっかりと鎮静と保定をして

陰嚢の包皮の

下約3分の1を

輪切りで切開すると

IMG_07722つの精巣が

そこから自然に顔を出す。

露出した精巣と

残った包皮との間の結合組織を

手で剥がしてゆき

IMG_07732つの精巣の精索を

2本露出させる。

そして

その2本の精索に

ニコイチ捻転去勢棒の

IMG_0776フックの部分を引っ掛ける。

2本同時にかけるのが

ニコイチ捻転法の特徴である。

ただ、今回私は

2本の精索を同時にフックにかけた時

IMG_0780未だかつて経験したことのない

非常に太い精索であることを実感した。

そして

そんな太い精索を

フックに引っ掛けたニコイチ捻転棒の

クランクの部分の取っ手を

ゆっくりと回し始め・・・ようとして

IMG_0784力を入れたのだが・・・

(むむむ・・・)

抵抗力が強くて

捻転棒が回らない。

回らないばかりではなく

捻転棒の方がしなって

IMG_0787棒が曲がってしまいそうになった。

(これは・・・ニコイチでは無理そう・・・)

私は道具が曲がって

使えなくなってしまうのを恐れて

捻転棒のフックから

精索をひとつ外して

精索を1本だけかけて

もう一度

ニコイチ捻転棒の

取っ手を回し始めた。

ニコイチ捻転ではなく

精巣1個ずつの捻転である。

私は

ニコイチから1個1個へと

捻転方法の変更を

余儀なくされてしまった。


(この記事続く)


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種牛(黒毛和種)の去勢(1)

「・・・ホントにいいの?」

 「いいです・・・」

「・・・後悔しない?」

「はい、しないです・・・」

「・・・持ち主にはちゃんと?」

「言ってあります、了解してます・・・」

「・・・こういう事すると、後で人気が出たりするんだよ。」

「それは、無いと思います・・・」

「・・・いや、わからないよ。」

「大丈夫です、ストロー400本以上作りましたから・・・」

「・・・そうなの?」

「はい・・・」

「・・・品切れになったら後悔するよ?」

「大丈夫です、ならないです・・・」

「・・・でも何で、去勢しちゃうの?」

「うるさいんです・・・」

「・・・メスの親牛たちに?」

「はい、うるさくて困るんで・・・」

「・・・じゃ、どうしても・・・去勢、するの?」

「はい、してください・・・」

和牛繁殖農家の⁂さんに

私は、しつこく

この種牛の去勢について

施術前の意思の確認と

同意を求めていた。

この種牛の生年月は

平成30年1月

まだ若くて元気な種牛であった。

数年前に亡くなった⁂さんの親父さんの

交友関係のツテで⁂牧場で飼われることになったらしいが

今の⁂さんにとってはこの種牛の飼養管理は

負担になっているらしい。

⁂さんの意思は固いと知った私は

この種牛の去勢をすることにした。

IMG_0745じつは

私は

現役の種牛の去勢をするのは

初めての体験なのだった。

とはいっても

黒毛和牛の去勢自体は

普段から数え切れないほどやっている。

そのほとんどが5〜6ヶ月齢の若牛なのだが

去勢するのが遅れて1年以上経った

大きな雄牛の去勢をすることも珍しくはない。

IMG_0751そして

そういう1年以上経った大きな雄牛は

精巣が大きく成長していて

去勢術は

むしろやり易いのである。

IMG_0754ただ

大きな体の雄なので

万が一暴れた時に

危険なことになる可能性があるので

しっかりした鎮静処置と

IMG_0758保定だけは

十分にしておく必要がある。

かくして

⁂さん宅に飼養されていた種牛が

診療所の手術室にやってきた。

IMG_0761黒毛和種なので

体はそれほど大きくはない。

体重も500〜600kg程度のようだ。

セラクタールで沈静をして

手術台にベルトで固定して

IMG_0766手術台を倒して

後肢を開脚させて

仰臥で保定した。

陰嚢付近を洗浄し

局所麻酔を注射し

IMG_0770去勢術に取り掛かった。

術式は

特製の器具

「ニコイチ捻転棒」を用いた

捻転去勢である。


(この記事続く)


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仔山羊(やぎ)の去勢(2)

