十勝清水町の酪農場で働きながら、
絵を描き続けている、
洞内由紀子(ほらない・ゆきこ)さんの、
水彩画展が、
清水町図書館のロビーで、
12月1日〜27日まで開かれ、
牛の水彩画7点が展示されている。
今回の特徴は
それぞれの牛の絵に
楽譜がつけられている。
その楽譜は
丸本大悟さんという方が作曲した
「願いの叶う本」
というタイトルの曲の楽譜である。
キャラリーにBGMとして流れている曲が
その曲であるようだった。
私には
楽譜を読む力がないので
それが本当かどうかは判らなかったが
その曲を聴きながら
一枚一枚
ゆっくりと鑑賞させていただいた。
由紀子さんが働いている牧場で生まれた
一頭のホルスタインの雌牛が
育てられて成牛になり
酪農場で乳牛として暮らし
牧場の人々と交わり
牛同士で交わり
子牛を生み
乳を出し
歳を重ねて
いつしか
乳牛としての役を終え
肉用牛として売られて
屠殺されるために
由紀子さんと別れ
牧場を去るまでの
一つ一つの
場面を
水彩画にとどめ
そこに
楽譜が添えられている。
「日頃から耳にしていたこの曲がその時はなぜか彼女のことを奏でた曲に思えてなりませんでした」
というコメントにもあるように
由紀子さんは
自らが働く酪農場の
一頭の雌牛への想いを
7枚の水彩画に託している。
いつもながら
その絵の牛の表情と
牛の仕草に
釘付けにされてしまうのだが
今回はさらに
私自身の日々の仕事を
反省する気持ちが
強くこみ上げてきた。
私は
日々酪農場で
不健康に陥った乳牛たちを
診療しているのだが
その時
彼らをどれだけ丁寧に診ているだろうか・・・
おざなりなやっつけ仕事として
診療をこなしているだけになっていたことに
深く反省させられた。
由紀子さんの
たった一頭牛に対する
深い思いから描かれた
7枚の絵を前にして
そう思わざるを得なかった。
これほどまでに
一頭の牛の一生を
丁寧に
優しく
真摯に
描かれた絵という
表現に
出会うことは
未だかつて無かった。
私と同じような
酪農場に通って仕事をしている
多くの獣医師諸君や
酪農関係者
そしてさらに
一般の
乳製品を日々消費している
全ての方々に
この作品展へ足を運んで
7枚の絵を
実際に生で
見ていただきたいと思う。
※ ※ ※
豆作の「のったり俳句ひねもーすチャンネル」で


句会の動画をアップしています♪
どうぞご覧ください!↓
YouTube動画「第1回くしろ元町フットパス句会」
よろしければ
チャンネル登録や評価なども
どうぞ、お願いします!(^^見ることが出来ます。
このチャンネルもどうぞ宜しく(^^)
絵を描き続けている、
洞内由紀子(ほらない・ゆきこ)さんの、

清水町図書館のロビーで、
12月1日〜27日まで開かれ、
牛の水彩画7点が展示されている。
今回の特徴は
それぞれの牛の絵に
楽譜がつけられている。

丸本大悟さんという方が作曲した
「願いの叶う本」
というタイトルの曲の楽譜である。
キャラリーにBGMとして流れている曲が
その曲であるようだった。

楽譜を読む力がないので
それが本当かどうかは判らなかったが
その曲を聴きながら
一枚一枚
ゆっくりと鑑賞させていただいた。

一頭のホルスタインの雌牛が
育てられて成牛になり
酪農場で乳牛として暮らし
牧場の人々と交わり

子牛を生み
乳を出し
歳を重ねて
いつしか

肉用牛として売られて
屠殺されるために
由紀子さんと別れ
牧場を去るまでの

場面を
水彩画にとどめ
そこに
楽譜が添えられている。
「日頃から耳にしていたこの曲がその時はなぜか彼女のことを奏でた曲に思えてなりませんでした」

由紀子さんは
自らが働く酪農場の
一頭の雌牛への想いを
7枚の水彩画に託している。

その絵の牛の表情と
牛の仕草に
釘付けにされてしまうのだが
今回はさらに
私自身の日々の仕事を
反省する気持ちが
強くこみ上げてきた。
私は
日々酪農場で
不健康に陥った乳牛たちを
診療しているのだが
その時
彼らをどれだけ丁寧に診ているだろうか・・・
おざなりなやっつけ仕事として
診療をこなしているだけになっていたことに
深く反省させられた。
由紀子さんの
たった一頭牛に対する
深い思いから描かれた
7枚の絵を前にして
そう思わざるを得なかった。
これほどまでに
一頭の牛の一生を

優しく
真摯に
描かれた絵という
表現に
出会うことは
未だかつて無かった。
私と同じような
酪農場に通って仕事をしている
多くの獣医師諸君や

そしてさらに
一般の
乳製品を日々消費している
全ての方々に
この作品展へ足を運んで
7枚の絵を
実際に生で
見ていただきたいと思う。
※ ※ ※
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このチャンネルもどうぞ宜しく(^^)
私の作品で、豆作さんが反省なさることは何も無いと思います。
担う立場や役目の違いに過ぎません。
「牧場を出て行った時点でその牛のことを忘れることにしている」とは職場の親方の言葉ですが、却ってその立場の重みが痛い程に伝わってくる言葉だと思っています。
去った一頭の牛に心が留まっているのは私の心がそれだけ暇だから(笑)ともいえますし自己表現の術として利用しているともいえます。
豆作さんの、一つの牧場や一頭の牛にいつまでも留まれない立場でこなしていらっしゃる無数の日々の診療や、永続されている日々の謙虚な発信には、本当に頭が下がります。。。