乳牛の乳熱などで必ず見られる、
乳牛の低カルシウム血症。
乳牛の病気に対して、
「選手権」
などというような言葉を付けるのは
不謹慎極まりない言動かもしれない。
しかし
私は純粋に学術的な興味から
「乳牛は血液中の低カルシウム濃度にどれだけ耐えられるのか?」
という疑問を抱いている。
先日
そんな私の疑問を
さらに膨らませるような症例にぶつかったので
報告をしておきたい。
夜間往診で
◎牧場から
牛がフリーストールの通路で倒れて
腹が張っている
という稟告を受けた。
分娩からすでに2週間が経過していたのだが
従業員氏に話を聞くと
この牛は
乳頭の締まりが甘く
いつも乳を漏らしているのだという。
フリーストールの通路で
投頚・皮温低下・歯ぎしり・腹囲膨隆
などの
典型的な低カルシウム症状
を見せていた。
T 36.1 P 90
全く立つ気がない。
採血をして
カルシウム製剤を中心に
補液を実施したあと
モクシを引っ張り
頭を上げさせたら
なんとか
普通に坐る姿勢となった。
この日の夜は
それで様子を見ることにした。
翌日
検査センターに外注した
血中カルシウム濃度を見て
ちょっと驚いた・・・
(この記事続く)


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乳牛の低カルシウム血症。
乳牛の病気に対して、
「選手権」
などというような言葉を付けるのは
不謹慎極まりない言動かもしれない。
しかし
私は純粋に学術的な興味から
「乳牛は血液中の低カルシウム濃度にどれだけ耐えられるのか?」
という疑問を抱いている。
先日
そんな私の疑問を
さらに膨らませるような症例にぶつかったので
報告をしておきたい。
夜間往診で
◎牧場から
牛がフリーストールの通路で倒れて
腹が張っている
という稟告を受けた。
分娩からすでに2週間が経過していたのだが
従業員氏に話を聞くと
この牛は
乳頭の締まりが甘く
いつも乳を漏らしているのだという。
フリーストールの通路で
投頚・皮温低下・歯ぎしり・腹囲膨隆

典型的な低カルシウム症状
を見せていた。
T 36.1 P 90
全く立つ気がない。
採血をして
カルシウム製剤を中心に
補液を実施したあと
モクシを引っ張り
頭を上げさせたら
なんとか
普通に坐る姿勢となった。
この日の夜は
それで様子を見ることにした。

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血中カルシウム濃度を見て
ちょっと驚いた・・・
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一瞬おぉっ!と思いましたが
画像確認して早々に諦めました
15年程度のキャリアでは到底太刀打ちできませんでしたね
3以下は経験ありません