約5年ほど前

私はこのブログで

こんな記事を書いていた。

輸入チーズの記事である

まずは読んでいただきたい。

  ↓  ↓  ↓


「ダノンのヨーグルトと同じように、

クラフトのチーズというのも、

我が国のスーパーマーケットの、

IMG_5644乳製品売り場に、

とても安い価格で並んでいる。 

「クラフト」(KRAFT)・・・?

という会社名は耳に馴染んでいる感があるが

いったいどこの会社なのだろう。

ネットで検索してみると

クラフト・ハインツ・カンパニー

という

アメリカ資本のグローバル食品会社だった。

「明治」でもなく

「森永」でもなく

「雪印」でもなく

「よつ葉」でもない

アメリカの食品会社のチーズが

日本のスーパーマーケットの

乳製品コーナーを賑わしているのだ。

クラフト(KRAFT)のチーズの

原料については

ホームページには全く書かれていなかった。

ただ、少し調べてみると

クラフト(KRAFT)のチーズは

神奈川県に本社のある

「エムケーチーズ」という会社で製造されているらしく

エムケーチーズは輸入チーズを専門に扱う会社で

森永乳業の子会社だという。

「クラフト」は「森永」と提携して

日本国内の輸入チーズの製造販売を展開しているのだ。

IMG_5641なるほど「エムケー」というのは

森永の「M」と

クラフトの「K」である。

我が国の

輸入の乳製品の中で

チーズの占める割合は

現在は約7割だという。

チーズは今後ますます需要が増える食品だが

その需要を賄うために

輸入チーズの量も割合もますます増えているようだ。

000237739農水省のデーターを見ても

それは明らかである。

平成に入ってから

乳製品の輸入量はぐっと伸びて

自給率がどんどん下がっている。

我が国の

特に北海道の酪農家が搾る牛乳は

飲用よりも加工原料の牛乳として出荷されているが

クラフトのチーズのような

輸入チーズとの関係は

いったいどうなってゆくのだろう。


「食料は武器であって、日本が標的だ。直接食べる食料だけでなく、畜産用のエサとなる穀物をアメリカが全部供給すれば、日本を完全にコントロールできる。これがうまくいけば、さらに世界に広げてゆくのが、アメリカの食料戦略なのだ。君たちはそのために頑張って生産してほしい」


これは

アメリカの名門公立大学である

ウイスコンシン大学の

農家の子弟の多い講義を担当する教授の発言だそうである。

その出所は

今年の1月4日の

十勝毎日新聞の1面のコラム(編集余禄)に

畑作農家で歌人の時田則雄さんが書いている文章の中にある。


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クラフトのチーズを買って食べる時

いま一度

この文章を

読んで考えてみるのも

良いかもしれない。」


 ※   ※   ※


さて

TPPの締結によって

我が国は外国産のチーズをさらに大量に輸入し始めた。

その結果

一昨年から去年にかけて

我が国の酪農家が搾った生乳が

大量に廃棄される事態になっても

政府は外国産のチーズを大量に輸入し続けた。

国産のチーズの生産体制は脆弱で

国産の生乳をチーズに加工することなく

外国産のチーズを大量に輸入し続け

色々な方面から批判が噴出した。

それから

約2年が経過した現在

状況は変わったのだろうか?



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