「・・・でかい・・・。」

身体のわりに、

大きな精巣を持つ山羊(やぎ)。

仔牛の去勢しか経験したことの無い、

我々3人の獣医師が、 

まだ3ヵ月齢そこそこの仔山羊の去勢をしようと、

鎮静剤を効かせて仔山羊を寝かせたときの、

IMG_0580驚きの言葉は、

3人口をそろえて

「・・・でかい・・・。」

だったが

その言葉の中には

「・・・これなら、仔牛と同じ方法で去勢ができる・・・。」

という

安堵感もあった。

仔山羊の身体は仔牛の5分の1程度なのに

ついている陰嚢は仔牛のよりも1回りも2回りも大きな

立派なものだった。

我々3人の去勢チームは

といっても

私は単なるカメラマン&年長の責任者に過ぎなかったが

執刀はC獣医師

助手は新人のT獣医師

で、この仔山羊の去勢術が始まった。

IMG_0583術式は

仔牛の場合と全く同じであった。

陰嚢の切開部をヨーチンで消毒し

安全カミソリで

陰嚢の皮膚の先端部の約分3の1を

水平に輪切りに切皮して

2つの精巣の遠位部を同時に露出させる。

IMG_0584手で結合組織をはがしながら

2つの精巣をさらに露出させ

2本の精索まで完全に露出させる。

露出させた2本の精索に

捻転去勢棒のフックをかける。

フックにかけた2本の精索を

いっぺんにぐるぐると捻転させて

IMG_0587精巣をねじり取る。

いわゆるこれが

ニコイチ捻転去勢法である。

精索からの出血は

捻転させているので皆無。

およそ20回転で精巣が外れ

IMG_0589術野にヨーチンを吹き付け

抗生物質を注射し

結んだ四肢を解いて

鎮静剤の拮抗薬を投与すると

ほぼ数分で

仔山羊は元気に立ち上がった。

パドックへ戻された仔山羊は

IMG_0592一目散に母親の元へ駆け寄り

母山羊と一緒に

奥の小屋へと引きこもり

こちらの様子を伺って居た。

それはびっくり仰天だっただろう。

だがその仕草は

親子の絆を感じさせる

可愛い行動だった。

かくして

初めての経験だった我々の

仔山羊の去勢は

無事に終了した。

(この記事終わり)


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仔山羊(ヤギ)の去勢(1)

