乳牛の乳熱などで必ず見られる、

乳牛の低カルシウム血症。

乳牛の病気に対して、

「選手権」

などというような言葉を付けるのは

不謹慎極まりない言動かもしれない。

しかし

私は純粋に学術的な興味から

「乳牛は血液中の低カルシウム濃度にどれだけ耐えられるのか?」

という疑問を抱いている。

先日

そんな私の疑問を

さらに膨らませるような症例にぶつかったので

報告をしておきたい。

夜間往診で

◎牧場から

牛がフリーストールの通路で倒れて

腹が張っている

という稟告を受けた。

分娩からすでに2週間が経過していたのだが

従業員氏に話を聞くと

この牛は

乳頭の締まりが甘く

いつも乳を漏らしているのだという。

フリーストールの通路で

投頚・皮温低下・歯ぎしり・腹囲膨隆

IMG_5354などの

典型的な低カルシウム症状

を見せていた。

T 36.1    P 90  

全く立つ気がない。

採血をして

カルシウム製剤を中心に

補液を実施したあと

モクシを引っ張り

頭を上げさせたら

なんとか

普通に坐る姿勢となった。

この日の夜は

それで様子を見ることにした。

IMG_5406翌日

検査センターに外注した

血中カルシウム濃度を見て

ちょっと驚いた・・・


(この記事続く)


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