牛の深刻な難産「側頭位」の前触れには、
「胎児の頭部が産道に来ない」、
「胎児の頭部が下の方にある」、
「胎児の頭部の向きがおかしい」、
という状態があり、
最近はこの状態で往診の依頼が来ることが多くなった。
飼主さんも獣医師も
「側頭位」は真っ平御免であるから
その前触れを事前にキャッチして
対処することが重要である。
前回書いた▽牧場では
従業員君たちがそれを覚えて
早めの連絡をしてくれるようになり
「側頭位」で苦労することがなくなってきた。
これは進歩と言って良いだろう。
そのかわり
夜間のお産での往診依頼が増えた。
これは安全なお産のためには
仕方のないことなのかもしれない。
先日の夜間当番の夜は
▽牧場から
ひと晩に2回
「胎児の頭部の向きがおかしい」
という往診依頼があり
それぞれ別の牛のお産介助をした。
その内容はほとんど同じだった。
胎児の頭部が奥にあり
後頭部に手が回らなかったので
鈍鈎を胎児の眼窩にかけて
胎児の頭部を引き寄せ
後頭部に手が回るようになったら
胎児の両耳の後ろへ
ループワイヤーをかけて固定し
頭部が後ろ向きならならぬよう
すなわち側頭位にならぬように固定して
胎児の頭部だけをゆっくりと
産道へ誘導し
胎児の頭部が産道に乗ったら
前肢と頭部を同時に牽引する。
頭部のおでこが外陰部の外へ出たら
前肢だけを牽引して
胎児を娩出させる。
ひと晩で同じ難産を
複数回する事は
最近は珍しくなくなったが
あまりにも同じパターンの難産介助だったので
やっていて
時間が巻き戻されたような感覚に陥ってしまった。
ここ数日で
このパターンの▽牧場の難産介助わ
立て続けに3回やったことになるが
興味深かったのは
その3回とも
全て
胎児は
大きな♀だった
という事である。
「側頭位」になりやすいのは
頭部が小さい♀の胎児である!?
という
科学的根拠の乏しい
私の仮説を
はからずも
裏付ける結果となった・・・
(この記事終わり)
左の写真の道具を使う
「牛のニコイチ捻転去勢法」
の動画をYouTubeにアップしています。
ここを→クリックして
見ることが出来ます。
「胎児の頭部が産道に来ない」、
「胎児の頭部が下の方にある」、
「胎児の頭部の向きがおかしい」、
という状態があり、
最近はこの状態で往診の依頼が来ることが多くなった。
飼主さんも獣医師も
「側頭位」は真っ平御免であるから
その前触れを事前にキャッチして
対処することが重要である。
前回書いた▽牧場では
従業員君たちがそれを覚えて
早めの連絡をしてくれるようになり
「側頭位」で苦労することがなくなってきた。
これは進歩と言って良いだろう。
そのかわり
夜間のお産での往診依頼が増えた。
これは安全なお産のためには
仕方のないことなのかもしれない。
先日の夜間当番の夜は
▽牧場から
ひと晩に2回
「胎児の頭部の向きがおかしい」
という往診依頼があり
それぞれ別の牛のお産介助をした。
その内容はほとんど同じだった。
胎児の頭部が奥にあり
後頭部に手が回らなかったので
鈍鈎を胎児の眼窩にかけて
胎児の頭部を引き寄せ
後頭部に手が回るようになったら
胎児の両耳の後ろへ
ループワイヤーをかけて固定し
頭部が後ろ向きならならぬよう
すなわち側頭位にならぬように固定して
胎児の頭部だけをゆっくりと
産道へ誘導し
胎児の頭部が産道に乗ったら
前肢と頭部を同時に牽引する。
頭部のおでこが外陰部の外へ出たら
前肢だけを牽引して
胎児を娩出させる。
ひと晩で同じ難産を
複数回する事は
最近は珍しくなくなったが
あまりにも同じパターンの難産介助だったので
やっていて
時間が巻き戻されたような感覚に陥ってしまった。
ここ数日で
このパターンの▽牧場の難産介助わ
立て続けに3回やったことになるが
興味深かったのは
その3回とも
全て
胎児は
大きな♀だった
という事である。
「側頭位」になりやすいのは
頭部が小さい♀の胎児である!?
という
科学的根拠の乏しい
私の仮説を
はからずも
裏付ける結果となった・・・
(この記事終わり)
左の写真の道具を使う
「牛のニコイチ捻転去勢法」
の動画をYouTubeにアップしています。
ここを→クリックして
見ることが出来ます。
眼窩ていうことは、眼球とまぶたの間の隙間ってことですか?!
牛飼いやってだいぶ経ちますが、、、
ワイヤーしか見たことないので、、、
想像したら、、、
いや、想像したくないです😱😱😱