「あの、パイプが突き刺さってた牛なんだけど、ちょっと診て欲しいんですけど・・・」

そんな往診依頼の電話が◆牧場からかかってきたのは

「串刺し」が発生した日から2週間が経っていた。

「調子悪いですか!?」

「いや、まぁ、元気が、ちょっと・・・」

私も気になっていた症例なので

何か悪いことが起きたのかと心配になった。

「診に行きますね。」

百聞は一見にしかずである。

こんな珍しい症例に出会うことは

これから先にはもう無いだろうから

どんなことがあっても見届ける必要があると思った。

◆牧場につくと

例の従業員氏が普通に作業をしていた。

「こんにちは、あの、例のパイプが刺さった牛、診にきたんだけど・・・」

「あ、そうですか、ここにいますよ。」

「元気がない、って聞いたんだけど・・・」

「いえ、元気で餌食べてますよ。」

「歩き方とか、どうですか?・・・」

「1週間くらい、ちょっと痛がっていたんですけど、今はもう普通に歩き回ってます。」

それを聞いて、私はホッとした。

色々と話を聞くと

飼い主の◆さんはこの牛のことを心配していて

しばらく定期的に獣医を呼んで

この牛の状態をチェックしておきたい

ということだった。

IMG_9118体温は平熱

食欲正常

歩様も正常

で、経過は良好だった。

IMG_9116ただ・・・

パイプが刺さっていた部分の傷口からは

黄色い化膿汁が付いていた。

「あー、やっぱりちょっと臭いですね。」

IMG_9117嗅覚の敏感な従業員氏はそう言ったが

嗅覚が衰えている私はそれほど気にならなかった。

「これ以上化膿しないように、また抗生物質を数日使いましょう。」

私はそう言ってペニシリンを筋注し

その後のペニシリンを薬治した。

また

事故があった現場の通路がその後どうなっているか

IMG_9120気になっていたので確認すると

外れていたパイプの先端を

ロープで結んで

再発防止の補強がされていた。

まさか再発はしないだろうとは思うが

こうしておくことは当然だろう。

私は安心して◆牧場を後にした。

驚きの症例の後

当の牛はこのような程度の

問題のない健康状態だったことを

確認して

私は事務所に戻って

この牛のカルテを書いた。

おそらくもう大丈夫だろう。


 ※     ※      ※


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