「仔山羊(ヤギ)の去勢をしてほしいのですが・・・。」

普段はほとんど往診の依頼がない、

☆農場からの電話だった。

それを受けた我々獣医師は

「・・・山羊ですか?」

「・・・やったこと、ある?」

「・・・ない(笑)。」

「・・・ないよね。」

「・・・大丈夫?」

「・・・さぁ??(笑)」

皆、顔を見合わせて

誰がこの仕事をするのか

おたがいの腹の探り合いが始まった。

しばらくして

我が診療所の最長老のS獣医師が帰ってきた。

「・・・山羊かい?、去勢なら学生の時やったことあるよ。」

「ほんとですか!」

「・・・なんも、牛とおんなじだよ。」

「うるさくないですか。」

「・・・どうだったかな、もうだいぶ前のことだから忘れちゃったな(笑)。」

☆農場から電話を受けた獣医師をはじめ

我々、山羊去勢が未体験の獣医師たちは

この仕事を

まさか最長老のS先生に押し付けるわけにもゆかず

色々協議の結果

私を含めて

3人の獣医師が

物々しく☆農場へ出向き

去勢を行うことななった。

さて

去勢チームの3人の獣医師の中で

私が1番年上だたので

私が今回の仕事の責任者にならざるを得なかった。

獣医師の仕事というのは

その対象動物からして

多種多様である。

未だかつて経験したことのない仕事が

頻繁に舞い込んでくるものである。

今回もまさにその典型だった。

そういう場合の常套手段として

施術する動物種に最も近い品種の動物での

経験を参考にする。

今回の場合

仔山羊に最も近い品種の動物での経験といえば

仔牛の去勢である。

仔牛の去勢であれば

毎月数頭は必ずやっていて

その方法は

言わずと知れた

特製の去勢器具を用いた

ニコイチ捻転法である。

今回は

3ヶ月齢の仔山羊の去勢

ということで

牛用の器具では大きすぎるのではないかと

心配と不安を抱えたまま

我々3人の去勢チームは

☆農場へ向かった。

☆農場へ着くと

山羊たちが飼われているパドックへ案内された。

パドックには

年老いた雄山羊が1頭と

比較的若い雄山羊と雌山羊のつがいと

可愛らしい仔山羊が1頭

飼われていた。

飼い主の☆さんの奥さんが

仔山羊を捕まえると

仔山羊は大きな声で鳴いて嫌がった。

仔山羊を抱きながらなだめて

パドックから仔山羊を抱きかかえて

IMG_0578外へ持ち出し

おとなしくなった所で

我がチームのC獣医師が

頸静脈に鎮静剤を投与した。

体重は約20kgという計算で

鎮静剤を投与された仔山羊は

あっという間におとなしくなり

IMG_0579されるがままに

我々獣医師の前に横たわった。

そして足を縛り

陰嚢を見ると

「・・・おぉ、デカイっすね。」

「・・・ほんとだ、デカっ。」

「・・・これで3ヶ月齢ですか、デカイですね。」

IMG_0580雄の仔山羊というのは

体の割に

随分と大きな精巣の持ち主なのだった。

「・・・これなら、ニコイチで行けますね。」

我々は早速

仔牛の去勢をするのと同じように

ニコイチ捻転去勢法に取り掛かった。

ふと、パドックの方を見ると

パドックの中から

IMG_0590父さん山羊と

母さん山羊が

2頭そろって

その様子を

心配そうに見つめていた。

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乳牛のミイラ胎児

乾乳牛が予定日を過ぎても、

お乳が張らない、

産む様子がない、

と言われることは多い。

特に最近は

飼養頭数が増えたことで

乾乳牛の観察も疎かになりがちで

異変に気付くことが遅れる酪農家が多くなった。

乾乳牛の分娩遅延で

診る牛の中で

分娩がただ遅れているだけのものが

半数くらいはいるので

それらの牛については

ただ分娩をもう少し待っていればよい。

次に多いのは

妊娠マイナスのもの。

それらの牛は

1度は妊娠ブラスと診断されている牛がほとんどなので

途中で胎児が流産したことに

飼主さんが気がつかなかった例である。

ただし、まれには

獣医師の妊娠診断が間違っていた

という可能性もあることは否定できない。

乾乳牛になって

妊娠マイナス

というのは飼主さんにとっても

我々にとっても

非常にがっかりするものであるが

これらの牛に対しても特に何も治療を施すことはなく

肉用として売却するケースがほとんどである。

さらに

より最悪なケースが

ミイラ胎児である。

ミイラ胎児は直腸検査で容易に診断することができる。

しかしこのままにして置く訳にもゆかないので

胎児を分娩させるために

ホルモン剤の注射をすることになる。

ミイラではない普通の分娩誘起であれば

デキサメサゾンとPGを注射し

多くが36〜48時間で分娩をする。

しかし

ミイラ胎児の場合

ミイラの大きさや時期によって

分娩誘起の後いつ出てくるのか

全く予想がつかず

何度もホルモン剤を打たなければならないこともある。

その時は

子宮頸管外口を開かせる目的で

エストラジオールなども併用する。

先日

そんなミイラ胎児の乾乳牛がいた。

ホルモン注射をして

その2日後に

膣に手を入れて診ると

ミイラ胎児にすぐ触れることができた。

同僚の新人T獣医師を連れていたので

IMG_0659交代をして

ミイラ胎児を摘出してもらった。

今回は

あっさりとミイラ胎児を摘出することができた。

ミイラ胎児の

ミイラたる所は
IMG_0658
悪臭が全くない

ということで

T獣医師には良い経験となった。

しかし

飼主さんにとっては

ミイラ胎児というのは

何の利益もなく

がっかりするものである事に

何ら代わりはない。


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ばんばの予防獣医学

昨日の十勝毎日新聞のトップに、

うれしく頼もしい記事が出ていた。

ばんえい競馬の病気を未然に防ぐための共同研究プロジェクト、

IMG_0652が立ち上げられた。

「帯広市」と「楽天競馬」と「帯広畜大」

が協力し合って推し進める、

という3年間の共同研究らしい。

これはすなわち「ばんばの予防獣医学」のひとつ

と言って良いのだはなかろうか。

記事を読む限りその内容は

「飼料」「微生物」「疾病」

の3要素を総合的に研究するという。

主に

ばんえい競馬の厩舎内のデーターをとるようだが

特に今まで

科学的な検討がなされてこなかった

「厩舎のエサ」
に対して

このような研究の手が伸びたことは

大変喜ばしいことだと思う。

「医は食に通ず」「医食同源」という言葉は

IMG_0654当然のことながら

人間のみではなく

馬にも当てはまる言葉である。

ばんえい競走馬たちの食事が

科学的に見直されて

彼らの食事が改善されて

彼らがより健康になり

IMG_0656その結果として

よりレベルの高い

ばんばレースを

披露してくれる

そんな

ばんえい厩舎になってくれることを願っている。

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立て続けの、仔牛の四肢の骨折 (5)

