先日、NPOとかち文化会議・文芸部による

全十勝児童生徒(俳句・短歌・川柳)大会の表彰式

が開催された。

この大会は

小学生の部・中学生の部・高校生の部

の3部門に分かれ

それぞれに

俳句・短歌・川柳

の3つのジャンルの短詩文芸を募集する

という若い人たちの大会である。

選者はそれぞれのジャンルで

十勝管内で活躍されている俳人・歌人・川柳人

の皆さんにお願いした。

最終的には各部門の選者の代表者が

各賞を決定し

その結果が先日発表され

その結果を受けて

今回の表彰式が行われた。

去年まで私は

この大会では一人の俳句選者に過ぎなかったが

今年からNPO文化会議の文芸部長の仕事を仰せつかったので

各賞の表彰式の全てに参加させていただき

ご挨拶をさせていただいた。

その模様は

十勝毎日新聞に詳しく書かれているので

IMG_8429読んでいただけばよいのだが

ここで私は

各部門ごとに

ひとつづつ

注目の作品を紹介させていただこうと思う。

まず

俳句部門の高校生の最優秀賞の一句


 「アイスティー仲間外れにされた夜」  
                芽室高3年 今村昇矢


高校生の俳句といえば

毎年愛媛県松山市で開催される俳句甲子園などの影響で

毎年盛り上がりを見せているが

十勝からはまだ俳句甲子園に生徒は出ていない。

IMG_8430しかし

この一句のように

自分の辛い経験をさらけ出しつつ

アイスティーというクールな夏の季題で

俳句にまとめている実力は

甲子園でも支持を得られるレベルだろうと思った。

ソーダ水でもアイスコーヒーでもなく

アイスティーという季題で詠んだところに

この句の作者の冷静になろうという気持ちが込められている。

仲間外れにされた夜は

自省を込めて、冷静に、静かにアイスティーを飲んで

心を鎮めている

という作者の姿が伝わってくる。

次に

短歌の部門の中学生の最優秀賞(& 時田則雄氏選者賞)の一首


 「気付いたよいつも私に合わせてる小さな歩幅大きな優しさ」
                           池田中3年 高橋咲智


一読して、私はうなってしまった。

作者に歩幅を合わせてくれている人は

普段であれば大きな歩幅で

スタスタと歩いてゆく

作者よりも体格の大きな人なのだろう

それは先生なのか、親なのかそれとも

やはり彼氏なのか・・・いろいろ想像できるが

そんな余韻を残しつつ

それに気付いた瞬間の

作者の感動を歌に詠んだのは素晴らしく

さらに下の句での「小さな」と「大きな」との対比は

大人でもなかなかできない高度な表現で

IMG_8432この作者の鋭い感性と才能を感じた。

これからどんな作品を詠んでくれるのか

とても楽しみな若い才能に

出会うことができ

私はとても幸せだった。

また

川柳部門の小学生の最優秀賞の一句


   「キラキラとにじいろひかるいもうとだ」
                    足寄小5年 田中愛琉


可愛らしいいもうと讃歌である

新しく生まれたのか

純粋な嬉しさが

素直な言葉に乗って伝わってくる。

川柳部門は

第1回目ということで

今回初めての募集だったが

集まった川柳作品の数はいきなり

1132句

という最初から盛況だった。

ちなみに

俳句部門は

第27回を数え

集まった俳句の数は2350句

短歌部門は

第17回を数え

集まった短歌の数は1127首

だった。

これから

さらにこの数を増やして

十勝の短詩文芸の層に

厚みを加えてゆけきたい

と、気持ちを新たにすることが出来た

全十勝児童生徒(俳句・短歌・川柳)大会は

素晴らしく将来性のある大会であり

かつ、とても楽しい表彰式だった。            

 ※     ※      ※


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