「実用的なワクチンは無くワクチンによる予防出来ない。また、治療方法は無いため、感染動物は殺処分される」、

そんな文言で説明される、


IMG_3912牛の法定伝染病、

ヨーネ病

が蔓延して久しい。

私は今まで

牛の伝染病について

このブログで取り上げることを

極力避けてきた。

私の診療地区の

牛の伝染病の生々しい実態を書くと

発生農場や関係機関に

迷惑がかかる可能性が高いからである。

しかし

昨日の北海道新聞の十勝版に

これだけ詳しく

情報が公開されるのならば

私がその情報について

私見を述べることも

許されるのではないかと思う。

ヨーネ病

人の結核菌に性質の似ている抗酸菌の感染による病気で

潜伏期が長く

主に腸管に感染して

発症すると下痢が止まらなくなって

治療には全く反応せずに痩せ細り

最終的には死亡する。

そこで予防するしかないことになるが

「実用的なワクチンは無くワクチンによる予防出来ない。また、治療方法は無いため、感染動物は殺処分される」

というわけである。

一度感染したら

どんな大切な牛でも

国の命令で殺処分しなければならない

という厄介な病気なのである。

IMG_3912新聞記事によると

十勝管内のヨーネ病の感染牛は

全道の3割を占めており

今年も1月〜4月だけで

10町村で111頭の牛が感染し

前年を上回るペースだという。

IMG_3912 2気になるのは

その内訳だ

掲載された表を見ると

ヨーネ病が発生している10町村の中で

広尾町が32頭でトップ

続いて幕別町が20頭

大樹町が16頭で続いている。

この3町はすべて

私が診療した経験を持つ地域であり

発生農場の名前を聞けば

ああ、あそこか

と分かるところばかりである。

さらに気になるのは

発生が2番目に多い幕別町が

現在の私の診療地区であるが

じつは

1位の広尾町よりも

3位の大樹町よりも

牛の飼養頭数が少ない。

飼養頭数が少ないにもかかわらず

発生頭数が2位ということは

「発生率」で見ると

おそらくトップに

躍り出てしまうのではないか

と思われるのだ・・・


(この記事続く)


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