立て続けに3回の骨折治療を行なった仔牛、

その3例とも、

キャストによる外固定だった。

それぞれ、

左橈骨遠位骨折

左中足骨遠位骨折

右中足骨近位骨折

だったが

の仔牛は

腸炎を発症して死亡してしまった。

そして

,了撞蹐

骨融合はしたものの

キャストの巻き方が悪く

変形が激しく

歩行困難と褥瘡の悪化で

廃用処分になってしまった。

makubetsu20-0010000残るは

△虜乎翅骨遠位骨折だけとなった。

その仔牛のキャストを

先日外し

makubetsu20-0030000X線写真を撮った。

写真を見る限り

骨融合が進み

変形も少なく

IMG_0401今度はなんとか

治癒に向かっているようだ。

しかし

キャストを外した後しばらくは

makubetsu20-0230000患肢を使う筋肉は衰え

負重もままならない。

正常な歩行ができるのは

今後どれくらいの時間がかかるのだろうか。

makubetsu20-0220000それまで体調を崩さずに

育ってくれるのだろうか。

それはもう

この牧場の管理者に

2F4DC9EA-6C14-41FD-BA71-EC15519E35F1お任せするしかない・・・

のだが

心配なことはまだまだ

色々と残っている。

ともあれ

今回は

立て続けの

仔牛の四肢の骨折に

久しぶりに対処して

3例のうち2例が

成功しなかった。

牧場の管理もさることながら

我が診療所にも

色々たくさん

課題が残っていることに

気付かされた

今回の症例だった。

(この記事終わり)


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立て続けの、仔牛の四肢の骨折(4)

2件の酪農家で、

立て続けに合計3例の、

仔牛の四肢の骨折事故が起こり、

立て続けに3回の骨折治療を行なった。

3例とも

キャストによる外固定だった。

それぞれ

左橈骨遠位骨折

左中足骨遠位骨折

右中足骨近位骨折

だった。

そのうちの仔牛は

腸炎を発症して死亡してしまった。

IMG_0414そして

先日

残りの症例の,了撞蹐

X線写真の2回目を撮影したところ

makubetsu20-0120000骨折部位が前後に大きく軸ズレしていたが

そこに骨融合が進んでいた。

キャストを巻いて3週間以上たっていたので

キャストを外して様子を見ていた。

makubetsu20-0180000仔牛は元気がよく

ミルクもたくさん飲んでいたが

左の前肢のキャストの不自由さによって

体の右半身の数カ所に大きな褥瘡ができていた。

makubetsu20-0170000感染は局所で収まっていたが

深く広い褥瘡になっていた。

キャストを外した左前肢は

肘のあたりで大きく変形し

IMG_0550歩行はほぼ3本足で歩き

1週間ほど経過を観察していたが

歩様の改善は見られなかった。

そこで先日

IMG_0548飼主さんと相談の結果

この〆顧骨遠位骨折の仔牛を

廃用にすることにし

NOSAIの連合会に

IMG_05573号廃用を認定してもらい

安楽殺処分とした。

以上が

3例の骨折治療のうちの

2例目の結果である。

(この記事続く)


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立て続けの、仔牛の四肢の骨折(3)

先月、立て続けに遭遇した仔牛の四肢の骨折、

その3例の治療の経過を報告すべき時が来た。

仔牛の四肢の骨折の治療は、

普段の診療の中では頻度が低い、

という事を言い訳にして、

なかなか技術レベルが上がらない。

私のような年代の獣医師は

もう30年以上

牛の診療をやっているのに

仔牛の四肢の骨折の治療の技術は

旧態然としてバラバラである。

そんな状況から

なかなか抜け出せずにもがいているのは

私だけではないようだ。

さて

今回の骨折治療の

3例の経過報告の

makubetsu20-0060000その最初は

3番目に

キャストで外固定した

右の中足骨の粉砕骨折。

3番目に外固定した症例の

makubetsu20-0070000結果報告が

なぜ1番早いのか・・・

それは

この仔牛が

外固定した後

IMG_04031週間後に腸炎を発症し

それが重篤に症状になり

下痢がいつまでも治らずに

懸命な点滴治療を続けたにもかかわらず

死んでしまったからである。

キャストの外固定自体は

3例の中で最も上手くできたと思っていた。

ところが思わぬことでつまずき

治癒に至らなかったばかりか

骨融合の経過の写真さえ

撮影することができなかった。

言い訳がましい書き方になってしまうが

こういう症例に遭遇するたびに

仔牛の四肢の骨折治療の

技術レベルが上がらないのは

我々獣医師の意識ばかりではなく

仔牛の飼育環境にも

その原因があるような

そんな気がしてならないのである。

(この記事続く)


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重種馬の交配の動画

馬の交配(種付け)シーンは、

たびたび当ブログ上にアップしてきた。

今回は、

診療所の新人のT獣医師が撮影した動画。

良く撮れていると思う。

種馬の尻尾の動きに注意して欲しい。

それで射精の有無を判断する。

  ↓↓↓


https://www.youtube.com/watch?v=Rv37I1zfTv0&feature=share





IMG_2775
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