人工授精師として私はまだまだヒヨッコである。前任地ではほとんどやっていなかったし
新任地においても、授精師さん方の手の回らない時の補助要因として回っているに過ぎない。
学校で教わったことは、とうに忘れてしまった。
というより、獣医師の教育カリキュラムに人工授精師になるための講習自体、なかったような気がするのだが・・・
にもかかわらず、獣医師であれば人工授精を業務としても許されることになっている。
牛の精液を保管している器具の名称を
私は恥ずかしながら、知らなかった。
精液のストローを、液体窒素のボンベに入れて保管していることは、誰でも知っている。
だが、ボンベの窒素の中に、バラで放り込まれているわけではない。
ボンベのふたを開けると、普通6本の取っ手が放射状に掛かっている。
その取っ手の先には円筒形の容器が付いていて、引き上げると写真のようになる。
この円筒形の容器の部分は、「キャ二スター(canister)」と呼ばれている。
さらに、各キャ二スターの中には、ストローが12本収納できる細長いプラスティック製のカラフルな容器が入っている。
このプラスティック製のカラフルな容器のことを、「ケイン(cane)」と言う。
このケインには、同一種類のストローしか入っていない。
すなわち、精液のストローは、このケインによって分類されていて
さらに、キャにスターによって大きく仕分けられた形で、液体窒素ボンベに収納、保管されているわけである。
ちなみに
キャ二スター(canister)という言葉は、普通お茶やコーヒーを入れる蓋のある缶のことをいい
ケイン(cane)は、竹や砂糖キビなどの節のある茎のことをいう言葉のようだ。
イメージとしては、よくわかりますね(笑)
そして、この二つの言葉は
奇しくも
分厚い英和辞典の、同じページに収納されていた。










有る時、車に積んでいる時ボンベが横倒しに・・・
直ぐに車を止めて真っ直ぐに戻しました、窒素も洩れてなく安心しました。が、開けて見たらキャニスターにストローがないんデス。
すべて、ボンベの底へ・・・
発泡スチロールの箱をおいてボンベを逆さまにしても出るのは窒素と数本のストローのみ、
出口でストローが絡み合ってほんの数本しか出ないのです。
もうそれからは神社のおみくじ状態です 振っても振っても数本しか出ません ボンベは空でも重いです。
もう二度とボンベは倒しません。