昨日の夜当番の午後10時前、
仔牛の肺炎を診たN牧場から事務所に戻り、
さてこれからカルテを書こうと思った矢先、
携帯電話が鳴った。
「産みそうだから来てくれ・・・」
Aさんの馬のお産だった。
そのまま再び車に乗って
Aさん宅に着くと
息子さんとOさんが手伝いに来ていて
ちょうど仔馬の足にロープをかけて
助産を始めるところだった。
陣痛は軽く
親馬は汗もほとんどかかず
あっという間に
仔馬が誕生した。
「予定日はいつ?」
「まだ2週間先・・・いつもは1週間早く出るけど・・・今年は早いな。」
「オスメスどっち?」
「わからん・・・雄か。」
「種馬は?」
「・・・Mさんのコウシュハウンカイ。」
「栗毛だね!」
「栗毛と栗毛だからな・・・。」
しばらくすると
親馬が立ち上がり
仔馬を舐め始めた。
仔馬はそれに応えるように
頭を上げては
立ち上がろうとしては
立てずにしゃがみ込む。
しばらくすると
また頭を上げて
同じ動作を繰り返した。
そのうち
親の陰部からぶら下がっていた胎盤が
寝わらの上に落ちた。
その胎盤を
親の邪魔にならぬように取り上げて
全体を広げて
妊角の先端と不妊角の先端が千切れていないかを確かめた。
「全部出てるね、大丈夫。」
そうこうして入るうちに
仔馬は相変わらず
立とうとしては
しゃがみ込んでいたが
Aさんがちょっと仔馬の尻尾を掴んで
手伝ってやると
仔馬は
長くて太い四本の足を踏ん張って
立ち上がった。
Aさんが手を口に当てると
その手を咥えて
乳を飲みたがるように
口と舌を動かした。
「でっかい仔馬だね!」
「足が長いな・・・オープン馬だ(笑)」
毎年同じようなことを言いながら
毎年同じようなことを聞きながら
馬のお産を手伝っているな
と思った。
「さて、そろそろ帰ります。」
夜空から雲が消えて
今日は満月という月が
シバれはじめた地面を
煌々と照らしていた。


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仔牛の肺炎を診たN牧場から事務所に戻り、
さてこれからカルテを書こうと思った矢先、
携帯電話が鳴った。
「産みそうだから来てくれ・・・」
Aさんの馬のお産だった。
そのまま再び車に乗って
Aさん宅に着くと
息子さんとOさんが手伝いに来ていて
ちょうど仔馬の足にロープをかけて
助産を始めるところだった。
陣痛は軽く親馬は汗もほとんどかかず
あっという間に
仔馬が誕生した。
「予定日はいつ?」
「まだ2週間先・・・いつもは1週間早く出るけど・・・今年は早いな。」
「オスメスどっち?」
「わからん・・・雄か。」
「種馬は?」「・・・Mさんのコウシュハウンカイ。」
「栗毛だね!」
「栗毛と栗毛だからな・・・。」
しばらくすると
親馬が立ち上がり
仔馬を舐め始めた。
仔馬はそれに応えるように頭を上げては
立ち上がろうとしては
立てずにしゃがみ込む。
しばらくすると
また頭を上げて
同じ動作を繰り返した。
そのうち
親の陰部からぶら下がっていた胎盤が
寝わらの上に落ちた。
その胎盤を
親の邪魔にならぬように取り上げて
全体を広げて
妊角の先端と不妊角の先端が千切れていないかを確かめた。
「全部出てるね、大丈夫。」
そうこうして入るうちに
仔馬は相変わらず
立とうとしては
しゃがみ込んでいたが
Aさんがちょっと仔馬の尻尾を掴んで
手伝ってやると
仔馬は
長くて太い四本の足を踏ん張って
立ち上がった。
Aさんが手を口に当てると
その手を咥えて
乳を飲みたがるように
口と舌を動かした。
「でっかい仔馬だね!」
「足が長いな・・・オープン馬だ(笑)」
毎年同じようなことを言いながら
毎年同じようなことを聞きながら
馬のお産を手伝っているな
と思った。
「さて、そろそろ帰ります。」
夜空から雲が消えて
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シバれはじめた地面を
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こちらA町でも始まってますよ!(笑)
でも20年前転勤してきた時は2月から4月までは夜勤のパターンとして「22:00まで牛、22:00から朝5:00まで馬、それからまた牛」っていう記憶があります。たしかにフィジカル的に大変だったけど、今回のような農家さんとお話しすることに癒されていた気がします。(今も癒されてますけどね)
いつまでも写真のような情景が続くこと祈っております。